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都市ガス自由化の早見表
都市ガス自由化の要点は以下のとおりです。
都市ガス自由化の基本
| 自由化された時期 | 2017年4月1日(家庭向け) |
| 選べるガス会社の数 | 全国283社(2025年4月時点) |
| 切り替えの費用 | 0円(工事・立会いも不要) |
| 手続き | 新しいガス会社に申し込むだけ |
| 申し込みに必要なもの | 検針票(お客さま番号・供給地点特定番号) |
| ガスの質・保安体制 | 変わらない |
| 切り替わるタイミング | 手続き完了後の次の検針日の翌日 |
| 新ガス会社のシェア | 家庭用販売量の16.4%(2025年4月時点) |
| 都市ガスの普及率 | 全国約48%(2025年5月時点) |
※事業者数・シェア・普及率は資源エネルギー庁「ガスシステムを取り巻く現状」(2025年8月27日)より。
都市ガス自由化とは?
「都市ガス自由化」とは、2017年4月に行われた都市ガス小売市場の全面自由化のことです。住んでいる地域で決められたガス会社以外からも、ガスを買えるようになりました。
プロパンガスは昔からずっと自由市場で、それぞれの企業が自由に販売を行うことができました。
▷プロパンガスの自由化について
▷プロパンガスと都市ガスの違いは?
独占市場から自由市場へ
2017年3月まで、家庭向けの都市ガスは「東京都なら東京ガス、大阪府なら大阪ガス」と地域ごとに1社が独占し、契約者に選択の余地はありませんでした。自由化でこの制限がなくなり、複数の会社・プランから選べるようになりました。
段階的に進められた自由化の歴史
家庭向けは2017年ですが、工場や病院など大口向けは1995年から段階的に自由化されていました。
| 年月 | 自由化の対象 | 自由化率 |
|---|---|---|
| 1995年3月〜 |
|
49% |
| 1999年11月〜 |
|
53% |
| 2004年4月〜 |
|
57% |
| 2007年4月〜 |
|
64% |
| 2017年4月〜 |
|
100% |
自由化の目的はガス料金の引き下げ
目的は主にガス料金の引き下げです。他国より高かった料金を下げるため、独占を廃して価格競争を促しました。電気の自由化も同じ理由で進められています。
ガスの質・保安体制は変わらない
自由化されたのは「販売」だけです。供給と保安を担う一般ガス導管事業者(全国189事業者)は地域ごとに従来のままなので、届くガスも緊急時の対応も変わりません。
数字で見る都市ガス自由化のいま
選べるガス会社は283社に増えた
ガス小売事業者は2017年4月の236社から、2025年4月には283社まで増えました。
新ガス会社のシェアは家庭用で16.4%
家庭用のガス販売量に占める新ガス会社の割合は全国16.4%(2025年4月時点)。ただしエリア差が極端です。
新ガス会社の家庭用シェア(エリア別)
| エリア | 新ガス会社のシェア |
|---|---|
| 九州・沖縄 | 24.8% |
| 近畿 | 21.8% |
| 中部・北陸 | 18.7% |
| 全国平均 | 16.4% |
| 関東 | 15.2% |
| 北海道 | 3.6% |
| 東北 | 0.4% |
| 中国・四国 | 0.0% |
※出典:資源エネルギー庁「ガスシステムを取り巻く現状」(2025年8月27日)。2025年4月時点の家庭用販売量ベース。
「都市ガスの自由化が進まない」と言われるのは、この地域差が理由です。
都市ガスの普及率は全国約48%
都市ガスが使えるのは導管が引かれた地域だけで、供給区域は国土の約6%、普及率は約48%(2025年5月時点)です。残りの世帯はプロパンガス(LPガス)などを使っています。
ガス自由化での会社選び:比較すべき3つのポイント
会社選びで見るべきは次の3点です。
①大手の「一般料金」から何%安いか
新ガス会社の料金は、そのエリアの大手の「一般料金」より単価を数%下げる形が基本です。割引率が使用量で変わるプランもあるため、自分の使用量で比べてください。
②電気とのセット割・ポイントがあるか
ガス単体の単価で負けていても、セット割やポイントを含めると総額で有利になることがあります。
主なガス会社の割引・特典(2026年8月時点)
| 会社 | 割引・特典 |
|---|---|
|
エルピオ都市ガス 東京ガス・東邦ガス・大阪ガス・京葉ガス・西部ガスエリア 公式サイト |
・一般料金より最大5.1〜8.7%安い単価設定 ・解約金・違約金なし ・東邦ガスエリア3,000円/西部ガスエリア5,000円のキャッシュバック(2026年8月31日まで) |
|
CDエナジーダイレクト 東京ガスエリア 公式サイト |
・セット割:電気とセットで電気・ガス料金をそれぞれ0.5%割引 ・ポイント:ガス料金200円につきカテエネポイント1p |
|
中部電力ミライズ 東邦ガスエリア 公式サイト |
・セット割:電気とセットでガス料金が2%オフ ・ポイント:ガス料金200円につきカテエネポイント1p |
|
東邦ガス 東邦ガスエリア 公式サイト |
・がすてきトクトク料金:一般料金より単価が安い自由料金メニュー ・ガス会社を変えずに料金を下げられる(契約期間2年・自動継続) |
※各社公式サイトの掲載内容(2026年8月時点)にもとづきます。キャンペーンの対象エリア・金額は毎月変わります。
③解約金・契約期間の条件
解約金や最低契約期間があると途中でやめにくくなります。大手の自由料金メニューは2年契約・自動更新が多く、解約金のない新ガス会社より縛りが強い場合があります。
都市ガス自由化のメリット・デメリット
都市ガス自由化のメリット・デメリット
メリット①ガス代を削減できる
新ガス会社は一般料金より割安なプランが中心で、同じガスのままガス代だけを下げられます。削減額は使用量で変わるので、世帯人数別のガス代の平均と検針票を見比べましょう。
メリット②セット割・ポイントなど特典が増えた
電気とのセット割、ポイント付与、駆けつけサービスなど、料金以外の特典も会社ごとに異なります。
デメリット①プランが多様化・複雑化した
プラン数が増え、使用量によってお得度が逆転するケースもあります。使用量を把握していないと正しく選べません。
デメリット②エリアによっては選択肢がないまま
新規参入がなく一社独占が続くエリアもあります(中国・四国は0.0%)。参入が多いのは東京ガス・大阪ガス・東邦ガスなどの大都市圏です。
デメリット③原料費の高騰は自由化では防げない
どの会社を選んでも原料費調整額の仕組みは残ります。LNGの輸入価格が上がれば毎月のガス料金に反映されるため、自由化は値上がりそのものを止めるものではありません。
切り替えの費用と手続き
費用は0円・工事も立会いも不要
導管もガスメーターもそのまま使うため、工事も初期費用もありません。ガスが止まる時間もなく、当日の準備も不要です。
手続きは3ステップ
旧ガス会社への解約連絡は不要です。
| ①申し込み | 新しいガス会社の公式サイトから申し込む。検針票のお客さま番号とガス供給地点特定番号が必要 |
| ②会社間の手続き | 新ガス会社が旧ガス会社に連絡し、切り替えを調整。完了すると連絡が入る |
| ③切り替え完了 | 手続き完了後の次の検針日の翌日から新しいガス会社に切り替わる |
切り替えできないケース
- 建物全体でオーナーや管理会社がガスを一括契約している
- 住んでいるエリアに新規参入したガス会社がない
- ガス料金の未払いがある
自由化後に参入したガス会社
参入が多いのは、すでにエネルギーを販売していた企業です。例:エルピオ都市ガス・レモンガス(プロパンガス)、中部電力ミライズ・CDエナジーダイレクト(電力)。
鉄道系の小田急ガス・東急ガスなど別業種もありますが、Looopガスのようにエネルギー・通信系の子会社でない参入は多くありません。
大手ガス会社はどう変わった?
自由化前からの「一般料金」(規制料金)に加え、大手も割安な自由料金メニューを出して対抗しています。東邦ガスの「がすてきトクトク料金」(2年契約・自動継続)が代表例で、ガス会社を変えずに料金を下げたい人に選ばれています。
エリアごとのガス会社リスト
主な都市ガス会社をエリア別にまとめています。
関東の東京ガスエリアで選べる都市ガス会社の一例をご紹介します。
名古屋をはじめ、中部エリア(東邦ガスエリア)で選べる都市ガス会社の例をご紹介します。
| ガス会社 | 概要 |
|---|---|
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|
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✎2026年8月13日更新
大阪ガスエリアで選べる都市ガス会社の例をご紹介します。
| ガス会社 | 概要 |
|---|---|
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※大阪ガスエリアのキャッシュバックは2026年6月申し込み分で終了しています。8月時点の実施エリアは京葉ガス・東邦ガス・西部ガスです。
|
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✎2026年8月13日更新
都市ガス自由化:よくある質問
家庭向けは2017年4月1日です。工場や病院などの大口向けは1995年3月から段階的に自由化されていました。
0円です。導管もガスメーターもそのまま使うため工事はなく、立会いも原則不要です。旧ガス会社への解約連絡も新しいガス会社が行います。
プランが複雑になったこと、エリアによっては参入した会社がないこと、そして原料費調整の仕組みは残るため、LNG価格が上がればどの会社でも料金が上がることです。
変わりません。自由化されたのは販売だけで、供給と保安は従来どおり地域の一般ガス導管事業者が担当します。
東北・中国・四国は新ガス会社のシェアがほぼ0%です。大手の割安な自由料金メニューへの変更や、電気の契約先の見直しで下げるのが現実的です。
大手の一般料金より単価が2〜9%程度安いプランが中心です。使用量が多い世帯ほど削減額は大きくなります。
契約者が自分自身なら切り替えられます。建物全体で一括契約している物件では選べません。検針票の宛名で判断できます。







