Bluetooth(ブルートゥース)とはわかりやすく説明すると何のこと?

Bluetooth(ブルートゥース)とは、イヤホンやマウスなどをスマホやパソコンなどの通信機器と無線接続する方法のひとつです。
昨今はほとんどのスマホやタブレット、パソコンにBluetoothが搭載されているおり、それに伴い多くのデジタル周辺機器はワイヤレス化されています。
配線がスッキリするのでとても便利なBluetoothですが、ここまで読んで「一体何のことやら…」という方は是非この記事を読み進めてください。
Bluetooth(ブルートゥース)の特徴やメリット・デメリット、また気になるWiFiや赤外線通信との違いについて、わかりやすく解説します。

Bluetoothとは
Bluetooth(ブルートゥース)は、電子機器に用いられる無線通信規格の1つです。数メートル程度の短い距離で接続できます。
機器の間に障害物があっても接続できることがBluetoothの特長です。電力消費が小さいことも利点です。
近年、Bluetoothは様々な機器に採用されています。Bluetoothを活用することで、さらに便利に生活できます。
Bluetoothでできること
Bluetoothでできることは主に以下のとおりです。
- スマホにワイヤレススピーカーやワイヤレスイヤホンを接続して音楽を聴く
- PCにワイヤレスマウスやワイヤレスキーボードを接続して操作する
- カーナビにスマホを接続して車中に音楽を流す
- スマホにワイヤレスコントローラーを接続してゲームをプレイする
- 端末同士を接続してデータを共有する
- PCにスマホを接続してテザリングする
Bluetoothがあればケーブルがなくても簡単に電子機器同士を接続できます。様々な場面で活躍するでしょう。
Bluetoothの使い方
Bluetoothで機器同士を接続することを「ペアリング」と呼びます。
一例として、スマホとワイヤレスイヤホンをペアリングする方法を解説します。
iPhoneの場合
iPhoneの場合、以下の手順でペアリングします。
- ワイヤレスイヤホンの電源をオンにする
- iPhoneの「設定」アプリを開く
- Bluetoothをオンにする
- 一覧で表示されたBluetoothデバイスの中から使いたいワイヤレスイヤホンを見つけて選択する
Androidスマートフォンの場合
Androidスマートフォンの場合、ペアリングの手順は以下のとおりです。
- ワイヤレスイヤホンの電源をオンにする
- Androidスマートフォンの「設定」アプリを開く
- 「接続」→「新しいデバイスとペア設定する」の順でタップする
- 一覧で表示されたBluetoothデバイスの中から使いたいワイヤレスイヤホンを見つけて選択する
BluetoothとWi-Fiの違い
BluetoothとWi-Fiはどちらも無線通信の規格です。
BluetoothとWi-Fiの最も大きな違いは通信速度です。Wi-Fiの通信速度はBluetoothよりも非常に速く、複数の機器を同時に接続したり大容量のデータ通信をしたりすることに適しています。特徴を生かし、Wi-Fiはインターネット通信用のルーターに使われています。
Bluetoothの速度がWi-Fiよりも遅いぶん、Bluetoothの消費電力はWi-Fiよりも小さめです。小さい消費電力を活かし、Bluetoothはワイヤレスのポータブル機器に多く採用されています。
項目 | Bluetooth | Wi-Fi |
---|---|---|
規格名 | IEEE 802.15.1 | IEEE 802.11 |
接続機器数 | 1対1 | 複数 |
通信周波数 | 2.4GHz帯 | 2.4GHz帯、5GHz帯、60GHz帯 |
通信速度 | 最大24Mbps | 54Mbps~6.9Gbps |
通信距離 | 10m程度 | 100m以上 |
消費電力 | 少ない | 多い |
主な用途 | スマホ、イヤホン、スピーカー、パソコン周辺機器など | Wi-Fiルーター |
Bluetoothと赤外線通信の違い
赤外線でもBluetoothと同じく無線通信ができますが、異なる特徴があります。
赤外線の特徴は、直進性が高いことです。直進性が高いため、障害物があると通信ができません。ただし、信号を傍受されにくいというセキュリティ面でのメリットもあります。現在は、テレビやエアコンといった家電のリモコンに多く使われています。
一方で、Bluetoothの電波は全方向に拡がるため、機器と機器の間に障害物があっても接続可能です。利便性が高いことから、様々なデバイスに採用されています。
項目 | Bluetooth | 赤外線通信 |
---|---|---|
電波の性質 | 全方向性 | 直進性 |
主な用途 | スマホ、イヤホン、スピーカー、パソコン周辺機器など | 家電のリモコン類 |
通信速度 | 最大24Mbps | 最大4Mbps |
通信距離 | 10m程度 | 30cm~1m程度 |
消費電力 | 少ない | 少ない |
Bluetoothのメリット
Bluetoothのメリットは主に以下の4つです。
それぞれの内容を解説します。
簡単に接続できる
Bluetoothのメリットの1つに、簡単に接続できることが挙げられます。
接続したい機器のBluetooth機能をオンにすれば、自動的に接続されます。Wi-Fiのようにパスワードを入力する必要がありません。
ケーブルがない
ケーブルがないこともBluetoothのメリットの1つです。
ヘッドホン・イヤホンのケーブルを煩わしく感じていた人も多いでしょう。Bluetoothヘッドホン・イヤホンであれば、ケーブルなしで音楽を楽しめます。
ほかにも、BluetoothのマウスやキーボードといったPC周辺機器を導入すれば、デスクをすっきりと整理できます。
Bluetooth対応端末の種類が豊富にある
Bluetooth対応端末の種類が豊富にあることもメリットです。
現在販売されているほとんどのスマホ、タブレット、PCにはBluetooth機能が搭載されています。以下のようなスマホやPCの周辺機器の多くにも、Bluetooth機能が採用されています。
- ヘッドホン・イヤホン
- マイク内蔵ヘッドセット
- スピーカー
- キーボード
- マウス
- スマートウォッチ
- 自撮り棒
また、近年増えつつあるイヤホンジャックがない端末では、Bluetoothイヤホン・ヘッドホンがないと音楽を聴けません。
バッテリーが長時間持つ
Bluetoothは低電力なので、バッテリーが長時間持ちます。
例えば、ワイヤレスイヤホンの多くは1回の充電で20~40時間程度使えます。1日中使っても十分に充電が持つでしょう。
そのほかの機器もバッテリーが長持ちするので、外出が多い人も安心です。
Bluetoothのデメリット
便利なBluetoothですが、実はデメリットもあります。
- 基本的にBluetoothデバイス1台に対して1つの端末しか接続できない
- Bluetooth非対応の端末もある
- Bluetoothのクラスやバージョンによってつながりやすさが異なる
- 接続中にバッテリーが消費される
それぞれの内容を解説します。
基本的にBluetoothデバイス1台に対して1つの端末しか接続できない
Bluetoothのデメリットに、Bluetoothデバイス1台に対して1つの端末しか接続できないことが挙げられます。
例えば、スマホにワイヤレスヘッドホンを接続している場合、ほかのワイヤレスヘッドホンを接続したければ、接続中のヘッドホンの接続を一旦解除しなければなりません。
また、1台のBluetoothデバイスに、複数のスマホやPCなどの端末を登録しておくこともできません。ほかの端末に接続するたびに、ペアリング情報の削除と登録が必要です。
ただし、「マルチペアリング」や「マルチポイント」に対応している機器もあります。
- マルチペアリング:1台のBluetoothデバイスに対して、複数の端末を登録すること
- マルチポイント:1台のBluetoothデバイスに対して、複数の端末を同時に接続すること
Bluetoothデバイスを購入する際に、マルチペアリングやマルチポイントに対応しているか確認しましょう。
Bluetooth非対応の端末もある
近年販売されているほとんどのスマホやPCはBluetoothに対応していますが、中にはBluetooth非対応の端末もあるので注意しましょう。
家電量販店や通販サイトなどで販売されている「Bluetoothトランスミッター」や「Bluetoothアダプタ」を取り付ければ、非対応の端末でもBluetoothを利用できます。
Bluetoothのクラスやバージョンによってつながりやすさが異なる
Bluetoothのクラスやバージョンによってつながりやすさが異なります。
Bluetoothには、最大送信出力によってクラス1からクラス3まで分けられています。クラスの数字が小さいほど最大送信出力が大きく、長い距離まで接続可能です。
クラス1は野外や講堂といった広い場所で用いるマイクやスピーカーなどに、クラス2は個人で利用するようなマウスやヘッドホンなどに採用されています。メーカー公式サイトや箱の注意書きなどで購入前にクラスを確認し、シチュエーションに適したクラスの機器を選びましょう。
また、誕生してから20年以上の歴史があるBluetoothは、バージョンアップを繰り返しています。2025年3月現在、バージョン5.4が最新です。
バージョン4.0以降の機器は、バージョン3.0以前との互換性がありません。多くの場合、バージョン4.0以降の機器でもバージョン3.0以前を使えるように作られていますが、念のため製品を購入する前にメーカー公式サイトや箱の注意書きなどを確認しましょう。
接続中にバッテリーが消費される
Bluetoothは低電力であるとはいえ、接続しているとBluetoothデバイスと端末の両方のバッテリーが消費されることに注意しましょう。
長時間、Bluetoothを使わない場合は、電源をオフにすることをおすすめします。再度電源をオンにすれば、簡単にBluetooth接続できます。
Bluetoothがつながらないときの対処法
Bluetoothがつながらないときは、はじめに以下の項目を確認してください。
- 端末のBluetooth機能がオンになっているか
- 正常にBluetoothデバイスと端末のペアリングができているか
- (必要な場合)入力したPINコードに間違いがないか
- 機器と機器の間の距離が離れすぎていないか
- 端末のOSのバージョンが古くないか
- 機器のバッテリーが十分に残っているか
- Bluetoothのバージョンに互換性があるか
ほかにも、電子レンジやドライヤーなどの電子機器、Wi-Fiルーターの近くだと、電波が干渉してBluetooth接続が不安定になるケースがあります。
上記の項目に問題がなくてもBluetoothがつながらない場合は、一旦ペアリングを解除して改めてペアリングし直したり、端末やBluetoothデバイスを再起動したりすることを試してみましょう。
まとめ - 便利なBluetoothを有効活用しよう
Bluetoothでできること、Wi-Fiや赤外線通信との違い、メリットとデメリットなどを解説しました。
Bluetoothがあればケーブルがなくても簡単に電子機器同士を接続できます。バッテリーが長持ちするデバイスが多いので、安心して外出先で使えます。
基本的にBluetoothデバイス1台に対して1つの端末しか接続できません。1台のBluetoothデバイスを複数の端末に同時接続したい人は、マルチポイントに対応しているデバイスを探しましょう。
ぜひ本記事を参考に、Bluetoothを有効活用してください。
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