プロパンガスと都市ガスの料金比較:どちらがどれだけ高い?

プロパンガス(LPガス)と都市ガスの料金がどのくらい違うのか、計算して比較しました。プロパンガスと都市ガスの違いに着目し、両者の料金の差について考えてみましょう。プロパンガスを安くする方法もご確認いただけます。
- 記事のポイント
- プロパンガスは都市ガスの約1.7~1.8倍高い
- プロパンガスは供給コストがかかる
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そもそもプロパンガスと都市ガスはどう違う?
私達が毎日使っているガスですが、このガスにはプロパンガス(LPガス)と都市ガスの2種類があります。今回のテーマは「プロパンガスと都市ガスの料金比較」ということで主に料金面を見ていきますが、まずはプロパンガスと都市ガスの違いについて簡単に確認しておきましょう。
プロパンガス(LPガス) | 都市ガス | |
---|---|---|
主成分・原料 | プロパン・ブタンを主とする液化石油ガス | メタンを主とする天然ガス |
重さ | 空気より重い | 空気より軽い |
供給方法 | ガスボンベを契約者宅まで配送して供給 | 地下のガス導管を通じて供給 |
供給エリア | 全国どこでも | 人口密度の高い都市部のみ |
発熱量 | 大きい:24,000Kcal/㎥ | 小さい:11,000Kcal/㎥ |
事業者数 | 約18,000社 | 約200社 |
都市ガスは、地下に敷設されたガス導管を通じて契約者宅にガスが自動的に送られます。一方、プロパンガスは、液体にしたガスをボンベに充てんしたものが、契約者宅まで運ばれて供給されます。
そして、都市ガスの供給エリアは人口がある程度密集した都市部に限られています。これは、都市ガス供給に必要なガス導管を設置するための初期費用が非常に高いため、費用回収が見込める地域(人口が多い、つまり潜在的な契約者が多い地域)以外での供給が難しいことが理由です。一方のプロパンガスは、ボンベと簡単な設備で供給が行えるため、全国各地で供給されており、とりわけ都市ガスが通っていない地域の熱源として活躍しています。
また、プロパンガスと都市ガスは成分が異なり、熱量も同じではありません。そのため、プロパンガスと都市ガスでは同じガス機器をそのまま使うことができません。お引っ越しなどでガスの種類が変わる場合、部品を交換して仕様変更をする、もしくは買い換える必要があります。

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プロパンガスと都市ガスの料金システムの違い
続いて、料金システムの違いについて見ていきましょう。プロパンガスと都市ガスの料金の大きな違いは、「規制料金だったかどうか」という点です。
- 早わかり:料金システムの違い
- 都市ガスは2017年まで規制料金だった
- プロパンガスはずっと自由料金だった
- 都市ガスは会社ごとの価格差が少なく、選択肢もさほど多くない
- プロパンガスは会社ごとの価格差が大きく、都市ガスよりも選択肢が多い
- どちらも選んで契約することが大切。プロパンガスは価格差が大きいのでなおさら!
それぞれの料金システムについて、次で詳しく確認します。
都市ガスの料金システム
都市ガスは、2017年4月まで規制料金制でした。「規制料金」とは、国の認可が必要な料金のことで、都市ガス会社は必ず「総括原価方式」という方式で料金を設定する必要がありました。規制料金の場合、消費者は都市ガス会社を自由に選ぶことはできず、地域ごとに決められた都市ガス会社を契約する決まりになっていました。
2017年4月に規制料金が廃止され、都市ガス市場が自由化されてからは、都市ガス会社がそれぞれ自由に値段を設定・販売できるようになり、今までよりも安い価格で都市ガスを提供する会社が出てきました。しかし、規制料金の影響は色濃く、従来の規制料金の価格から大きく外れた料金設定を行う会社はまだありません。都市ガス市場に新しく参入した企業がガスを供給するためには、自由化前からある大手ガス会社のガス導管を有料で使用しなければならず(託送料金)、コストを劇的に下げるのが難しいという点も関係しています。
そのため、都市ガスの現状では販売店同士の値段の差はさほど大きくありません。また、自由化後に新規参入したガス会社が少ないこともあり、消費者にとっての選択肢は電気やプロパンガスと比べるとあまり多くないと言えます。

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プロパンガス(LPガス)の料金システム
一方、プロパンガス(LPガス)はといえば、ずっと昔から「自由料金制」で、消費者は自由にガス会社を選ぶことができます。規制料金だったことがないので、決まった方式で料金を計算する必要もなく、国の認可もいりませんでした。それぞれのプロパンガス販売店が仕入れ価格や人件費などのコストと自分たちの利益を考えて「自由に」料金を設定してきたのです。
そのためプロパンガスは、同じエリアでも販売店が違えば料金がばらばらです。極端な例でいうと、同じ地域のプロパンガスでもA社の料金はB社の2倍以上も高い、ということもあり得えます。そのため、お得にプロパンガスを利用するためには、契約する販売店をしっかり選ぶことが大切です。
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料金比較:プロパンガスVS都市ガス、どちらが高い?
プロパンガス(LPガス)と都市ガスの料金システムについて確認しました。続いて、プロパンガス(LPガス)と都市ガスの料金はどちらが高いのか、実際に計算して比べてみましょう。
ひとつずつ順を追って確認していきます。料金比較をすぐ確認したい!という方は以下のボタンからご覧ください。
ポイント① ガス料金の内訳
まず、計算の前提である料金の構成を確認しましょう。プロパンガスも都市ガスも、ガス料金の内訳は同じで、「基本料金」と「従量料金(単位料金)」の2つの要素で成り立っています。
- 基本料金:ガスの使用量にかかわらず、毎月必ずかかる料金
- 従量料金(単位料金):ガスの使用量に応じて支払う料金。1㎥あたりの単価が決まっており、この単価にひと月あたりのガス使用量をかけて総額が決定する
したがって、プロパンガスも都市ガスも、以下の計算方法でガス料金を導き出すことができます。
ひと月あたりのガス料金 = 基本料金 + 1㎥あたりの従量料金(単位料金)の単価 × ガス使用量
ポイント② 比較に使う料金表
この記事では、東京都のガス料金を用いて比較を行います。
プロパンガスは、石油情報センターが調査している平均価格を参考にします。都市ガスは東京都で最も契約者の多い都市ガスプランである東京ガスの一般契約料金を参考にします。
基本料金 | ひと月のガス代総額(基本料金+従量料金) | |||
---|---|---|---|---|
5㎥使用時 | 10㎥使用時 | 10㎥使用時 | ||
東京都 | 1,756円 | 4,667円 | 7,553円 | 13,239円 |
(参考:一般財団法人 日本エネルギー経済研究所 石油情報センター 液化石油ガス価格分布状況 2022年4月末)
1か月の使用量 | 基本料金(円/月) | 単位料金(円/㎥) |
---|---|---|
0㎥を超えて20㎥まで | 759.00円 | 169.45円 |
20㎥を超えて80㎥まで | 1,056.00円 | 154.60円 |
(参考:東京ガス 一般契約料金 東京地区等 2022年4月検針分)
ポイント③ プロパンガスの熱量は都市ガスの2倍以上
プロパンガスと都市ガスを比べる時、単純に同じ使用量(㎥)に対してかかるガス代を比べるのは間違いです。なぜなら、プロパンガスと都市ガスでは熱量が違います。両者を正しく比較したいと思ったら、熱量の違いを考慮に入れる必要があります。
プロパンガスの熱量は1㎥あたり24,000kcalなのに対して、都市ガスは11,000kcalです。プロパンガスの熱量の方が約2.18倍大きいということです。つまり、両者が同じだけの作業をするためには、都市ガスをプロパンガスの2.18倍使う必要があります。
したがって、プロパンガスと都市ガスの料金を正確に比べるためには、都市ガスの使用量を2.18倍する必要があります。
比較:プロパンガスと都市ガスの料金
上で見てきた条件をあてはめて、プロパンガスと都市ガスの料金を比べます。なお、小数点以下は切り捨てとします。
プロパンガス5㎥、都市ガス10.9㎥使用 | |
---|---|
プロパンガス | 4,667円 |
都市ガス | 759.00 + 169.45 × 10.9 = 2,606円 |
差額 | プロパンガスの方が2,061円高い |
プロパンガス10㎥、都市ガス21.8㎥使用 | |
プロパンガス | 7,553円 |
都市ガス | 1,056 + 154.60 × 21.8 = 4,426円 |
差額 | プロパンガスの方が3,127円高い |
プロパンガス20㎥、都市ガス43.6㎥使用 | |
プロパンガス | 13,239円 |
都市ガス | 1,056 + 154.60 × 43.6 = 7,796円 |
差額 | プロパンガスの方が5,443円高い |
計算の結果、プロパンガスの方が都市ガスよりも約1.7~1.8倍料金が高いということがわかりました。

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なぜプロパンガスは都市ガスよりも高いの?
プロパンガス(LPガス)と都市ガスの熱量の違いを考慮した上で、プロパンガスと都市ガスの料金を比較をしてみた結果、プロパンガス料金は、都市ガス料金もよりも高いということが分かりました。
だからといって、プロパンガスの会社がガス代を不当に高く設定しているわけではありません。プロパンガスの方が都市ガスよりも高くなってしまう理由を見てみましょう。
プロパンガスは配送にかかるコストが高い
プロパンガス(LPガス)の方が高くなる大きな理由に、供給コストの高さがあります。
都市ガスは、最初ガス管を地中に引くのに膨大な費用がかかりますが、もちろん初期費用の回収がきちんとできるように計算して敷設しています。ガス管が一度敷設されれば、ガスは契約者の家まで自動的に供給されるようになります。つまり、都市ガスの場合、ランニングコストは少なくて済みます。
一方、プロパンガスの場合は初期の費用はあまりかかりませんが、毎回ガス販売員がボンベを契約者の家まで配達する必要があるため、必然的に人件費やガソリン代などのコストがかかります。この配送にかかるコストはプロパンガス小売価格の大部分を占めています。とりわけ、山奥などで、広いエリアに民家がまばらにしかない地域では配送コストが高くなってしまいがちです。
プロパンガスは料金公開が徹底されていない。料金を比較する人が少ない
また、プロパンガス(LPガス)の場合、料金の公開が義務ではないため、ホームページを見ても料金が掲載されておらず、わからない場合もあります。つまり、消費者がいつでも手軽に料金を確認できる環境が整っていないのです。
もちろん、ホームページに載っていないからといって、ガス料金が秘密にされているわけではなく、販売店に問い合わせれば料金表や見積もりで教えてもらえます。
ただし、料金が簡単に調べられない状況では、消費者が価格を比較することもなく、価格競争が起こりづらい状況が生まれています。これではプロパンガスの料金は下がらないということがわかりますね。
さらに、私たち消費者サイドに「プロパンガスは自由に選べる(※)」ということを知らない人もまだ多く、「家を建てる時に、工務店に紹介された販売店とそのまま契約してしまった」、というようなケースがたくさん起こっています。このような消費者の行動も、プロパンガスが都市ガスよりも料金が高い理由に貢献していると言えます。
私たち消費者が、プロパンガスの契約をするときに販売店の料金を調べることが日常化すれば、プロパンガス販売店も積極的に料金を見直し、料金が下がっていくということが期待できます。
※集合住宅・賃貸住宅の場合 アパートやマンションなどの集合住宅や賃貸住宅にお住まいの場合、プロパンガスは大家さん・不動産会社が契約しているところと契約します。ガス会社を切り替えたい場合は大家さん・不動産会社に相談する必要があります。
プロパンガスを安くする方法
プロパンガスを安くするのに効果的なのが、プロパンガス販売店の切り替えです。
料金システムの違いで確認したとおり、プロパンガスは販売店ごとの価格差が大きく、今よりぐっと安い料金の販売店を見つけられる可能性が高いためです。
持ち家の戸建てにお持ちの方、アパートやマンション、店舗等の所有者の方は、プロパンガスを自由に選んで契約することができます。「プロパンガスが高い・・」とお悩みの方は、この機会に切り替えを検討するのがおすすめです。
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まとめ:プロパンガスと都市ガスの料金比較
- プロパンガスは都市ガスよりもおよそ1.7~1.8倍料金が高い
- プロパンガスの料金が高い主な理由は、配送コストがかかることと、販売店同士の価格競争が十分でないこと
- プロパンガスは価格の幅が広い商品。探せば今よりぐっと安いプロパンガス販売店を見つけられる可能性が高い