格安SIMにも解約金はあるのか、金額は?- 格安SIMの基礎知識

「格安SIMって月額料金は安いかもしれないけど、そのぶん解約金が高いのでは?」と気になっているあなたに、格安SIMの解約金のことなど基礎知識をご説明します。
格安SIM・格安スマホでも解約金はあるのか
光回線やWiMAXを使っている人には、縛りや違約金といった話題はおなじみでしょう。スマホについても、ドコモ・au・ソフトバンクといった携帯大手3社を使っている方だと、2年契約を行っていて、途中で解約すると解約金を払わなければならない場合があるとご存知の方も多いでしょう。
では、格安SIM・格安スマホでも解約金や縛りはあるのでしょうか?結論から言うと、格安SIM・格安スマホにも最低利用期間や解約金・違約金がある場合もあります。しかし、格安SIM・格安スマホの最低利用期間や解約金・違約金は現在どちらかというと、例外的になっています。
抑えるべきポイントは次のようになります。
- ポイント:格安SIM・格安スマホの解約金・違約金
- 人気格安SIM・格安スマホの多くは現在縛りも解約金もない
- 解約金がある場合も、それは音声通話SIMの場合のみ
- 1万円近くの高額な解約金・違約金がある格安SIMは少数
1点目については、以下具体的に解約金についての情報を具体的に概観するときに確認しましょう。ここでは、まずあまりスマホ業界に詳しくない方のために、基礎事項を簡単に解説します。
格安SIM・格安スマホとは?
格安SIMとは、一般にドコモ・au・ソフトバンクという携帯大手3社の提供する料金プランよりも、格安のプランを提供する通信事業者のことを言います。格安SIM・格安スマホはしばしばMVNOとよばれるタイプの事業者と同一視されることもありますが、MVNOではないUQモバイルやワイモバイルも消費者目線で見ると同様に「格安」であるため、しばしば格安SIMに含められます。また、楽天モバイルも2020年春より自社回線によるサービスを開始したため、MVNOではなくなりましたが、格安通信サービスを提供しているという意味でセレクトラでは広い意味の格安SIMに含めています。
格安スマホという呼び方は、基本的に格安SIM会社と同義です。格安スマホという呼び方は、格安SIM会社がスマホとSIMカードをセットで販売していることが多いために定着した呼び方です。
格安SIM・格安スマホで解約金がかかる可能性があるのは、音声通話機能付きSIMの場合のみ
格安SIMでも解約金・違約金がかかる場合はありますが、それはあくまでも音声通話機能付きSIMの場合のみです。
音声通話機能付きSIMとは、スマホでインターネットやSMSだけではなく、通話も行いたい人用のSIMカードです。ドコモ・au・ソフトバンクの携帯大手3社の場合には、音声通話を行うプランが基本ですが、格安SIM・格安スマホの場合には、スマホを使ってインターネットをするためのデータ通信専用SIMカードやそれに加えてSMS機能もついたSMS機能付きSIMカードも契約することができます。
このような、音声通話機能がついていないSIMカードの場合には最低利用期間や解約金・違約金は設けられていません。
データ通信専用SIM | SMS機能付きSIM | 音声通話SIM | |
---|---|---|---|
インターネット | |||
SMS | |||
音声通話 | |||
解約金 | なし | なし | 解約金がかかる可能性がある |
解約金がかかる場合でも、「縛り」は自動更新ではなく、最低利用期間が基本
音声通話機能付きSIMの場合であれば、格安SIMでも解約金・違約金がかかる場合があることがわかりましたが、格安SIMでは「縛り」についてドコモ・au・ソフトバンクと違いがあります。
ドコモ・au・ソフトバンクにおける「縛り」では、2年間の自動更新です。これは、2年間の契約ののち、3か月の更新期間の間に解約しなければ、自動で2年間の契約が更新される契約形態です。
これに対して、格安SIMの場合の「縛り」は、最低利用期間により発生します。最低利用期間は、字のごとく最低〇〇か月サービスを利用しなければならない期間ですが、自動更新と異なり、最低利用期間を過ぎればいつでも自由に解約することができるようになります。
最新状況:格安SIM・格安スマホの「縛り」および解約金・違約金
格安SIMの解約金にかかる基礎事項を確認したところで、格安SIM・格安スマホの解約金・違約金についての状況をみてみましょう。なお、ここで取り扱っているのは、各社の最新プランであることにご注意ください。
解約金・違約金のない格安SIM
以下のSIM・スマホ会社は解約金・違約金がありません。

通信はau品質トップクラス。新プランコミコミプランなら割引なしで国内10分通話無料+20GBが月額3,278円で格安SIM最安級。データ繰り越しや店舗サポートもあり。

ソフトバンクのサブブランド。通信品質トップクラス。新プラン「シンプルS/M/L」なら家族割(2回線目以降)または光回線とのセット割の割引で3GB 月額税込990円。10分かけ放題・24時間かけ放題もあり。iPhone12シリーズも取り扱い中。

ドコモ回線の通信品質No1。音楽配信サービスでのデータ使用がカウントされないMusicカウントフリーやかけ放題オプションなど充実のサービス。OCN光利用者なら月々220円引き。

iPhone購入乗り換えで最大24,000ポイント還元中。Rakuten 最強プランではデータ使用量に応じて月額料金が変わり、3GBまでならかけ放題つきで1,078円。iPhone14/13シリーズも取扱いあり。

顧客満足度の高い格安SIMで、通信品質の高さも特徴。「マイそく」は最大速度で選ぶお得なデータ無制限プラン、月額250円~。5Gも利用可能

人気の高い老舗格安SIM。2021年4月開始の最新プラン「ギガプラン」では、2GB850円から音声SIMが利用可能。データ通信用eSIMにも力を入れており、2GB440円から20GB1,650円まで。

ソニーの子会社による格安SIM。最新プラン「バリュープラン」では音声通話SIMを3GBが792円(税込)で利用可能。通信速度の低下が気にならず、とにかく安いのがよいという方であればオススメ。

ショッピングモールイオンによる格安SIM。データ容量毎に小刻みにプランが設けられているのが特徴。お近くのイオンでサポートを受けられるのもポイント。
1,000円程度の解約金・違約金が発生する場合がある格安SIM
BIGLOBEモバイルは1年以内に音声通話付きプランを解約すると、解約手数料として1,100円がかかります。

Youtubeなどの動画やApple Musicといった音楽配信サービスでのデータの使用がカウントされない「エンタメフリー・オプション」が特徴。
また、トーンモバイルも24ヶ月の最低利用期間があり、この期間中に解約すると1,000円(不課税)の解約金がかかります。

株式会社ドリーム・トレイン・インターネットの提供するスマホサービス。AIを使ったスマホサービスがコンセプト。見守りサービスも充実しており、家族、子供やシニアを主な対象としている。iPhoneでもSIMカードを取り換えれば使用可能。
高額の解約金・違約金が発生する場合がある格安SIM
以下のSIM・スマホ会社は音声通話付きSIMを契約から1年以内に解約すると、比較的高額の解約金がかかる場合があります。家族の方がすでに使っていて、使い心地を知っており、長期利用することを決めている場合は問題ありませんが、そうでない場合には注意しましょう。
(12ヵ月-利用開始月を0ヵ月とした利用月数)× 1,100円の解約金(契約から12か月以内)

九州電力グループの通信会社提供の格安SIM。九州電力と一緒に使うことによりお得に。格安SIMにはめずらしく時間無制限かけ放題オプションあり。
10,450円の解約金(契約から12か月以内)

東海地方では有名なTOKAIコミュニケーションズが提供する格安SIM。ドコモ回線。最新プランの「なっとくプラン」では特に音声通話20GB1,991円がお得。
人気格安SIM・格安スマホの多くは現在縛りも解約金もない
以上の概要でみたように、人気の格安SIM・格安スマホのほとんどは縛りも解約金もないことがわかります。また、仮に解約金・違約金がある場合でも、BIGLOBEモバイルの解約金は1,100円であるため、それほど大きなマイナス要因にはならないでしょう。
QTモバイル、LIBMOやトーンモバイルのように比較的高額な違約金が発生する可能性のある格安SIMもありますが、これらは2021年現在ではどちらかというと少数派であることになります。
解約金のないおすすめ格安SIM
格安SIMの多くでは解約金がないことを確認しましたが、以下では解約金がない格安SIMの中で特におすすめなものを紹介いたします。
解約金のない格安SIM:UQモバイル
UQモバイルは、通信品質が高い格安SIMとして人気です。これはUQモバイルは、KDDIのサブブランドとして、auの回線を自社回線として利用できるためです。上で述べたように、MVNOはドコモ・au・ソフトバンクから回線を間借りしているため、特に混雑時に通信速度が遅くなりがちですが、このような問題がUQモバイルでは発生しません。
また、UQモバイルは店頭サポートも充実しています。格安SIMや最近話題のahamo・povo・LINEMOでは、実店舗でのサービス・サポートはコストカットの観点から最小限ないし全くないのが普通ですが、UQモバイルの場合には困ったときにはショップにいって助けてもらえるのも安心です。
UQモバイルの最新プラン「くりこしプラン」の詳細は以下の通りです。「くりこしプラン」では、家族割や固定回線とのセット割等無しで、かなりお得な値段設定になっています。
くりこしプラン+5Gの受付は5月31日に終了2023年5月31日(水)21:00をもって、「くりこしプラン+5」の新規受付を終了しました。2023年6月1日からは「コミコミプラン」、「トクトクプラン」、「ミニミニプラン」が新たなUQモバイルの料金プランとして受付中です。
ミニミニプラン | トクトクプラン | コミコミプラン | ||
---|---|---|---|---|
基本データ容量 | 4GB | 15GB | 20GB | |
基本料金 | 2,365円 | 3,465円 (1GB以下:2,277円) |
3,278円 | |
au Payカード支払い割+家族セット割適用の場合 | ||||
割引の内訳 |
|
|||
割引適用料金 | 1,628円 | 2,728円 (1GB以下:1,540円) |
||
au Payカード支払い割+自宅セット割適用の場合 | ||||
割引の内訳 |
|
|||
割引適用料金 | 1,078円 | 2,178円 (1GB以下:990円) |
||
データ容量超過時 節約モード時 |
最大300Kbps | 最大1Mbps | ||
通話オプション | 通話パック (最大60分 / 月) |
550円/月 | なし | |
通話放題ライト** (10分以内国内通話かけ放題) |
880円/月 | 無料 | ||
通話放題** (国内通話が24時間かけ放題) |
1,980円/月 60歳以上の方の場合は880円/月 |
1,100円 | ||
公式サイト | UQモバイルのサイトを見る |
自宅セット割の概要 | |
---|---|
割引条件 |
|
インターネットコースの対象 | 【光回線・光コラボ】 au ひかり*、auひかり ちゅら・コミュファ光・eo光・ピカラ光・メガエッグ・BBIQ・ビッグローブ光・So-net光・@nifty光・@T COMヒカリ・ひかりゆいまーる・ひかりJ 【ケーブルテレビ】 J:COM・提携先ケーブルテレビ |
* プロバイダは@nifty、@T COM、ASAHIネット、au one net、BIGLOBE、DTI、So-netに限る
**留守番電話などの電話きほんパック(V)(440円/月)が無料
【2023年11月】最新キャンペーン情報! お得なUQモバイルのキャンペーンを見る

UQモバイル新プラン「くりこしプラン」は難しい割引なしで安い!電気・ネットとセットなら超格安に
- 人気: 総合満足度1位
- 料金: 格安SIM最安級
- 通信: データくりこし可能
- スピード: 格安SIMトップクラス
3GB 990円
解約金のない格安SIM:ワイモバイル
ワイモバイルもUQモバイルと同様に、通信品質が高いことで知られています。これはワイモバイルがソフトバンクのサブブランドであるため、UQモバイルがauの回線を自社回線として使えるよに、ワイモバイルはソフトバンクの回線を自社回線として使えるためです。
ワイモバイルの最新プラン「シンプルプラン」は割引前の料金はUQモバイルと比べると割高ですが、割引を受けられる場合には、一緒に利用する家族の人数が増えるほどUQモバイルよりもお得になります。
旧シンプルプランの受付は10月2日に終了2023年10月2日(月)をもって、「シンプルS/M/L」の新規受付を終了しました。2023年10月3日からは「シンプル2 S/M/L」が新たなワイモバイルの料金プランとして受付中です。
シンプル2 S | シンプル2 M | シンプル2 L | |
---|---|---|---|
基本データ容量 | 4GB | 20GB | 30GB |
基本料金 | 2,365円 | 4,015円 (1GB以下:1,078円) |
5,115円 (1GB以下:1,078円) |
割引パターン①PayPayカード支払い割+おうち割 光セット(A)適用の場合 | |||
割引の内訳 |
|
||
割引適用料金 | 1,078円 | 2,178円 | 3,278円 |
割引パターン②au Payカード支払い割+家族割適用の場合 | |||
割引の内訳 |
|
||
割引適用料金(※2回線目以降) | 1,078円 | 2,728円 | 3,828円 |
データ容量超過時 | 最大300Kbps | 最大1Mbps | |
さらにプラン容量の半分(2GB/10GB/15GB)超過後は最大128Kbpsに速度制限 | |||
通話オプション |
|
||
公式サイト | ワイモバイルのサイトを見る |
おうち割光セット(A)の概要 | |
---|---|
割引条件 | SoftBank光またはSoftBankAirとワイモバイルをセット契約 |
注意点 |
|
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- 安心: スマホデビューNo.1
- スピード: 安定した高速通信
- 割引: 割引で格安SIM最安級
3GB 990円
解約金とは別の「MNP転出手数料」
解約金とは異なりますが、「MNP転出手数料」も解約をするときには勘定に入れておくべきものです。
「MNP転出手数料」は、同じ携帯番号のままで他のMVNOやキャリアに乗り換え(MNP)る場合に発生する手数料です。格安SIMでもキャリアでもどちらでもかかります。。
一般的には、格安SIMのMNP転出手数料はだいたい3,300円です。よって、解約時には契約解除料3,300円がかかると考えておくといいでしょう。
おすすめSIM会社

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