Webビデオ会議でおすすめのツール・サービス 【無料・使いやすい】

テレワークや在宅勤務が増えている今、Webビデオ会議の需要が高まっています。ここでは、無料で快適に使えるWebビデオ会議ツール・サービス6つを詳しく紹介します。無料プランと有料プランの違いも解説するので参考にしてください。
無料&使いやすいWebビデオ会議ツールの比較
この記事で紹介する、無料で使えるWebビデオ会議ツール6つの主な機能を比較してみました。ニーズに合ったサービスを利用してみてくださいね。
最大参加人数 | 最大利用時間 | 画面共有 | チャット | 録画 | その他機能 | |
---|---|---|---|---|---|---|
Zoom | 100人 | 40分 | 〇 | 〇 | 〇 |
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Skype | 50人 | 無制限 | 〇 | 〇 | 〇 |
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Google Meet | 100人 | 60分 | 〇 | 〇 | × |
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Microsoft Teams | 250人 | 無制限 | 〇 | 〇 | × |
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Whereby | 4人 | 無制限 | 〇 | 〇 | × |
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BIZMEE | 無制限 | 無制限 | 〇 | × | × |
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※上記は全て無料プランでも使用可能な機能です。
Zoom(ズーム)
2020年に入ってから、無料Webビデオツールとして最も有名になったのがZoom(ズーム)です。一般企業だけでなく官公庁や学校でも広く使用され、“Zoom飲み会”なるワードまで誕生するなど、Zoomは世間を席巻しています。
パソコン・スマホ・タブレットと、どのデバイスでもWeb会議に参加でき利用方法もシンプルなのが特徴。誰でもミーティングURLを入力するだけで会議に参加でき、アカウントも不要です。
Zoomは便利な機能が充実しており、無料プランでも使い勝手はかなり良いので、一番おススメのWeb会議ツールといえます。
ただし無料プランだと、ビデオ会議が最大40分と短い点に注意しましょう。再度URLを参加者全員に送れば、新たにビデオ会議をすることが可能になります。
無料プランの主な機能
- 最大参加人数100人
- 最大利用時間40分
- ミーティング回数無制限
- 1対1ミーティングなら時間無制限
- 録画のローカル保存
- ビデオ品質720p
- 画面共有
- チャット
- ブレークアウトルーム
- バーチャル背景
- 待機室
- Zoomの無料機能を一言説明
- 画面共有:デスクトップ画面やアプリケーションを複数の参加者と共有できる
- ブレークアウトルーム:ミーティンググループを最大50まで分割できる
- チャット:テキスト、ファイル、画面キャプチャー、画像などを送信できる
- 録画のローカル保存:ビデオ(MP4)、オーディオ(M4A)、チャット(txt)の形式で保存
- 待機室:参加者のミーティングへの参加をホストがコントロールできる
- バーチャル背景:自分の背景をバーチャル画像に置き換えてプライベートを守れる
おすすめタイプ
- 誰にでもおすすめ
- ビジネスからプライベートまで
Zoomは、利用が簡単で機能も充実しているオールマイティー型です。子供から大人まで、用途もビジネスからプライベートまでと、幅広く活用することができるでしょう。
プライベートでZoom飲み会やトークをするのであれば、無料プランの時間制限は逆にメリットになるかも。40分経てば自動的に終了するので、ダラダラと無駄に長くならずに済むからです。
利用方法
Zoomの利用は、ビデオ会議の開催者だけ多少手間がかかります。参加者は、送られてきたURLをクリックするだけなので非常に簡単ですよ。
会議を開催するユーザー
初めて利用する場合は、最初にZoomアカウントを作成します。またはGoogleアカウント、Facebookアカウント、SSO(シングルサインオン)のいずれかでサインインすることも可能です。
アカウントが作成できたら、公式ホームページまたはPlay Store(Windows)かApp Store(Apple)にアクセスして、Zoomアプリをインストールします。
ビデオ会議の始め方は以下の通りです。
- Zoomアプリ/Zoomホームページにてサインインする
- 「新規ミーティング」または「ミーティングを開催する」を選択する
- ミーティング画面下の「参加者」を選択する
- 参加者一覧画面の「招待」を選択する
- 「URLのコピー」を選択する
- 参加者にURLを送信する(またはミーティングIDを伝える)
会議に参加するユーザー
- 開催者から招待URL(またはミーティングID)が送られてくる
- URLをクリックするかミーティングIDを入力すると会議参加できる
無料プランと有料プランは何が違う?
有料プランは、ビデオ会議が時間無制限で使えること、参加人数が最大1,000人まで増えることが最大の特徴です。
Zoomの有料プランは月額2,000円~。開催者(ホスト)が有料プランにするだけで、他の参加者は無料で参加できるのが助かりますね。
無料プラン | プロプラン(2,000円/月) | |
---|---|---|
最大利用時間 | 40分 | 無制限 |
最大参加人数 | 100人 | 1,000人 |
録画 | ローカル保存 | ローカル/クラウド保存 |
クラウド容量 | なし | ライセンス数×1GB |
ユーザー管理 | 不可 | 可 |
Skype(スカイプ)
ビデオ通話で有名なSkype(スカイプ)にも、複数名でビデオ会議できる機能があります。その名も“今すぐ会議”(Meet Now)で、Skypeアプリを起動させるとトップ画面にボタンが表示されます。
とはいえ、Skypeアプリのインストールは必須ではなく、Web上でもビデオ会議に参加可能です。しかも、Skypeアカウントを持たない人でも参加できます。
Skypeのビデオ会議は完全無料なのにも関わらず、利用時間の制限がありません。そのため、時間を気にすることなくビデオ会議できるのも助かりますね。
また、ビデオ会議の録画もクリック一つで簡単。30日間クラウドに保存されるので、その間にダウンロードすることが可能です。
無料プランの主な機能
- 最大参加人数50人
- 利用時間無制限
- 録画保存
- リアルタイム翻訳
- 画面共有
- チャット
- バーチャル背景
Skype会議のリアルタイム翻訳機能とは?Skypeはマイクロソフト社の翻訳ツールが組み込まれており、Skype会議中の発言を双方向にリアルタイム翻訳する機能があります。翻訳された会話は字幕・音声で出力されるので、外国語が理解できなくても海外の人とコミュニケーションを取ることができて非常に便利。ただし、対応しているのはSkypeのデスクトップ版・Windows10プレビュー版・Web版のみとなります。
おすすめタイプ
- 完全無料で使用したい
- インターネット初心者向け
- ビジネスからプライベートまで
Skypeは機能はそれほど多くないので、ビジネス用途でもトークメインで使うといいでしょう。とはいえ、録画機能で議事録が取れるのは大きなメリット。参加できなかった人に後で見てもらうこともできます。
利用方法
ここでは、サインアップもダウンロードも不要のSkypeビデオ会議の方法を案内します。ただし、スマホ・タブレット利用時にはアプリのインストールが必要になります。
会議を開催するユーザー
- Skype会議ページにアクセスする(https://www.skype.com/ja/free-conference-call/)
- 会議の名前を入力して「無料の会議を作成」をクリック
- リンクが作成されたら「招待を共有」→リンク送信方法を選択
- 「通話を開始」をクリック
会議に参加するユーザー
- 送られてきた招待リンクをクリック
- ビデオ会議に参加開始
Google Meet(グーグルミート)
Googleハングアウトの進化版といえるGoogle Meetは、Gmail画面から簡単にWeb会議を開始・参加できる手軽さが売りのサービスです。
Google Meet:Googleハングアウトから生まれ変わったサービスGoogle MeetとGoogle Chatは、もともとハングアウトとして知られたGoogleの一機能でした。2020年4月にサービス名称を改め、無料でも便利に使えるオンラインビデオ会議ツールとして提供開始しました。
Google Meetは、無料で使えるWebビデオ会議ツールの中で抜群の安全性があるのも重要ポイントです。Googleの他のサービスと同様、ユーザー情報保護機能やプライバシー保護機能などセキュリティ対策に優れています。
ちなみにGoogleユーザー以外でも、共有URLからWeb会議に参加可能です。
無料プランの主な機能
- 最大参加人数100人
- 最大利用時間60分
- ミーティング回数無制限
- Googleカレンダーで会議設定・参加可能
- 字幕起こし(英語)
- 画面共有
- チャット
- 最大参加人数100人
Googleカレンダーでビデオ会議スケジュールを組むと便利前もってビデオ会議の日時が決まっているなら、Googleカレンダーにスケジュールを入れておくといいでしょう。そうするとGoogle MeetのURLが自動生成されます。また、会議に参加する人をカレンダーに追加しておけば、それら参加予定の人にURLが自動共有されます。
おすすめタイプ
- Googleユーザー向け
- インターネット初心者向け
- ビジネスからプライベートまで
Google MeetはGoogleアカウントがなくても使えますが、やはりGoogleユーザーがGoogleカレンダーやその他のサービスと併用するのが一番便利になります。
利用方法
Google Meetでビデオ会議を開始する場合は以下の手順を踏みます。
Google Meetでビデオ会議を始める
- Google Meetにアクセスし「ミーティングに参加または開始」をクリック
- ミーティングコードか会議ニックネームを入力して続行ボタンをクリック
- 「今すぐ参加」をクリック
Googleカレンダーでビデオ会議を始める
- Googleカレンダーにアクセスする
- イベント作成でゲストを追加し「Google Meetのビデオ会議を追加」をクリック
- 参加者は予定詳細ウィンドウを開き「Google Meetに参加する」をクリック
無料プランと有料プランは何が違う?
Google Meetの有料プランは1ユーザーあたり10ドル/月~です。無料プランとの主な違いは利用時間が伸びることと録画機能が付くこと。
規模が大きい会社でない限り、無料プランでも十分使用に耐えるといえるでしょう。
無料プラン | G Suite Essentials(10ドル/月) | |
---|---|---|
最大利用時間 | 60分 | 300時間 |
最大参加人数 | 100人 | 150人 |
録画機能 | なし | ローカル/Googleドライブ保存 |
年中無休24時間サポート | なし | あり |
Googleドライブストレージ | 15GB/1ユーザー | 100GB/1ユーザー |
Microsoft Teams(マイクロソフトチームズ)
マイクロソフトの提供するTeamsは、複数のビジネスコミュニケーション機能が集約されたサービスです。そのうちの1つがビデオ会議機能となっており、マイクロソフトの他のサービスと連携して使うのが賢い使い方といえます。
特に、Office365と互換性が高いのが便利。ビデオ通話しながらExcelやPower Pointの資料を共有編集したり、Plannerでチームメンバーにタスクを振り分けることができます。
すでに会社や作業チーム内でOffice365を使用している場合、Teamsは全ての業務をまとめて管理できるので、生産性の大幅向上につながります。
無料プランの主な機能
- Word/Excel等Officeアプリの使用
- 最大参加人数250人
- 利用時間無制限
- ストレージ1人あたり2GB・共有10GB
- ビデオ品質1080p
- 画面共有
- チャット
おすすめタイプ
- Officeユーザー向け
- ビジネス向け
- インターネット中級者以上
Microsoft Teamsは、利用する全てのユーザーがMicrosoftアカウントを持っている必要があります。どちらかというと、Officeをビジネス利用している会社用のツールといえるでしょう。
利用方法
Microsoft Teamsを始めて利用する場合は、公式ページで無料サインアップしましょう。その後メニューからチームを作成し、他のユーザーをチームに招待します。
ビデオ通話の方法は以下の通りです。
- Microsoft Teamsのチャット画面を開く
- 右上のビデオ通話アイコンをクリック
無料プランと有料プランは何が違う?
Microsoft Teamsの有料プランは1ユーザーあたり6,480円/年~(年間契約のみ)です。
無料プランではビデオ会議を開催する権利がないため、チーム内の最低1人は有料プランにする必要があります。そうすれば、録画も有料プランのメンバーが行えます。
無料プラン | Microsoft 365 Business Basic(6,480円/年) | |
---|---|---|
最大利用時間 | 60分 | 300時間 |
最大参加人数 | 250人 | 250人 |
ビデオ会議開催 | 不可 | 可 |
録画機能 | なし | あり |
添付ファイル容量 | 2GB | 1TB |
年中無休24時間サポート | なし | あり |
Googleドライブストレージ | 15GB/1ユーザー | 100GB/1ユーザー |
Whereby(ウェアバイ)
Wherebyは、インターネットブラウザ上でビデオ会議するサービスです。アプリのダウンロードやインストールは不要、ブラウザだけで導入できる手軽さが特徴となっています。
無料プランでは、ビデオ会議参加は最大4人までと少ないため、用途は限られるかもしれません。その代りに利用時間の制限がないため、上手に活用すれば便利といえます。
ビデオ会議に招待するにはURLを教えてアクセスしてもらうだけ。Wherebyの使い方はいたって簡単ですが、公式ページが英語となっています。英語が苦手であれば、ブラウザ機能で日本語翻訳するといいでしょう。
無料プランの主な機能
- 最大参加人数4名
- 利用時間無制限
- 画面共有
- チャット
- 部屋のロック
Wherebyの会議URLは一度発行したものをずっと使えます。ただ、URLを入力すれば誰でも入室できてしまうため、部屋のロック機能を活用しましょう。メンバーが全員入室した後にlockボタンをクリックすれば、他に誰も入室できなくなります。
おすすめタイプ
- 手軽にビデオ会議したい
- ビジネスからプライベートまで
インストールが不要なので、手軽にビデオ会議を使いたい人におすすめです。利用用途としては少人数のミーティングや面接、カウンセリングなどに向いています。
利用方法
WherebyのWebサイトは英語ですが、下記の要領で進めばOKです。
初めて利用する場合
- WherebyのWebサイトにアクセスする
- 「Get started」→「For myself」に進む
- Googleアカウントでサインイン/Wherebyアカウントを新規作成→「Sign Up」に進む
- アカウント認証する
- 無料プランはFreeプランの「Get started」をクリック
ビデオ会議の利用
- 上記の続きページでRoom nameにアルファベットで入力するとURLが発行される
- 会議URLをクリックするとビデオ会議が立ち上がる
- Whereby.com/...と続くURLを参加者に送信する
無料プランと有料プランは何が違う?
Wherebyの有料プランは9.99ドル/月~となっています。無料プランと有料プランの主な違いは、最大参加人数と発行できる会議URLの数です。
そもそも少人数で使用するのであれば、無料プランでも十分といえるでしょう。
無料プラン | Pro(9.99ドル/月) | |
---|---|---|
最大利用時間 | 無制限 | 無制限 |
最大参加人数 | 4人 | 12人 |
会議URL数 | 1 | 3 |
録画 | 不可 | ローカル保存 |
クラウド容量 | なし | ライセンス数×1GB |
ユーザー管理 | 不可 | 可 |
BIZMEE(ビズミー)
最後に紹介するBIZMEEは、上のWherebyと同じくブラウザ完結のWebビデオ会議サービスです。インストールや会員登録など不要で、サイトから直接Web会議を立ち上げられます。
BIZMEEは、完全無料で提供されているとは思えない高品質の通話を実現しています。サーバーを経由せずネットワーク上で端末間を直接接続するので、プライバシーも守れます。
Wherebyと異なり日本語であること、アカウント登録なども不要でいきなり利用できることから、Webビデオ会議サービスの中で一番手っ取り早いといえるでしょう。
無料プランの主な機能
- 最大参加人数制限なし(人数が増えると接続しづらくなる)
- 利用時間無制限
- 画面共有
- ホワイトボード
- 部屋のロック
BIZMEEの利用人数は3~4人が理想BIZMEEは利用人数の制限はないものの、Web会議に参加する人数が多くなると接続品質が落ちます。快適に利用するには3~4人が推奨されています。
おすすめタイプ
- ビデオ会議利用が初めて
- プライベート向け
誰でも非常に簡単に使えるのがBIZMEEです。これまでビデオ会議を使ったことがない初心者の人には特におすすめ。離れて暮らす家族や友人と使ってみるのもいいでしょう。
利用方法
BIZMEEのウェブサイトにアクセスして、URLとなる名称をアルファベットで入力して「入室」をクリックするだけです。Web会議の参加者にはURLをコピーして送りましょう。
Webビデオ会議におすすめのネット回線とは
Webビデオ会議を快適に利用できるネット回線は、やはり光回線が一番です。なぜでしょうか?
音声通話とは異なり、ビデオ通話は消費するデータ量も桁違い。たとえばZoom会議だと、1時間あたり600MB~1GBほどデータ容量を消費します。
ビデオ会議のデータ消費量が大きいのは、データのダウンロード(相手の映像音声)と同時にアップロード(自分の映像音声)もするからです。会議の参加人数が増えるほど消費データ量も増加します。
スマホのデータ通信はギガに限りがありますし、モバイルWi-Fiは一定の通信量を超過すると速度制限がかかってしまいます。そのようなわけで、Webビデオ会議に一番向いているのは、通信量も速度も無制限の光回線という結論になるわけです。
Webビデオ会議におすすめの光回線を紹介
Webビデオ会議をいつでも快適に利用するには、上り・下り共に速度が速い光回線を選ぶといいでしょう。下記の平均速度ランキングに出ている光回線なら間違いありません。
順位 | 光回線名 | 通信速度(下り) | 通信速度(上り) |
---|---|---|---|
1位 | NURO光 | 380Mbps | 374Mbps |
2位 | auひかり | 294Mbps | 272Mbps |
3位 | エキサイトMEC光 | 216Mbps | 222Mbps |
4位 | enひかり | 216Mbps | 206Mbps |
5位 | ソフトバンク光 | 212Mbps | 159Mbps |
6位 | IIJmioひかり | 210Mbps | 183Mbps |
7位 | So-net光プラス | 203Mbps | 170Mbps |
8位 | フレッツ光ネクスト | 202Mbps | 181Mbps |
9位 | ビッグローブ光 | 201Mbps | 172Mbps |
10位 | ドコモ光 | 192Mbps | 168Mbps |
参照:みんなのネット回線速度(2020年8月時点)
※全国規模の光回線のみ記載しています。