楽天モバイルの15分(標準)かけ放題(旧:10分かけ放題)はなぜ必要?- メリットや注意点を徹底解説

楽天モバイルは、通話アプリ「Rakuten Link」を使った国内通話無料が特徴ですが、OSに標準搭載された通話アプリで利用できる「15分(標準)通話かけ放題(旧:10分かけ放題))」のオプションサービスもあります。
「Rakuten Link」で国内通話が無料になるのに、この「15分(標準)通話かけ放題(旧:10分かけ放題))」オプションは、本当に必要なのでしょうか?この記事では、その必要性やメリット・デメリットについて徹底解説します。
楽天モバイルの15分(標準)通話かけ放題(旧:10分かけ放題)とは?
楽天モバイルの「15分(標準)通話かけ放題(旧:10分かけ放題)」は、月額1,100円で1回10分以内の国内通話と国内のSMS送信が無料で使い放題になるオプションサービスです。なお、SMSは一日あたり100通までとなっています。たまに、100通以上送信できる場合がありますが、その場合も200通が上限となります。
国内通話は10分以内なら何度かけてもオプション料金内で利用できます。(10分超過後は22円/30秒の通話料が発生)
また、もともとは「10分(標準)かけ放題」でしたが、2022年の7月をもって、料金は据え置きで「15分(標準)通話かけ放題」にアップグレードしています。
楽天モバイルの15分(標準)かけ放題(旧:10分かけ放題)は本当に必要?
15分通話かけ放題1か月無料キャンペーン
初めての申し込みで、オプション料金が1か月無料になるキャンペーンを実施中です。
楽天モバイルの15分(標準)通話かけ放題オプションは、本当に必要なのでしょうか?
結論から言うと、「ほとんどの場合で必要ないが、iPhoneユーザーなど、一部の楽天モバイル契約者には便利」です。
楽天モバイルでは「Rakuten Link」という国内かけ放題のアプリがあり、楽天モバイルユーザーは無料で利用できます。通話をするなら、基本的にこちらを利用するのがお得です。
一方でこのRakuten Link、iPhoneでは一部の機能が利用できません。また、Rakuten Linkではデータ通信を利用するため、楽天モバイルの通信環境が安定しない場所では、Rakuten Linkもうまく機能しない場合があります。そのような理由で、「15分(標準)かけ放題(旧:10分かけ放題)」オプションが便利なケースがあります。
楽天モバイルの15分(標準)通話かけ放題(旧:10分かけ放題)のメリット
楽天モバイル「15分(標準)通話かけ放題(旧:10分かけ放題)」のメリットがこちらです。
キャンペーンで1か月無料で利用できる
楽天モバイルでは、「15分(標準)通話かけ放題(旧:10分かけ放題)」のオプションに初めて申し込む人を対象に、1か月のみオプション料金無料で利用できるキャンペーンを実施しています。
もちろん、オプションサービスはいつでも解約できるので、この無料期間はお試しとして利用できます。
OS標準通話アプリはRakuten Linkよりも通話品質が良い
データ通信を利用して通話するRakuten Linkは通話品質が決して「良い」とは言えないのが難点です。
その点「15分(標準)かけ放題(旧:10分かけ放題)」を利用すれば、通常のスマホの音声通話アプリなので、通話品質はRakuten Linkより良い傾向にあります。
留守番電話も15分以内は無料
15分かけ放題オプションに申し込んでいると、留守番電話も15分(標準)かけ放題(旧:10分かけ放題)のサービス対象となっています。留守番電話にメッセージを残す場合、また1417発信で留守番電話を聞く場合も、15分以内は無料です。
Rakuten Linkにも留守番電話サービスを利用することは可能です。しかし、Rakuten Linkの留守番電話は現在不具合が発生しており、留守番電話をオフにすることができません。したがって、着信から45秒後に必ず留守番電話が流れてしまいます。
iPhoneでもSMSを使い放題
楽天モバイルは2021年にiPhone利用者に対するRakuten Linkの仕様を変更し、一部サービスが利用できなくなっています。
iPhoneの場合Rakuten Link同士以外でのSMS利用ができません。つまり、送信先がRakuten Linkを利用していない場合は、iOSの標準アプリでSMSを送信すると料金が発生してしまいます。
一方、「15分(標準)かけ放題(旧:10分かけ放題)」のオプションがあれば、SMSは無料でいくらでも送信できます。
楽天モバイルの15分(標準)通話かけ放題(旧:10分かけ放題)のデメリット
楽天モバイルの15分(標準)かけ放題には、デメリットとも言える注意点があります。
オプション料金としては割高
楽天モバイルの「15分(標準)かけ放題(旧:10分かけ放題)」は、他社の短時間(5分または10分)通話オプションの料金と比較すると若干高い傾向にあります。
SIM | 「短時間通話かけ放題」オプション(※表示価格は税込) |
---|---|
楽天モバイル | 15分かけ放題:月額1,100円 |
UQモバイル | 通話放題ライト(10分かけ放題):月額880円 ※コミコミプランバリューでは無料 |
ワイモバイル | だれとでも定額+(10分かけ放題)):月額880円 ※シンプル2Lでは無料 |
IIJmio | 通話定額10分+:月額700円 |
mineo | 10分かけ放題:月額550円 |
povo 2.0 | 5分通話かけ放題:月額550円 |
LINEMO | 通話準定額(5分かけ放題):月額550円 ※LINEMOベストプランVでは無料 |
ahamo | 国内通話5分:無料(プラン込み) |
例えば、楽天モバイルで15分(標準)かけ放題(旧:10分かけ放題)を付けた場合だと、20GBのデータ利用で総額3,278円となり、ahamoだと5分かけ放題が無料で付いて30GBが月額2,970円です。ドコモの回線品質を考慮すると、毎月データ利用が30GBで収まり、短時間の音声通話を利用する場合はahamoの方がおすすめです。
関連記事:時間無制限のかけ放題プランを提供している格安SIMはある?
関連記事:格安SIMの通話オプション - 10分無料通話オプションのある格安SIMは?
オプションの月額料金が日割り計算されない
楽天モバイルでは、通常オプションに関しては日割り計算されるのですが、「15分(標準)かけ放題(旧:10分かけ放題)」については日割り計算対象外です。解約する際は必ず月額を意識しましょう。
海外からの通話は対象外
15分(標準)かけ放題(旧:10分かけ放題)は国内通話のみを対象としているため、海外への通話や海外から国内への通話は料金が発生してしまいます。
その点、Rakuten Linkは海外から国内への通話は無料でできるので、通話品質に関わらず、海外に滞在する際は便利です。(ただし、Rakuten Linkでも海外から海外への通話は無料の対象外)
楽天モバイルの15分(標準)かけ放題(旧:10分かけ放題) vs Rakuten Linkどちらがおすすめ?
では、楽天モバイルの15分(標準)かけ放題(旧:10分かけ放題)とRakuten Link、一見Rakuten Linkの方が断然お得のようにも思えるのですが、実際はどうなのでしょうか?
15分(標準)かけ放題(旧:10分かけ放題) vs Rakuten Link比較①料金・キャンペーン編
まずは料金を比較しましょう。Rakuten Linkはご存知の通り、完全無料で利用できます。
一方、15分(標準)かけ放題(旧:10分かけ放題)は月額1,100円と、結構な出費になりますよね。ただ、現在は初めて「15分(標準)かけ放題(旧:10分かけ放題)」のサービスオプションに申し込む方を対象に1か月無料で利用できるキャンペーンを実施中です。
15分(標準)かけ放題(旧:10分かけ放題) vs Rakuten Link比較②通話品質編
通話品質についてですが、Rakuten Linkの通話品質の悪さを感じるユーザーが一定数いるようです。また、Rakuten Linkは電話回線ではなく、データ通信を利用します。つまり、楽天モバイルのインターネット速度が遅いところだと、Rakuten Linkも繋がりにくいという問題が発生します。
その点、標準の通話アプリが利用できる「15分(標準)かけ放題(旧:10分かけ放題)」は通話品質も安定しています。
楽天モバイルの「つながらない」問題についてはこちらも参考にしてみてください。
関連記事:楽天モバイル「つながらない」時のおすすめ対処法6選 - イライラ解消!原因と最終手段も徹底解説
15分(標準)かけ放題(旧:10分かけ放題) vs Rakuten Link比較③海外利用編
次に海外での利用です。Rakuten Linkは海外でも通話料が無料です(ただし、海外から海外に発信する場合は有料)。これは海外旅行や出張が多い方や、海外在住の方には本当に嬉しいですよね。一方、楽天モバイルの「15分(標準)かけ放題(旧:10分かけ放題)」は国内だけが対象となるので、海外利用の場合は通常の国際通話の料金になってしまいます。
ただし、対象は指定の66か国となるので該当国であることを確認しましょう。
15分(標準)かけ放題(旧:10分かけ放題) vs Rakuten Link比較④iPhone対応編
Rakuten Linkは2021年に仕様が変更になってから、一部のサービスがiPhoneでは利用できなくなってしまいました。
まずは、着信です。Rakuten Link以外から着信があった場合、iOSの標準アプリでしか受けることができません。問題は掛けなおす時に、Rakuten Linkに切り換えるケースです。登録していない番号に関しては、一度iOSで受けた番号を改めてRakuten Link上で入力して掛けなおす必要があります。かなり面倒くさい作業ですよね。
次に、iPhoneではRakuten LinkでのSMSの送受信は一切できなくなっています。よって、iOSの標準メッセージアプリを利用するため、送信は有料となります。「15分(標準)かけ放題(旧:10分かけ放題)」をオプションとして付けていれば、SMS利用は無料です。
Rakuten Linkの海外利用ですが、残念ながらiPhoneではこちらも制限があります。着信を海外で受ける場合も、同様にiOSの標準アプリで受けることになってしまい、国際通話料金が発生してしまいます。もちろん、海外では「15分(標準)かけ放題(旧:10分かけ放題)」は発着信両方とも対象外です。
結論:楽天モバイルの「15分(標準)かけ放題(旧:10分かけ放題)」がおすすめなのはどんな人?
では、楽天モバイルの「15分(標準)かけ放題(旧:10分かけ放題)」はどんな人におすすめなのでしょうか?
- 楽天モバイルの「15分(標準)かけ放題(旧:10分かけ放題)」がおすすめなのはどんな人?
- 生活圏内が楽天モバイル自社回線エリアで、通信環境が安定している場合は「15分(標準)かけ放題(旧:10分かけ放題)」は必要なし!無料でかけ放題の「Rakuten Link」で十分
- iPhoneユーザーで音声通話をよく利用する場合は「15分(標準)かけ放題(旧:10分かけ放題)」のオプション追加がおすすめ
- 通信環境が安定しないエリアに住んでいる場合も、「15分(標準)かけ放題(旧:10分かけ放題)」を検討してみても良いかも。キャンペーン中にお試しで検討をおすすめ
- キャンペーン後はデータ利用量(30GB以下)によってはオンライン専用プランのahamoへの乗り換えを検討もおすすめ
2022年に入り、楽天モバイルは自社回線エリアを人口カバー率98%まで拡大し、通信環境はかなり改善してきています。よって、ほとんどの人にとって、「15分(標準)かけ放題(旧:10分かけ放題)」は必要ありせん。データ通信を利用するRakuten Linkで十分です。完全無料でかけ放題のRakuten Linkが使えてこそ、楽天モバイルの料金の安さを実感できるのではないでしょうか。
その他の場合、iPhoneユーザーや、生活圏内が楽天モバイルの自社回線エリア外でRakuten Linkに不満がある場合は、キャンペーン中に「15分(標準)かけ放題(旧:10分かけ放題)」をとりあえずオプション追加するのはありでしょう。ただ、1か月後(キャンペーン特典の還元額でカバーできる範囲)もまだ「15分(標準)かけ放題(旧:10分かけ放題)」が必要な場合は、一度ahamoへの乗り換えを検討してみても良いかもしれません。ahamoなら無料で「5分かけ放題」がついてきて、ドコモの通信品質が30GBまで楽しめます。
ahamoへの乗り換えを検討したい人はこちらの記事も参考にしてみてください。
関連記事:【2025年9月】徹底比較:1番お得な乗り換えキャンペーンを決定!キャリア・格安SIM全11社
関連記事:徹底比較:ahamo(アハモ) vs 楽天モバイル、どちらがおすすめ?
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