VPN接続とは?初心者向けに簡単に分かりやすく解説
VPN接続とは?インターネットでVPN接続をしない場合とした場合で何が違うの?VPNにはどんなメリット・デメリットがある?初心者にも分かりやすく解説。おすすめVPNサービスも6つ紹介します。
VPNとは簡単に言うと何?VPN接続の仕組み
VPNとはVirtual Private Network(バーチャル・プライベート・ネットワーク)の略で、日本語だと「仮想専用通信網」となります。簡単にいうなら、仮想の専用回線を介してインターネットに接続することで、プライバシーを守るというシステムです。
現代社会では、インターネットは仕事やプライベートに欠かせなくなりました。スマホでも毎日ネットに接続するのが当たり前ですよね。それと同時に、ネット上ではプライバシーが侵されるリスクも付き物となっています。
しかしVPN接続サービスを利用すると、パソコンやスマホ通信時のプライバシーや機密情報をしっかり守れます。しかも比較的安いコストで利用できるため、大半のネットユーザーはVPNを使っています。
もしもあなたが外出している時に、知らない人があなたの後ろをついて回り、どのお店に入り、何を見て、何を買ったのかなど、行動すべてを追跡されていたら怖いですよね。インターネットにアクセスする時、似たような危険にさらされる可能性があります。
VPNを使うと通信をプライベート化できる
あなたの端末のグローバルIPアドレス*や、どのサイトに訪れて何をクリックしたのかは、プロバイダ、別名ISP(インターネットサービスプロバイダー)にすべて筒抜けになっています。プロバイダはそのデータを広告主に販売することができ、それに基づいて広告主はあなたの関心事にあった広告をブラウザに表示します。また、当局の要請に応じてあなたの閲覧履歴を引き渡すこともあり得ます。
しかしVPN接続をすると、あなたのオンライン上の行動はすべて暗号化され、プロバイダが追跡することはできません。ひいては、広告主や当局があなたの閲覧履歴を取得することもできなくなります。プライバシーを誰にも知られないで済むわけです。
*かんたん解説:グローバルIPアドレスとは? グローバルIPアドレスは、インターネットに接続した際にプロバイダが通信機器に割り振る識別番号のことです。IPアドレスは電話番号のようなもので、それだけで個人が特定されるわけではありません。
ちなみに、自宅などで機器同士をWi-Fi接続する際、互いを認識するための識別番号のことはローカルIPといいます。
また、フリーWi-Fiなどセキュリティが不十分な接続を対策なしに使っていると、ハッカーに個人情報を盗み取られ悪用されたり、マルウェアなどのウイルスによりさらに多くの情報を抜き出される可能性があります。
VPN接続は、公共Wi-Fiを使う場合でも個人情報が漏れるリスクを防ぎます。特に、テレワークなど仕事のために外でインターネットを使う人にとって、高いセキュリティ効果があるVPNは無くてはならない存在といえるでしょう。
VPNに接続するとできること
VPN接続サービスで可能になるのは主に以下の3つです。ひとつずつ見ていきましょう。
- 他の国のコンテンツを見る
- オンラインゲームで他の国のサーバを使う
- セキュリティを強化する
①他の国のコンテンツを見る
Webサービスによっては、海外からのアクセスを禁止していることがあります。これをジオブロック(地域制限)といいます。
しかしVPN接続を利用すると、外国のサイトでもアクセス可能に。つまり、日本にいながら海外のコンテンツを見たり、逆に海外から日本のサイトにアクセスできるわけです。
これによる一番大きな利点は、動画配信サービス(VOD/ビデオオンデマンド)も在住国にかかわらず利用できるようになることでしょう。
通常、動画配信サービスはコンテンツの著作権などの特性から、他国からはアクセスできないようになっています。
たとえば、ネットフリックスは国ごとに見れるコンテンツが異なり、ハリーポッターやジブリなど、日本版Netflixで配信されていない作品が多数あります。しかしVPNでアメリカのサーバーに接続してNetflixにログインすると、日本版で見れないコンテンツが見れるようになるんです。
また、海外旅行中や外国に留学していると、日本の動画ニュースや動画配信サービス(下記参照)が見れなかったりするのは困るもの。でも、VPN接続サービスを使えばそんな問題も一発で解決します。
海外からアクセスできない動画配信サービス一覧 U-NEXT、Amazonプライムビデオ、hulu、DAZN、ABEMA(アベマ)、GYAO!、Tver、dTV、フジテレビオンデマンド、スカパーオンデマンド、WOWOWオンライン、TELASA、Paravi、Netflix(国ごとに見れるコンテンツが異なる)
VPNで他国のコンテンツが見れる仕組み
VPN接続で他国のコンテンツが見れる仕組みを説明するにあたって、Webサービスがどうやって外国からのアクセスを見分けて、アクセス禁止にできるのか考える必要があります。
グローバルIPアドレスは国ごとに使えるアドレスの範囲が決まっているため、アクセスしてきた機器のIPアドレスを見れば、どの国からのアクセスかが分かります。
しかしVPNサービスは、世界各国に専用のVPNサーバーを用意しています。他国のVPNサーバーに接続するとその国の共有IPアドレスが割り振られるので、まるでその国に住んでいるようにみなされるというわけです。
②オンラインゲームで他の国のサーバを使う
日本からアクセスできない海外のオンラインゲームも、VPNを使うことでプレイできるようになります。また、オンラインゲームのサーバーが国や地域別に分かれている場合、VPNを使って好きな国や地域のサーバーでプレイできます。
また、規模の大きいオンラインゲームであればあるほど、IPアドレスを特定されて妨害されたり迷惑行為を受ける場合があります。しかしVPN接続をしていると、自分のIPアドレスが表に出ることはなく安心。また、IPアドレス保護機能や暗号化により安全性が高まります。
③セキュリティを強化する
VPN接続の最大の利点は、オンライン上の個人情報を守る高いセキュリティ効果です。
VPN接続を郵便にたとえると、暗号化した手紙を外から中身が見えない箱に入れて、出入口に2重ロック付きの専用トンネル道路を通って運ぶようなもの。ここまですると、情報を盗まれる確率は限りなく低くなることがイメージできるのではないでしょうか?
どういうことなのか、以下でVPN接続のセキュリティ対策4本柱を解説しますね。
仮想のトンネル回線を経由する
インターネットのセキュリティを高めるために、大手の会社などは物理的な専用回線を用いることがあります。ただしコストが莫大にかかるため、個人で専用回線を使うのは非現実的です。
いっぽうVPNは、ネットワーク上に仮想の専用トンネル回線を用意しています。この技術を「トンネリング」といい、物理的な専用回線に近いセキュリティ性能を実現しています。
普通にインターネットをする場合を一般道路とすると、VPN接続は専用トンネル道路を使うようなもの。
車で一般道路を走っていると周りから丸見えですが、トンネルなら外からは全く見えませんよね。同様に、VPN接続をするとプライバシーを守ることができます。
通信データのカプセル化
インターネットは、データをもらったり送ったりするやり取りと言い換えられます。しかしデータがむき出しのままだと、その形式や性質が外部にさらされる危険も。VPN接続には「カプセル化」といって、本来のデータを別のデータですっぽり覆う機能があります。そうすると、外からは中身に関する一切の情報が見えません。
郵便で例えると、郵便物を運ぶ時は必ずカギのかかった箱ごと運ぶイメージです。外から詳しい情報が見えないので、どんなものがいくつ入っているかすらも見えません。
通信データのカプセル化は、外に見える情報を最小限に抑えることで郵送物(=データ)を保護することに繋がります。
通信データの暗号化
VPN接続すると、上で説明したように、情報をカプセル化することに加えてデータそのものを暗号化します。万が一データを第三者に取得されたとしても、暗号化されているため解読不能です。
郵便で例えると、輸送中の手紙の中身が暗号化されているようなイメージです。もし途中で誰かに開封されたとしても膨大な量の意味不明の記号の羅列しかありません。これなら万が一情報を盗み見されたとしても安心ですよね。
多要素認証で不正アクセス防止
VPN接続のログイン時に多要素認証を使用することで、パスワードの漏洩や不正アクセスを防ぐことができます。多要素認証とは、パスワード入力+アプリ認証など、2つ以上の認証を経てログインできるというもの。
パスワードだけだと、フィッシング詐欺やハッキングにより解読されてしまうことがあり得ます。そのため、VPNログインにスマホなど物理的なアクセスも加えることで、セキュリティ効果を大幅に高めることが肝心なんです。
いわば、郵便配達専用のトンネル道路の出入り口に強固な2重ロックがかかっているようなもの。VPNの正当な利用者でないとその2重ロックを開けられず、他者が入り込む余地はないわけです。
VPNへ接続する方法
ここでは、VPNに初めて接続する方法を案内します。
手動設定する場合は、VPNサーバーの情報を事前に用意しておく必要があります。いっぽう、自動設定はアプリをインストールして立ち上げるだけと簡単なので、初心者の方におすすめです。
【初心者向け】ウェブ用アプリをインストール
初心者の方には、WindowsやMac用にVPN接続サービスのアプリをインストールするやり方がおすすめです。VPNは自動設定されるので特に知識は要らず、わずか数分で簡単に設定完了しますよ。
VPNアプリをインストールしてVPN接続する方法
- VPN接続サービスに申し込む(記事後半のおすすめVPNを参照)
- VPN接続アプリをインストールする
- アプリ上で任意のVPNサーバーに接続する
【初心者向け】スマホにアプリをインストールして接続
スマホ上でVPNアプリをインストールすれば、VPN接続が自動設定されるので簡単です。
VPNアプリをインストールしてVPN接続する方法
- AndroidはGoogle Playストア、iPhoneはApp Storeを開く
- VPN接続アプリをインストールする(記事後半のおすすめVPNを参照)
- VPN接続サービスに申し込んでログインする
- アプリ上で任意のVPNサーバーに接続する
【上級者向け】手動でVPNに接続する方法
デスクトップPCからVPNに手動で接続
パソコンでVPNサーバーに手動接続する方法を案内します。自分でこまかい設定をしたいセキュリティ上級者向けのVPNプロファイル設定方法となります。また、会社から使用するVPNサーバーを指定されている場合もこの手順を踏みます。
※下記はWindows10、11の手順となります。
VPNプロファイル設定してVPN接続する方法
- Windowsの設定(歯車アイコン)を開く
- ネットワークとインターネットを選択する
- VPN→VPNを追加をクリックする
- 「VPNプロバイダー」は「Windows(ビルトイン)」を選択する
- 「接続名」は任意の名称を入力する
- 「サーバー名またはアドレス」にVPNのサーバー名またはアドレスを入力する
- 「VPNの種類」を下記から選択する
・自動
・IKEv2
・Secure Socekt トンネリング プロトコル(SSTP)
・証明書を使った L2TP/IPsec
・事前共有キーを使った L2TP/IPsec
・Point to Point トンネリング プロトコル(PPTP) - 「サインイン情報の種類」を下記から選択する
・ユーザー名とパスワード
・スマートカード
・ワンタイムパスワード
・証明書 - 「ユーザー名(オプション)」は入力しなくてもよい
- 「パスワード(オプション)」は入力しなくてもよい
- 「サインイン情報を保存する」にチェックを入れて「保存」をクリックする
- VPN画面に戻り、追加したVPNの「接続」をクリックする
手動でスマホからVPNに接続
スマホを手動でVPN接続する方法を案内します。こまかい設定を自分でしたい人向けの方法です。
AndroidスマホのVPN接続方法
- 設定画面の検索窓で“VPN”と入力して検索する
- VPN→VPNの追加する
- 「名前」に任意の名前を入力する
- 「タイプ」の一覧から選択する
- 「サーバーアドレス」にVPNのサーバー名またはアドレスを入力する
- 「IPSec ID」を入力する
- 「ユーザー名とパスワード」を入力する
- 設定を保存する
- VPN画面で設定保存したVPNを選択・接続する
iPhoneでのVPN接続方法
- 設定→一般→VPNをタップ
- 「VPN構成を追加」をタップ
- 「タイプ」でL2TPをチェック
- 「説明」に任意の名前を入力
- 「サーバ」にVPNサーバを入力
- 「アカウント」にユーザー名を入力
- 「RSA SecurID」はオフ
- 「パスワード」にパスワードを入力
- 「シークレット」に事前共有鍵を入力
- 「すべての信号を送信」はオン
- 「プロキシ」はオフ
- 「完了」をタップ
- VPN画面に戻り、追加したVPNをオンにする
VPNのメリット
VPNサービスのメリットを紹介します。
どこにいても使用できる
VPNサービスは家でも公衆フリーWi-Fiでも利用可能。常に通信を暗号化して安全にインターネットすることができます。外出先でフリーWi-Fiにつないでリモートワークする時にも、セキュリティ面はバッチリです。
VPNは海外でも使えるため、海外旅行時や留学する場合でも安心。また、海外にいながら日本のサービスを利用することもできます。
ちなみに、Twitterなどのウェブサービスへのアクセスを禁止されている国でも、VPNを使うことでそれらのサービスも問題なく使えます。
安い(専用線と比べると)
VPNサービスは、物理的な専用線と比べるとコストが桁違いに下がります。
なぜなら、物理的に専用線を引こうとすると莫大なコストがかかりますが、「仮想」の専用回線であるVPNサービスは既存のネットワークを使えるからです。それでいてセキュリティ効果は、個人や小・中規模の会社なら十分すぎるほど発揮してくれます。
下記では、VPNサービスがどれくらい安いか比較しています。専用線は非常に高額なのに対し、VPNサービスは個人でも支払いやすい金額です。
サービス | 月額料金 |
---|---|
VPN接続(enひかりVPN) | 550円 |
専用線(オプテージforBusiness「イーサ専用線」) | 速度や拠点間の距離に応じて高くなる(例:100Mbpsで50km以内は1,172,000円/月*) |
VPNのデメリット
VPN接続のデメリットも見てみましょう。
通信速度が落ちる
VPN接続は物理的な専用線とは違って、一般のインターネット回線上で仮想の専用線を構築します。そのため、通信速度はインターネット回線の通信品質に左右されてしまいます。
また、VPNサーバーとの距離やサーバーにかかる負荷、暗号化の品質によっては通信速度がさらに落ちることも。つまり、高品質のVPN接続サービスを選ぶのが大事ということです。
サイトによってはアクセスできないものがある
通常だと見れるサイトが、VPN接続するとアクセスできなくなることがあります。
その理由として、サイト提供者側がVPNサーバーのIPアドレスを特定して、アクセスをブロックしていることが挙げられます。その場合、異なるVPNサーバーを試してみるとアクセスできる可能性があります。
このことから、サーバー数が多いVPNサービスを選ぶのが得策といえます。各VPNサービスの対応国数とVPNサーバー数をチェックしてみるといいでしょう。
おすすめの有料VPNは?ランキング形式で紹介
信頼性の高い有料VPNサービスを5つ紹介します。コスパやサービスの充実度などそれぞれ特徴が異なるため、自分に合ったVPNサービスを選んでくださいね。
第1位 Nord VPN
コスパ最強で安定の通信速度、アプリの使いやすさ抜群
- 540円/1ヶ月あたり(スタンダード2年プラン購入時)
- 59ヵ国5,600台以上のサーバ使用可
- 6台のデバイス同時接続可能
- 台湾・香港も対応
- 最初の3ヶ月無料
第2位 enひかりVPN
ネットとVPNまとめてenひかりにするとおトク
- 550円/月(光回線「enひかり」の契約者限定)
- 47ヵ国1,300台のサーバ使用可
- 3台のデバイス同時接続可能
第3位 Millen VPN
- 396円/月(2年プラン購入時)
- 47ヵ国1,300台のサーバ使用可
- 3台のデバイス同時接続可能
- 日本製にこだわる方にはおすすめ
第4位 セカイ VPN
- 1,100円/月
- 10ヵ国のサーバに接続可
- 3ヶ月無料体験期間あり
第5位 スイカ VPN
- 878円/月(2年プラン契約時)
- 世界45都市50サーバ使用可
- 50台のデバイス同時接続可能
*NordVPNの1年・2年プラン料金は3ヵ月無料を計算に入れています。
おすすめ1位:NordVPN【通信速度No.1】
NordVPN(ノードVPN)は、信頼性に優れたVPNサービスです。サーバー設置国数やVPNサーバー数の多さ、セキュリティ性能の高さは世界的に認められています。
中でも、特に高く評価されているのがNordVPNの通信速度の速さ。VPNの最大のデメリットは通信速度が落ちやすいことですが、NordVPNは世界最速というテスト結果が出ています。(ITセキュリティ評価機関AV-TEST調べ:2020年度VPNサービス7社比較)
プライベートを守りたい、でも通信スピードも妥協したくないという人は、NordVPNを選ぶと間違いないでしょう。もちろんアプリは日本語で使用できます。
セレクトラ編集部でもNord VPNを愛用中。こんな感じで、マップ形式で接続する国が出てくるのでかなり分かりやすくなっています。パソコンでも、スマホでもアプリの使い勝手が抜群に良いのがNord VPNの特徴です。
また、不定期で割引セールを実施しているのもNord VPNの特徴です。セール時に購入すれば半額くらいの価格で購入することができます。
おすすめ2位:enひかりVPN【月額最安級】
「enひかりVPN」は月額550円のVPNサービスです。他のVPNサービスだと1ヵ月プランは1,100円~1,500円するので、enひかりVPNのコスパは半額~1/3以下と非常にお得。
enひかりVPNは、光回線サービス「enひかり」のオプションとなっており、enひかりユーザーのみ申し込み可能です。enひかりも光回線業界で最安級なので、一緒に申し込むことでダブルでお得になります。
ちなみにenひかりVPNは、enひかり回線に限らずフリーWi-Fiなどでも利用可能。パソコンやスマホなど3台までVPN接続することができます。ネットセキュリティの安心を安価で手に入れたいなら、enひかりVPNはおすすめですよ。
enひかりVPNの中身はMillenVPN enひかりVPNは、後述するMillenVPNのサービス卸提供を受け、enひかりユーザー限定で2022年6月より提供を開始しました。機能はMillenVPNとまったく同一で、料金と利用可能デバイス数のみ異なります。
おすすめ3位:MillenVPN【お得な国産VPN】
MillenVPN(ミレンVPN)は、レンタルサーバー大手のアズポケット株式会社が運営するVPNサービスです。2年プランなら一月当たり396円と業界最安値になっています。
Millen VPNの良さは、ズバリ「国産」のサービスであること。
他のVPNサービスは海外の企業であることがほとんどですが、外国のサービスを使うのはちょっと不安という人もいるかもしれません。そんな方にこそ国産VPNのMillenVPNがおすすめです。サポート対応が完全に日本語なのはもちろん、日本の憲法や法令に基づいて運用されているのも安心といえるでしょう。
セレクトラ編集部でもMillen VPNを使用しているメンバーがいました。国を選ぶ時はこんな感じでリスト形式で出てくるのが特徴です。
接続が完了するとこんな感じの画面が出ます。接続までは約5秒ほど。素早いので全くイライラ感もありません。
MillenVPNのサーバー数も、国産VPNとしては非常に多い47ヵ国1,300台を誇ります。品質が高くコスパ抜群、かつ国産の安心感も備えているMillenVPNは、VPN初心者の人にイチオシです。
おすすめ4位:セカイVPN【2ヵ月間無料お試しできる】
セカイVPNは「初めてのVPN利用でいきなり1年プランは気が引ける」という人におすすめの国産VPNサービスです。月額1,100円のプランのみで、最大2ヵ月無料お試しできます。解約はオンラインでいつでもOKなので、無料体験中に解約すれば料金は一切発生しません。
そんなにお得だとセキュリティ品質が気になるかもしれませんが、運営元のインターリンクは1995年よりインターネットサービスを提供している老舗プロバイダです。品質は折り紙付きなので安心ですよ。
おすすめ5位:スイカVPN【中国在住なら信頼度抜群】
特に中国在住の日本人に支持されているVPNがこのスイカVPNです。中国は周知のとおりインターネット規制を行っているため、VPN接続はある意味必須といえます。スイカVPNは日本産なので安心感があるのに加え、中国でのVPN接続に関して確かな実績を持っているのもポイントです。
他のVPNサービスにはない3ヵ月・6ヵ月プランは、海外出張や短期留学にもぴったり。中国に行く予定があるならスイカVPNを検討することをおすすめします。
VPNの使用感レポート(Nord VPN)
VPNをこれまで使ったことがない人がイメージしやすいよう、筆者が海外でVPNを使ってみた使用感を紹介します。
- レポート時のインターネット環境
- 利用VPNサービス:nord VPN
- 利用デバイス数:4台(PC2台、スマホ2台)
- VPN接続を使用する国:トルコ
- 利用インターネット回線:ADSL(最大35Mbps)
nordVPNアプリをインストールしてログインすると、下記の画面が表示されます。
例えばトルコから日本のネットフリックスにアクセスしたい時は、日本の国旗マークをクリックすれば、もっとも速度の速い日本のVPNサーバーに接続します。つまり、たったのワンクリックでVPN接続できてしまうわけです。
接続までの操作はかなり簡単な印象を受けました。接続までの待機時間は平均10秒程度ですので、VPNオンオフの切り替えもサクサク行えます。
ネットの自由度が低い国ではVPN接続が必須
トルコは、政府が政治的な理由でネット検閲やアクセスブロックすることで知られる国です。インターネット自由度国別ランキングでは、70ヵ国中53位と下位に沈んでいます。ちなみに日本は8位、アメリカは10位、ロシアは65位、中国は最下位の70位です。(2022年度・Freedom House調べ)
トルコでは、複数のメディアやウェブサイトなどがブロックされているほか、TwitterやInstagram、YouTubeなどの主流SNSがアクセス不可になり不便さを少なからず感じます。(2022年10月時点でInstagram・YouTubeは利用可能)
でもVPNサービスを使えば、ネット規制など関係なく全てのサービスにアクセス可能。ネット検閲がある国に滞在するなら、VPNは必須ということを実感させられます。
また海外では、クレジットカードやインターネットバンキングの利用が定着している一方で、ネット詐欺やハッキングが横行しています。筆者もVPNを使っていなかった過去に、ネットショッピングしたら後日そのクレジットカードを勝手に使われていた経験があります。
今ではパソコンもスマホも常時VPN接続しているため、安心してネットショッピングやインターネットバンキングを使うことができています。
VPN接続あり・なしの違い
下記で一例を挙げていますが、トルコ滞在中にVPN接続してインターネットをすると、日本のWEBサービスも問題なく利用できます。
VPN接続なし | VPNサーバーに接続 | |
---|---|---|
通信速度(Speedtest.net) | ダウンロード速度:22.41Mbps アップロード速度:4.14Mbps | ダウンロード速度:20.64Mbps アップロード速度:4.12Mbps |
Yahoo!JAPAN | ニュース動画を見ようとすると日本国外からは視聴できないと表示される | ニュース動画を問題なく再生できる |
ツイッター | アクセスできない | アクセスできる |
Netflix(日本版) | 日本版Neftlixにアクセスしようとするとトルコ版Netflixが表示される | 日本版Neftlixにアクセスできた |
Hulu | 「ご利用いただけません」と表示される | アクセスできた |
ビデオ(日本版) | ビデオによっては日本外で視聴できないと表示される | 制限の表示はない |
DAZN(日本版) | 日本版DAZNにアクセスしようとするとDAZNグローバルが表示される | 普通に加入できる |
無料のVPNはある?使っても大丈夫?
無料のVPNも存在しますが、結論からいうと利用はおすすめしません。その理由を以下に挙げます。
無料のVPNサービスをおすすめしない理由
- 操作や設定が難しい
- セキュリティの脆弱性を狙われるリスクがある
- サーバー数が少なくIPアドレスがブロックされている場合がある
- 通信速度がかなり遅くなる
- VPN管理者がデータを取得・利用する可能性がある
- アプリ利用時に広告が表示される
当然ですが、サービスが無料なのには訳があります。無料VPNサービスはサーバー管理や保守、セキュリティ強化などに多額の費用を使えないため、セキュリティ品質は保証できません。
広告を入れることでコストをまかなっている場合が多く、サービス利用時には頻繁に広告が表示されることになります。それだけならまだしも、VPN管理者がユーザーの通信データを取得して業者に販売したりすることもあり得ます。
ただ、これまでVPNを一度も使ったことがなく試してみたいのであれば、無料VPNもアリかもしれません。1回だけ利用してみるだけでも、使用感をある程度つかめるからです。
または、2ヵ月間無料でお試しできるセカイVPNを使ってみるのもおすすめです。セカイVPNならセキュリティ品質も高く、満足感のいく使用感を得られるでしょう。
VPNのよくある質問
質問: VPNは違法ではないのですか? |
回答: ネット自由度の低い国ではVPNを違法としている場合がありますが、日本を含む多くの先進国ではVPNは合法です。VPNを使って犯罪行為(海賊版コンテンツのダウンロードやハッキング、ネットいじめなど)をするのでない限り、VPNを自由に利用できます。 |
質問: 個人利用の目的でVPNを契約することはできますか? |
回答: もちろん個人利用のためにVPNを契約することは可能です。VPN接続サービスをネット検索すると、基本的には個人利用のためのVPNサービスが前面に出てきます。 |
質問: 有料のVPNサービスは月間契約と年間契約どちらがお得なのでしょうか? |
回答: 年間契約のほうが月間契約よりも一月当たりの料金がお得になります。たとえばnordVPNの場合、1ヵ月プランが月額1,705円なのに対して、1年プランは一月当たり638円と大幅に安くなります。 |
質問: インターネット接続が無い時でも、VPNがあればインターネットに接続できますか? |
回答: インターネットに接続していないとVPNは使えません。 |
質問: VPN接続は簡単ですか?専門知識は必要になりますか? |
回答: 専用アプリをインストールすれば、あとはワンクリックで簡単にVPN接続できます。専門知識は不要です。 |