快適なインターネットの通信速度とは?速度の目安・スピードテストの方法
インターネットを新規契約または乗り換える際、気になるのが回線速度ですよね。快適なインターネットの通信速度の大まかな目安は20Mbpsです。実際に回線のスピードをチェックするサイトも紹介。
快適なインターネット速度の目安は?
快適なインターネットの通信速度の大まかな目安は20Mbps
快適なインターネットの速度は、ざっくり言うと20Mbps(※メガビット毎秒)が目安となります。現在使用しているインターネット回線の速度を計って20Mbps出ていれば、大抵のことは快適にこなせる状態といえるでしょう。
※Mbps(メガビット毎秒)とは?
通信速度の単位です。1秒にどれくらいのデータを送信できるかを表しています。
快適なインターネット通信速度の目安は、利用用途に応じて異なる
ご自分のネットの利用用途に合った、適切な通信速度の目安はいくらか?下の簡易診断フォームで、実際に計ることができます。
自宅に必要なインターネット通信速度の目安は?
各設問ごとに、人数・頻度などそれぞれ一番近いもの選んでください。選択に合わせて結果が変動します。
必要なインターネット通信速度の目安
0 Mbps
冒頭で「20Mbpsあれば十分」と言いましたが、実際のところインターネットの快適な速度の目安は、インターネットを何をするか、まだどように利用するかによっても変わります。
例えば、主にYouTubeの短い動画やウェブサイトの閲覧くらいしかしないという場合は、上記の通り20Mbpsで問題ありません。一方で、パソコンでオンライン対戦型のシューティングゲーム(FPSなど)をプレイする場合や、高画質の動画を視聴したいという場合は20Mbpsだと遅い可能性があります。
これに対して、データを送るとき、アップロードするときの通信速度が上り速度です。たとえばブログやインスタグラムへの投稿、動画のアップロードをする時の速さに影響してきます。
このように、インターネットの利用用途に応じて、必要となる通信速度は変わります。ですから、「快適な通信速度」も、インターネットの利用用途に応じて異なるのです。
動画視聴やSNS閲覧にはダウンロード(下り)通信速度が影響
また、インターネットの通信速度には、ダウンロード(下り)とアップロード(上り)の区別があることにも注意が必要です。この違いは、データを受け取るのか、それとも送るのかの違いです。
データを受け取る(ダウンロードする)時の通信速度が下り速度です。したがって、Webサイトを開いたり、動画を観たりする時には下り速度が重要になります。
これに対して、データを送るとき、アップロードするときの通信速度が上り速度です。たとえばブログやインスタグラムへの投稿、動画のアップロードをする時の速さに影響してきます。
利用目的別:データを快適にダウンロードするために必要な速度(下り速度)
速度 | インターネット利用用途 |
---|---|
1Mbps | ウェブページ閲覧、メール受信、LINEメッセージ送受信 |
3Mbps | YouTube動画視聴(720p)、ビデオ通話 |
5Mbps | YouTube動画視聴(1080p)、スマホのオンラインゲーム |
25Mbps | 4K動画の再生、PCオンラインゲーム |
利用目的別:データを快適にアップロードするために必要な速度(上り速度)
速度 | インターネット利用用途 |
---|---|
1Mbps | メール・チャット送信、フォーム送信 |
3Mbps | SNSに写真投稿、ビデオ通話(映像送信) |
10Mbps | SNSに動画投稿、データファイルの共有 |
一般的に、インターネット回線はアップロード速度よりもダウンロード速度のほうが速くなります。アップロード速度は10Mbpsもあれば快適と思えるでしょう。
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動画配信サービス/ストリーミングを楽しむのに必要な速度
インターネットで動画を視聴する際は、基本的にインターネットの速度に応じて画質が自動調整されます。
たとえばYouTubeでは画質が144p、240p、360p、480p、720p、1080p(場合によっては、1440p、2160p、4320pも)とあり、インターネット環境に合わせて快適に再生できる画質が自動的に選択されます。どの画質になっているか確認することで、現在のインターネット速度をある程度推し量ることも可能です。
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下の表を見ると、動画の再生は案外低い通信速度でもOKだということが分かります。冒頭でも説明したとおり、ネットスピードが20Mbpsあれば高画質の動画でも問題なく観ることができます。
画質 | 画素数 | 最低限必要な通信速度 |
---|---|---|
144p(最低) | 256×144 | 180kbps |
240p(低) | 400×266 | 270kbps |
360p(普通) | 640×480 | 530kbps |
480p(SD※) | 720×480(DVDと同レベル) | 800kbps |
720p(HD※) | 1280×720 | 1.8Mbps |
1080p(フルHD) | 1920×1080(Blu-rayと同レベル) | 3.0Mbps |
2160p(4K UHD※) | 4096×2160 | 20.0Mbps |
※SD=標準解像度、HD=高精細(ハイビジョン)、UHD=超高精細(ウルトラハイビジョン)
光回線 / モバイルWiFiの最大速度と実効速度
快適なインターネット速度の目安を確認したところで、インターネット回線ごとの速度について調べてみましょう。
インターネットの速度を考える上では、最大速度と実効速度の区別が重要
インターネットの速度を考える際には、最大速度と実効速度を区別しなければなりません。
最大速度とは、いわば理論的上可能な最大の速度のことをいいます。これに対して、実効速度とは、実際にインターネット回線を使った際にでる速度のことを言います。
インターネット通信速度において重要なのは実効速度
このうち重要なのは実効速度です。CMなどで大きくうたわれるのは最大速度なので、そればかりに目が行ってしまいがちです。しかしインターネットの最大速度はベストエフォート型※のサービスであり、実際使う上で問題になるのは実効速度の方なのです。
次の表からもわかるように、最大速度と実効速度との間には大きな差があります。
光回線 | モバイルWiFi | |
---|---|---|
最大速度 | 1~2Gbps | 220Mbps~1Gbps |
実効速度 | 10Mbps~200Mbps | 1Mbps~40Mbps |
※ベストエフォート型とは?
ベストエフォート型とは、回線仕様上の最大速度になるべく近づける努力をしますという意味です。最大速度が1Gbpsだとしてもそれは理論上の最大値であって、現実的には最大速度が出ることはあり得ません。回線は複数のユーザーで共有されているほか、通信機器を介することで速度低下などが起きるからです。
光回線の実効速度は様々な要因に左右される
インターネットの実効速度は、様々な要因によって上下します。たとえば、昼間は速くても夜になると回線速度が落ちることはよく見られます。これは、夜にインターネット利用者が増加するため回線が混雑するからです。
このため、光回線の種類によっては、昼間100Mbpsのスピードが出ていても夜に10Mbps以下になることもあります。また、週末や祝日なども同じ理由により速度が落ちやすくなります。
このような速度の変動があるため、インターネット回線に申し込みをしたり、乗り換えたりする前には、実効速度がどれほど出るかある程度調べることが必要になってきます。
以下では、光回線の実効速度とモバイルWi-Fiの実効速度についての概要を解説します。
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光回線のインターネット実効速度
光回線には、フレッツ光(光コラボ)と独自回線との区別がある
光回線には光コラボと独自回線によるサービスという区別があります。
光コラボとは、プロバイダーがNTT提供のNTTフレッツ光を借り受けて提供するサービスです。
これに対して、独自回線によるサービスは、光コラボによらないサービスであり、通信設備ないし回線が自前で準備されています。
独自回線の方がフレッツ光による光コラボよりも高速で安定
このうち、一般的に言って、独自回線の方が通信速度が高速で安定しているという傾向があります。
これは、フレッツ光の技術的な問題もありますが、なによりフレッツ光の利用者が非常に多いためです。このため、光コラボ系の光回線をご利用の方は、インターネットの利用が多い時間帯に、インターネット速度が遅くなるというトラブルに見舞われたことがあるかもしれません。
特に、昨今コロナ禍において、在宅勤務やオンライン授業が増加している中では、この問題は多く見受けられるようです。
独自回線の場合は、このような問題が発生しません。さらに、独自回線の会社の中には、より高速通信を可能にするような特別な通信設備を用いている会社もあり、より速いインターネットを快適に楽しむことができます。
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独自回線の光回線の中でも、NURO光はずば抜けて速い
独自回線の光回線は光コラボと比べても一般に通信速度が高速かつ安定していると述べましたが、その中でも高速なのがNURO光です。NURO光は、独自の技術を用いており、実効速度でもフレッツ光による光コラボよりも2倍のスピードが計測される場合もあります。
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NURO光のデメリットは、利用可能なエリアが限定されていることによります。現在NURO光を利用可能なエリアは、首都圏などの人口の比較的多い地域に限られています。
北海道 | 北海道 |
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東北(※10ギガのみ) | 宮城、福島、山形 |
関東 | 東京、神奈川、埼玉、千葉、茨城、栃木、群馬 |
東海 | 愛知、静岡、岐阜、三重 |
関西 | 大阪、兵庫、京都、滋賀、奈良 |
中国 | 広島、岡山 |
九州 | 福岡、佐賀 |
2024年11月時点の情報です。提供エリア内でも一部ご利用いただけない地域があります。
またNURO光では、工事が2回必要になります。(通常は工事1回のみ)場合によっては開通までの期間が比較的長くかかってしまいます。とはいえ、NURO光では、月々1,000円程度で開通までにレンタルWi-Fiのサービスがあるため、開通までの時間も安心してインターネットを楽しむことができます。
仮にNURO光のサービスエリアにお住まいで、速さに妥協したくない、これまでのインターネットライフが変わるような速さが欲しいという方は、ぜひともNURO光を試してみるとよいでしょう。
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NURO光以外の独自回線
NURO光を利用したいのに、残念ながらNURO光の提供エリアにお住まいでない場合や、NURO光ほど高速でなくてもよいので、工事の回数は1回で済ませたいという場合にはどの独自回線を選べばよいでしょうか?
おすすめはauひかり
NURO光以外の独自回線を選ぶ場合、セレクトラのオススメは、auひかりです。auひかりの提供エリアは、関西エリアと東海エリアを除く全国となっており、スピードの面でもNURO光を除けば独自回線の中でも1位となる場合がしばしばあります。
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auひかりのエリア外であれば、eoひかりやコミュファ光などを選択
auひかりは関西や東海地方では提供されておらず、これらの地域は代わりにeo光(イオ光)やコミュファ光によってカバーされています。
NURO光を選択しない場合で、auひかりの提供エリアでない、関西や東海にお住いの場合には、これらの独自回線サービスを選択するとよいでしょう。eo光は関西で圧倒的なシェアを誇っており、人気が高いことがうかがえます。
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光コラボでも多くの場合は、快適な速度がでる
ここまでは独自回線の方が光コラボよりも一般的に言って通信速度が速いという点について確認してきました。
しかし、実際のところは、光コラボでも十分快適なインターネットが可能といえます。上で見たように、一般的にいって20Mbpsのスピードがでれば、インターネットを快適に楽しむことができます。
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サービス名 | おすすめポイント | |
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※IPv6接続方式とは?
IPv6とは、インターネット接続する際に守らなければいけない通信プロトコル(ルール)の最新バージョンのことです。これまではIPv4接続方式でしたが、インターネット利用者の急増により問題やスピード低下が発生するようになりました。そこで代替策として登場したのがこのIPv6接続方式です。
光回線選びに迷ったら、スマホ会社にあわせる
どの光回線を選べばよいか結局わからなくなったという場合にはどうしたらよいでしょうか?
このような場合、ドコモ・au・ソフトバンクといった大手スマホ会社をお使いの場合、これらの会社が提供している光回線に合わせるのが一つの解決策です。
ドコモ・au・ソフトバンクの光回線は、どれも顧客満足度が高く、さらにスマホとセットで使えば、月々のスマホ代が安くなるというメリットがあります。
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モバイルWiFiのインターネット速度
モバイルWiFiとは、工事不要で場所を選ばずにインターネット接続できるモバイル回線です。WiMAXやポケットWi-Fiといったサービスがこれに当たります。
モバイルWiFiは光回線に比べて速度が低くなり、平均で10~40Mbps程度となります。また、居住エリアやモバイルWiFiルーターの位置によって速度が落ちることもあります。このため、モバイルWiFiは、4K動画を観たり大容量通信オンラインゲームをしたりするのにはあまり向きません。
とはいえ、10から40Mbpsの速度が出れば、上で確認したように、YoutubeでフルHDの動画を問題なく見ることができます。したがって、ほとんどのインターネット利用者の方にとっては、モバイルWiFiの速度は快適なものであると言えるでしょう。また、モバイルWiFiは、持ち運び可能で利便性が高いというメリットもあります。
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現在利用中のインターネットの速度をチェックする方法
現在利用しているインターネット回線の速度を調べるのは意外と簡単で、誰でもできます。下にいくつかのスピードテストツールを紹介しますので、ぜひ試してみてください。
なお、スピードテストの結果は瞬間を切り取ったもので、時間帯やサーバーの混雑度によっても結果が変わります。あくまで目安として参考にしましょう。
お手軽度NO.1スピードテスト「Fast.com」
Fast.comは、動画配信サービスのNetflixが提供するスピードテストツールです。他の多くのスピードチェックサイトのように広告が表示されないのも好印象といえます。
ページを開くだけですぐにダウンロードスピード測定が始まるので、誰でも簡単にチェック可能。「詳細を表示」をクリックすると、アップロード速度も確認できます。
正確度NO.1スピードテスト「SPPEDTEST.NET」
SPPEDTEST.NETは、正確に速度を測定できるテストツールです。なぜ正確なのかというと、利用中のインターネット環境において最も速度が出るサーバー※に自動的につながるからです。
※サーバーとは?
サーバーとは、情報サービスを提供する大元のコンピューターのことを指します。インターネットで何かを検索して表示される情報は、その情報を提供するサーバーにつながっていることになります。
これも使い方は簡単で「GO」をクリックするだけ。スピードメーターが表示されて、PING※/DOWNLOAD/UPLOADが順に表示されます。
※PINGって何?
PING(ピン)とは応答速度のことで、ネット通話やオンラインゲームをする人にとって大事な数値です。PINGの単位はms(ミリセカンド)で、1msならデータ送信して応答が返ってくるまで1/1000秒かかるという意味になります。LINE無料通話なら100ms以下、オンラインゲームなら50ms以下が快適に使える目安です。
通信速度が十分あり月額料金も安いプラン【おすすめ】
冒頭では、インタネットでは20Mbpsのスピードがあれば、普段使いでは問題ないことを解説しました。ここでは、通信速度が十分あり、月額料金も安い光回線をご紹介します。
ここで紹介する通信速度は、「みんなのネット回線速度」というサイトで、実際のユーザーが測定した結果を引用し紹介しています。(更新日:2022年3月1日)
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平均ダウンロード速度: 271.73Mbps / 平均アップロード速度: 202.65Mbps
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