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まず決めるのは「移転」か「解約して新規契約」か
引っ越しのインターネット手続きは、突き詰めると2つの選択肢のどちらかを選ぶことです。まずここを決めないと、あとの手続きも費用も決まりません。
引っ越し時のインターネット - 2つの選択肢
| 選択肢 | 内容 | 向いている人 |
|---|---|---|
| 回線の移転 | 今の契約を引っ越し先でも継続する。違約金はかからないが、新居での工事費はかかる。 | ・今のプランに満足している ・引っ越し先でも同じサービスが提供されている ・契約の更新月が遠い |
| 解約して新規契約 | 今の契約を解約し、引っ越し先で別の回線を契約する。違約金や工事費の残債が発生することもあるが、新規特典で相殺できる場合も多い。 | ・通信速度や料金に不満がある ・引っ越し先で同じサービスが使えない ・キャッシュバックや工事費無料の特典を使いたい |
「移転のほうが安い」と決めつけないことが大切です。移転でも新居の工事費はかかりますし、新規契約なら他社の違約金負担やキャッシュバックを用意しているプランもあります。両方の総額を比べてから決めましょう。
インターネットの引っ越しスケジュール
インターネットの手続きが他のライフラインと決定的に違うのは、工事の予約が必要で、しかも待ち時間が長いことです。
引っ越しのインターネット手続き - 時期の目安
| 時期 | やること |
|---|---|
| 引っ越しが決まったらすぐ | 移転か新規契約かを決める。新居でサービス提供があるか確認し、申し込む |
| 1か月前〜 | 開通工事の日程を確定する(繁忙期は特に早めに) |
| 2週間前 | 現住所の撤去工事が必要な場合はその日程も確定。固定電話の移転手続き |
| 引っ越し前後 | レンタル機器(モデム・ルーター)を返送する |
| 入居後 | 開通工事の立ち会い。ルーターの設定 |
引っ越しでインターネットにかかる費用
移転でも新規契約でも、費用は複数の項目に分かれます。内訳を押さえておきましょう。
かかる費用の内訳
見積もりの際に漏れやすいのは工事費の分割残債です。工事費を分割で払っている途中に解約すると、残りを一括で請求されます。
- 新居で光ファイバーケーブルを通すための開通工事費
- 契約事務手数料
- 現住所の撤去工事費(必要な場合)
- 工事費を分割払いしている場合の残債
- 契約期間内に解約する場合の解約金
- 土日や夜間に工事を希望する場合の割増料金
金額は事業者やプランによって大きく異なり、キャンペーンで工事費が実質無料になることも珍しくありません。「いくらかかるか」ではなく「どうすれば抑えられるか」から考えるほうが現実的です。
解約金は月額料金相当額が上限になりました
引っ越しをきっかけに解約する場合、契約期間の途中であれば解約金がかかることがあります。ただし2022年7月の電気通信事業法改正により、解約金の上限は月額料金相当額に制限されました。
かつて広く見られた1万円〜3万円といった高額な違約金は、現在は設定できません。数千円程度に収まるケースが大半です。一方で、工事費の分割残債は解約金とは別に一括で請求されるため、こちらのほうが金額が大きくなることもあります。
新居で契約する回線の選び方
新規契約を選ぶ場合、まず回線の種類を決めます。かつて選択肢だったADSLは2023年1月にサービスが終了したため、現在の選択肢は次の2つです。
インターネット回線の種類
| 回線の種類 | 工事 | 特徴 |
|---|---|---|
| 光回線 | 必要 |
|
| 無線回線 (ホームルーター・モバイルWi-Fi) |
不要 |
|
- インターネットを使用する頻度・使用目的
- インターネットを同時に使う人数
- 転勤や進学等で再び引っ越す予定はないか
- マンションから戸建てなど住居タイプが変わるか(月額料金が変わります)
引っ越しで住居のタイプや世帯人数が変わる場合は、今と同じプランが最適とは限りません。回線の種類から見直してみることをおすすめします。
そのほかの詳しい解説記事
上で触れていないテーマについては、以下の記事で詳しく解説しています。
携帯電話・スマホの引っ越し手続き
携帯電話は、大手キャリアとの契約か格安SIMでの契約に関わらず、引っ越しにあたって特別な手続きは不要です。住所変更の登録だけ早めに済ませておきましょう。
ただし、利用している契約先によって電波のカバー状況は異なります。主要な都市へのお引っ越しであれば大きな差はありませんが、それ以外の地域ならば念のため電波状況を調べてみると良いでしょう。
なお、レンタルしているモデムや無線ルーターは返却の義務があります。返送先は事業者が指定しており、機器によってはプロバイダーではなくNTTに送るものもあるため、解約時の案内をよく確認してください。片付けの最中にうっかり捨ててしまわないよう注意しましょう。
インターネットの引っ越しについてよくある質問
引越しが決まった時点ですぐ着手してください。電気・ガス・水道が1〜2週間前で間に合うのに対し、光回線は開通工事に1か月以上かかることがあります。特に3月〜4月の繁忙期は工事日が埋まりやすく、申し込みが遅れると入居後しばらくネットが使えません。引っ越し手続きの中で最優先に動くべき項目です。
ケースバイケースです。移転は違約金がかからない一方、新居でも工事費が発生します。新規契約は違約金や工事費の残債を負担する可能性がありますが、キャッシュバックや工事費無料などの新規特典で相殺できることも多く、結果的に安くなる場合もあります。金額を比べたうえで判断してください。
かかる場合があります。ただし2022年7月の電気通信事業法改正により、解約金は月額料金相当額が上限となりました。かつての1万円〜3万円といった高額な違約金は現在は設定できません。加えて、工事費を分割払いしている場合は残債の一括請求があるため、違約金より残債のほうが大きくなることもあります。
光回線の開通が間に合わない場合は、工事不要でコンセントに挿すだけのホームルーター(SoftBank Airなど)やモバイルWi-Fiでつなぐ方法があります。短期間だけ必要なら、契約期間の縛りがないプランやレンタルサービスを選ぶと無駄がありません。