新築戸建てへお引っ越し、気をつけるべきこと
新築戸建てへの引越しは、賃貸物件や中古など以前他の人が住んでいた家への引越しとは確認すべき項目が若干異なります。新居での生活をスムーズに始められるように、新築戸建てへの引越しに必要なステップをまとめてみました。
新築への引越し、何が違うの?
新築物件は、賃貸物件や中古物件と異なりまだ人が住んだことが無い家です。すでに他の人が住んだことがある家なら、設置や初期設定が完了していることも、全て確認する必要があります。新築物件へ引っ越す前に特に気をつけることをまとめてみました。
- 新築戸建てで電気を利用する
- 新築戸建てでインターネットを利用する
- このほかに新築への入居前に気をつけること
また、その他の引越し手続きについては、このページも参考にしてください。
新築戸建てで電気を利用する
電気の配線設備については、家を建築中に電気工事店が行います。まず、家を建設中に電気工事店が、各地域の管轄する大手電力会社の送配電部門に電気の使用の申し込みを行います。電気工事店が屋内配線工事を担当し、合わせて大手電力会社の総配電部門が、家の外にある電柱から中に電気を中に引き込む部分の工事を行います。全て問題ないと確認できると、契約した大手電力会社より電気が供給されます。
基本的に引き渡しの時にはなんらかの電気契約がなされているので、通常引越し後はブレーカーを上げるだけで電気を使える状態になっています。あとは引き渡しのタイミングで電気工事の電気契約を廃止してもらい、引越し当日から電気が使えるように自分で好きな電気契約に切り替えることができます。
ただし、電気の切り替えをするには、電気の住所に相当する供給地点特定番号が発行されている必要があります。供給地点特定番号は、電力会社から発行される検針表で確認することができます。また新築戸建ての場合は、供給地点特定番号の他に新居に設置されたスマートメーターに表示されているメーター番号(計器番号)も必要になります。スマートメーターの場所がわからない場合や、現状の電気契約について知りたい場合は、電気工事を担当した会社・施工会社に確認しましょう。
なお、電気の配線工事を行う段階では、大手電力会社の電気料金プランのみ契約することができます。しかし、一度開通工事が完了し、供給地点番号が発行されていれば、より安い他の電力会社の契約に切り替えることができます。
どうして電気の切り替えには供給地点特定番号が必要なの? 電柱や電線を管理をしているのは、大手電力会社の送電部門です。新電力も電気を供給するために、この大手電力会社の送電網を利用しています。そのため、共通の供給地点特定番号を利用しています。
各電力エリアごとに選べる電気会社はこちらから確認できます。
電力エリア | オススメ |
---|---|
北海道電力 | オススメの新電力会社 |
東北電力 | オススメの新電力会社 |
東京電力 | オススメの新電力会社 |
中部電力 | オススメの新電力会社 |
北陸電力 | オススメの新電力会社 |
関西電力 | オススメの新電力会社 |
中国電力 | オススメの新電力会社 |
四国電力 | オススメの新電力会社 |
九州電力 | オススメの新電力会社 |
沖縄電力 | オススメの新電力会社 |
新築戸建てでインターネットを利用する
新居でインターネットを利用する方法は工事を伴う方法と、工事を伴わない方法の二つがあります。
工事を伴う方法
高速でかつデータ容量無制限でインターネットを楽しむなら、光回線がおすすめです。光回線を利用する場合は、光回線ケーブルを引き込む工事が必要になります。
新居で光回線を利用するには、まず 光回線のエリアかどうか確認が必要になります。光回線のエリアだとわかったら、 新築物件の間取り決めや配線設計の段階で、どこにケーブルを通すのか施工会社と相談しておく必要があります。そして 光回線のプロバイダーに回線工事の予約を入れる必要があります。
回線工事は繁忙期の場合、2ヶ月先になってしまうこともあるので、新居に引越し当日からインターネットを利用するにはなるべく早めに申し込みたいですよね。光回線ケーブルを引き込む手続きをするには、新居の住所登録が必要になります。新居の住所登録は、建設途中から行うことができます。上棟が終わり玄関が設置されると、市区町村に住所登録が行えます。
工事無しでインターネットを使う方法
新居を建設する段階で、光回線のことをすっかり忘れていたという方や、家でそこまでインターネットは利用しないからという方もいるでしょう。光回線ケーブルの工事をしなくてもインターネットを自宅で利用する方法は二つあります。
無線回線(無線インターネット)を利用する
無線回線のWiMAXやSoftBank Airなら工事をしなくてもお家で簡単にインターネットが利用できます。ただし、固定の光回線に比べてネットのスピードは劣ります。それでも、音声チャットやHD画質のYouTube動画を鑑賞する程度なら無線回線型のインターネットでも問題ありません。高画質・大容量の4K動画をストリーミングで楽しみたいなど、高速インターネットが必要な方は光回線の利用をお勧めします。
スマホのデータ通信を利用する
スマホをテザリングしデータ通信を利用して、タブレットやパソコンをインターネットに接続する方法です。この場合気をつけないといけないのは、スマホの契約によってはデータ量に上限がある場合、それからスマホの回線スピードがWiMAXやSoftBank Airに比べても遅くなる可能性があります。
このほかに新築への入居前に気をつけること
賃貸物件の引越しとは違い、新築の場合入居前に清掃が必要な場合があります。というのも新築というのはちょっと前まで工事現場だったわけで、資材を置いていたり、人の出入りがあって何かと埃や汚れが溜まっているものです。親切な施工会社であれば、ある程度清掃もしてくれるかもしれませんが、賃貸物件のように専門の清掃業者が行ってくれるわけではありません。なので、引越し前に自分で清掃を行うか、専門の業者に清掃を依頼するのが良いでしょう。
ハウスクリーニングのオンなら引越し前後の空室清掃向けプランがあります。新築物件の引越し前清掃や、今引越し前の住居の清掃も定額でお任せすることができて安心です。沖縄を除く全国で対応しているので、まずは気になる方は見積もりを取ってみましょう。
また新築住宅の建材に含まれる接着剤や塗料などが揮発し、家の中に籠もっていることがあります。入居するまえに十分に換気を行うことが大事です。また24時間喚起システムのスイッチを切らないようにしましょう。
新築住宅は24時間換気設備が義務化 2003年に定められた改正建築基準法により、24時間換気システムの設置が義務化されました。なので新築住宅は必ずこの設備がついています。もともと伝統的な日本の家は木材を巧みつかい、「呼吸する家」として機能を果たしてきました。ですが、現在の工法では機密性が高まり、建築資材に使われる化学物質が部屋の中に充満するようになり、いわゆるシックハウス症候群を引き起こす恐れがあります。そこで、24時間換気を行い家の中の空気を絶えず循環できるように義務化されています。