ガラケーでも格安SIMを利用することはできるの?

スマホだけでなく、ガラケーでも格安SIMを利用することは可能です。ただし、ガラケー用に格安SIMを申し込む前に最低限の知識がないと、思ったように使えないことも。ここでは、ガラケーで格安SIMを利用するためのポイントを解説します。
ガラケーで格安SIMを利用することは可能
結論からいうと、ガラケー※で格安SIMを利用することは可能です。ただし条件によって、通話しか利用できない場合とデータ通信も利用できる場合があります。
※ガラケーの意味とは?ガラケーは「ガラパゴスケータイ」の略で、単にケータイといわれることもあります。ガラケーという名称は、世界の標準から外れて日本独特の進化を遂げた携帯電話という意味を含んでいます。スマホが登場する以前の全ての携帯電話がガラケーであり、本体に文字入力や電話のボタンが付いているのが特徴です。
格安SIMは基本的にスマートフォン向けの通信サービスですが、ガラケーに公式に対応している格安SIMもあるので紹介していきますね。
公式にガラケー対応している格安SIM
公式にガラケーに対応している格安SIMはIIJmio、Y! mobile、UQ mobile、楽天モバイルの4つです。
もし通話だけ利用したいのであれば、IIJmioとY! mobileが用意しているガラケー専用プランはとても安くて便利です。しかし4G LTEケータイ※でデータ通信を利用したいのなら、UQ mobileと楽天モバイルに申し込むといいでしょう。
※4G LTEケータイとは?4G LTEケータイとは、見た目や操作性はガラケーですがスマホと同じように高速通信ができる携帯電話のことです。それに対して、従来のガラケーのことを3Gケータイといいます。3Gケータイに格安SIMを挿しても、通話機能とショートメール機能しか使えません。
他の格安SIMでも、公式にガラケー対応と謳っていなくても実際には利用できる場合もあります。ただし、ガラケーで動作するという保証はありません。また、データ通信可能なSIMをガラケーに挿しても通話機能しか使えずデータ容量が無駄になるためおすすめしません。
格安SIM名 | ガラケー対応プラン | 月額(税抜) |
---|---|---|
IIJmio | 「ケータイプラン」 | 920円 |
Y! mobile | 「ケータイベーシックプランSS」 (2019年9月30日までは「ケータイプランSS」) |
934円 |
UQ mobile | 特になし | 1,980円~ |
楽天モバイル | 特になし | 1,250円~ |
申込前に動作確認端末一覧を必ずチェックしよう手持ちのガラケーで使うために格安SIMを申し込みたいのであれば、事前に各格安SIM公式サイトにて「動作確認端末一覧」をチェックしましょう。もし手持ちのガラケー機種が一覧に載っていないのであれば、動作しない可能性があります。
格安SIMのプラン回線は重要
ガラケー用に格安SIMを申し込む場合、格安SIMの回線とガラケー購入元のキャリア回線を合わせることをおすすめします。たとえばドコモのガラケーならドコモ回線の格安SIM、auのガラケーならau回線の格安SIMに申し込むということです。
なぜかというと、手持ちのガラケー機種が格安SIMに対応しているとしても、回線が異なるとSIMを挿しても使えないからです。異なる回線の格安SIMを使いたいのならガラケーのSIMロック解除※をする必要があります。
※SIMロック解除とは?キャリアで販売されているスマホ・ケータイのSIMロックを解除する手続きのことです。SIMロックがかかったままだと、他社の回線SIMを挿しても使うことはできません。SIMロック解除は、オンラインかショップで手続きすることができます。ただしショップでの手続きには手数料がかかります。
ガラケーで格安SIMを利用する - メリット
ガラケーに格安SIMを挿して使うことには次の3つメリットがあります。
- 設定が簡単
- 通話のみだから誰でも使える
- 電話番号を最安で維持できる
では、それぞれを具体的に考えてみましょう。
①設定が簡単
ガラケーに格安SIMを最初に挿した時、スマホとは違って設定不要で簡単に使い始めることができます。
キャリアスマホだと、格安SIMを最初に使い始める際に設定が必要になることも。特に、APN設定(ネットワーク設定が異なる場合に調整すること)をしないといけない場合があり、携帯電話の設定などに疎い人にとってはハードルが高いかもしれません。
それに対して、ガラケーはそもそもAPN設定が不可(4G LTEケータイは除く)なので、簡単だというわけです。
②通話のみだから誰でも使える
手持ちのガラケーにIIJmioやY! mobileのガラケー向けSIMを挿すと、使えるのは通話とSMS送受信のみという潔さ。
スマホを一度も持ったことがない人、通話機能だけで十分という人、年配の家族のために電話を持たせたいという場合など、ガラケー&格安SIMの組み合わせは便利といえるでしょう。
③電話番号を最安で維持できる
どうしても残しておきたい電話番号があるなら、ガラケーをMNP※で格安SIMに乗り換えることで、月額1,000円を切る安さで電話番号を維持することができます。
※MNP手続きで電話番号を引き継げるMNP(モバイル・ナンバー・ポータビリティ)とは、電話番号はそのままで携帯電話事業者を乗り換える手続きのことです。キャリアから格安SIMに乗り換えると料金が半額以下と安くなるので、MNPで格安SIMに乗り換える人は増えています。
これは、海外旅行や出張で一時的に日本を離れる人や、思い出のある電話番号を維持しておきたい人にはピッタリではないでしょうか。
ガラケーで格安SIMを利用する - デメリット
ガラケーで格安SIMを使うことには、次の3つのデメリットもあります。
- 動作保証がない
- データ通信ができない
- 特典やキャンペーンがない
これらのデメリットも考慮したうえで、ガラケーで格安SIMを運用するか決めるといいでしょう。
①動作保証がない
ガラケーに格安SIMを挿して動作するかどうかの保証はされません。格安SIMの公式サイトにある「動作確認端末一覧」に手持ちのガラケーが載っているとしても、あくまで事業者側では動作確認が取れたというだけで、動作保証されているわけではありません。
そのため万が一、格安SIMに申し込んでお手持ちのガラケーに挿して動作しなかった場合、「初期契約解除制度」を利用して契約を解除することになります。その場合、違約金は発生しませんが契約事務手数料の約3,000円は返ってきません。
②データ通信ができない
ガラケー(3Gケータイ)に格安SIMを挿しても、使用できる通信機能は通話とSMSだけです。データ通信は不可なので、メール送受信やネットでの調べもの、ニュースを読んだりすることもできません。
もし高速通信データ容量(ギガ)が付いているSIMカードを挿したとしても、そのデータ容量は無駄になってしまいます。ですので、ガラケーと格安SIMの組み合わせで使うのは通話だけと割り切る必要があります。
なお4G LTEケータイは、見た目はガラケーでも中身はスマホなので高速データ通信が可能です。
③特典やキャンペーンがない
格安SIMのガラケー専用プランには、他のプランにはある割引特典やキャンペーンがほとんどありません。そもそもガラケーのプランは最安なので、割引をする余地はないといえるでしょう。
ガラケー利用がおすすめの格安SIM
ガラケーで運用するのにおすすめの格安SIMを紹介します。
- 手持ちのガラケーを利用する・・・IIJmio「ケータイプラン」
- ガラケー(4G LTEケータイ)を同時購入する・・・Y! mobile「ケータイベーシックプランSS」
IIJmio - ガラケー専用「ケータイプラン」
ガラケー用の最安プランがIIJmioの「ケータイプラン」です。利用できる通信機能は電話とSMSで、緊急通報(110番や119番)や緊急地震速報にも対応しているので安心です。
ケータイプランはドコモ回線とau回線に対応しているので、ドコモ・auのガラケーならSIMロック解除せずにSIMカードを差し替えるだけで使えます。ソフトバンクのガラケーはSIMロック解除することで使えるようになります。
内容 | 料金 | |
---|---|---|
月額基本料 | 920円/月 | |
通話料 | 通常 | 20円/30秒 |
みおふぉんダイアル※ | 10円/30秒 | |
誰とでも10分&家族と30分以内定額 | 830円/月 | |
誰とでも3分&家族と10分以内定額 | 600円/月 |
※「みおふぉんダイアル」は、無料でダウンロード・利用できる通話専用アプリです。
Y! mobile - 「ケータイベーシックプランSS」
Y! mobileはガラケー向けプランとして「ケータイベーシックプランSS」を用意しています。それだけでなく、ガラケー(4G LTEケータイ)端末を購入することもできます。
ガラケー向けプランでもデータ通信が可能ですがパケット代が高く付くため、データ通信をするのであれば通常のスマホ向けプランのほうがいいでしょう。
Y! mobileは通話料金がお得になるのが特長で、ワイモバイル・ソフトバンクの携帯電話同士なら1:00~21:00までは通話料が無料です。また「スーパーだれとでも定額」オプションを付けると、誰とでも通話料無料になります。
通話専用の2台目ケータイとして利用するなら、Y! mobileは非常におすすめといえます。
内容 | 料金 | ||
---|---|---|---|
月額基本料(通話のみ) | 934円/月 | ||
ベーシックパック(データ通信するためのサービス) | 300円/月 | ||
パケット定額サービス通信料※ | 0~4,500円/月 | ||
通話料 | ワイモバイル・ソフトバンクのスマホ・ケータイへの発信 | 1~21時 | 0円 |
21~1時 | 20円/30秒 | ||
他社携帯電話や固定電話への発信 | 20円/30秒 | ||
スーパーだれとでも定額(時間回数無制限) | 1,000円/月 |
※パケット定額サービスは通信すると段階的に課金され、データ消費量が110MBで上限の4,500円になります。毎月2.5GBまでは高速通信が使えます。
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