通話料を安くするのにおすすめの格安SIMは?スマホ・携帯電話の通話料講座
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格安SIM(格安スマホ)での通話や通話料金はどのようになっているのでしょうか。ドコモ・au・ソフトバンクの携帯大手3社では、通話品質がよく、家族間通話無料やかけ放題オプションが提供されていますが、同じような通話品質・オプションを期待できるのでしょうか。本記事では、格安SIMの通話・通話料を網羅的にご紹介します。
- ポイント
- 「時間無制限のかけ放題プラン」を提供する格安SIM会社はわずかです。
- 格安SIMでの通話は、「通話ごとの課金」かオプションで「3分かけ放題」、「10分かけ放題」などのオプションが提供されています。
基本事項の確認:携帯電話・スマホの通話料
本記事では、スマホ・携帯電話の通話料金を安くしたい方にどの会社のどのプラン・オプションを選べばよいかをご案内します。このために、まず携帯電話・スマホの通話・通話料に関して理解しておきたい基本を、簡単におさらいしておきましょう。実際に格安SIMの契約をする前に、以下のポイントを是非チェックしてください。
格安SIMの場合、携帯電話で通話をしたいならば「音声通話SIM」を選ぶ
ドコモ・au・ソフトバンクのメインブランド(ギガホ・使い放題MAX 5G/4G・メリハリ無制限など)をお使いの場合には、SIMカードにはすべてデータ通信だけでなく、音声通話通信機能、いわゆる電話機能が付いています。
しかし、格安SIMの場合は、「通話ができるSIMカード」と「データ通信専用のSIMカード」の2種類が基本的に用意されており、自分でどちらか1つを選ぶ必要があります。(派生的に、データ通信専用SIMにSMS機能だけついているSIMカードもあります。)格安SIMの場合には、電話をしたい場合には、「音声通話SIM」カードを選ぶ必要があります。
携帯電話・スマホの通話料金は通常30秒22円
携帯電話・スマホの通話料金は、ドコモ・au・ソフトバンクのような携帯大手3社と格安SIMで共通で30秒22円です。仮に1時間の通話を行うと、1分44円で60分なので、2,640円がかかることになります。
ドコモ・au・ソフトバンクを使っていて、かけ放題や家族間通話無料サービスをご利用されていた人の場合だとあまり意識したことがないかもしれませんが、電話をよくかける人の場合電話代だけでかなりな額になりそうな料金設定だということがわかります。
多くのMVNOの場合、スマホの通話料は通常の通話料の半額
通話料金は携帯大手3社と格安SIMで共通で30秒22円だと申し上げましたが、実は格安SIMと呼ばれる会社のうち、MVNOと呼ばれる会社の大半は通話料が通常の半額で、30秒11円程度です。最安値は、2022年5月半ばから提供されるHISモバイルの新プランで、30秒9円と格安の通話料で電話をすることができます。
関連記事:2022年5月開始!HISモバイルの月額料金290円新プラン自由自在290プランを徹底解説
MVNOとは?MVNOとは、ドコモ・au・ソフトバンクの回線を間借りしてサービスを提供している会社のことを言います。MVNOの例としては、OCNモバイルONEやBIGLOBEモバイル、mineoなどがあげられます。逆に、ワイモバイル・UQモバイルや、ドコモ・au・ソフトバンクのオンライン専用プランであるahamo・povo・LINEMOはMVNOではありません。
ただし、このためには通話をする際に通常の通話アプリではなく、専用のアプリを使う必要があるのに注意が必要です。通常の通話アプリを使うと、通常通り30秒22円の通話料金がかかります。これはMVNOも通常の通話アプリで電話をかけると、ドコモ・au・ソフトバンクの通話ネットワークを使うことになるためです。
これに対して、専用のアプリを使った通話の場合には、電話番号の先頭に会社ごとの固有の電話番号(プレフィックス番号)を付けて通話することにより、ドコモ・au・ソフトバンクのネットワークではなく、別なネットワークを経由することになります。この場合、30秒11円といった料金で電話をかけることができるのです。ちなみに、専用のアプリを使わずに、プレフィックス番号を手動でつけることもできますが、いちいち手間がかかるといえるでしょう。
ただし、最近では通常の通話アプリを使えば、自動的に通話料金が半額になる場合も増えてきました。現在、専用通話アプリを使わず、通常通話アプリで通話料が安くなるMVNOは次の表のとおりです。
通常通話アプリで通話料半額 | 専用アプリが必要 |
---|---|
など... |
通話の度の課金の場合、格安SIMの通話料金はいくら?
もしオプションを付けずに通話ごとの課金を選んだとしましょう。この場合、通話料はどれくらいになるでしょうか?シミュレーションしてみましょう。
3分程度の通話を週に3回行う場合
たとえば、1週間に1回3分間程度の通話を3回行うとします。通常の通話料金22円/30秒をもとに計算すると、1か月の平均通話料金は、
3分×3回×4週×60秒×22円/30秒=1,584円
となります。1回の通話時間は3分間で、通話時間は比較的短いですが、思ったより高いと感じた方も多いのではないでしょうか。仮にMVNOを利用していて、通話料が半額の30秒11円であったとしても、1か月に800円程度かかることになります。
10分程度の通話を週に1回行う場合
では、少し長くなって1回10分の通話を週に1回、1か月合計で4回かけるという人の場合はどうでしょうか。
再び、30秒22円の通常の通話料をもとに計算すると
10分×1回×4週×60秒×22円/30秒=1,760円
となります。週に1回だけ10分間の電話をかけただけで1,760円なので、やはり思いのほか高いと思った人もいるのではないでしょうか。MVNOで通話料が半額だったとしても、880円程度かかる計算です。
格安SIMである程度通話をする場合には通話オプションを付けた方がよい
以上のシミュレーションを基にすると、割と少ない通話時間・通話頻度でも1か月の通話料金は800円程度ないし1,600円以上になることがわかりました。少ない見積もりでこの料金になるので、より頻繁に電話をかける方やより長時間電話をかける傾向がある方の場合には、電話料金が思いのほか高くなってしまったということは容易に起こりうります。
特に、これまでドコモ・au・ソフトバンクのメインブランドを使ってきたという方の場合、家族間通話無料のサービスや、ショップの方にすすめられてつけていた24時間かけ放題オプションのおかげで通話料金が安くすんでいたという場合は少なからずあると推計されます。
このため、特にはじめて格安SIMにするという人の場合、以下でご紹介するような通話オプションを付けることを検討するとよいでしょう。
格安SIMの通話オプション - どんなオプションがあるか
それでは格安SIMではどのような通話オプションが提供されているのでしょうか。
一般に格安SIMでは、次のようなオプションがもうけられています。
- 時間無制限の通話し放題オプション
- 1回○○分までならば何回でも通話し放題オプション
- 1か月の通話時間のうち○○分までは定額で通話できるオプション
- その他
逆に、ドコモ・au・ソフトバンクのメインブランドでよく使われている、家族間通話無料のサービスは格安SIMでは提供されていません。
こうした通話オプションは、提供している格安SIM会社によってそれぞれ異なるため、携帯での通話が重要な方は、通話オプションもよく確認して格安SIM会社を選ぶことをおすすめします。
そうでなければ、せっかくデータ通信代の安い格安SIMにしても、通話料にお金がかかってしまいます。
以下では、通話オプションの種類によって、格安SIMを一覧にしてみました。自分の通話スタイルにあった通話オプションを提供する格安SIM会社が、一番のおススメの格安SIM会社になります。以下を参考にベストな格安SIMを選んでみてくださいね。
時間無制限の通話を提供する格安SIM
時間無制限のかけ放題プランは、3大キャリア(au、ドコモ、SoftBank)は全て提供がありますが、格安SIM会社限られています。
SIM会社 | 特徴・料金等 | 詳細 |
---|---|---|
通常通話アプリによる発信 | ||
LINEMO | データ容量3GB | 確認 |
UQモバイル | 割引ありでデータ容量3GB2,860円からかけ放題利用可能。 | 確認 |
ワイモバイル | 割引ありならデータ容量3GB2,860円からかけ放題利用可能。 | 確認 |
ahamo | データ容量20GB4,070円からかけ放題利用可能。 | 確認 |
HISモバイル | データ容量3GB2,728円からかけ放題利用可能。 | 確認 |
専用通話アプリによる発信 | ||
y.uモバイル | データ容量5GB4,400円からかけ放題利用可能。 | 確認 |
QTモバイル | データ容量2GB3,850円からかけ放題利用可能。 | 確認 |
リッチコミュニケーションサービスによる発信 | ||
楽天モバイル | 専用アプリRakuten Linkでの通話でかけ放題が無料で利用可能。データ容量3GBまでなら基本料金1,078円。 | 確認 |
このうち、楽天モバイルのかけ放題については説明が必要でしょう。楽天モバイルでは、Rakuten Linkと呼ばれる専用通話アプリを使った場合、国内通話料がオプション料金なしでかけ放題になります。Rakuten Linkは次世代通信規格であるリッチコミュニケーションサービスを使用したサービスであり、通話の他にメッセージ、画像や動画の送受信などもすることができます。
Rakuten Linkについての詳しい解説は次の記事をご覧ください。
関連記事:徹底解説:楽天モバイルのRakuten Link(楽天リンク)
Rakuten Linkは人によっては通話品質が悪いと感じることもあるようですが、問題なく使えるという人もいるようです。楽天モバイルは3か月スマホ料金無料キャンペーンを行っており、毎月のデータ通信容量が1GB以下であれば基本料金はどのみち無料なので、お試しで使ってみて、購入を検討してみてもよいかもしれません。
1回○○分までなら何回でも通話し放題というオプションを提供している格安SIM
1回○○分までなら通話料無料というオプションはほとんどの格安SIMで提供されています。具体的には、10分・5分・3分のものがあります。
オプション料金は、だいたい10分かけ放題の平均料金が1か月900円程度で、5分・3分かけ放題は550円から700円程度です。
電話は頻繁にかけるけれど、それでもせいぜい10分程度という方であれば、10分かけ放題のオプションがおすすめです。1回3分ないし5分のオプションだと無料通話分を超過してしまって、結局通話料が高くなってしまったということになりかねません。これに対して、1回10分までの通話なら、それほど慌てて電話を切らずにも通話できるのではないでしょうか。したたって、通話はある程度するという方であれば、10分かけ放題のオプションをつけておけば安心でしょう。
10分かけ放題は次のような格安SIMによって提供されています。
格安SIM名 | オプション料金 | 公式サイト |
---|---|---|
通常通話 | ||
ワイモバイル(Y!mobile) | 770円/月 | 確認 |
UQモバイル | 770円/月 | 確認 |
OCNモバイルONE | 935円/月 | 確認 |
イオンモバイル | 935円/月 | 確認 |
専用アプリによる通話 | ||
BIGLOBEモバイル | 913円/月 | 確認 |
mineo(マイネオ) | 935円/月 | 確認 |
IIJmio | 913円/月 | 確認 |
y.u mobile(ワイユーモバイル) | 858円/月 | 確認 |
1か月に○○分までの通話が定額となるオプションを提供している格安SIM
1回の通話時間に制限はない代わりに、1か月の総通話量のうち、一定分が定額になるサービスもあります。主なものには、UQモバイルによる60分間の通話パック(月額550円)やBIGLOBEモバイルによる通話パック60・90(月額660円・913円)があります。1回10分を超過して電話することもあるけれど、月々の総通話時間はせいぜい60分や90分といった人におすすめです。
通信はau品質トップクラス。新プランコミコミプラン+なら割引なしで国内10分通話無料+33GBが月額3,278円で格安SIM最安級。データ繰り越しや店舗サポートもあり。
Youtubeなどの動画やApple Musicといった音楽配信サービスでのデータの使用がカウントされない「エンタメフリー・オプション」が特徴。
またHISモバイルの格安弐拾プランは、70分の無料通話分がついています。70分超過後の通話料も11円/30秒と通常の半額なので、通話料を安くするにはうってつけのプランだといえるでしょう。
基本料金 (20GB) | 2,178円 |
---|---|
以降1GBごと (最大30GB) | 275円 |
音声通話 | 月70分まで無料 11円/30秒(70分経過後) (専用アプリは不要。標準の電話機能で通話) |
SNS機能 | 〇 |
解約金・最低利用期間 | なし |
初期費用 | 3,300円 |
HISモバイルのサイトを見る |
プランは月額料金2,178円で20GBのデータ容量があるので、データ通信も余裕をもっておこなうことができます。
関連記事:HISモバイルの評判・口コミを確認 - 速度やデメリット・注意点は?
その他の通話オプションを提供している格安SIM
以上の分類には当てはまらないユニークな通話オプションもあります。
ここでは、OCNモバイルONEのトップ3かけ放題というオプションを紹介します。
このオプションは月ごとに国内通話料上位3番号の通話料が0円になるオプションです。オプション料金は935円です。1回の通話時間や月間の総通話時間に制限がないのが特徴です。このため、たとえば通話はよくするけれど、仕事関係や家族のみで、電話先はせいぜい3つという方であれば、無制限かけ放題を選ばなくても、トップ3かけ放題を選んでオプション料金を節約することができます。
通話をする人におすすめの格安SIM - まとめ
携帯電話での通話の頻度が多い人は通話オプションをよく確認
格安SIMの提供する通話のオプションは、種類が様々で、格安SIMによって違いがあります。
このため携帯で通話する頻度の多い人は、通話オプションにフォーカスして選ぶと良いでしょう。上記の一覧を参考に、データ容量とのバランスをみながら格安SIMを選ぶことをおすすめします。
格安SIMを利用することで携帯電話料金を安くすることができる
格安SIMには家族間通話無料のサービスは基本的にありませんが、通話プランやオプションは充実しています。このため、特に現在ドコモ・au・ソフトバンクのメインブランドを使っている人は、格安SIMを使うことにより、大きく携帯料金を節約することが可能です。
格安SIMの料金比較や、どの会社がおすすめかということについては、以下の記事などをご覧ください。
関連記事:徹底比較:ドコモ・au・ソフトバンク ・楽天モバイル- 大手キャリアのスマホ代・携帯料金比較
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