
「フレッツ光」とは、NTT東日本/西日本が提供する光回線インターネットの商品名です。家庭向けの光回線で、2001年からサービス提供されています。個人向け家庭用のネット回線として簡単に申し込むことができます。
この記事では、フレッツ光ってどんな光回線プランなのか?詳しく解説しています。
フレッツ光とは?

「フレッツ光」とは、NTT東日本/西日本が提供する光回線インターネットの商品名です。
NTTが長いこと光回線事業を独占していたので、光回線=フレッツ光と誤解されることもありますが、NTTフレッツ光以外にも光回線は複数存在します。例えば、auひかり、NURO光、eo光などがあります。
NTTの光ファイバーケーブルは日本全国に行き渡っており、対応地域が広範囲だというのも特徴です。ですので、フレッツ光は全国のほとんどの人が申し込める光回線といえます。
ちなみに、フレッツ(FLET’S)の頭文字のFは、定額料金(Flat)という意味と、インターネットに親しんでもらう(Friendly)ために柔軟な(Flexible)サービスを提供する、という意味があるそうです。
フレッツ光の料金
この章では、フレッツ光の月額料金と、工事費・手数料等の初期費用を紹介します。
フレッツ光の月額料金
2年契約をした場合の月額を見てみましょう。月額料金は、割引等を適用した後の実質金額を表示しています。プロバイダー料金は別です。
NTT東日本・西日本で若干サービスの名称等が異なるため、東日本エリアと西日本エリア2つに分けてご紹介しています。
なお、割引終了後に料金が上がることがあります。詳細はNTTのホームページでご確認ください。
フレッツNTT東日本
フレッツNTT西日本
フレッツ光の初期費用
次は、フレッツ光の初期費用です。フレッツ光を自宅に導入するには、光回線を宅内にひく工事が必要です。月額料金とは別に見積もっておく必要があります。
※NTT東日本/西日本とも共通です。金額はすべて税込価格を表示しています。
項目 | 費用 | |
---|---|---|
新規申込契約料 | 880円 | |
工事費 | 一戸建て | 19,800円 |
マンション/アパート | 16,500円 | |
土日祝日の工事 | +3,300円 |
フレッツ光にデメリットはある?

フレッツ光にはデメリットがあるのでしょうか?考えられる主なデメリットを5つ取り上げます。
- 速度が独自回線よりも遅い
- 月額料金が高い
- 契約の縛りがある
- 自宅でしかネット接続できない
- プロバイダー選びが面倒
①速度が独自回線よりも遅い
フレッツ光の最大のデメリットとして、実効速度※が独自回線(NURO光・auひかりなど自社の光回線通信網を使用するもの)に比べて遅いということが挙げられます。最大速度は1Gbpsと書いてあっても、実際に家庭で出るスピードが遅いとあまり意味がありません。これは、フレッツ光の回線を共用する各社光コラボにも共通するデメリットです。
※実効速度とは、ユーザーがインターネット接続した際に出る通信速度のことを指します。
フレッツ光がなぜ独自回線よりも速度が遅いのかというと、以下のような原因が考えられます。
- 利用ユーザーが多過ぎて通信が混雑する
- 一人当たり通信量の増大により制限がかかる
- フレッツ光導入マンションは分岐が多い
理由1:フレッツ光は利用ユーザーが多過ぎて通信が混雑する
フレッツ光回線を利用するインターネットサービスは、光コラボも含めて多数あります。当然フレッツ光のユーザー数も断トツで多いため、時間帯や休日など利用が集中すると通信が混雑してしまうわけです。
さらに、2020年に入ってから在宅勤務やテレワークを取り入れる企業が急増しました。これによって、フレッツ光は平日の昼間でも通信混雑が起きるようになり、速度低下が見られるようになっています。
独自回線の光インターネットは通信混雑が少ない
独自回線を利用するNURO光やauひかり等は、フレッツ光に比べるとユーザー数が少なく、通信混雑もほとんどありません。そのため通信速度も安定して速く、テレワークなど大事な要件にも安心して利用することができます。通信速度が安定して速い光回線については記事後半を参照してください。
理由2:フレッツ光は一人当たり通信量の増大により制限がかかる

一人当たりの通信量のことをトラフィックといいますが、このトラフィックの量が最近急激に増加していることが分かっています。トラフィックを処理する設備のキャパシティには限りがあるため、トラフィックが増えすぎた場合は、全員が公平にインターネットを使えるように、通信速度が制限されることがあります。
なぜトラフィックが増えているのかというと、最近のコロナ禍が原因で自宅でインターネットを利用する時間が増えたこと、そしてインターネットで高画質ストリーミング配信や、通信量の多いオンラインゲームを利用するユーザーが増えたためです。
ブラウザ閲覧やメールのやり取り程度ならたいしたことがありませんが、上記のような用途だと通信量は非常に多くなります。光回線に速度制限がかかると一定速度以上は出なくなり、快適なネット利用ができなくなってしまいます。
理由3:フレッツ光導入マンションは分岐が多い
フレッツ光回線を導入しているマンションは、1本の光回線を分岐して最大32世帯で共有しています。1Gbpsの光回線を32分割すると約32Mbpsになり、最大でもそれだけしかスピードが出ないという計算に。
マンション備え付けのフレッツ光を利用していて速度がとても遅いのなら、分岐の多さ・ユーザー過多・トラフィックの増加という複数の原因が重なり合っていると考えられます。
②月額料金が高い

フレッツ光とプロバイダーを個別契約すると、光回線使用料金とプロバイダー料金がそれぞれ発生します。料金を合計すると月額5,000~6,000円は下りません。
いっぽう、光コラボなら月額3,000~5,000円の間で選ぶことができます。コストパフォーマンスを考えると光コラボがおすすめです。記事後半でコスパに優れた光回線を紹介するので参考にしてください。
③契約の縛りがある
フレッツ光回線を使用するインターネットサービスの大半には、2~3年の契約縛りがあります。フレッツ光を契約期間中に解約すると、基本的に9,500円の契約解除料がかかります。
また、ほとんどの光インターネットは自動更新、つまり契約期間が終了すると自動的に新たな契約期間が始まるというタイプになります。契約解除料なしで解約できる更新月を見逃してしまうと、新たな契約縛りが始まってしまうわけです。
とはいえ、契約縛りが一切ない光回線もいくつかあります。記事後半で具体的に紹介するのでチェックしてみてください。
④自宅でしかネット接続できない

フレッツ光は固定回線なので、当然ながら契約した住所でしかネット接続ができません。これは独自回線にも共通して言えるデメリットといえるでしょう。
それに対して、WiMAXなどのモバイルWi-Fiなら好きな場所に持ち運んでネット通信ができます。自宅よりも外出先でインターネットすることが多いのなら、モバイルWi-Fiを選ぶのも一つの手です。
⑤プロバイダー選びが面倒
フレッツ光回線を使用するプロバイダーは国内だけで数百はあります。それぞれのプロバイダーで料金やサービス、特典などが異なります。それらを比較して自分に合ったプロバイダーを探そうとすると、かなり時間がかかってしまいます。
セレクトラでも主なプロバイダーの料金や特徴を各記事で紹介していますが、調べるのが面倒に感じる人もいることでしょう。
そこでおすすめなのが、プロバイダ一体型光回線です。これは回線とプロバイダー2つのサービスが一緒になった光回線のことです。たとえばNURO光やeo光、BBIQなどがこれにあたります。「プロバイダー選びとか面倒くさい」という人はプロバイダ一体型を選ぶと良いでしょう。
auひかりはプロバイダ一体型ではないauひかりはフレッツ光回線ではなく独自回線を使用していますが、プロバイダーは別途選ばないといけません。ほとんどのプロバイダーはフレッツ光と共通しており、サービスや特典などに違いがあります。
フレッツ光のプランは主に2つある

NTT東日本とNTT西日本はどちらも、主に2種類のフレッツ光を提供しています。「フレッツ光ネクスト」と「フレッツ光ライト」です。どちらのプランも定額制ではあるのですが、インターネットの使用量によってお得度が変わります。
- フレッツ光ネクスト・・・どれだけ使っても料金は一定の使い放題プラン
- フレッツ光ライト・・・料金二段階制で、使用量が少ないと安くなる使い放題プラン
ネクストとライトの選び方
インターネットの使用頻度や使用量が多い家庭は「ネクスト」一択です。逆にインターネットはあまり使わない、使用目的はメールやニュース閲覧がほとんどという家庭は「ライト」を選ぶとお得になります。例えば、インターネットの利用はスマホがメインで、家の固定回線はあまり利用しないというのであれば「フレッツ光ライト」を選ぶとお得です。
インターネットを設置する住所が戸建てか、集合住宅かによってもプランが変わります。他にも、NTT東日本だけが提供している「フレッツ光ライトプラス」というプランもあります。フレッツ光ライトプラスは「フレッツ光ライト」と同じ従量課金制で、使った分で料金が変動する仕組みです。ただ、「ライト」に比べて上限の通信データ量が大きいため、「フレッツ光ライト」より多めにインターネットを使うという人におすすめです。
また、最大通信速度10Gbpsの「フレッツ光クロス」もあります。こちらは、一度に大人数でインターネットを使う家庭におすすめです。
プロバイダー契約とフレッツ光がセットになった光コラボプランが便利。プロバイダー経由でフレッツ光を申し込めば、手続が簡単です。フレッツ光を契約して、またプロバイダーも選ぶなんて面倒くさい、そんな場合は、「光コラボ」がおすすめです。
フレッツ光は別途プロバイダー契約が必要
光回線のインターネットを契約する際には、フレッツ光とは別にプロバイダーの契約も必要になります。フレッツ光の契約をNTT(NTT東日本/NTT西日本)とするだけでは、インターネットを始めることはできないのです。
繰り返しになりますが、インターネットができるようにするには、NTTとのフレッツ光の契約とプロバイダーとの契約の2つがかかせません。
プロバイダーとは?

難しいことは省き、ごく分かりやすく言うならば、インターネット接続を可能にしてくれる会社=プロバイダーです。
フレッツ光は、物理的な光ファイバーケーブルという回線の使用を可能にしてくれます。実際にネットにつないでくれる(インターネット接続サービスを提供してくれる)のがプロバイダーということです。
NTTと各家庭をつなぐのがプロバイダ
他の表現で解説してみましょう。インターネットをガソリンに例えると、プロバイダーはちょうどガソリンスタンドです。この場合、NTTは石油を仕入れて各スタンドに卸す会社になります。石油元売り会社から直接ガソリンを車に給油ことはできません。
つまりNTTはインターネット回線の卸売りをする会社であって、私たち個人に対して小売りはしていないわけです。
プロバイダーは複数の中から好きなところを自分で選ぶことができます。NTT東日本/西日本に共通している主なプロバイダーには、次のものがあります。
月額のプロバイダ料金は500~1,200円の範囲です。毎月のフレッツ光の回線料金に加えてこのプロバイダー料がかかります。
なお、IPv6(IPoE)を利用する場合は、IPv6(IPoE)対応のプロバイダを選ぶ必要があります。詳しくはプロバイダの公式サイトでご確認ください。
プロバイダー契約とフレッツ光がセットになったプランフレッツ光を契約して、またプロバイダーも選ぶなんて面倒くさい、そんな場合は、両者がセットになっている「光コラボ」がおすすめ。ワンストップで光回線インターネットが申し込めます。
フレッツ光の申し込み方法
フレッツ光に申し込むにはいくつかの方法があります。それぞれご紹介します。
NTT西日本/東日本のホームページから申し込む
お住まいの県がNTT西日本/東日本のどちらのエリアになるのか確認しましょう。
東海・中部エリアが境目となります。境目付近にお住まいの方は迷ってしまうと思いますので、ピンポイントでエリア判定を掲載しておきます。
- 富山・岐阜・静岡→NTT西日本
- 新潟・長野・山梨・神奈川→NTT東日本
NTT東日本またはNTT西日本のホームページより申し込みます。
工事について連絡があるので、日程を調整します。(すでに光回線が来ている場合は工事不要)
工事完了後、必要な設定をしてインターネット開始です。
プロバイダーのホームページから申し込む
上記でも挙げた、各インターネットプロバイダーのホームページ上で光回線に申し込むこともできます。
申し込みからインターネット開通までの流れは、NTTホームページから申し込む場合と基本的に同じです。
しかしながら、フレッツ光にもっと分かりやすく簡単に申し込む方法があります。それが光コラボです。
フレッツ光を簡単に申し込む方法(光コラボ)

一番おすすめなフレッツ光に申し込む方法、それが「光コラボ」です。光コラボとは、NTTとプロバイダーがコラボレーション(協同とか合作という意味)したサービスです。
光コラボで申し込むメリット
それは、光コラボは契約内容や仕組みが分かりやすいということと、料金が安くなるということです。
上記でも説明した通り、通常は光インターネットを契約する場合にNTTとプロバイダーの二者とそれぞれ契約する必要があり、料金もそれぞれに発生します。そのため契約内容がややこしくなりがちで、手続きも面倒になります
光コラボなら契約が一本化
光コラボの場合は、NTTがプロバイダーにフレッツ光を卸売りしており、プロバイダーが一括して光回線インターネットを提供します。そのため、契約は一つだけになるので契約内容もシンプルで分かりやすくなるのです。
そして契約が一つにまとまった分、総合した料金も割安になっています。通信スピードが非常に速い光インターネットを割安で使えるというのは大きなメリットといえます。
光コラボ提供プロバイダーの一例
光コラボを提供するプロバイダーは日本全国にありますが、その中でもメジャーな幾つかをご紹介します。各プロバイダーのリンク先から光コラボに申し込むことができます。
月額料金がシンプルに安い!

初月無料+2~12ヶ月目まで月額253円割引キャンペーン実施中!Wi-Fiルータープレゼント特典も!エキサイトMEC光なら工事費・事務手数料0円。縛りがなく違約金フリーだから安心。
ドコモユーザーなら!
ドコモ光なら、GMOとくとくBBドコモ光がおすすめです。新規契約で工事費実質無料・現金キャッシュバックでお得にスタートできる特典があります。ドコモユーザーで、一緒に契約するネットプランを探している人はドコモ光がおすすめです。
フレッツ光以外の光回線もある

「フレッツ光は、NTTの提供する光回線のサービス名(商品名)」というのは、この記事の冒頭で解説した通りです。フレッツ光ではない、つまり、NTT以外の会社が提供する光回線も存在します。例えば、有名なものとして、ソニーネットワークコミュニケーションズのNURO光、またKDDIの提供するauひかりなどがあげれます。
非フレッツはフレッツより速度が快適な傾向がある
フレッツ光のように使用者が多くないため、混雑による回線速度の低下がないため人気です。今までフレッツ光を使ってきたが、どうも速度に満足できない、インターネットを利用する家族が増えた、ストリーミングで映画やオンラインゲームをする機会が増えた、そんな方に選ばれています。
自社で光回線(光ファイバーケーブル)を敷設しているため、まだ申し込みができない地域もありますが、該当地域にお住まいの方は契約先の選択肢の1つとして検討してみても良いでしょう。
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フレッツ光 - よくある質問
フレッツ光でIPv6(IPoE)を利用できますか?
利用できます。ただし、利用するにはIPv6(IPoE)対応のプロバイダを選ぶ必要があります。
【東日本】フレッツ光ライトとフレッツ光ライトプラスの違いは何ですか?
基本料で使えるデータ量、および上限料金に達するまでの通信量が違います。
- フレッツ光ライト:基本料3,080円で使えるデータ量=200MB
- フレッツ光ライトプラス:基本料4,180円で使えるデータ量=3,000MB
フレッツ光ライトプラスは、「月によってインターネット利用量が変わるから、料金変動制だと嬉しい。でもフレッツ光ライトだと容量が少ない。」という人におすすめです。
【フレッツ光ライトプラス】データ量3,000MBで何ができますか?
動画なら1ヶ月に約2時間程度(YouTube・720pで視聴した場合)、ウェブサイトなら月に約2,000ページダウンロード(1.5MB/ページとした場合)が可能です。
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