光回線終端装置(ONU)って何？自分で用意する？初心者にも分かりやすく解説

更新日 2024/11/19

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「光回線インターネットで使う『ONU』って何？」
「ONUは自分で用意しなきゃいけないの？」
「ONUはお店で買えるの？」

こんな疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか？結論から言うと、上の問いへの答えはこちら。

結論：
ONUが無いと光回線でネットが利用できません。（必須）
ONUは自分で用意しなくてもOK。契約先の会社からレンタルします。
ONUは普通お店で売っていないので、購入できません。
【もっと詳しく知りたい人へ】ONUは、光信号をデジタル信号に変換する機器です。

ONUの役割と入手方法を詳しく解説します。ONUをレンタルしてくれる光回線も紹介。光回線選びの参考にしてください。

ONUとは？

ONU（オー・エヌ・ユー）は、光信号とデジタル信号を相互に変換する装置です。日本語の名称は「光回線終端装置」。お使いのパソコンと、光コンセントとの間に設置して使います。

光コンセントの近くにある、黒い箱型の機器のことです。

光回線でインターネットに接続するには、光ファイバーが伝える光信号と、パソコンが送受信できるデジタル信号の間で翻訳が必要です。ONUは、その異なる2つの信号を変換する役割を担っています。

「ONU」は何の略？

「ONU」は、Optical Network Unitの頭文字をとったものです。

ONUは、光ファイバーの末端を部屋まで引き込む場合に使用します。ONUは単体で使われることはほとんどありません。ONUはWi-Fiの電波を飛ばせないため、「Wi-Fiルーター」と一緒に使うケースがほとんどです。Wi-FiルーターはONUから送られた信号をWi-Fiの電波に変えます。

契約するプランによっては、ONUとWi-Fiルーターの機能が一体化したホームゲートウェイ一台を使う場合もあります。

※VDSLという配線方式の場合、ONUではなく「モデム」という機器が必要になります。（VDSLとは、光ファイバーを、途中から金属の電話線で分岐させる通信方式です。）

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ONUを自分で用意する必要はない

光回線でインターネットに接続するならONU必須だということをここまで説明してきました。しかし、どこでどうやって手に入るの？と疑問に思う人もいるかもしれません。

ONUは、実は自分で用意する必要はありません。開通工事の際に担当者が設置するか、NTTまたはプロバイダから送られてきたものを使用します。契約時に無料で貸し出されることがほとんどです。

また、光コラボから別の光コラボへの乗り換えをする場合など、既にONUをお持ちの場合は同じONUをそのまま使うこともできます。使用する機器の組み合わせは、プロバイダに問い合わせて確認することをおすすめします。

お部屋にWi-Fiを飛ばすならONU・Wi-Fiルーターの両方が必要

ONUだけでは、パソコンとONUをケーブルでつながない限りネットは使えません。Wi-Fiでネットをするためには、ONUに加えて「Wi-Fiルーター」という機器が必要です。

光回線のプロバイダ（＝会社）の中には、このWi-Fiルーターをくれる・または月額料金に数百円プラスでレンタルできる所があります。そういったプランであれば、契約時にWi-Fiルーターが付いてくるので非常に簡単です。

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ONUとモデムの違い

ONUとモデムの違いは、それぞれが変換する信号の種類です。

モデムは、ADSL/VDSLでインターネット接続する際に、電話回線を通るアナログ信号と、パソコンや他のデバイスが理解できるデジタル信号を相互に変換します。光回線の場合は光信号とデジタル信号の変換が必要でした。それと同じ要領で、ONUも2つの異なる信号の通訳士のような役割をしています。

ONU＝光信号⇔デジタル信号を変換
モデム＝アナログ信号⇔デジタル信号を変換

信号の変換機能という意味では、ONUとモデムは似た装置です。違いは、ONUが光回線用の装置、モデムは電話回線（ADSL／VDSL）用の装置であるという点です。そのため、ONUは「光モデム」と呼ばれることもあります。

ONUとホームゲートウェイの違い

ONUとホームゲートウェイの違いは、「Wi-Fiの電波を飛ばせるか」どうかです。飛ばせない方がONU、飛ばせる方がホームゲートウェイです。

例えば「ONU」と言った時には異なる信号同士の変換だけを行う機器を指します。しかし、「ホームゲートウェイ」といった場合、1つの機器の中に、信号の変換の他にも色々な機能が搭載されていることが多いです。そのため、インターネットに関連する複数の機能が1つになった装置のことを一般的にホームゲートウェイと呼ぶこともあります。

ホームゲートウェイの種類によっては、ONUの機能・ルーターの機能・光電話に必要な機能などをすべてまとめて1台で行うことも可能です。

ONUとルーターの違い

ONUは信号の変換を行いますが、一方のルーターは、複数のデバイスをインターネットに接続する役割を持っています。ONUが通訳だとしたら、ルーターは翻訳された情報を複数人へ共通する役割を担っているというイメージです。

ONUだけでは、複数のパソコンをインターネットにつないだり、Wi-Fiを飛ばしてスマホやゲーム機でネットに接続することはできません。複数台のデバイスでインターネットを使いたい・部屋でWi-Fiを飛ばしたいという場合にルーター（Wi-Fiルーター）が必要になります。

無線LAN・Wi-Fiとは？2つの違いは？今さら聞けないインターネットの基本知識

また、ルーターのみでは光回線の信号を変換できないため、インターネットに接続することはできません。インターネットに接続するなら、ルーターと一緒に、必ずONUまたはONUの機能がついたホームゲートウェイが必要です。

まとめ：ONUについて

ONUについて大事なポイントをまとめてみました。

ONUが無いと光回線でネットが利用できません。（必須）
ONUは自分で用意しなくてもOK。契約先の会社からレンタルします。
ONUはお店で売っていないので、購入できません。
【もっと詳しく知りたい人へ】ONU（光回線終端装置）は光信号⇔デジタル信号を変換する装置
ONUは光回線に必須のため、契約時に無料で貸し出されることがほとんど。

By Nodoka

インターネット回線担当

/ Quora
大手光回線プロバイダの元テクニカルサポート担当。インターネットについての知識は大量に仕入れる一方で、支払う料金は1円も無駄にしたくないミニマリスト。基本情報技術者試験保持者。一般財団法人インターネット協会会員。