関西電力:電気料金の計算方法

関西電力:電気料金の計算方法
私達が普段何気なく払っている電気料金ですが、関西電力の電気料金はどのように計算されているのでしょうか?関西電力の電気料金の計算方法また支払い方法についてご紹介します。
- 関西電力の電気料金は、基本的に「最低料金」と「電力量料金」の2つで成り立っています。
- 関西電力の「最低料金」は「基本料金」のようなものです。15kWhまでの電気の使用量が最低料金の中に含まれています。
関西電力の電気料金プラン
関西電力の電気料金の計算をするために、まず自分が契約しているのがどの電気料金プランなのか確認してみましょう。関西電力では、複数の電気料金プランを提供しています。大きく分けると、関西電力には「従量電灯プラン」というスタンダードなプランと、オール電化住宅の方向けの「はぴeタイム」などがあります。
- 「従量電灯」・・・スタンダードで最も契約数の多いプランです。電気料金は、使用する時間帯と関係なく、使用量によって3段階に設定されています。
- 「はぴeタイム」・・・オール電化住宅の方向けのプランです。夜間の電力量料金が昼間に比べて割安となっています
関西電力の電気を利用中の方で一般家庭の方の場合は、「関西電力・従量電灯プランA」というプランを契約していると考えられます。
そのため、ここでは関西電力・従量電灯プランAを例にとって関西電力の電気料金の計算方法を確認してみましょう。ちなみに、どのプランを契約しているかは、「検針票」や「請求書」関西電力のwebサービスの「はぴeみる電」を見れば確認することができます。
関西地方にもたくさんの新電力が登場しました。 ⇒ 関西電力エリアで申し込める電力会社をチェックして、関西電力より安い電力会社を申し込んでみましょう。
関西電力の電気料金の中身を見てみよう
それでは、関西電力で最も一般的で契約件数も多い電気料金プラン、「関西電力・従量電灯A」の中身を見てみましょう。
関西電力の電気料金の計算をするポイントは「最低料金」と「電力量料金」です。なぜなら、この2つの料金が電力会社によって異なるからです。それに対して、下の表の(その他)に入っている2つは同じエリアの電力会社なら全て同じ金額です。「燃料費調整額」は関西電力管内であればどこでも同じ、「再生可能エネルギー発電促進賦課金」消費税のように全国共通の金額です。
関西電力の従量電灯Bの中身、「最低料金」と「電力量料金」について、表の下でさらに詳しく説明します。
1. 最低料金 (基本料金) |
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2. 電力量料金 |
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(その他) | 燃料費調整額 |
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再生可能エネルギー発電促進賦課金 |
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関西電力 - 最低料金(基本料金)と電力量料金
電気料金の計算や比較においてポイントになるのは、「最低料金」と「電力量料金」と説明しました。
ちなみに、関西地方では関西電力以外にも新しい電力会社が登場していますが、電気料金を比べる時にチェックすべきはこの「最低料金」と「電力量料金」の部分です。
「燃料費調整額」は関西電力エリアの電力会社であれば皆同じ料金で、「再生可能エネルギー発電促進賦課金」は税金のように全国で同じ金額なので、どの電力会社を選んでも差がないからです。
1. 最低料金
関西電力の従量電灯Aでは、15kWhまでの使用分が最低料金として設定されています。ですので、仮に5kWhしか電気を使用しなかったとしても、この料金はかかります。関西電力に関わらず大手電力会社では、このような最低料金(基本料金)が定められていることが一般的です。(新電力の中には、最低料金がないところもあります。)
2. 電力量料金
電力量料金は電気の使用量に対してかかる料金です。電気の使用量が多ければ、それに応じて電気料金も増えます。
また、関西電力の場合、「最低料金」の中に15kWhまでの電気の使用分が含まれているので、「電力量料金」の項目で計算する料金は、その月の合計の使用量マイナス15kWh(キロワットアワー)になります。
具体的に言うと、仮に今月の電気の使用量が345kWhだったならば、330kWhを「電力量料金」の部分で計算することになります。
関西電力 - 従量電灯Aの料金表
それでは実際に関西電力・従量電灯Aの料金表を見てみましょう。
最低料金 (15kWhの使用まで) |
円 | ||
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電力量料金 (1kWhあたりの料金) |
- kWh(1段階目) | 円 | |
- kWh(2段階目) | 円 | ||
kWh以上(3段階目) | 円 |
「最低料金」は、15kWhまでの電気の使用にかかる固定料金で、使用量によって変動がありません。
「電力量料金」は電気の使用量によって3段階に分かれていることが分かります。その月の電気の使用量を3つに分けて3回掛け算をすることになります。
関西電力の料金を実際に計算してみる
関西電力・従量電灯Aの重要な中身、「最低料金」と「電力量料金」の2つが分かり、実際の料金もわかりました。
では、実際に関西電力・従量電灯Aを計算して電気料金の計算方法を学びましょう。ここでは仮に今月の電気の消費量が345kWhだったとします。
まず、「最低料金」がかかります。そして、15kWhまでは、最低料金でカバーされていますので、電力量料金としては、残りの330kWhを計算します。
ここからは、使用量によって「電力量料金(1kWh)」の料金が3段階になっている部分です。このようにどのように計算するか順番にみていきましょう。
まずは、1段階目に該当する使用量105kWh(=120-15)に1段階目の1kWhあたりの料金単価を掛けます。次に、2段階目に該当するのは345kWhのうち180kWh(=300-120)ですから、これに2段回目の1kWhあたりの料金単価を掛けます。そして最後3段階目は、残りの45kWh(=345-300)に3段階目の料金単価を掛けます。
これを全部足したものが関西電力から請求される電気料金になります。もし、一か月の電力消費量が120kWh以下であれば、「電力量料金」は1段階目だけを計算します。
- 最低料金 (電気の使用量に関わらず必ずかかる金額)
- 電力量料金(1段階目を計算、2段階目を計算、3段階目を計算)
燃料調整額と再生可能エネルギー発電促進賦課金・・・燃料調整額は、発電のための燃料の価格や為替ルートの変動を電気料金に調整するためのもので、毎月マイナスになったりプラスになったりと、変動します。燃料費調整額は、燃料費調整単価 × 電力使用量(1か月の電気使用料:1kWh)で算出されます。再生可能エネルギー発電促進賦課金は、再エネ発電促進賦課金単価(円/kWh)× 電力使用量(1か月の電気使用料:1kWh)で算出します。最終的な電気料金は、上記の「最低料金」「電力量料金」にこれらが加えられたものです。
関西電力 - 電気料金の支払い方法
関西電力の電気料金の支払い方法には下記の3つの方法がありますが、割引サービスがある口座振替が推奨されています。
口座振替による支払い
口座振替で支払う場合の利点と注意点には次のようなものがあります。
- 毎月決められた日に自動引き落としされる
- 振替日を選ぶこともできる(関西電力の振替日は通常毎月9日ですが、検針日程によっては、標準振替日から支払期限日までの間で振替日を指定することが出来ます)
- 関西電力の口座振替割引サービスが受けられる(毎月54円の割引)
- 銀行通帳などで支払いの確認がすぐにできる
- クレジットカード支払いにした場合に取得できるポイント数の方が、口座振替割引サービス(月54円)よりお得な場合もある
- 口座残高が足りないなどの理由で振替日に引き落としができず、支払い期限に間に合わなかった場合は延滞金がかかる場合がある
クレジットカードによる支払い
クレジットカードによる電気料金の支払いとは、手持ちのクレジットカード会社が毎月の電気料金を関西電力に立替払いし、カード利用代金として電気料金を利用者に請求、一括決済で支払う方法です。関西電力の事業所窓口などでクレジットカードを提示して電気料金を直接支払うことではありませんのでご注意ください。
口座振替およびクレジットカード支払いの申し込みは、関西電力ホームページ上から直接行なうことが出来ます。
払込用紙による支払い
関西電力が送付する所定の振込用紙を、金融機関(関西電力管内)、コンビニエンスストア、事業所窓口へ持参して電気料金を支払う方法です。振込手数料は無料です。
クレジットカード一時払い
ワンショットクレジットカード決済振込用紙を紛失してしまった場合、あるいは、振込用紙の支払い期限が過ぎてしまっている場合は、クレジットカードによる一時支払い「ワンショットクレジットカード決済」を利用することができます。
関西電力ホームページ、「クレジットカード一時払い」のページから手続きを行います。また、クレジットカードへの支払い方法の切り替えも併せて行うことができます。
関西電力のクレジットカード一時払いの手続きに必要なもの
- 「クレジット決済番号(11桁)」および「確認番号(4桁)」・・・振込み用紙に記載があります。
- 振込用紙がない場合は、関西電力のカスタマーセンターに電話で確認をします。
関西地方で電気料金を安くするには?

安い電気料金にすれば、使用量はそのままに、毎月の電気代がダウン。
関西電力の電気料金の計算方法を知りたいと思った方の中には、電気料金を安くしたい方も多いでしょう。
毎月の電気料金が高い場合は、「電気の使用量(kWh)」を減らしたり、「電気料金の単価」を見直す事で毎月支払う電気代を下げる事が出来ます。
「電気の使用量(kWh)」は節電努力で少し下げることが可能かもしれません。さらに電気料金を下げたい場合や簡単に電気料金を安くしたい場合は、「電気料金の単価」が安いものを申し込むという手段があります。
電力自由化以降は関西電力以外の電力会社も増え、関西電力よりも安い電気料金を設定しているところもたくさんあります。毎月の電気の使用量に応じて、どれくら安くなるかは異なります。是非一度シュミレーションをしてみてください。
セレクトラでは関西エリア内で他の電力会社を選んだら「最低料金」と「電力量料金」にどれくらい差があるのか調べてみました。参考にしてみてください。
関西電力![]() |
H.I.S.でんき![]() |
Looopでんき![]() |
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15-120kWh | 円 | 15-120kWh | 円 | 円 (電気の使用量関わらず一律) |
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120-300kWh | 円 | 120-300kWh | |||
円 | |||||
300kWh以上 | 円 | 300kWh以上 | 円 |
関西地方にもたくさんの新電力が登場しました。 ⇒ 関西電力エリアで申し込める電力会社をチェックして、関西電力より安い電力会社を申し込んでみましょう。