光回線の開通工事費用はどれくらいかかる?工事費を払わない方法はある?

この記事では、光回線のタイプ別に光回線の工事費用の相場と工事内容、工事費用を抑える方法を具体的に解説します。集合住宅ではすでに設備が導入済の場合、派遣工事がいらないかもしれません。
光回線の開通工事費用はどれくらいかかる?
光回線の開通工事費用は、プランにもよりますが2万円〜4万円が相場です。ただ、最近では2年~3年一定期間契約を続けると無料になる特典が用意されている光回線プランが多いため、自己負担は0になるケースもあります。
それぞれの回線種類ごとに、工事費用の相場を見ていきましょう。
フレッツ光の開通工事費用
フレッツ光回線は、NTT東日本・NTT西日本がそれぞれ運営している日本最大のネットワーク回線です。フレッツ光回線の工事費用は以下のようになっています。
回線 | 戸建て | マンションタイプ |
---|---|---|
フレッツ光 | 一括払い22,000円(税込) | 一括払い22,000円(税込) |
工事費は戸建て・マンションタイプともに22,000円で、一括での支払いが求められます。
これから紹介する光コラボプランや独自回線では、工事費を分割して毎月の月額料金と一緒に支払えるので、初期費用を抑えたい方や、一括払いは厳しいという方は、光コラボプラン・独自回線がおすすめです。
ドコモ光、BIGLOBE光など光コラボの開通工事費用
光コラボとは、フレッツ光回線を利用したプロバイダーが、独自に特典を付けて提供しているサービスです。例えば、ドコモ光、ソフトバンク光、とくとくBB光などが光コラボプランに該当します。
以下に主なコラボ回線の開通工事費をまとめました。
回線 | 戸建て | マンションタイプ |
---|---|---|
ドコモ光 | ✅dポイント還元で実質無料
| ✅dポイント還元で実質無料
|
ソフトバンク光 | ✅実質無料
| ✅実質無料
|
とくとくBB光 | ✅実質無料
| ✅実質無料
|
光コラボの工事費は派遣工事と呼ばれる光回線の引き込み・コンセント設置作業の有無によって料金が大きく異なります。
また、独自に乗り換えキャンペーンを提供しているプロバイダーでは、工事費が割引されたり、0円で契約できるケースもあります。
NTT以外の回線を使う光回線の開通工事費
NTT以外の回線を使う光回線を独自回線と呼びます。NTTフレッツの設備を使わず、プロバイダが自前で用意している光ファイバー通信網を使った光回線です。
NTTフレッツの設備を使用する光回線よりやや開通工事費は高めの傾向。ただ、実質無料特典があるので長期で契約すれば自己負担はしなくて済むプランも多数。
回線 | 戸建て | マンションタイプ |
---|---|---|
auひかり | ✅実質無料
| ✅実質無料
|
NURO光 | ✅実質無料
| ✅実質無料
|
光回線の工事内容
光回線の開通工事費が分かったところで、実際にどんな工事をするのか?軽く流れをおさらいしておきましょう。
戸建て住宅での光回線開通工事内容
戸建て住宅の工事内容は、以下の3ステップで行われます。
- 光ファイバーケーブルを最寄りの電柱から家の外壁に引き込む
- 外壁から光ファイバーケーブルを通して部屋に光コンセントを設置する
- 宅内にONU(光回線終端装置)を設置する
①光ファイバーケーブルを家の外壁に引き込む

電柱と電柱で繋がれてる電線には、電気を送る配電用のケーブルと固定電話用の電話線、そして光ファイバーケーブルが通っています。
その光ファイバーケーブルを分岐させて、家の外壁まで引き伸ばし、壁に固定する作業を行います。
②外壁から光ファイバーケーブルを通して部屋に光コンセントを設置する

外壁に固定した光ファイバーケーブルを家の中に入れて、部屋の中にケーブルを通します。
エアコンのダクトや電話回線用の配管があれば、その穴からケーブルを通せますが、穴がない場合は新しくケーブルを通す穴を開けなければなりません。
その後、部屋の内側の壁にケーブルの差し込み口となる光コンセントを設置します。
③ONU(光回線終端装置)を設置する
部屋に引き込んだ光ファイバーケーブルをONU(光回線終端装置)に繋いだら、LANケーブルでパソコンに接続・ワイヤレスでスマホやパソコンと接続してインターネットを利用できるようになります。
集合住宅での光回線開通工事内容
マンションやアパートといった集合住宅の工事内容は、戸建て同様以下の3ステップで行われます。筆者の実体験に基づくものですので、設備状況により工事内容が異なる可能性があります。
- 光ファイバーケーブルを建物の共用部から自分のフロアへ引き上げる
- 光ファイバーケーブルを電気メーターボックス内から壁の中を通して部屋の壁まで引き込む
- 部屋の電源コンセントの横に光コンセントを設置する
- ONU(光回線終端装置)を設置する
①光ファイバーケーブルを建物の共用部から自分のフロアへ引き上げる
建物の共用部から自分のフロアへ引き上げます。
②光ファイバーケーブルを電気メーターボックス内から壁の中を通して部屋の壁まで引き込む
部屋の電気メーターボックスから、部屋の壁の中を電気の配線がありますので、それに沿う形で光ファイバーをスルスルと通していきます。
③部屋の電源コンセントの横に光コンセントを設置する
壁からファイバーの先端部分が出たら、末端を処理して光コンセントの中に収納します。それが光コンセントになります。
④ONU(光回線終端装置)を設置する
部屋に引き込んだ光ファイバーケーブルをONU(光回線終端装置)に繋いだら、LANケーブルでパソコンに接続・ワイヤレスでスマホやパソコンと接続してインターネットを利用できるようになります。
過去にその部屋に住んだ人が光回線の工事をしていた場合は、開通工事は不要な場合があります。
光回線の開通工事費用を安くする・無料にする方法
光回線の工事費用を抑えたい場合は、以下2つの対処法が挙げられます。
少しでもお得に光回線を契約したい方は、ぜひ参考にしてください。
- 工事費無用か工事費実質無料のプランを選ぶ
- もともと光コンセントが設置されているマンションなら派遣工事のお金はかからない
工事費無料か工事費実質無料のプランを選ぶ
主な光回線プラン | 工事費無料キャンペーン |
---|---|
GMOとくとくBB光 | 新規契約者は工事費実質無料 |
エキサイトMEC光 | ✅新規契約者は工事費無料 |
ドコモ光 | 新規契約者は工事費実質無料 |
ソフトバンク光 | 新規契約者は工事費実質無料 |
ビッグローブ光 | 新規契約者は工事費実質無料 |
So-net光 M | 新規契約者は工事費実質無料 |
工事費無料または、工事費実質無料キャンペーンのある光回線プランに申し込めば、工事費用を抑えられます。
ただし、基本的には新規申込者に適用されるキャンペーンなので、過去に契約したことのあるプロバイダでは無料にならない可能性がある点に注意しましょう。
プラン名 | 標準工事費 | 条件 | 公式HP |
---|---|---|---|
エキサイトMEC光 縛りなし 安い | 無料 | なし | 公式サイト |
BB.excite光10G 縛りなし 安い | 無料 | なし | 公式サイト |
とくとくBB光 縛りなし 安い | 3年継続で実質無料 | 3年以内に解約した場合は残債を支払う | 公式サイト |
NURO光 SoftBankセット割 | 戸建ては36ヶ月、マンションは24ヶ月継続で実質無料 | 左記の期間満了前に解約した場合は残債を支払う | 公式サイト |
auひかり auセット割 | 3年継続で実質無料 | 3年以内に解約した場合は残債を支払う | 公式サイト |
ソフトバンク光 SoftBankセット割 | 2年継続で実質無料 | 2年以内に解約した場合は残債を支払う | 公式サイト |
ビッグローブ光 auセット割 | 3年継続で実質無料 | 3年以内に解約した場合は残債を支払う | 公式サイト |
@nifty | 20か月継続で実質無料 | 20か月以内に解約した場合は残債を支払う | 公式サイト |
光コンセントがある住宅なら派遣工事のお金はかからない
光回線の工事に高い金額がかかるのは、派遣工事があるからです。
派遣工事とは、電柱から光ファイバーケーブルを引き込んで、家の壁を通して光コンセントを設置する作業のことです。工事の担当者の方が来て作業を行います。立ち合いも必要です。
一方で、築数年以上の賃貸住宅など、過去に人が住んでいた物件であれば光回線の開通工事が行われているかもしれません。
その場合、ケーブルの引き込みや光コンセントが不要なので、派遣工事なしで済みます。派遣工事なしの場合の工事費は、2,200円ほどで済みます。
ただし、NURO光のような独自回線はこれに該当しません。必ず工事が必要になります。
- 「派遣工事」と「無派遣工事」とは?
- 派遣工事:宅内での工事(屋内配線工事など)が必要なもの。工事担当者が来て工事を行う。
- 無派遣工事:NTT局舎内での工事のみ。工事担当者が家に来ることはない。(ユーザー目線では工事不要となる)
関連記事:光コンセントとは?確認方法

「工事費無料」と「工事費実質無料」は別モノ!
光回線のキャンペーンを見ていると、「工事費無料」や「実質無料」という言葉をよく目にしますが、意味はまったく違います。注意しましょう。
✅工事費無料=本当に無料
最初から工事費が一切かかりません。途中で解約しても追加請求されることはなく、完全にタダです。
✅実質無料=分割+割引のカラクリ
実質無料の仕組みはこうです:
- 工事費は月々の料金に分割で加算される(例:36回払いなど)
- 同じ額が毎月割引される → 実質的に無料になる仕組み
一見お得に見えますが、契約期間の途中で解約すると、残りの工事費を一括で請求されることになります。
つまり「途中解約=残金の支払い」が発生します。
工事費を本当にゼロの光回線は、今のところエキサイトMEC光です。不安なときは、キャンペーンの詳細や契約条件を必ずチェックすることが大切です。
【まとめ】 光回線の開通工事費用はどれくらいかかる?
プランやキャンペーン適用の有無によって差異はありますが、光回線工事費の相場は2万円〜4万円前後です。
少しでも工事費をお得にしたい・開通工事費を無料にしたい場合は、工事費無料か工事費実質無料のプランを選ぶ、すでに光回線の工事が完了している物件に住むのがおすすめ。
現在標準工事費をプロバイダ側で負担してくれる光回線は、エキサイトMEC光ほぼ一択です。

初月無料+2~12ヶ月目まで月額253円割引キャンペーン実施中!Wi-Fiルータープレゼント特典も!エキサイトMEC光なら標準工事費・事務手数料0円。縛りがなく違約金フリーだから安心。
また、工事費無料の光回線と契約したい場合、「実質無料」のプロバイダでは契約期間満了の前に解約すると、工事費の残債を請求されるので注意しましょう。