【前澤社長のカブアンドひかり】株は本当に貰えるが注意点あり
ZOZO TOWNでお馴染み前澤社長の新サービス、株がもらえる「KABU & ひかり」が登場。光回線の利用料金に応じて株がもらえる、他にはないユニークなインターネットサービスです。
2024年11月20日の日本経済新聞に広告が大々的に掲載され、ネット上でも話題を呼びました。
前澤社長といえば、SNSでの「お金配り」のイメージが強いですが、今度は株を配るようです!なんとも画期的な光回線ネットプランですね。
この記事のポイントは、以下の3点です。
ネット回線に詳しく、さらに自分で株式投資も行っているエキスパートから見た見解も交えながら、この辺りの疑問に答えていきたいと思います。
まずは早速デメリット(落とし穴)から解説していきます。
カブアンドひかりの落とし穴(デメリット)
カブアンドひかりには以下のような注意点もあります。
もらった株式ですぐに儲かるとは限らない
株の価値は変動しますので、必ず利益が出るとは限りません。前澤社長の「株を配ります」はなかなかキャッチーですが、若干ギャンブル性のある特典だというのは否定できません。
この点は、「きっと儲けが出るはず!」と期待して契約すると、後悔の元になりやすい落とし穴になります。(もちろん数年後に大儲けできる可能性もありますが、それはもはや神のみぞ知る領域・・・保証はありません。)
ポイントは、この2点です。
- プラン契約で貰えるのは株式の引換券であること(株式そのものではない)
- 株式会社カブ&ピースの株式は現在「未公開株(未上場株式)」である
→つまり、上場しない限り株式を売れない=現金にならない
どうして未公開株が不利なのか
未公開株(未上場株式)は、上場済の株式と違って「売って現金にする」がすぐにできません。(※厳密には未公開株も売買可能ですが、買ってくれる人を自力で探さなければいけないため一般人にはほぼ無理です。)また、万が一会社が上場せず潰れてしまった場合、持っている株式は紙きれ同然になってしまいます。
どちらかというと、「新しいサービスに興味があって、お得にならなくても興味がある」「前澤社長のプロジェクトに参加してみたい」という方向けの光回線プランでしょう。
もしカブアンドの株式を手に入れても最終的に自分のお財布にプラスにならなかった場合、言ってしまえば他の光回線プランを契約するのと変わりません。
その場合、むしろカブアンドひかりよりも安いプランを契約してキャッシュバックをもらった方が最終的にはお得かもしれません。
単純に基本料金が安いプランを契約した方へおすすめの記事:
【2024年12月版】いま一番安い光回線は?24社を徹底比較したランキングで紹介
まだサービスが軌道に乗っていない
カブアンドひかりは始まったばかりのサービスです。万が一、運営上で何か問題があった場合はサービスが無くなってしまう可能性もゼロではありません。その場合は他のネットプランを契約し直す必要が出てきます。
それが心配な人は、既に何年も光回線プロバイダの実績がある会社で契約した方が安心でしょう。
カブアンドひかりのメリット
契約するとカブアンドの未公開株がもらえる
カブアンド光に契約すると、毎月カブアンドの未公開株式の引換券が少しずつもらえます。
株引換券とは、カブアンド系列のサービスの利用金額に応じて貯まる電子チケットを指します。価値は、1枚=1円相当。その時のカブアンドの株価に応じて株と交換できます。
今後、カブアンドが上場した場合、その株式が資産になる可能性があります。
※株式の価値は変動しますので、必ず利益が出るという訳ではありません。
シンプルで分かりやすい料金体系
カブアンドひかりは、契約者が安心して利用できるように、複雑な料金体系を排除しています。月額料金に全てが集約されており、追加料金の心配がありません。
ユニークなプランなのでイベント的な楽しさがある
話題性があるプランですので、契約すれば話のタネになること間違いナシ。ネット回線の良しあしよりも新しいものが好き!という方はそれだけで満足度の高い光回線プランかもしれません。
ウェブサイトが使いやすい
意外と長い目で見て重要になるのが、サイトの使いやすさです。公式サイトを見てみると、余計なキャンペーンアピールや分かりづらいシステムがなく非常にシンプルなウェブサイトであることが分かります。
契約後、マイページなどを使う機会も多いことでしょう。また、料金請求やプラン変更等の手続きは全てウェブサイトから行いますので、使いやすいに越したことはありません。
ごちゃごちゃしたサイトだと料金の明細などよく分からなくて苦労した経験があるという方はかなり安心して使えるウェブサイトなのではないかと思います。
高速かつ安定した通信速度
NTTフレッツ光の回線を利用しており、最大1Gbpsの通信速度を提供。動画の視聴やオンラインゲーム、リモートワークにも最適です。
初心者でも安心のサポート体制
カブアンドひかりは、設定から利用開始までの手厚いサポートを提供しています。「ネットが初めてで不安」という方もそこまでハードルは高く無さそうです。専用のカスタマーサポートセンターがあるため、トラブル時も安心です。
カブアンドひかりとは?
カブアンドひかりは、新しく設立した「株式会社カブ&ピース」が提供する光回線接続サービスです。社名は、「ラブ&ピース」と「株」をかけたもののようですね!(笑)
カブアンドでは、ネット回線以外にも、ガス、電気、モバイルプラン、ウォーターサーバーなど他のプランも存在。生活インフラは全部カブアンドで揃えることも可能です。
株がもらえる画期的な仕組み
毎月の利用料金に応じて「株引換券」が貯まります。この引換券を使って、カブアンドひかりが発行する株式と交換が可能です。
実際に貰える株引換券の枚数はこうなっています。
▼例: 月額4,180円(税込)のプランの場合
- 通常会員:利用料金の1%分の株引換券
209枚/月(41株相当) - プラス会員:利用料金の2%分の株引換券
418枚/月(83株相当)
※相当株数はKABU &ひかり公式サイトから引用。株数はその時々の評価額に基づいて算出されるため、変更する可能性があります。
ネット回線フリークで、自分で株式投資もおこなっているという弊社スタッフ蛭間にズバリ契約するかどうか聞いてみました。
蛭間のコメント
うーん・・・僕は特に前澤社長のファンではないので契約はしないですね。面白いプランだとは思いますが、、正直、料金がもっと安い光回線を契約して真面目にNISAで積み立てた方が効率よく株式投資が出来るんじゃないかと思っていますが・・・
カブアンドひかりの料金プラン
カブアンドひかりの料金体系は、非常にシンプルで明瞭です。主なプランは以下の通りです:
1. 月額料金
マンションプランの光回線の場合、底値が大体3,700円台(※)ですので、それと比べると結構お高めの値段設定かもしれません。「株がもらえる」というよりは、株引換券込の料金を支払っているというイメージが近いかもしれません。
プラン名 | 月額料金(税込) | 株引換券(通常会員) | 株引換券(プラス会員) |
---|---|---|---|
戸建て向け | 5,610円 | 280枚/月 | 561枚/月 |
マンション・アパート向け | 4,180円 | 209枚/月 | 418枚/月 |
※セレクトラ調べ。【2024年11月版】いま一番安い光回線は?24社を徹底比較したランキングで紹介の記載に基づく。
2. 初期費用
契約開始時に以下の手数料がかかります。
- 契約事務手数料:3,300円(税込)
- 名義変更手数料:880円(税込)
- 工事費用:最大
22,000円(税込)
→24か月継続で実質無料になる特典あり
3. オプション料金
- Wi-Fiルーターのレンタル(1ギガ用):330円(税込)/月
- Wi-Fiルーターのレンタル(10ギガ用):550円(税込)/月
- ひかり電話:550円(税込)/月
ひかり電話を申し込んだ方は、Wi-Fiルーターのレンタル料が無料になります。両方オプションを付けたい方はお得に使えます。
カブアンドひかりの利用手順
ステップ1:必要情報をそろえる
申し込みにあたり、光コラボ(ドコモ光、ビッグローブ光など)から乗り換えの場合「事業者変更承諾番号」が必要です。現在契約中の光回線プロバイダへ問い合わせて「事業者変更承諾番号」を取得してください。
ステップ2:プランの選択
戸建て向けかマンション向けか、必要なオプションを選びます。また、回線速度によって1ギガが10ギガプランを選べます。そこまでヘビーにネットを使う予定がなければ1ギガプランがおすすめです。
ステップ3:申し込み
公式サイトから申し込みを行います。必要な情報を入力し、支払い方法を設定します。
ステップ4:開通工事の予約
工事日程を調整し、回線を開通させます。工事の所要時間は大体1~2時間です。立ち合いが必要な場合は、事前に連絡が来ますのでご安心を。
ステップ5:利用開始
工事が完了すればすぐに利用を始められます。オプションでWi-Fiルーターもレンタルできます。スマホやPCも快適に接続可能です。
【まとめ】「KABU&ひかり」はこんな人におすすめ
カブアンドひかりは、以下のような方に特におすすめです:
- ユニークな光回線プランに興味がある人
- 株式投資に興味がある人
筆者としては、正直「株がもらえる!」というのはユニークすぎてあまり初心者向けのプランとは言えないんじゃないかと思っています。ただ、この取り組み自体を面白がれる人なら申し込む価値アリです。
株式投資にはリスクも伴います。やっぱりノーリスクが良いという方は基本料金が安い他社光回線プランの方がおすすめでしょう。
単純に基本料金が安いプランを契約した方へおすすめの記事:
【2024年12月版】いま一番安い光回線は?24社を徹底比較したランキングで紹介