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関西電力の従量電灯A・従量電灯Bとは?特徴やメリット・デメリット、他社プランとの比較

更新日
大阪ガスの電気への申し込み

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*出典:電力・ガス取引監視等委員会「制度設計専門会合」第74回 配布資料(2022年3月末時点)。新電力とは旧一般電気事業者以外の小売電気事業者
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関西電力の従量電灯A・従量電灯Bとは?特徴やメリット・デメリット、他社プランとの比較
関西電力の従量電灯A・従量電灯Bとは?特徴やメリット・デメリット、他社プランとの比較

関西電力の電気料金プラン、従量電灯Aと従量電灯Bについて解説します。従量電灯の特徴やメリット・デメリットを、他社の電気料金プランと比べながらご紹介します。

関西電力の「従量電灯」ってどんなプラン?

関西電力の「従量電灯」は、関西電力が電力自由化(2016年)前からずっと提供している電気料金プランです。一般家庭と、商店・事務所・飲食店などを対象としています。

従量電灯の最も大きな特徴は、料金設定に国の認可が必要な「規制料金プラン」だということです。

従量電灯は規制料金プラン

関西電力の従量電灯は、規制料金プランなので、料金を決定するために、国(経済産業省)から認可を得る必要があります。

これは、電力市場が2016年に自由化される前からずっとそうでした。その一番の目的は、急激な値上げや頻繁な料金改定によって国民が安定的に電気を使えなくなる事態を防ぐためです。

電力市場が自由化されて、他の電力会社が電気料金プランを販売できるようになった今でも、消費者保護のためのこのしくみは変わらず続いています。

 規制料金プラン電力自由化前からある、国の認可が必要な電気料金プラン

全国で規制料金プランを提供しているのは、電力自由化前から存在する以下の大手電力会社です。

大手電力会社 北海道電力・東北電力・東京電力・中部電力・北陸電力・関西電力・中国電力・四国電力・九州電力・沖縄電力

また、関西電力は、従量電灯以外にも以下の規制料金プランを提供しています(ただし、一般家庭向けではないため馴染みのないプランがほとんどでしょう)。

関西電力の規制料金プラン 定額電灯、臨時電灯A・B・C、公衆街路灯A・B・C、低圧電力、臨時電力、農事用電力

自由料金プランとは?

一方、電力自由化以降に市場に参入した電力会社(新電力と呼ばれます)が販売している電気料金プランは「自由料金プラン」です。自由料金プランは、電力会社が自由に価格決定することができます。

ただし、「自由に設定できる」と言っても、高い価格にしても誰も申し込む人はいませんね。そのため、どの新電力も、これまで皆が使ってきた従量電灯よりお得になりやすい電気料金プランを提供する努力をしています。

また、関西電力をはじめとする大手電力会社も、電力自由化以降、新しい電気料金プランを発売しています。これらも国の認可が必要ない自由料金プランです。例えば、関西電力の「なっトクでんき」は自由料金プランで、従量電灯よりもお得になりやすい価格設定になっています。

 自由料金プラン電力自由化以降に発売された、国の認可が不要な電気料金プラン。規制料金プランよりも価格設定が安い傾向にある

関西エリアのおすすめ新電力は?

関西エリアでは、関西電力以外の電力会社も選ぶことができます。
自分のライフスタイルに合ったプランを選ぶことで、生活がより便利になったり、電気代が節約できたり、という可能性があります。

関西エリアのおすすめ新電力は?

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自分のライフスタイルに合ったプランを選ぶことで、生活がより便利になったり、電気代が節約できたり、という可能性があります。

関西電力の従量電灯AとBの違いは?

関西電力は、従量電灯でもAとBのふたつのプランを提供しています。

このふたつの違いは、「使える電気の容量の大きさ」です。関西電力の公式サイトでは以下のように定義されています。

  • 従量電灯A:最大需要容量が6kVA未満のお客さま
    *最大需要容量は同時に使用する電気の最大容量(kVA)
  • 従量電灯B:契約容量が6kVA以上であり、かつ原則として50kVA未満のお客さま
    *契約容量とは、契約上使用できる電気の最大容量(kVA)

簡単に言うと、電気使用量が少なければA、多ければBということです。そのため、従量電灯A・Bの対象者はそれぞれ以下のようになっています。

  • 従量電灯A:一般家庭
  • 従量電灯B:電気使用量が通常よりも多い家庭と、商店・事務所・飲食店など

関西電力の従量電灯A・B:料金表

関西電力の従量電灯AとBは使える電気の容量の大きさが違うということを説明しました。料金はどのようになっているか、それぞれ以下で確認しましょう。

料金表:従量電灯A

従量電灯Aは、最低料金と電力量料金で構成されています。

  • 最低料金=電気の使用量(kWh)の大きさにかかわらず、毎月固定で支払う料金
  • 電力量料金=電気の使用量(kWh)に応じて毎月変わる料金。1kWhあたりの単価が決まっていて、これにひと月あたりの電気使用量をかけて料金が決まる
関西電力:従量電灯A(税込)
最低料金
15kWhの使用まで 522.58 円
電力量料金(1kWhあたりの料金単価)
電力量消費量 15 - 120kWh 20.21円
120 - 300kWh 25.61円
300kWh以上 28.59円

料金表:従量電灯B

従量電灯Bは、基本料金と電力量料金で構成されています。

  • 基本料金=電気の使用量(kWh)の大きさにかかわらず、毎月固定で支払う料金。契約容量(kVA)の大きさで料金が決まる
  • 電力量料金=電気の使用量(kWh)に応じて毎月変わる料金。1kWhあたりの単価が決まっていて、これにひと月あたりの電気使用量をかけて料金が決まる
関西電力:従量電灯B(税込)
基本料金
1kVAあたり 447.21 円
電力量料金(1kWhあたりの料金単価)
電力量消費量 0 - 120kWh 17.81円
120 - 300kWh 21.02円
300kWh以上 23.52円

従量電灯Aと従量電灯Bの料金の違いは?

関西電力の従量電灯AとBの一番の違いは、固定で支払う料金が最低料金か基本料金か、というところです。従量電灯Aは最初の使用量15kWhを含んだ料金が「最低料金」として設定されています。従量電灯Bでは契約容量に応じた「基本料金」が設定されています。

電力量料金は、従量電灯Aでは15kWh以降の使用分から加算されますが、従量電灯Bでは0kWh以降すぐから加算されます。

燃料費調整額と再エネ賦課金もかかる

なお、料金表には掲載されていませんが、実際の電気料金を計算する際には、最低料金(または基本料金)と電力量料金の他、燃料費調整額再生可能エネルギー発電促進賦課金が加わります。

燃料費調整額
燃料費調整額とは、電気を作るために必要な燃料の調達コストの変動を、コンスタントに電気料金に反映させるための料金。単価は「1kWhにつきxx円」と決められている。燃料調達コストが高ければ高くなり、安ければ低く、時にはマイナスになって電気料金を調整する。電力会社が自由に単価設定できる
再生可能エネルギー発電促進賦課金
再生可能エネルギー発電促進賦課金は、日本における再生可能エネルギーの割合を増やすために国民が負担している税金。単価は「1kWhにつきxx円」と決められている。毎年国が全国一律で単価設定する

料金比較:関西電力の従量電灯VS新電力

規制料金プランと自由料金プランの説明で、「自由料金プランの方が安くなりやすい」とお伝えしました。実際にそれぞれの料金設定はどのようになっているのか、確認しましょう。

関西電力の一般家庭向けの規制料金プランである「従量電灯A」と、関西エリアで選べる新電力「大阪ガスの電気」と「オクトパスエナジー」の自由料金プランを比べてみます。

関西電力・従量電灯Aと新電力の料金比較
最低料金
  関西電力
従量電灯A
関西電力
オクトパスエナジー
グリーンオクトパス
オクトパスエナジー
大阪ガス
ベースプランA
大阪ガス
1契約につき(最初の15kWhまでを含む) 522.58円 372.00円 466.57円
電力量料金
電力使用量 関西電力
従量電灯A
オクトパスエナジー
グリーンオクトパス
大阪ガス
ベースプランA
15kWh以上120kWhまで 20.21円 20.21円 20.21円
120kWh超えて300kWhまで 25.61円 23.81円 25.20円
300kWh超えて350kWhまで 28.59円 26.61円
350kWh超える 28.01円

料金表を比べると、大阪ガスの電気・オクトパスエナジーのほぼすべての単価が関西電力・従量電灯Aよりも安くなっていることがわかります。

つまり、関西電力の従量電灯Aよりも、大阪ガスのベースプランA・オクトパスエナジーのグリーンオクトパスの方がお得になりやすい(※)ということがわかります。

※ただし、実際の電気料金には、上記のとおり、燃料費調整額再生可能エネルギー発電促進賦課金が加算されます。規制料金プランの燃料費調整額には上限があるのに対し、自由料金プランのそれには上限がないため、燃料価格が著しく高騰している場合、自由料金プランの電気料金がお得にならない場合があります。

大阪ガスの電気は関西の新電力で契約件数No.1*!

大阪ガスの電気は、2022年2月11日時点で累計160万件の契約を獲得している、関西エリアで一番契約件数の多い新電力です。

上記ベースプランAの他にも、多様なニーズに合わせた様々な電気料金プランを販売しています。

また、都市ガスとセットにすることで、ベースプランAよりもさらに料金が安いベースプランA-Gを選ぶことができるようになっています。

*出典:電力・ガス取引監視等委員会「制度設計専門会合」第74回 配布資料(2022年3月末時点)。新電力とは旧一般電気事業者以外の小売電気事業者

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関西電力の従量電灯と新電力、どっちを選ぶのがいい?

関西電力の従量電灯は規制料金プランであることをご説明しました。一方、電力自由化後に登場した新電力の自由料金プランは、大阪ガスの電気の例で見たとおり、関西電力よりも料金を低く設定している傾向があります。

そうなると、やはり新電力の自由料金プランが気になる方も多いのではないでしょうか。

関西電力の従量電灯にするか、それとも新電力の自由料金プランにするかの判断材料として、ここではそれぞれのメリット・デメリットをご紹介します。ご自身にはどちらが合っているか、ぜひ確認してみてください。

関西電力・従量電灯のメリット・デメリット

  • 昔から使っている電力会社で安心できる
  • 紙の支払票を使って現金払いができる
  • 価格設定に国の認可が必要なため、電気料金の急激な値上がりの心配がない燃料費調整額にも上限が設けられているため、燃料価格が著しく高騰しても、燃料費調整額は一定でストップする
  • 最低料金(基本料金)と電力量料金の設定が、新電力の自由料金プランよりも割高な場合がほとんど。燃料価格が通常レベルで推移していれば、新電力の自由料金プランよりも電気料金が高くなる

新電力のメリット・デメリット

  • 最低料金(基本料金)と電力量料金の設定が、関西電力の従量電灯よりも割安な場合がほとんど。燃料価格が通常レベルで推移していれば、電気料金を節約することができる
  • 実質再生可能エネルギー100%のプランや、ポイントが貯まるプランなど、多様なニーズに応えるために様々な料金プランが用意されている
  • 現金払いができる新電力が非常に少ない
  • 燃料価格が著しく高騰した場合、燃料費調整額に上限がないため、燃料費調整額が従量電灯と比べて高くなり、結果として電気料金も高くなってしまうことがある

関西エリアのおすすめ新電力は?

関西エリアでは、関西電力以外の電力会社も選ぶことができます。
自分のライフスタイルに合ったプランを選ぶことで、生活がより便利になったり、電気代が節約できたり、という可能性があります。

関西エリアのおすすめ新電力は?

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電気の切り替えに関する疑問解決

ここまで読んで、「関西電力から新電力に切り替えてみたい。でも、電気を変えるのはちょっと不安」と思っている方もいるかもしれません。

電気を初めて切り替える方が抱く不安や疑問点について、以下で検証してみます。

電気の質が悪くならないか心配

結果からいうと、どの電力会社と契約しても、電気の質は今までと変わることはありません

なぜなら、電気を発電所から契約者宅まで送り届けるのは、すべて同じ会社(関西は関西電力送配電)が同じ送配電網を使って行っているからです。

だから、新電力にしたからといって、電気の質が悪くなったり、停電したり、ということは決してありません。

手続きが面倒くさそう

電力会社の切り替えは、思っているよりも簡単です。契約者がやるべきことは、「契約したい電力会社に申し込み手続きをする」だけです。契約中の電力会社との解約手続きは、新しい電力会社が代行してくれます。2社間での手続きが済めば、電気は自動的に切り替わります*。
*ただし、電力メーターがスマートメーターでない場合は、メーター取り替えの工事が発生します。工事が必要な場合はエリアの送配電を担当する会社(関西は関西電力送配電)から連絡があります

新しい電力会社との契約手続きも、インターネットのフォームなどで簡単に行うことができます。

ただし、切り替え契約の申し込みをするには、今の電力会社のお客様番号や供給地点特定番号が必要です。検針票や電力会社のマイページなどで事前に確認をしましょう。

新電力と契約するときに費用はかかる?

電力会社の切り替えで発生し得る費用は以下のとおりです。

  1. 契約中の電力会社の解約金、解約事務手数料等(関西電力の従量電灯では発生しません)
  2. 新しい電力会社の契約事務手数料

②の契約事務手数料を設定している新電力はごくまれですが、念のため、契約前に契約書をしっかり確認しましょう。

ちなみにここまででご紹介した大阪ガスの電気オクトパスエナジーでは事務手数料がないため、安心して契約することができます。

また、新しい電力会社は長く使うつもりで契約するとは思いますが、万が一解約が必要になった時のためにも、解約金や違約金などの設定がないかも確認しておくことをおすすめします。

関西エリアのおすすめ新電力は?

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まとめ:関西電力の従量電灯

  • 関西電力の従量電灯は規制料金プランです。規制料金プランとは、電力自由化前から存在するプランで、料金設定に国の認可が必要なプランです。それ以外の電気料金プランは「自由料金プラン」で、電力会社が自由に価格を決めることができます。
  • 関西電力の従量電灯Aと従量電灯Bの違いは、「使える電気の量の大きさ」です。Aは一般家庭、Bは電気使用の多い家庭と商店・飲食店・事務所などを対象にしています。
  • 関西電力の従量電灯よりも、新電力の電気料金プランの方が、電気料金が安く設定されている傾向があります。そのため、新電力にした方が電気代の節約が期待できます。ただし、燃料価格が著しく高騰している場合、従量電灯の方がお得になる場合があります。