海外SIMカードの使い方(ヨーロッパ編)・海外旅行で安くスマホを安く使う方法

ヨーロッパ旅行。使い慣れた自分のスマホで安くデータ通信をしたいですね。レストランを探す、方向音痴でもホテルへの帰り道をきちんとみつける、すぐにSNSでヨーロッパ旅行の様子を友達に知らせたい、そんな方のために海外SIMカードの使い方をご紹介します。
- この記事のポイント
- ヨーロッパ現地でインターネットを使うための方法をご紹介
- オススメの方法は、日本で普段使うスマホのSIMカードを海外ローミング対応のものにしておくこと
- 2週間を超えるような滞在であれば、現地でSIMカードを購入するとよいでしょう
ヨーロッパ・現地でデータ通信する方法
ヨーロッパに旅行する際にスマホでのインターネットはどうすればよい?
ヨーロッパを旅行中、出張中、ご自身が日本で使っているスマホをインターネット接続(データ通信)させておくためには以下のような選択肢があります。
結論だけ先にお伝えしておくと、この中でおすすめは日本で使う普段のSIMカードをお得に海外ローミングが使えるものに切り替えておくことです。
- ホテルやカフェなど無料のWi-Fiを利用する
- 海外旅行用のレンタルポケットWi-Fiを利用する
- 渡航先のヨーロッパ現地のSIMカードを購入して利用する
- 日本で海外ローミング対応のSIMカードを契約しておき、海外ローミングを利用する(オススメ)
こららの選択肢のポイントや注意点を一つずつチェックしてみましょう。
ホテルやカフェなど無料のWi-Fiを利用する
まず最初に旅行中なんとか公共のWi-Fiで乗り切ろうという考えもあります。しかし、これはあまりおすすめできません。
確かに、ヨーロッパの一部の都市(例えばヘルシンキやフィレンツェなど)は公共のWi-Fiが発達しています。また、ヨーロッパの観光地では日本よりもWi-Fi提供のあるカフェやレストランが充実しています。ですから、Wi-Fiのあるお店自体を探すのこと自体は困難ではありません。
しかしながら、ヨーロッパでは、大都市以外にも有名観光地が地方にも多くありますね。地方や田舎ではWi-Fiがみつかる可能性は低くなります。また、Wi-Fiを利用するためだけに、カフェなどを利用するのも逆にお金ががかかるかもしれません。
時間に縛られない、自由度の高い観光であれば公共や無料のWi-Fiでも問題ないでしょう。ただし、観光スケジュールが詰まっている場合やお仕事の場合公共のWi-Fiのみでは厳しいでしょう。
海外旅行用のレンタルポケットWi-Fiを利用する
2番目の方法は海外旅行用のレンタルポケットWi-Fiを利用することです。数年前であればよい選択肢でしたが、これも2023年現在では優先的におすすめする方法ではありません。
この理由は、以下で見るようにスマホの海外ローミングが充実してきた今現在では、スマホの海外ローミングを使った方が安いうえに、圧倒的に便利だからです。
海外旅行用のレンタルポケットWi-Fiのメリットは日本で事前に準備でき、海外についてからすぐに使えるという点にあります。このメリットはスマホの海外ローミングでも同じですが、レンタルポケットWi-Fiは日本国内でレンタルの手続きをしなければならず、帰国後には返却の手続きもしなければなりません。
海外用レンタルWi-Fi | スマホの海外ローミング |
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渡航先のヨーロッパ現地のSIMカードを購入して利用する
3つ目の方法は渡航先のヨーロッパ現地国でSIMカードを購入して利用することです。
ヨーロッパではそもそもスマホのデータ通信代がかなり低価格です。ですから、期間限定のSIMカードを購入した場合もかなり安く利用ができます。
ヨーロッパではSIMカードはタバコ屋や宝くじなどを売っているキオスク、雑貨屋、携帯会社の店舗、スーパーマーケットや、雑誌・新聞を売るスタンドなどで簡単に手に入れることがあります。
プラン名 | 内容 | 料金 |
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Lebara (フランス) プラン名:Forfait Tout En Un illimité |
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全部込みで19.9ユーロ(約2,700円) |
Lycamobile(イギリス) プラン名:UK Plan Mega |
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全部込みで£20(約3,275円) |
*オンラインで購入した場合。オンライン以外での購入では11GB。
メリット | デメリット |
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ヨーロッパSIMカードが安い理由
2017年以降、EU圏内において各国の携帯サービス会社が違う国でユーザーが携帯を使用した場合に別途ローミング代(手数料)を取ることが禁止されています。このため、ヨーロッパ圏内であれば国をまたいで旅行したとしても、いったんSIMカードを購入すればどこの国でもその電話会社が提供する通話料でどこでも電話やSMSができるようになっています。
具体的に説明をします。とある携帯会社の提供するSIMカードをフランスで購入したとします。そのSIMカードを使ってフランス国内で電話をしてもスペインで電話をしてもその携帯会社の設定する1分あたりの料金は変わりません。
ヨーロッパでは特別な契約は一切なく、簡単にプリペイドのSIMカードを購入することができます。お使いのスマホがSIMフリーである必要がありますが、いったん購入したSIMカードをスマホにセットすれば後は簡単です。
日本で海外ローミング対応のSIMカードを契約しておき、海外ローミングを利用する
セレクトラおすすめの方法は、日本で海外ローミング対応のSIMカードを契約しておき、海外ローミングサービスを利用することです。
数年前だと、「海外ローミングでパケットを使いすぎて高額請求を受けた」という事例がたびたび起こったため、海外ローミング=高いというイメージがあるかもしれませんが、現在では定額制のサービスやオプションがあるため安心です。
特におすすめなのは、ahamoと楽天モバイルです。ahamoと楽天モバイルでは海外ローミングのサービスが使いやすく、充実しています。また、国内のプランとしても安いので、海外に行く機会が多い方はahamoまたは楽天モバイルに乗り換えるのがおすすめです。
逆に、人気のあるpovo 2.0ではpovo 1.0と異なり海外ローミングがそもそも利用可能ではないので注意が必要です。
また、2週間を超えるような比較的長い滞在の場合は、現地でSIMカードを購入するとよいでしょう。海外ローミングを利用するための料金が高くなりますし、ahamoの場合でも15日を超過すると通信速度が最大128kbpsに制限されてしまうためです。
ahamoの海外ローミングサービス

約5千円
約5千円
サービス内容 | 海外82の国・地域でデータ通信が20GBまで可能 |
---|---|
申し込み | 必要なし |
追加料金 | 不要 |
注意事項 |
|
楽天モバイルの海外ローミングサービス

最大2万4千円相当
最大2万4千円相当
サービス内容 |
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申し込み | 必要なし |
追加料金 | 不要 |
注意事項 |
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ドコモの海外ローミング定額サービス
対象国・地域 | 200以上の国と地域 |
---|---|
サービス内容 | 日本で契約しているスマホプランのデータ容量を海外でもそのまま使える |
使えるデータ容量 | 日本で契約しているドコモのデータ容量 |
プラン | 料金 | 1日あたりの料金 |
---|---|---|
1時間プラン | 200円 | - |
24時間プラン | 980円 | 980円 |
3日間プラン | 2,480円 | 約827円 |
5日間プラン | 3,980円 | 796円 |
7日間プラン | 5,280円 | 約754円 |
auの海外ローミング定額サービス
対象国・地域 | 150以上の国と地域 |
---|---|
サービス内容 | 日本で契約しているスマホプランのデータ容量を海外でもそのまま使える |
使えるデータ容量 | 日本で契約しているauのデータ容量 |
料金 |
|
早割対象国・地域 | ドイツ、フランス、スペイン、イタリア、イギリス、スイス、オーストリア、ポルトガル、中国、シンガポール、ベトナム、インドネシアなど |
ソフトバンクの海外ローミング定額サービス
ソフトバンクの海外ローミング定額サービスで4G・5G向けのもので、ヨーロッパへの旅行者用のものは、「海外安心定額」です。
ヨーロッパの国々は定額国Lというお得な区分に該当します。
対象国・地域 | タイ、台湾、中国、韓国、香港、モルディブ、ドイツ、フランス、イタリア、グアム、オーストラリア、カナダ、メキシコ、ブラジルなど |
---|---|
データ通信量・利用時間・料金 | 3GB・24時間・980円 9GB・72時間・2,940円 |
申し込み | 必要 |
ヨーロッパで現地のSIMカードを購入する方法
以上の通り、短期間の滞在であれば、お手持ちのスマホの海外ローミングを利用することがおすすめですが、2週間を超えるような長期の滞在となると、金額的にはやはりヨーロッパの渡航先でSIMカードを購入するのが得策でしょう。
ただし、使用にあたっては注意すべき点もありますので、こちらで紹介をします。
SIMカードが購入できる場所

ヨーロッパでは、たばこ屋や雑貨屋などで簡単にSIMカードは購入することができる。写真はフランスのタバ(Tabac)と呼ばれるたばこ屋の看板。
ヨーロッパのいくつかの国を回る場合でも、1か国訪問する場合でも、着いたその国で購入するのが便利です。空港で販売している国もありますし、いったん市内に入れば、キオスク、タバコ屋、スーパーマーケットなどで購入することができます。もちろん、キャリア(プロバイダー)経営の携帯ショップでも購入できます。
もちろん現地の大手キャリアのショップでもSIMカードの取り扱いがありますので、そちらで購入することももちろん可能です。
キオスク屋、たばこ屋や雑貨屋のようなお店であれば、複数社のSIMカードを販売しているので選ぶことも可能ですが、日本でキャリア(au、NTTドコモ、ソフトバンク)間で大きな差がないように、どこを選んでも大きな差はありません。
またヨーロッパのSIMカードはすべてプリペイドです。SIMカードを購入した時に払った金額以上チャージされることがありません。データを使い切った、有効期間が切れた、そんな場合はそのSIMカードが使えなくなるだけです。そのような場合はリチャージをします。
ヨーロッパのSIMカードを使用する場合の注意点
SIMフリーのスマホが必要です。
日本でも格安SIMカードがだいぶ一般的になりました。SIMフリーのスマホを持っている人も珍しくなくなりました。そうです、現地でSIMカードを購入して使用するわけですから、スマホはSIMフリーでなければいけません。
もしキャリアから購入したSIMロックのかかっているスマホならば必要な手続きをとりSIMロックの解除してもらうということもできます。
キャリアから買ったばかりのスマホですと101日以上経過していないとSIMロック解除してもらえませんので、そのような場合は残念ながらキャリアのプランを使用するしかありません。
もしくは、これはあまり現実的ではありませんが、ヨーロッパではSIMフリーを買うということ可能です。1万円以下の安いSIMフリーのスマホも容易にみつかります。
ヨーロッパのSIMカードを買うための5つの重要チェックポイント
- 有効期限を確認(だいたい最低30日間有効)
- データ容量をチェック(イギリスの場合、国内なら何ギガ、その他ヨーロッパなら何ギガという設定になっている。)
- 通話時間をチェック(その国では何分、その他ヨーロッパのその他の国では何分という設定になっていることもある。)
- リーチャージ可能かどうか。
- 自分のスマホにあったSIMカードのサイズかどうか。
自分でSIMカードをセットできるか心配と思うかもしれません。大丈夫です。お願いすればお店の人がセットをしてくれます。スマホの設定を現地語にしてあげると便利かもしれませんね。後は、お店の人のスマホから電話をかけてもらってちゃんと使えるか確認をしましょう。
スマホの電源を切った後にまた再度オンにする際にSIMカードの番号を求められますので、そのSIMコードの番号をメモするのをお忘れなく。
ヨーロッパの格安SIMカードの場合は電話番号もついてきますから、家族や友達に知らせるためにも番号も確認します。
念のため、残りのデータ通信分があるかを確認する方法もチェックしておけば完璧です。3-4桁ほどの数字をSMSで送信すると残りのデータをSMSでお知らせてしてくれるようなシステムが一般的です。
その国の保安の上の理由から、パスポートの番号をSIMカードへの登録が求められる国もあります。
SIMカードのリチャージ方法

ヨーロッパではSIMカードを気軽に購入して使用するのが一般的です。海外旅行で安くデータ通信するなら断然現地のSIMカード。
万が一容量を使い切ってしまったらリチャージすることも可能です。
SIMカードを購入したようお店に行き、店員にチャージしたい分を伝え、店員に直接チャージしてもらい、その場でお金を支払うか、チャージに必要なコードがかかれたクーポンを購入して自分でチャージするという方法もあります。(その場合も店員さんにお願いすれば直接スマホを操作してチャージしてくれます。)
以下ヨーロッパでよく使用されているキャリア(プロバイダー)です。他にもたくさん存在します。
- Lebara
- Lycamobile
- Orange
- Three
- Virgin
- Vodafone
ヨーロッパで安くデータ通信する方法 - まとめ
本記事では、ヨーロッパに旅行した際に、どうやってスマホのインターネットを行うかについて4つの方法を検証しました。
まとめると
- 2週間以内の滞在であれば、海外ローミングできるスマホプランを使うのが手軽でおすすめ
- 特に、ahamoと楽天モバイルがおすすめ。
- 2週間を超えるような滞在になると、ヨーロッパ現地でプリペイドのSIMカードを購入するのがおすすめ
です。節約したいからといって、無料WiFiに頼っているといざという時に困りますし、逆にWiFiを利用するために店舗を利用してかえって高くなる可能性もあります。計画的に考えて、快適なヨーロッパ滞在ができるようにしましょう。

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