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従来のアナログ式の電力メーターと異なり、スマートメーターは電気使用量(kWh)をデジタルで自動計測し、そのデータを電力会社に送信できるのが特徴です。
交換は原則立ち会い不要で進められたため、ご自宅の電力メーターも、知らないうちにスマートメーターに切り替わっているはずです。2024年度末の時点で、全国の設置率は99.9%に達しています。
本記事では、自宅のメーターがスマートメーターかどうかの確認方法と、2025年度から置き換えが始まった次世代スマートメーターについて解説します。
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スマートメーターとは?
「スマートメーター(Smart Meter)」とは電気の使用量(キロワットアワー:kWh)をデジタルで計測する電力量計(電力メーター)のことです。
従来型の電力メーターと異なり、スマートメーターは電気の使用量(kWh)をデジタルで計測し、そのデータを無線通信で電力会社に送信することによって、遠隔で検針したり電気の使用状況を把握することができます。
そのため、スマートメーターであれば、電力会社の検針員の訪問による電力メーターの確認作業なしで電気使用量が把握できる、という大きな利点があります。
さらに、今までの従来型の電力メーターは、1ヵ月に1回の検針時しか電気使用量(kWh)を把握できませんでしたが、スマートメーターの場合は30分単位で細かく電気使用量(kWh)がわかるのが特長です。
したがって、電力消費量のコントロールがしやすいというメリットもあります。
なお、スマートメーターへの切り替えは全国で順次進められてきましたが、以下の場合は優先的に交換が行われます。
- 家を新築した時
- 古い電力メーターの有効期間が過ぎた時
- HEMS(ヘムス)など電力メーター情報サービスの申請時
- 電力会社の契約切り替え
特に、電力会社の契約切り替えの際は、ご自宅の電力メーターがスマートメーターでない場合、まずスマートメーターへの切り替えが必須となります。
スマートメーターは無料で交換してもらえ、原則としてメーター交換作業への立ち合いも不要です。
つまり、スマートメーターが設置済みなら、工事を待たずにその日から電力会社を切り替えられます。未設置の場合も、申し込み後に電力会社が無料で交換を手配するため、自分で工事を申し込む必要はありません。
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- 電気使用量がデジタル表示&30分ごとに把握可能
- 遠隔操作で電力会社へのデータ送信が可能
- 検針員による電気使用量の確認が不要
- 電力会社の切り替えにはスマートメーターの設置が必須
誰がスマートメーターを設置するの?
スマートメーターの設置作業は、お住まいの地域の大手電力会社の送配電部門(グループ会社)が無料で行います。
電気契約をしている電力会社が新電力の場合でも、配電・送電に関する事業は居住エリアの管轄の大手電力会社が請け負っています。
| 大手電力会社 | 新電力 |
|---|---|
| 発電部門 送配電部門 →「スマートメーター」の設置を担当 小売り部門 |
(※発電部門) 小売り部門 |
| ・大手電力会社は、電気の小売り(供給)だけでなく、発電・送電・配電まで行う。 ・スマートメーターの取り付けは「送配電」部門が担当。 |
・発電事業を行う新電力もある*が、多くの新電力は電気の小売りがメイン。 ・配電・送電は各地域の大手電力会社が行う。 |
自宅の電力メーターはスマートメーター?【確認方法】
2014年に施行された「エネルギーの使用の合理化等に関する法律の改正」により、日本では、これまで電気の使用量の算定に使われてきた従来型の「アナログ式誘導型電力量計」と「電子式電力量計」から、新型の電力メーター「スマートメーター」への無料交換が全国で進められてきました。
2024年度末(2025年3月末)時点で全国の設置率は99.9%、約8,150万台の導入が完了しています。つまり、現在お住まいの住宅の電力メーターは、ほぼ確実にスマートメーターです。
スマートメーター導入の経緯
| 年 | 出来事 |
|---|---|
| 2011年 | 東日本大震災を機に、エネルギー管理の高度化が国策に |
| 2014年 | 大手電力会社10社が本格的な設置を開始 |
| 2016年 | 電力小売全面自由化。スマートメーターが切り替えの前提に |
| 2024年度末 | 全国設置率99.9%、約8,150万台の導入が完了 |
| 2025年度 | 次世代スマートメーターへの置き換えを開始 |
それでも「自宅のメーターがどちらなのか確かめたい」という場合は、以下の方法で判別できます。
スマートメーターか確認するには?最も簡単な方法
自宅の電力メーターが従来型のアナログ式電力メーターかスマートメーターかを確認する方法として最も簡単なのは、電力メーターの外観で判断する方法です。
従来型のアナログ式電力メーター「アナログ式誘導型電力量計」には、中にクルクル回る円盤がありますが、新型の電力メーター「スマートメーター」にはありません。これが第一のチェックポイントです。
アナログ式誘導型電力量計とスマートメーターの違い
従来型のアナログ式電力メーターは、正式名称を「アナログ式誘導型電力量計」といいます。
アナログ式誘導型電力量計の中に設置されている円盤は、電気を使用する度に回転し、電気をたくさん使用するほど円盤は速く回転します。
アナログ式誘導型電力量計は、この回転数を基にして電気の使用量(kWh:キロワットアワー)を測定する仕組みです。
アナログ式誘導型電力量計のパネルには「○○rev/kWh」という表示がありますが、これは1kWhの電気の使用量に対する円盤の回転数を示しています。
また、アナログ式誘導型電力量計のもう一つの特徴は、数字がデジタルではなくダイヤル式である点です。
一方、スマートメーターには、アナログ式電力メーターのような回転する円盤はなく、数字もデジタル式で表示されています。
なお、従来型の電力メーターの場合は、電力会社の検針員が毎月この電力メーターの数字を確認し、「検針票(電気ご使用のお知らせ)」を発行することで、各契約者に電気料金の請求を知らせる作業を行います。
しかし、スマートメーターの場合は、遠隔で電気使用量を検針し、そのデータを電力会社へ送信できるため、検針員による現地での検針作業は不要です。
メーターが見られない場合は電力会社のマイページで確認
集合住宅などで電力メーターがパイプスペースや室内にあり、外観を確認できないこともあります。その場合は、契約中の電力会社のマイページで確認するのが確実です。
30分単位の電気使用量グラフが表示されていれば、スマートメーターです。従来型の電力メーターは1ヶ月に1回しか検針しないため、日別・30分単位のデータは表示されません。
大手電力会社の問い合わせ先
電話で直接確認したい場合の窓口は上の表から確認できます。メーターの数字の読み方(積算値の見方や矢印表示の意味)は、電力メーターの見方で詳しく解説しています。
スマートメーターが設置済みだと確認できたら、電力会社の切り替えはすぐに申し込めます。今の電気代が高いと感じているなら、確認のついでに料金を比べてみてください。
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スマートメーターの見方:電気使用量の確認方法
スマートメーターの見方は簡単です。
kWh(キロワットアワー)という単位を使用して、月々の電気の使用量をカウントする仕組みは、従来型でも新型のスマートメーターでも同じです。
スマートメーターを含む、すべての電力メーターでは、今まで使用した電気の「積算数(kWh)」が表示されています。
1ヵ月ごとに数字がリセットされるわけではないため、ひと月ごとの実際の電気使用量を確認するには、その月に表示された数字(kWh)から前回の検針時の数字(kWh)を引いて算出します。
なお、スマートメーターの種類によっては、下記画像のように、画面表示が10秒間隔で矢印なしの画面と矢印ありの画面に切り替わります。
矢印なしの画面は電気の使用量の積算数を表示しており、矢印ありの画面は太陽光などの発電設備を導入して売電している場合の売電量を示します。
しかし、中には画面が切り替わらない(矢印マークのついていない)スマートメーターもあります。
いずれの場合も、消費した電力量(kWh:キロワットアワー)をスマートメーターで確認する場合は「矢印なし」の画面をチェックすればOKです。
- 表示される数字は電気使用量の「積算」値
- 今月の表示値から先月の表示値を引いた数字が実際の電気使用量
- 「矢印表示あり」で画面が切り替わるものとないものがある
- 「矢印表示あり」画面の数字は自家発電の売電量
スマートメーターのメリット・デメリット
スマートメーターには、以下のメリット・デメリットがあります。
スマートメーターの特徴
| メリット |
| デメリット |
スマートメーターのメリット
スマートメーターのメリットを詳しく解説します。
電力メーターの検針作業が不要
各家庭の電気使用量は、スマートメーターを通して読み込まれ、各電力会社のサーバーにデータが送られます。
そのため、電力会社側でも電気の使用量が把握しやすく、担当者の訪問による検針作業も不要となることから、人件費等のコストや業務の負担軽減に役立ちます。
30分ごとの電気使用量がわかる
従来型の電気メーターでは毎月1回の検針時にしかわからなかった電気使用量を、スマートメーターでは30分単位で把握することができます。
節電に貢献できる
オール電化住宅の場合は、HEMS(ヘムス)と連動させる電気使用量の「見える化」で、より簡単かつ効果的な節電対策が可能です(※ただし、スマートメーターに加え、別途システムの導入が必要)
家庭での省エネ化に有効
現在、スマートメーターを介して家電を制御する技術の研究も進んでいます。
この技術により、ユーザー側が家電の電気使用量を抑制することで、家庭での省エネ化も期待できます。
データを有効活用できる
スマートメーターのデータを蓄積し分析することで、各家庭の電気の使用パターンを詳しく把握することができます。これを他のサービスに転用して有効活用することが可能です。
例えば、高齢者の見守りサービスでは、毎月の電気使用量を確認することで、異常がないかどうかの推測が可能となります。
スマートメーターのデメリット
スマートメーターにはメリットがある一方で、以下のような懸念点も指摘されています。
雇用削減につながる
従来型の電力メーターでは、検針員が実地で行う電気使用量(kWh)の確認作業が不要になるため、その分の雇用が削減される可能性があります。
個人情報に関する問題
個人情報である家庭の電気使用量データ詳細がスマートメーターを介して通信で送られることに対し、危惧の声も聞こえます。
万一、データが盗まれるようなことがあれば、電気使用量の変化で留守か在宅中か推測される、その家庭でどんな電化製品をどのくらい使用しているか等、他人に家庭での電気の使用状況がわかってしまうという問題点が挙げられます。
なお、上記2つのデメリットに加えて、スマートメーターが与える「電磁波による悪影響」を指摘する人も。
電磁波に関しては、現時点では科学的に立証されておらず、また、スマートメーターの至近距離で常時生活するわけではないため、その影響はより限定的だと言えるでしょう。
プライバシーが心配な人向けの「オプトアウト制度」(2028年4月〜)
次世代スマートメーターの導入にあわせて、通信部分の取り外しを申請できるオプトアウト制度が2028年4月に始まります。
取り外せるのは宅内向けのBルートとIoTルートで、手数料は1台あたり44,000円(原則として利用者負担)です。なお、電力会社が検針データを受け取るAルートの通信は対象外で、こちらを止めることはできません。
スマートメーターで可能な「電気の見える化」とは?
スマートメーターで可能な「電気の見える化」とは、簡単にいうと「電気の消費量をリアルタイムで確認可能」にするシステムのことです。
電力消費量といえば、以前は、月に一度、電気料金の請求書を受け取った時に確認する程度で、日々の正確な電気使用量などは知るすべがありませんでした。
しかし、スマートメーターの場合は、30分単位で電気の使用状況を把握できるのが特長です。
この特長を活かし、別途、HEMS(ヘムス)というシステムを導入し連動させることで、どの電化製品がどれだけの電力を消費しているか、電気使用量が多い部屋はどの部屋かといった、より詳しい情報を表示することが可能になります。
つまり、「部屋」「機器」「コンセント」ごとというように、現在使っている電気の使用量が具体的に可視化できると、どこでどのような電気のムダ遣いをしているのか目に見えてわかるようになるわけです。
この可視化によって、より意識して節電・省エネ行動に努めるようになるというのが、スマートメーターが実現する「電気の見える化」の効果です。
一般財団法人省エネルギーセンターの調査では、この「電気の見える化」により、約10%の省エネが可能になったことが報告されています。
「電気の見える化」は、導入するだけで節電効果が得られるものではなく、実際に行動に移さなければ省エネ効果は得られません。
しかし、「電気の見える化」によって、各家庭でそれぞれの電気の使用傾向を分析したうえで節電を実行すれば、より効果的に省エネの成果が得られるでしょう。
次世代スマートメーターへの置き換えが2025年度から開始
第1世代のスマートメーターは全国で設置が完了し、2025年度からは「次世代スマートメーター」への置き換えが始まりました。
一斉交換ではなく、検定有効期間(10年)が満了したメーターから順に交換されます。2028年頃がピークで、2034年度に全数の置き換えを完了する計画です。手続きや費用は第1世代と同じで、利用者側で申し込む必要はありません。
第1世代と次世代スマートメーターの違い
| 項目 | 第1世代 | 次世代 |
|---|---|---|
| 計測間隔 | 30分単位 | 5分単位 |
| 宅内向け通信 | 920MHz帯(Wi-SUN) | Wi-Fi(2.4GHz帯)に対応 |
| IoTルート | なし | 新設(ガス・水道の検針と一体化) |
| セキュリティ | 基本的な暗号化 | 暗号化・認証を強化 |
5分単位の計測で何が変わる?
計測間隔が30分から5分に細かくなることで、電気料金プランの選択肢が広がります。市場価格に連動するプランや、時間帯ごとに単価が変わるプランがより実用的になり、EVの充電時間を電気代の安い時間に寄せるといった使い方もしやすくなります。
Wi-Fi対応でHEMSが使いやすくなる
これまで宅内で使用量データを受け取るには、Wi-SUN規格に対応した専用機器が必要で、これがHEMS普及の壁になっていました。次世代機ではWi-Fiに対応するため、自宅のWi-Fiルーター経由でスマートフォンから直接データを見るといった使い方が想定されています。
スマートメーターに関するよくある質問
メーターの外観で判断できます。中でクルクル回る円盤があれば従来型の「アナログ式誘導型電力量計」、円盤がなく数字がデジタル表示ならスマートメーターです。契約中の電力会社のマイページや検針票でも確認できます。
交換は無料で、原則として立ち会いも不要です。作業は契約中の電力会社ではなく、お住まいの地域の大手電力会社の送配電部門が行います。
検針員の作業が不要になることによる雇用への影響と、電気使用量という個人情報が通信で送られることへの懸念が指摘されています。電磁波の影響を心配する声もありますが、科学的に立証されたものではありません。
2024年度末(2025年3月末)時点で全国の設置率は99.9%、約8,150万台の導入が完了しています。現在お住まいの住宅の電力メーターは、ほぼ確実にスマートメーターです。
2025年度から、検定有効期間(10年)が満了したメーターから順に交換が始まっています。2028年頃がピークで、2034年度に全数の置き換えを完了する計画です。第1世代と同様に費用はかからず、利用者側で申し込む必要もありません。
切り替えにはスマートメーターの設置が必要です。ただし未設置の場合でも、申し込み後に電力会社側が無料で交換手配を行うため、事前に自分で工事を申し込む必要はありません。
電気代節約におすすめの電力会社
スマートメーターは電気の使用量を「見える化」しますが、電気代そのものを下げるのは電力会社選びです。同じ使用量でも、契約する会社を変えるだけで年間の電気代は変わります。
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✎2026年8月12日更新




