格安ノートパソコンのおすすめ機種ランキング

パソコン初心者だと、沢山あるノートパソコンの中からどれを選べばいいのか分からず困ることもありますよね。筆者の私も、パソコンユーザー歴15年以上になりますが、買い替え時にはやはりかなり迷ってしまいます。
ここでは、自信をもっておすすめできる格安ノートパソコンを紹介します。安いだけで性能が悪いパソコンではなく、低価格&高性能のノートパソコンなので安心です。
また、初心者でも分かるノートパソコンの選び方も解説しています。自分にピッタリの機種を見つけるため参考にしてみてください。
- この記事で分かること
- 初心者がノートパソコンを選ぶ5つのコツ
- 格安ノートパソコンのおすすめ5機種
- ノートパソコンの詳細スペックの選び方
【初心者向け】格安ノートパソコンって買っても大丈夫?
格安ノートパソコンと聞くと、安かろう悪かろうのイメージを持つ人もいるかもしれません。「格安パソコン」とは一般的に10万円以下の機種を指します。
この価格帯のパソコンは、インターネット閲覧、文書作成、ビデオ通話といった利用を快適にこなせるスペックを持っています。
つまり、そのような日常的な使用をするのであれば格安ノートパソコンはおすすめです。
逆に、動画編集や3Dレンダリング、最新のオンラインゲームなどパソコンに高い負荷がかかる作業は、大半の格安パソコンでは処理できません。
当記事では「簡単な作業ができる安いノートパソコンを買いたい」という人向けのエントリーモデル(初心者向け格安パソコン)を紹介しています。
さらに「格安でもなるべく高性能のノートパソコンが欲しい」という人向けに、10万円以下でも基本以上の性能を持つミドルモデルも紹介します。
- 格安パソコンはなんで安いの?格安の理由
- 低コストのプロセッサやメモリ、ストレージを採用している
- プラスチック製のボディを採用している(金属製は丈夫だが高い)
- 特定の機能がない・少ない(指紋認証がない、USBポート数が少ないなど)
- ブランド力が落ちる、マーケティングコストを削減している
【初心者向け】ノートパソコン選びのポイント・コツ
パソコン初心者が適切なパソコンを選ぶためのポイントをいくつかご紹介します。これらのポイントを考慮すると、初めてのパソコン選びがスムーズになりますよ。
- 用途別に基本スペックを選ぶ
- 自分に合ったサイズと重量を知る
- OSを選ぶ
- 予算
- メーカー
①用途別に基本スペックを選ぶ
まず、ノートパソコンを使って何をしたいのか考えましょう。
パソコン初心者で、用途といってもインターネットやメール、動画視聴などしか思いつかないのであれば、最安価格帯のエントリーモデル(入門機)で十分です。
パソコンでもっと色々なことをしたい人、ワードやエクセルを使いこなせるようになりたい人、PCゲームもやってみたい人などには、ミドルモデル(中位機)が向いています。
ミドルモデルは価格と性能のバランスが取れており、10万円以下でも納得の性能を持つ機種が見つかるのでおすすめですよ。
ノートパソコンの用途 | おすすめモデル | |
---|---|---|
初心者 | 基本的な使用(Webブラウジング、メール、文書作成) | エントリーモデル(~7万円) |
中級者 | 資料作成、軽度のグラフィック作業 | ミドルモデル(約7~15万円) |
上級者 | 高負荷のオンラインゲームや動画編集 | ハイエンドモデル(約15~20万円超) |
基本スペックの選び方
ノートパソコンの基本スペックは下記を基準に選びましょう。
初心者だとしても、これからパソコンを使いこなしたいなら中級者向けのスペックを持つノートPCを選ぶことをおすすめします。
CPU | メモリ | ストレージ(SSD) | |
---|---|---|---|
初心者 | Intel Pentium/N100 | 4GB | 128GB/256GB |
中級者 | Core i3/i5・Ryzen 3/5 | 8GB/16GB | 256GB/512GB |
上級者 | Core i7/i9・Ryzen 7/9 | 32GB/64GB | 1000GB~ |
②自分に合ったサイズと重量を知る
ノートパソコンと一言にいっても、小さくて軽いものからデスクトップPC並みに画面が大きいものまで様々です。
しょっちゅう持ち運んで使うのなら、画面サイズが11〜14インチのノートパソコンを選ぶといいでしょう。重量は1kg以下だと持ち運びが楽になります。
いっぽう、常にデスク上で使用する予定であれば、15インチ以上の大画面だと見やすくて作業もはかどります。
③OSを選ぶ
格安ノートパソコンを探しているなら、OS(オペレーティングシステム)は拡張性の高いWindowsを選ぶことをおすすめします。
安いノートパソコンにはChrome OSが採用されていることが多いですが、Chrome OSは基本的にAndroidスマホと同じアプリしか使えません。
macOSが搭載されているAppleパソコンはクリエイター向けの高価格帯なので、当記事では省いています。
OS | コスパ | 使いやすさ | 拡張性 |
---|---|---|---|
Windows | ★★★★☆ | ★★★☆☆ | ★★★★★ |
Chrome OS | ★★★★★ | ★★★★☆ | ★☆☆☆☆ |
macOS | ★★☆☆☆ | ★★★★★ | ★★★☆☆ |
④予算
10万円以下で買える格安ノートパソコンの中には、初心者向けの機種と中級者向けの機種が混在しています。
安くて低スペックのパソコンを買うと、パソコン操作に慣れてきた頃には動作が遅いことに不満を感じるようになるかもしれません。
もし予算が許すなら、10万円近くの高性能ノートパソコンを選びましょう。
⑤メーカー
格安ノートパソコンを探していると、見聞きしたことがないメーカー・ブランドの機種が出てくることがあります。しかし、知名度が低いブランドの格安パソコンは極力選ばないほうがいいでしょう。
知名度があるブランドのノートパソコンを購入すれば、アフターサポートや保証がしっかりしています。
下記に挙げた10社はパソコンの世界的ブランドなので、安心して購入することができます。
なお“PCのコスパ”欄で★が多ければ多いほど、低価格で高性能ノートPCを販売しているということです。
メーカー | 本社所在国 | 国内サポート | PCのコスパ |
---|---|---|---|
HP(ヒューレットパッカード) | アメリカ | 〇 | ★★★★☆ |
DELL(デル) | アメリカ | 〇 | ★★★★☆ |
Microsoft | アメリカ | 〇 | ★★☆☆☆ |
Lenovo(レノボ) | 中国 | 〇 | ★★★★★ |
ASUS(エイスース) | 台湾 | 〇 | ★★★★★ |
FUJITSU(富士通) | 日本 | 〇 | ★★★☆☆ |
Dynabook(ダイナブック) | 日本 | 〇 | ★★★☆☆ |
NEC | 日本 | 〇 | ★★★☆☆ |
Panasonic(パナソニック) | 日本 | 〇 | ★★☆☆☆ |
Apple | アメリカ | 〇 | ★☆☆☆☆ |
格安ノートパソコンのおすすめ機種ランキング
おすすめ格安ノートパソコン5機種をランキングにしました。
各機種の詳細も紹介しているので、あなたのニーズにピッタリなノートパソコンを見つけてくださいね。
機種名 | 本体価格※ | 用途・目的 | |
---|---|---|---|
1位 | IdeaPad Slim 3 | 59,800円 | 日常使用・初心者向け |
2位 | IdeaPad Slim 170 | 67,800円 | 軽作業・学生向け |
3位 | IdeaPad Slim 5i 83BF000BJP | 88,200円 | マルチタスク・性能重視 |
4位 | HP 15-fd0036TU | 43,280円 | 基本使用・子供や年配者向け |
5位 | Chromebook Detachable CM3 | 47,980円 | 持ち運び使用・外出メイン |
※2024年11月時点の新品価格。amazon.co.jp調べ
1位【スタンダード】初心者向けおすすめ格安ノートPC
機種名:IdeaPad Slim 3
本体価格:59,800円
Lenovo(レノボ)のノートパソコン「IdeaPad Slim3」は15.6インチの大型ディスプレイに、ミドルモデル並みの8GBメモリと512GBストレージを搭載しています。このスペックで6万円を切るのは非常にコスパが良いといえます。
こまかい部分にも便利さを追及しています。カメラはスライド式になっており、プライバシーを保護できます。キーボードにはテンキーが付いていて数字入力もラクラク。
ちなみに、レノボの電話サポート・修理はNECパーソナルコンピュータが行います。国内サポート体制が整っているので安心ですね。
メーカー | Lenovo |
---|---|
機種名 | IdeaPad Slim 3 |
OS | Windows11 |
Office | なし |
画面サイズ | 15.6インチ |
重さ | 1.55kg |
バッテリー駆動時間 | 12.8時間(JEITA2.0による測定) |
ストレージ容量 | 512GB(SSD) |
RAMメモリ | 8GB |
CPU | Intel N100プロセッサー |
USB | Type-C×1 Type-A×2 |
2位【勉強用】大学生向けのおすすめ格安ノートパソコン
機種名:IdeaPad Slim 170
本体価格:67,800円
この機種の最大の特徴は、6万円台という低価格ながら高性能CPUプロセッサー「AMD Ryzen5」を搭載していることです。
Ryzen5プロセッサーはマルチタスク作業をサクサクこなすことができ、音楽を聞きながらグラフィック編集したり、複数のアプリを同時に使用することもできます。
画面サイズは14インチで重量も軽めなので、持ち運んで図書館やカフェで作業するのもいいでしょう。
メーカー | Lenovo |
---|---|
機種名 | IdeaPad Slim 170 |
OS | Windows11 |
Office | なし |
画面サイズ | 14インチ |
重さ | 1.38kg |
バッテリー駆動時間 | 12時間(JEITA2.0による測定) |
ストレージ容量 | 256GB(SSD) |
RAMメモリ | 8GB |
CPU | AMD Ryzen5プロセッサー |
USB | Type-C×1 Type-A×2 |
3位【スペック重視】10万円前後で買えるおすすめ高性能ノートPC
機種名:IdeaPad Slim 5i 83BF000BJP
本体価格:88,200円
当機種は、10万円以下としては最高スペックを誇る一台といっても過言ではないでしょう。CPUはIntel Core i5、16GBメモリに512GBストレージを搭載しています。
また、バッテリーは2時間の急速充電で最大14時間の使用が可能。インターフェースもUSB 3.2 Type-Cが2口、USB 3.2 Type-Aが2口、さらにHDMI端子も付いています。
性能を妥協したくないスペック重視の人にうってつけの一台といえるでしょう。
メーカー | Lenovo |
---|---|
機種名 | IdeaPad Slim 5i 83BF000BJP |
OS | Windows11 |
Office | なし |
画面サイズ | 14インチ |
重さ | 1.46kg |
バッテリー駆動時間 | 14時間(JEITA2.0による測定) |
ストレージ容量 | 512GB(SSD) |
RAMメモリ | 16GB |
CPU | Intel Core i5プロセッサー |
USB | Type-C×2 Type-A×2 |
4位【子供・年配者向け】5万円以下のおすすめ格安ノートパソコン
機種名:HP 15-fd0036TU
本体価格:43,280円
こちらの機種は本体価格5万円以下とかなりお安めです。初めてパソコンを使うお子さんや年配者向けのノートパソコンです。ブラウジングやメール、写真閲覧など基本的な使用なら難なくこなせます。
指紋認証センサー付きで、各個人の指紋を登録することで瞬時にログイン可能。
メーカーは日本HP(ヒューレット・パッカード)なので、アフターサポートも安心です。
メーカー | ヒューレット・パッカード(HP) |
---|---|
機種名 | HP 15-fd0036TU |
OS | Windows 11 |
Office | なし |
画面サイズ | 15.6インチ |
重さ | 1.64kg |
バッテリー駆動時間 | 最大7.5時間 |
ストレージ容量 | 128GB |
RAMメモリ | 4GB |
CPU | Intel プロセッサーN100 |
USB | Type-C×1 Type-A×2 |
5位【タブレットPC】持ち運び向け2in1おすすめ格安ノートパソコン
機種名:Chromebook Detachable CM3
本体価格:47,980円
持ち運んで使用するのがメインなら、2in1タイプで本体とキーボードが分離するこの機種はいかがでしょうか?本体は約500グラムと非常に軽量なので、携帯するのが楽ちんです。
キーボードを取りつけてノートPCとして使用できるのはもちろん、分離してタブレットとして使うこともできます。ペンも付属しているので、別途買う必要がありません。
なお、ChoromebookはWindows向けソフトが使えない点に留意しましょう。
メーカー | ASUS |
---|---|
機種名 | Chromebook Detachable CM3 |
OS | Chrome OS |
Office | ー |
画面サイズ | 10.5インチ |
重さ | 0.56kg |
バッテリー駆動時間 | 12.3時間 |
ストレージ容量 | 128GB(SSD) |
RAMメモリ | 4GB |
CPU | MediaTek MT8183プロセッサー |
USB | Type-C×1 |
【詳細スペック】ノートパソコンの選び方ガイド
ここではパソコンのスペックをどう選んだらいいのか具体的に解説します。
- 画面の大きさ
- 重さ・携帯性
- 形状・タイプ
- バッテリーの持続時間
- CPU
- メモリ
- ストレージ
- Officeの有無
- OS
画面の大きさ
ノートパソコンの画面サイズは11~17インチと、機種によって大きな幅があります。
持ち運んで使いたいなら14インチ以下のノートパソコンがおすすめ。軽量で持ち運びやすいので、場所を選ばず使用することが可能です。
ただし画面が小さくなると作業の快適性は落ちるので、自分の用途に合ったサイズと重さのバランスを取るようにしましょう。
14〜15.6インチは最も一般的な画面サイズで、バランスの取れた性能と利便性を提供します。家庭での使用やオフィスでの作業に向いています。
16〜17インチはノートPCとしては大型のディスプレイで、グラフィックデザインや動画編集、ゲームなど高い解像度を要求する作業に適しています。
また、大画面ディスプレイなら画面を分割して、複数の作業を同時進行することも快適に行えます。
画面サイズ | 作業のしやすさ | 持ち運びの便利さ | 主な用途 |
---|---|---|---|
11インチ以下 | ★★☆☆☆ | ★★★★★ | タブレット用途、ブラウジングや動画視聴 |
11~13.3インチ | ★★★☆☆ | ★★★★★ | モバイル用途や旅行、カフェでの作業 |
14〜15.6インチ | ★★★★☆ | ★★★★☆ | 家庭での使用やオフィスでの作業 |
16〜17インチ | ★★★★★ | ★★☆☆☆ | グラフィックデザインや動画編集、ゲームなど |
- あなたにはどの画面サイズがおすすめ?
- 外出先で使用することが多いなら➤14インチ以下の機種がおすすめ
- 家やオフィスで使用することが多いなら➤14~15.6インチの機種がおすすめ
- デスクトップPCのように据え置いて使用するなら➤16~17インチの機種がおすすめ
重さ・携帯性
ディスプレイサイズと比例するのがノートパソコンの重さで、軽ければ軽いほど携帯性も高まります。
最新のノートPC機種は素材や技術の進歩により、画面サイズは大きいままでより軽量化されています。
ノートパソコンを頻繁に持ち運んで使いたいなら、重量1kg以下の軽量モデルを選ぶといいでしょう。13インチ程度の画面の大きさがあれば、パソコン操作も快適に行えますよ。
重量 | 画面サイズ | 特徴 |
---|---|---|
800g~1kg | 11~13.3インチ | とても軽量のモバイルPC。常に携帯する人向け |
1~1.5kg | 13.3~14インチ | 軽量かつ画面大きめなので場所を選ばず使える |
1.5~2kg | 15.6~16インチ | 携帯性は良くない。時々持ち運ぶ程度なら可 |
2kg以上 | 15.6~17インチ | ずっしりとした重量で据え置き使用向け |
- あなたにはどの重量がおすすめ?
- 毎日のように携帯して外出先で使用するなら➤1kg以下の機種がおすすめ
- 時おり持ち運んで使用するなら➤1.5kg以下の機種がおすすめ
形状・タイプ
ノートパソコンの形状には、従来の標準タイプと2in1タイプがあります。
2in1タイプには、ディスプレイを360°回転させて使える「コンバーチブルタイプ」と、キーボードを着脱して本体と分離できる「セパレートタイプ」の2種類あります。
コンバーチブルタイプは、ディスプレイをぐるっと回転させるとタブレットとして使えます。また、奥行きが狭いスペースでも立てて使えるテントモードなど、利便性が高いタイプです。
いっぽうセパレートタイプは完全なタブレットにもなるので、タブレットPCともいいます。主にタブレットとして使うものの、キーボードを取り付けてノートPCとしても使いたい人に向いています。
タイプ | 特徴 | |
---|---|---|
スタンダード | ディスプレイ部分を130~150°まで開閉できる | |
2in1 | コンバーチブルタイプ | ディスプレイ部分が360°回転してタブレット形状になる |
セパレートタイプ | キーボードは着脱式でタブレットとして使用できる |
- あなたにはどの形状・タイプがおすすめ?
- 主に学校やオフィスで机に置いて使用するなら➤スタンダードタイプがおすすめ
- 場所に合わせてパソコンを柔軟に使いたいなら➤2in1コンバーチブルタイプがおすすめ
- タブレットとして使用することが多いなら➤2in1セパレートタイプがおすすめ
バッテリーの持続時間
電源がない所でノートパソコンの充電切れを気にせずに作業するには、バッテリー持続時間が大事になります。
バッテリー駆動時間はパソコンのスペック表に記載されています。ただし測定法*によって駆動時間にムラがあるほか、作業内容によっても電力消費量が大きく変わるため、記載の駆動時間を鵜吞みにしないほうがいいでしょう。
*バッテリー駆動時間の測定法はいくつかある
Mobilemark 25(2023年導入)・・・公表データはユーザーの実用環境に近い
JEITA Ver3.0(2023年導入)・・・公表データはMobilemark 25に比べて3倍ほど長い
JEITA Ver2.0(2014年導入)・・・公表データはMobilemark 25に比べて4倍ほど長い
参考記事:PC Watch「スペック値よりも全然短いんだけど!ノートPCのバッテリ駆動時間が公称値と実利用で差が出てしまう理由」
作業内容によるバッテリー消費ですが、ブラウジングや文書作成などの軽作業なら10時間以上行えるのに、動画編集やソフトウェア使用などでは5、6時間程度しか持たないことも。
とはいえ、最新のノートパソコンでは省電力技術や高効率なバッテリーが搭載されており、従来よりも長時間の使用が可能になっています。
また、画面の明るさを下げる、バックグラウンドで動作しているアプリケーションを減らすなどの工夫で、バッテリーの持ちを延ばすことも可能です。
- 作業内容別のバッテリー持続時間
- 軽作業(Webブラウジング、文書作成など):8〜12時間
- 中程度の作業(動画視聴、軽い写真編集など):6〜10時間
- 重作業(ゲーム、動画編集、大規模なソフトウェアの使用など):3〜6時間
CPU
パソコンの頭脳にあたるのがCPU(中央処理装置、プロセッサともいう)です。CPUは高価なので、パソコンの値段に直結します。
ノートパソコンが安ければ安いほど、低スペックのCPUが搭載されていると考えていいでしょう。
主なCPUブランドはIntel社(インテル)のCore iシリーズと、AMD社のRyzenシリーズです。3→5→7→9と大きくなればなるほど高性能という意味になります。
低価格ノートパソコンのCPU選びのポイント
5万円前後の格安ノートパソコンだと、低スペックのCeleronやPentiumプロセッサ搭載機種が大半です。この価格帯のノートPCで色々こなそうと思ったら、動作が重くなったりフリーズしたりすることがあります。
パソコン初心者なら、できればインテルN100プロセッサ以上のCPU搭載ノートPCを選ぶことをおすすめします。N100プロセッサは格安機向けのCPUとはいえ、CeleronやPentiumよりも性能が上です。
低価格ノートパソコン向けCPUを比べると、性能が高い順にN100>Pentium>Celeronとなります。
大事なのは、自分の用途に適したCPUを選ぶこと。以下の基準を参考にして、自分に最適なCPUを選んでくださいね。
CPUの種類 | 性能 | PC価格帯 | 用途 |
---|---|---|---|
Celeron/Pentium | ★☆☆☆☆ | ~6万円 | 簡単な使用(ブラウジング、メールなど) |
N100 | ★★☆☆☆ | ~7万円 | 日常的な使用(動画視聴、文書作成など) |
Core i3/Ryzen 3 | ★★★☆☆ | 6~10万円 | 日常的な使用(動画視聴、文書作成など) |
Core i5/Ryzen 5 | ★★★★☆ | 6~15万円超 | マルチタスク(複数アプリの同時使用) |
Core i7/i9/Ryzen 7/9 | ★★★★★ | 10~20万円超 | 重作業(動画編集、3Dレンダリングなど) |
- あなたにはどのCPUがおすすめ?
- 用途はYouTubeなど動画視聴、文書作成など➤Core i3/Ryzen 3プロセッサがおすすめ
- マルチタスクをこなしたいなら➤Core i5/Ryzen 5プロセッサがおすすめ
- 動画編集や高負荷のゲームで遊ぶなら➤Core i7/Ryzen 7プロセッサがおすすめ
Intel Core iとAMD Ryzenの違いは?
Intel社のCore iプロセッサとAMD社のRyzenプロセッサはどちらも高性能です。
Core iシリーズはシングルスレッド性能(一つの作業を速く処理する能力)に優れており、Ryzenシリーズはマルチスレッド性能(同時に複数の作業を効率的に処理する能力)に優れています。
シングルスレッド・・・複数タブを開くブラウジング、デスクトップ作業が得意
マルチスレッド・・・マルチタスク、3Dレンダリング、FPSゲームが得意
例えると、Core iプロセッサは短距離走のスプリンターで、Ryzenプロセッサは駅伝ランナーのようなものです。
とはいえ違いはわずかなので、パソコン初心者であればどちらを選んでも問題ありません。
コスパ面ではRyzenシリーズのほうが安価なので、安くて高性能なノートPCを探しているならRyzen搭載機を選ぶのもありでしょう。
Intel Core iシリーズ | AMD Ryzenシリーズ | ||
---|---|---|---|
コストパフォーマンス | ★★★☆☆ | ★★★★★ | |
処理性能 | シングルスレッド性能 | ★★★★★ | ★★★★☆ |
マルチスレッド性能 | ★★★★☆ | ★★★★★ |
メモリ
メモリは、パソコンの作業スペースにあたるパーツです。メモリ容量が大きければ大きいほど、複数の作業を同時にサクサクこなせるようになります。
必要なメモリ容量は、パソコンを使ってどのような作業を行うかによって異なります。ノートパソコンの一般的なメモリ容量は4/8/16GBのどれかです。
ちなみに、作業スペースは実際の作業より広めに取るほうがいいのと同じく、初めてのパソコン選びでも余裕を持って最低8GBを選ぶことをおすすめします。
メモリ容量 | 性能 | 用途 |
---|---|---|
4GB | ★★★☆☆ | 日常的な使用(ブラウジング、メールなど) |
8GB | ★★★★☆ | 中程度の作業(複数アプリの同時使用など) |
16GB | ★★★★★ | 重作業(動画編集、オンラインゲームなど) |
- あなたにはどのメモリ容量がおすすめ?
- 動画視聴、文書作成、マルチタスクを使いたいなら➤メモリ8GBがおすすめ
- ノートパソコンを使い倒したいなら➤メモリ16GBがおすすめ
ストレージ
ノートパソコンのストレージ容量は、データの保存倉庫のような場所です。容量が大きければ大きいほど、大量のデータをパソコンに保存できます。
特に、4Kビデオや高解像度の写真などファイルサイズが大きいデータを保存するなら、512GB以上のストレージが望ましいでしょう。
ただ、パソコンのストレージ容量がそれほど大きくなくても、クラウドを活用してデータをオンライン保存することも可能です。そのため、ストレージ容量にこだわり過ぎる必要はありません。
メモリ容量 | 用途 |
---|---|
256GB | 一般的な使用(ブラウジング、メール、事務作業など) |
512GB | 中程度の使用(写真や音楽の保存、ソフトウェアのインストールなど) |
1TB以上 | 重い使用(大規模なソフトウェアの使用、大量のデータ保存など) |
- あなたにはどのストレージ容量がおすすめ?
- 一般的な使用・クラウドストレージを使うなら➤256GBがおすすめ
- 動画・写真・音楽を保存したいなら➤512GB以上がおすすめ
Officeの有無
Office(オフィス)とは、文書作成や表作成に欠かせないWordやExcelなど、マイクロソフトが提供するソフトウェアの総称です。
販売されているパソコンは、Officeが最初からプリインストールされている製品もあれば、Officeが付いていないパソコンもあります。同じ機種でも、Officeソフトの有無により1~2万円ほど価格に違いが出ます。
Officeがパソコンに入っているともちろん便利ですが、無い場合はサブスクリプション版のOffice「Microsoft 365」に加入する手があります。
また、簡易的な文書作成や表計算ならGoogleが無料で提供する「ドキュメント」「スプレッドシート」で代用することも可能です。
- あなたにはOffice搭載パソコンはおすすめ?
- 仕事や勉強で頻繁に文書作成・表計算する➤Officeプリインストール機種がおすすめ
- なるべく安くパソコンを購入したい➤Officeなし機種がおすすめ
OS
通常、一般ユーザー向けに販売されているノートパソコンには必ずOSが入っています。
OS(オペレーティングシステム)とは、ユーザーがパソコンを快適に使用するための基本的なソフトウェアのこと。OSが入っていないパソコンはただの箱で役に立ちません。
格安ノートパソコンに組み込まれているOSは、主にmicrosoft社のWindowsとGoogle社のChromeOSの2種類です。ChromeOSが搭載された格安ノートPCをChromebook(クロームブック)といいます。
基本的には、パソコン初心者でもWindowsノートパソコンを選ぶと間違いないでしょう。Windowsは汎用性が高くあらゆるソフトが使えるため、幅広い用途に対応しています。
いっぽうChromebookは安価とはいえ、Google Playストアからダウンロードできるソフトしか使えません。感覚的には、AndroidスマホをPCサイズにしたようなものです。
- あなたにはどのOSがおすすめ?
- ノートパソコンをオフラインでも使いたい➤Windows機種がおすすめ
- Googleアプリやブラウザ上での作業がメイン➤Chromebookがおすすめ