電気代の計算方法を知って、電気代を節約しよう!

毎月の電気代はどのように計算されているのでしょうか。電気料金プランの構成要素を確認し、世帯人数ごとに計算してみました。電気代の計算方法が分かれば、今よりも電気代を安くできます。
- 電気代は「基本料金(最低料金)」と「電力量料金(従量料金)」から計算されます。
- 主な電化製品の消費電力を一覧表で確認できます。
- 電化製品の電気代の計算方法を分かりやすく説明します。
- 自宅でかかるおおよその電気代を簡単に計算できます。
- 世帯人数別のひと月あたりの電気代の平均額も分かります。
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毎月の電気代はどうやって計算されている?
まずは、私たちが毎月支払う電気料金がどのような根拠に基づいて計算されているかを確認しましょう。
電気料金プランにはいくつかのタイプがありますが、基本的な計算方法はどの電気料金プランでも変わりません。もし自分が契約している電気料金プランが分からない場合は、書面もしくは契約中の電力会社のウェブページ内にある「検針票」に記載がありますので確認してみましょう。
ちなみに、「電気の切り替えをしたことが一度もない」という場合、東京電力や関西電力などの地域大手電力会社が提供しているもっともスタンダードなプランである「従量電灯」を契約している可能性が高いと言えます。
電気料金プランの内訳
一般的に、電気料金プランは以下の4つの要素で構成されています。ひとつずつ詳しく見ていきましょう。
基本料金
「基本料金」は、電気代のうち電気の使用量を問わず毎月必ずかかる料金です。
一般家庭向けの電気料金プランの中で、基本料金の決め方には大きく分けて「アンペア制」と「最低料金制」の2つのタイプがあります。
アンペア制 | 北海道電力エリア・東北電力エリア・東京電力エリア・北陸電力エリア・中部電力エリア・九州電力エリア |
---|---|
最低料金制 | 関西電力エリア・中国電力エリア・四国電力エリア・沖縄電力エリア |
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アンペア制
アンペア制の場合、契約するアンペア容量に基づいて基本料金の金額が決まります。アンペア容量が大きいほど、基本料金も高くなり電気代も上がります。
アンペア制は、北海道電力・東北電力・東京電力・北陸電力・中部電力・九州電力で採用されています。また、同地域で電気の販売をしている新電力も、大手電力会社にならってアンペア容量を選ぶ電気料金プランを提供している場合が多いと言えます。
契約アンペア容量 | 基本料金 |
---|---|
10A | 286.00円 |
15A | 429.00円 |
20A | 572.00円 |
30A | 858.00円 |
40A | 1144.00円 |
50A | 1430.00円 |
60A | 1716.00円 |
アンペア容量は一度に使える電気の最大容量を左右します。アンペア容量が足りないとブレーカーが落ちるため、たくさんの家電を同時に使う家庭や家族の人数が多い家庭などではアンペア容量を大きくする必要があります。
以下に、世帯人数ごとの必要なアンペア数の目安をまとめましたので参考になさってください。
世帯人数 | アンペア数 | 基本料金 (東京電力・従量電灯Bの場合) |
---|---|---|
一人暮らし | 20アンペア | 572.00円 |
二人暮らし | 30アンペア | 858.00円 |
三~四人世帯 | 40アンペア | 1144.00円 |
四〜五人世帯 | 50アンペア | 1430.00円 |
五人以上の世帯 (電化製品が多い・大型住宅など) |
60アンペア | 1716.00円 |
最低料金制
最低料金制の場合、アンペア容量と基本料金は関係ありません。「1契約あたりx円」のように一律の金額が設定されています。なお、基本料金の中に一定の電気使用量に対する電気料金が含まれています。
最低料金制は、関西電力・中国電力・四国電力・沖縄電力で採用されています。また、同地域で電気料金を提供する新電力も同じ形式を取っている場合がほとんどです。
基本料金(最低料金) | |
---|---|
1契約につき、最初の15kWhまで | 341.01円 |
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電力量料金(従量料金)
「電力量料金(従量料金)」は、電気の使用量(kWh:キロワットアワー)に対してかかる電気料金です。電気の使用量が多い月は、この「電力量料金」の料金の部分が増え、トータルの電気代も高くなります。
電力量料金は、「1kWhにつきx円」のように単価が設定されており、この単価にひと月の電気使用量をかけて電力量料金を計算します。大手電力会社のスタンダードなプランである「従量電灯」をはじめ、新電力の多くの電気料金プランにおいて、電力量料金の単価は3段階で設定されています。電気の使用量が多くなるにつれ、3段階で電気料金が高くなるしくみです。
電力消費量 | 電力量料金(円/kWh) |
---|---|
120kWhまで | 19.88円 |
120kWhを超え300kWhまで | 26.48円 |
300kWh以上 | 30.57円 |
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燃料費調整額
燃料費調整額は、発電に必要な燃料のコスト変動を電気代に反映させるための電気料金です。
日本は、火力発電に使われる燃料(原油・天然ガス・石炭など)のほとんどを輸入で調達しています。燃料の価格は輸入価格や為替レートの影響で常に変動します。この変化を調整するために燃料費調整額が設定されています。
燃料費調整額は電気使用量1kWhに対する単価が設定されており、ひと月あたりの電気使用量をかけることで金額が決まります。燃料費調整額の単価は毎月変動し、燃料コストが上がればプラスに、逆に燃料コストが下がればマイナスになります。
例:東京電力2021年7月の燃料費調整額=-3.06円/kWh
例:東京電力2021年8月の燃料費調整額=-3.11円/kWh
例:東京電力2021年9月の燃料費調整額=-2.58円/kWh
多くの電力会社が燃料費調整額を採用しています。燃料費調整額の単価はそれぞれ電力会社が独自で設定するものですが、多くの新電力が販売地域の大手電力会社と同額の単価を採用しています(例えば、中部電力エリアで供給している新電力の燃料費調整額は、中部電力のそれと同額)(※)。
(※)ただし、電気を作る原料である燃料の取引価格が高騰している間は、燃料費調整額の価格設定に注意が必要です。というのも、大手電力会社の規制料金プラン(東京電力・従量電灯など)では、燃料費調整額の設定に上限を設けているのに対して、電力自由化以降に生まれた自由料金プランでは上限が設けられていないことがあります。そのため、燃料の取引価格が一定以上高騰した場合には、規制料金プランよりも自由料金プランの燃料費調整額が高くなってしまい、結果としてお得にならない場合があります。くわしくは「電気料金の燃料費調整額とは?」をご確認ください。
再生可能エネルギー発電促進賦課金
再生可能エネルギー発電促進賦課金(再エネ賦課金)とは、電気の利用者すべてが支払いを義務付けられている税金です。名前のとおり、日本の再エネ発電を増やすために使われるお金です。
再エネ賦課金も、1kWhあたりいくらと決まっており、この単価に電気使用量をかけて金額が計算されます。再エネ賦課金の単価は経済産業大臣によって毎年度定められており、電力会社にかかわらず単価は一律です。
例:2021年度の再エネ賦課金=3.36円/kWh
電力会社の比較で重要なのは「基本料金」と「電力量料金」
ここまで、電気料金(電気代)の構成要素の内容について見てきましたが、お住まいの地域でお得な電気料金プランを見つけたいと思ったら、注目すべきは基本料金と電力量料金です。燃料費調整額は基本的に地域内で同額(※)、再エネ賦課金は全国一律であるためです。基本料金・電力量料金がいくらかを比較して、どの電力会社が一番ご自身に合っているかを確かめましょう。
(※)ただし、電気を作る原料である燃料の取引価格が高騰している間は、燃料費調整額の価格設定に注意が必要です。というのも、大手電力会社の規制料金プラン(東京電力・従量電灯など)では、燃料費調整額の設定に上限を設けているのに対して、電力自由化以降に生まれた自由料金プランでは上限が設けられていないことがあります。そのため、燃料の取引価格が一定以上高騰した場合には、規制料金プランよりも自由料金プランの燃料費調整額が高くなってしまい、結果としてお得にならない場合があります。くわしくは「電気料金の燃料費調整額とは?」をご確認ください。
また、セレクトラのらくらく窓口( 03-4520-9550)ではお得な電気料金プラン探しを無料でお手伝いしています。お気軽にご連絡ください。
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世帯人数別:ひと月当たりの電気代・計算方法
電気代の構成要素について理解したところで、次に、実際に「アンペア制」と「最低料金制」、それぞれの場合の電気代を計算してみましょう。
代表的な料金プランとして、アンペア制の電気料金プランには【東京電力 従量電灯B】、最低料金制の電気料金プランには【関西電力 従量電灯A】の料金プランを用い、世帯人数別ごとに細かく計算していきます。
【アンペア制】 の電気料金プラン : 世帯人数別ひと月あたりの電気代の計算
例① 一人暮らし : 東京電力 従量電灯B
東京電力の従量電灯Bプランを契約しており、契約アンペアは20A、ひと月当たりの電気使用量が150kWhだったと仮定して、2021年8月の電気代を計算してみましょう。
- 契約アンペア:20A
- 電気使用量:150kWh
- 2021年8月の燃料費調整額:-3.11円/kWh
- 2021年度の再エネ賦課金:3.36円/kWh
契約アンペア数 | 基本料金(円/月) |
---|---|
10A | 286.00円 |
15A | 429.00円 |
20A |
572.00円 |
30A | 858.00円 |
40A | 1144.00円 |
50A | 1430.00円 |
60A | 1716.00円 |
電力消費量 | 電力量料金(円/kWh) |
~120kWh | 19.88円 |
121~300kWh | 26.48円 |
300kWh以上 | 30.57円 |
- 基本料金 = 572円
- 電力量料金 = 120kWh × 19.88円 + 30kWh × 26.48円 = 3,180円
- 燃料費調整額 = 150kWh × -3.11円 = -466.50円
- 再エネ賦課金 = 150kWh × 3.36円 = 504円
+ + + = 3,789円(小数点以下切り捨て)
例② 二人暮らし : 東京電力 従量電灯B
東京電力の従量電灯Bプランを契約しており、契約アンペアは30A、ひと月当たりの電気使用量が250kWhだったと仮定して、2021年8月の電気代を計算してみましょう。
- 契約アンペア:30A
- 電気使用量:250kWh
- 2021年8月の燃料費調整額:-3.11円/kWh
- 2021年度の再エネ賦課金:3.36円/kWh
契約アンペア数 | 基本料金(円/月) |
---|---|
10A | 286.00円 |
15A | 429.00円 |
20A | 572.00円 |
30A |
858.00円 |
40A | 1144.00円 |
50A | 1430.00円 |
60A | 1716.00円 |
電力消費量 | 電力量料金(円/kWh) |
~120kWh | 19.88円 |
121~300kWh | 26.48円 |
300kWh以上 | 30.57円 |
- 基本料金 = 858円
- 電力量料金 = 120kWh × 19.88円 + 130kWh × 26.48円 = 5,828円
- 燃料費調整額 = 250kWh × -3.11円 = -777.50円
- 再エネ賦課金 = 250kWh × 3.36円 = 840円
+ + + = 6,748円(小数点以下切り捨て)
例③ 三~四人世帯 : 東京電力 従量電灯B
東京電力の従量電灯Bプランを契約しており、契約アンペアは40A、ひと月当たりの電気使用量が350kWhだったと仮定して、2021年8月の電気代を計算してみましょう。
- 契約アンペア:40A
- 電気使用量:350kWh
- 2021年8月の燃料費調整額:-3.11円/kWh
- 2021年度の再エネ賦課金:3.36円/kWh
契約アンペア数 | 基本料金(円/月) |
---|---|
10A | 286.00円 |
15A | 429.00円 |
20A | 572.00円 |
30A | 858.00円 |
40A |
1144.00円 |
50A | 1430.00円 |
60A | 1716.00円 |
電力消費量 | 電力量料金(円/kWh) |
~120kWh | 19.88円 |
121~300kWh | 26.48円 |
300kWh以上 | 30.57円 |
- 基本料金 = 1,144円
- 電力量料金 = 120kWh × 19.88円 + 180kWh × 26.48円 + 50kWh × 30.57円 = 8,680.50円
- 燃料費調整額 = 350kWh × -3.11円 = -1,088.50円
- 再エネ賦課金 = 350kWh × 3.36円 = 1,176円
+ + + = 9,912円(小数点以下切り捨て)
例④ 四〜五人世帯 : 東京電力 従量電灯B
東京電力の従量電灯Bプランを契約しており、契約アンペアは50A、ひと月当たりの電気使用量が450kWhだったと仮定して、2021年8月の電気代を計算してみましょう。
- 契約アンペア:50A
- 電気使用量:450kWh
- 2021年8月の燃料費調整額:-3.11円/kWh
- 2021年度の再エネ賦課金:3.36円/kWh
契約アンペア数 | 基本料金(円/月) |
---|---|
10A | 286.00円 |
15A | 429.00円 |
20A | 572.00円 |
30A | 858.00円 |
40A | 1144.00円 |
50A |
1430.00円 |
60A | 1716.00円 |
電力消費量 | 電力量料金(円/kWh) |
~120kWh | 19.88円 |
121~300kWh | 26.48円 |
300kWh以上 | 30.57円 |
- 基本料金 = 1,430円
- 電力量料金 = 120kWh × 19.88円 + 180kWh × 26.48円 + 150kWh × 30.57円 = 11,737.50円
- 燃料費調整額 = 450kWh × -3.11円 = -1,399.50円
- 再エネ賦課金 = 450kWh × 3.36円 = 1,512円
+ + + = 13,280円(小数点以下切り捨て)
例⑤ 五人以上の世帯 : 東京電力 従量電灯B
東京電力の従量電灯Bプランを契約しており、契約アンペアは60A、ひと月当たりの電気使用量が600kWhだったと仮定して、2021年8月の電気代を計算してみましょう。
- 契約アンペア:60A
- 電気使用量:600kWh
- 2021年8月の燃料費調整額:-3.11円/kWh
- 2021年度の再エネ賦課金:3.36円/kWh
契約アンペア数 | 基本料金(円/月) |
---|---|
10A | 286.00円 |
15A | 429.00円 |
20A | 572.00円 |
30A | 858.00円 |
40A | 1144.00円 |
50A | 1430.00円 |
60A |
1716.00円 |
電力消費量 | 電力量料金(円/kWh) |
~120kWh | 19.88円 |
121~300kWh | 26.48円 |
300kWh以上 | 30.57円 |
- 基本料金 = 1,716円
- 電力量料金 = 120kWh × 19.88円 + 180kWh × 26.48円 + 300kWh × 30.57円 = 16,323円
- 燃料費調整額 = 600kWh × -3.11円 = -1,399.50円
- 再エネ賦課金 = 600kWh × 3.36円 = 1,512円
+ + + = 18,151円(小数点以下切り捨て)
「電力量料金」の計算の仕方に注意! 電気代の計算の際、気をつけたいのが「電力量料金」の計算についてです。「使用量が500kWhだから、500kWh×30.57円」というのは間違いで、計算式のように、使用量が属する単価に合わせ、その都度 掛け算を行う必要があります。
【最低料金制】 の電気料金プラン : 世帯人数別ひと月あたりの電気代の計算
例① 一人暮らし : 関西電力 従量電灯A
関西電力の従量電灯Aプランを契約しており、ひと月当たりの電気使用量が150kWhだったと仮定して、2021年8月の電気代を計算してみましょう。
- 電気使用量:150kWh
- 2021年8月の燃料費調整額:最初の15kWhまで=-8.66円、15kWhを超える1kWhにつき-0.58円
- 2021年度の再エネ賦課金:3.36円/kWh
1契約につき | 基本料金(円/月) |
---|---|
電気使用量15kWhまでを含む | 341.01円 |
電力消費量 | 電力量料金(円/kWh) |
16~120kWh | 20.31円 |
121~300kWh | 25.71円 |
300kWh以上 | 28.70円 |
- 基本料金 = 341.01円
- 電力量料金 = 105kWh × 20.31円 + 30kWh × 25.71円 = 2,903.85円
- 燃料費調整額 = -8.66円 + 135kWh × -0.58円 = - 86.96円
- 再エネ賦課金 = 150kWh × 3.36円 = 504円
+ + + = 3,661円(小数点以下切り捨て)
例② 二人暮らし : 関西電力 従量電灯A
関西電力の従量電灯Aプランを契約しており、ひと月当たりの電気使用量が250kWhだったと仮定して、2021年8月の電気代を計算してみましょう。
- 電気使用量:250kWh
- 2021年8月の燃料費調整額:最初の15kWhまで=-8.66円、15kWhを超える1kWhにつき-0.58円
- 2021年度の再エネ賦課金:3.36円/kWh
1契約につき | 基本料金(円/月) |
---|---|
電気使用量15kWhまでを含む | 341.01円 |
電力消費量 | 電力量料金(円/kWh) |
16~120kWh | 20.31円 |
121~300kWh | 25.71円 |
300kWh以上 | 28.70円 |
- 基本料金 = 341.01円
- 電力量料金 = 105kWh × 20.31円 + 130kWh × 25.71円 = 5,474.85円
- 燃料費調整額 = -8.66円 + 235kWh × -0.58円 = - 144.96円
- 再エネ賦課金 = 250kWh × 3.36円 = 840円
+ + + = 6,510円(小数点以下切り捨て)
例③ 三~四人世帯 : 関西電力 従量電灯A
関西電力の従量電灯Aプランを契約しており、ひと月当たりの電気使用量が350kWhだったと仮定して、2021年8月の電気代を計算してみましょう。
- 電気使用量:350kWh
- 2021年8月の燃料費調整額:最初の15kWhまで=-8.66円、15kWhを超える1kWhにつき-0.58円
- 2021年度の再エネ賦課金:3.36円/kWh
1契約につき | 基本料金(円/月) |
---|---|
電気使用量15kWhまでを含む | 341.01円 |
電力消費量 | 電力量料金(円/kWh) |
16~120kWh | 20.31円 |
121~300kWh | 25.71円 |
300kWh以上 | 28.70円 |
- 基本料金 = 341.01円
- 電力量料金 = 105kWh × 20.31円 + 180kWh × 25.71円 + 50kWh × 28.70円 = 8,195.35円
- 燃料費調整額 = -8.66円 + 335kWh × -0.58円 = - 197.96円
- 再エネ賦課金 = 350kWh × 3.36円 = 1,176円
+ + + = 9,514円(小数点以下切り捨て)
例④ 四~五人世帯 : 関西電力 従量電灯A
関西電力の従量電灯Aプランを契約しており、ひと月当たりの電気使用量が450kWhだったと仮定して、2021年8月の電気代を計算してみましょう。
- 電気使用量:450kWh
- 2021年8月の燃料費調整額:最初の15kWhまで=-8.66円、15kWhを超える1kWhにつき-0.58円
- 2021年度の再エネ賦課金:3.36円/kWh
1契約につき | 基本料金(円/月) |
---|---|
電気使用量15kWhまでを含む | 341.01円 |
電力消費量 | 電力量料金(円/kWh) |
16~120kWh | 20.31円 |
121~300kWh | 25.71円 |
300kWh以上 | 28.70円 |
- 基本料金 = 341.01円
- 電力量料金 = 105kWh × 20.31円 + 180kWh × 25.71円 + 150kWh × 28.70円 = 11,065.35円
- 燃料費調整額 = -8.66円 + 435kWh × -0.58円 = - 260.96円
- 再エネ賦課金 = 450kWh × 3.36円 = 1,512円
+ + + = 12,657円(小数点以下切り捨て)
例⑤ 五人以上の世帯 : 関西電力 従量電灯A
関西電力の従量電灯Aプランを契約しており、ひと月当たりの電気使用量が600kWhだったと仮定して、2021年8月の電気代を計算してみましょう。
- 電気使用量:600kWh
- 2021年8月の燃料費調整額:最初の15kWhまで=-8.66円、15kWhを超える1kWhにつき-0.58円
- 2021年度の再エネ賦課金:3.36円/kWh
1契約につき | 基本料金(円/月) |
---|---|
電気使用量15kWhまでを含む | 341.01円 |
電力消費量 | 電力量料金(円/kWh) |
16~120kWh | 20.31円 |
121~300kWh | 25.71円 |
300kWh以上 | 28.70円 |
- 基本料金 = 341.01円
- 電力量料金 = 105kWh × 20.31円 + 180kWh × 25.71円 + 300kWh × 28.70円 = 15,370.35円
- 燃料費調整額 = -8.66円 + 585kWh × -0.58円 = - 347.96円
- 再エネ賦課金 = 600kWh × 3.36円 = 2,016円
+ + + = 17,379円(小数点以下切り捨て)
「最低料金制」では一定の電気使用量が基本料金(最低料金)に含まれています! 「最低料金制」の電気料金プランでは、一定の電気使用量が基本料金(最低料金)に既に含まれているため、これを電力量料金の計算に含めないようにする必要があります。つまり、関西電力のケースでは、最初の120kWhまでの電力量料金を計算する際、「120kWh - 15kWh = 105kWh」と計算しなければならないことにご注意ください。
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世帯人数別:ひと月当たりの電気代平均
上記では、「アンペア制」の電気料金プランと「最低料金制」の電気料金プランについて、それぞれひと月あたりの世帯人数ごとの電気代・およびその計算方法について解説しました。ただし、月々の電気代はライフスタイルや冷房・暖房の使用の有無などにも左右され、毎月常に一定ではありません。
そこで、総務省の実施する家計調査のデータをもとに、平均的な1ヵ月あたりの電気代を調べてみました。世帯人数別の平均、地域・季節別の平均をそれぞれ確認していきましょう。
世帯人数別の電気代平均
2020年の全国における年間平均によれば、世帯人数別の平均的な1ヵ月あたりの電気代は以下のとおりです。
世帯人数別:1か月あたりの平均的な電気代(2020年)
参考:総務省統計局「家計調査 家計収支編 総世帯」
世帯人数が増えれば増えるほど電気代も高くなる一方、ある程度人数が多くなると、家庭内で共有するスペースや電化製品も多くなるため、電気代の増加は比較的緩やかになることが分かりますね。
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地域・季節別の電気代平均
続いて、地方別の電気代の平均を季節ごとに確認してみましょう。以下の表では、世帯人数ごとではなく全世帯の平均値を示しています。なお、日本の全世帯の平均値とは、およそ2人世帯の平均的な電気代を指します。
地域 | 4~6月 | 7~9月 | 10~12月 | 1~3月 |
---|---|---|---|---|
凡例 | 全国で一番低い | 全国平均より高い | 全国で一番高い | その地域で一番高い |
全国平均 | 9,010 | 8,480 | 7,972 | 10,520 |
北海道 | 11,323 | 8,368 | 8,101 | 13,119 |
東北 | 10,066 | 7,587 | 7,801 | 12,300 |
関東 | 8,925 | 7,960 | 7,857 | 10,707 |
北陸 | 10,060 | 8,801 | 8,818 | 12,455 |
東海 | 8,681 | 8,935 | 8,205 | 10,673 |
近畿 | 8,549 | 8,406 | 8,158 | 10,223 |
中国 | 9,253 | 7,885 | 7,465 | 10,262 |
四国 | 9,423 | 8,908 | 8,962 | 10,544 |
九州 | 7,950 | 8,119 | 7,148 | 9,422 |
沖縄 | 5,872 | 9,833 | 7,204 | 5,499 |
参考:総務省統計局「家計調査 家計収支編 総世帯」
多くの地域において、冬の電気代が高くなっていますね。これは、エアコンなど空調が調整しなければならない室外気温と室内気温の差が大きく、電気をたくさん消費するためです。これと同じ原理で、温暖な沖縄では夏場の電気代が高くなっています。
また、電気料金は電力会社によって異なります。さらに、地域ごとの料金傾向があるため、このことも、電気代平均の地域ごとの差に影響を与えています。
電気とガスの使用量や請求額をお知らせください。らくらく窓口なら電気代平均6%削減、最短5分で最適プランが見つかります。
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自分の家でかかる電気代はどのくらい?
毎月の電気代がどのように計算されているかお分かりいただけたでしょうか。続いて、家庭でかかるおおよその電気代を計算する方法を見ていきましょう。
身近な電化製品の消費電力を知ろう
毎月自宅でどのくらい電気代がかかるのかを計算するためには、普段使っている電化製品の消費電力を知る必要があります。
消費電力は、電化製品を動かすために必要な電気の量を表します。単位には「W:ワット」が使われます。それぞれの電化製品の消費電力は、製品本体に貼られたラベル、もしくは取扱説明書などで確認することができます。
この消費電力の大きさが分かると、ご自宅でかかる電気代の目安を計算することができます。ご家庭の電化製品の消費電力を確認してみましょう。
ちなみに、主な電化製品の消費電力の目安は以下のとおりです。IHクッキングヒーターやエアコン、アイロンや電子レンジなど、熱を発生させる電化製品の消費電力が大きい傾向にあることが分かります。これらの電化製品をうまく節約して使うことが電気代の節約につながります。
製品 | 消費電力 |
---|---|
IHクッキングヒーター | 700~1,700W |
エアコン | 400~3,200W |
食器洗浄機 | 600~800W |
電子オーブンレンジ | 1,200~1,400W |
アイロン | 900~1,400W |
電気ポット | 700~1,300W |
ドライヤー | 1,000~1,400W |
掃除機 | 【スティック式】10~300W 【サイクロン式】60~600W |
ホットカーペット | 300~1,000W |
温水洗浄便座 | 300~1,400W |
こたつ | 300~600W |
ファンヒーター | 200~1,300W |
洗濯機(洗濯時) | 200~1,200W |
冷蔵庫 | 150~300W |
ノートパソコン | 60~90W |
デスクトップパソコン | 5~70W |
炊飯器 | 700~1,400W |
液晶テレビ | 40~600W |
インクジェットプリンター | 10~30W |
空気清浄機 | 4~90W |
※参照:日本メーカー2021年製品カタログ
上記の一覧表をグラフで視覚的に表すと、次のようになります。
よく使われる電化製品の消費電力の目安

※参照:日本メーカー2021年製品カタログ
なお、エアコンは最大値と最小値の振れ幅が大きいですが、これはエアコンのカバーする面積などにより規格が異なることも影響しています。エアコンは必ずしも消費電力が大きいわけではないことにご注意ください。
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電化製品にかかる電気代の計算方法
電化製品の消費電力をもとに、電気代を計算してみましょう。
まずは、電化製品に対する電気使用量を以下のように計算します。なお、電化製品の消費電力は「W」で示されているので、電気使用量を計算するときは「×0.001」と単位をkWに直してから計算しましょう。
電気使用量の計算方法電気使用量(kWh) = 消費電力(kW) × 使用時間(h)
※1,000W=1kW
例えば、消費電力1000Wの電子レンジを6分使用した場合、その電気使用量は「1(kW)×0.1(h)=0.1kWh」となります。
この計算式に、ご家庭で使用しているそれぞれの電化製品の消費電力と1ヵ月あたりの使用時間をあてはめて計算すれば、月あたりのおおよその電気使用量(kWh)を知ることができます。これが分かれば、あとは契約中の電気料金プランの電力量料金をかけることで、ご家庭の電化製品にかかる電気代の目安を導き出すことができます。
以下に、主な電化製品の使用1回あたりの電気代を計算し、まとめてみました。
※東京電力の従量電灯Bプラン(関東エリア)の電力量料金: 1kWh(120kWh~300kWhまで)あたり 26.48円として計算しました。
・消費電力1200Wの電子レンジで6分加熱した場合の電力消費量
⇒ 1200W(1.2kW) × 6分 ÷ 60(0.1時間)=0.12kWh
・消費電力1200Wの電子レンジで6分加熱した場合の電気代
⇒ 0.12kWh(電力消費量) × 26.48円(電力量料金)=3.17円(以下切り捨て)

・消費電力200Wの冷蔵庫の1日の電力消費量
⇒ 200W(0.2kW) × 24時間 =4.8kWh
・消費電力200Wの冷蔵庫の1日の電気代
⇒ 4.8kWh(電力消費量) × 26.48円(電力量料金)=127.10円(以下切り捨て)

・消費電力400Wの洗濯機を1時間使用した場合の電力消費量
⇒ 400W(0.4kW) × 1時間 =0.4kWh
・消費電力400Wの洗濯機を1時間使用した場合の電気代
⇒ 0.4kWh(電力消費量) × 26.48円(電力量料金)=10.59円(以下切り捨て)

・消費電力300Wの掃除機を50分使用した場合の電力消費量
⇒ 300W(0.3kW) × 50分 =0.25kWh
・消費電力300Wの掃除機を50分使用した場合の電気代
⇒ 0.25kWh(電力消費量) × 26.48円(電力量料金)=6.62円(以下切り捨て)

・消費電力1000Wのエアコンを5時間使用した場合の電力消費量
⇒ 1000W(1kW) × 5時間 =5kWh
・消費電力1000Wのエアコンを5時間使用した場合の電気代
⇒ 5kWh(電力消費量) × 26.48円(電力量料金)=132.40円(以下切り捨て)

・消費電力700Wのファンヒーターを6時間使用した場合の電力消費量
⇒ 700W(0.7kW) × 6時間 =4.2kWh
・消費電力700Wのファンヒーターを6時間使用した場合の電気代
⇒ 4.2kWh(電力消費量) × 26.48円(電力量料金)=111.21円(以下切り捨て)

・消費電力100Wの液晶テレビを2時間使用した場合の電力消費量
⇒ 100W(0.1kW) × 2時間 =0.2kWh
・消費電力100Wの液晶テレビを2時間使用した場合の電気代
⇒ 0.2kWh(電力消費量) × 26.48円(電力量料金)=5.29円(以下切り捨て)

・消費電力200Wのデスクトップパソコンを5時間使用した場合の電力消費量
⇒ 200W(0.2kW) × 5時間 =1kWh
・消費電力200Wのデスクトップパソコンを5時間使用した場合の電気代
⇒ 1kWh(電力消費量) × 26.48円(電力量料金)=26.48円(以下切り捨て)

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電気代を効果的にカットする方法
電気代節約の方法にはいろいろありますが、以下に代表的な方法をご紹介します。
しかし、最も手軽かつ簡単に電気代を安くしたいと思ったら、電力会社・電気料金プランの切り替えがおすすめです。
電気料金のうち「基本料金(最低料金)」および「電力量料金」が大手電力会社よりも安くなっている電力会社を選べば、電気の消費量は同じでも毎月の電気代を節約しやすくなります(※)。
(※)ただし、電気を作る原料である燃料の取引価格が高騰している間は、電気代の中に含まれる「燃料費調整額」の価格設定に注意が必要です。というのも、大手電力会社の規制料金プラン(東京電力・従量電灯など)では燃料費調整額の設定に上限を設けているのに対して、電力自由化以降に生まれた自由料金プランでは上限が設けられていないことがあります。そのため、燃料の取引価格が一定以上高騰した場合には、規制料金プランよりも自由料金プランの燃料費調整額が高くなってしまい、結果としてお得にならない場合があります。くわしくは「電気料金の燃料費調整額とは?」をご確認ください。
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新電力の電気料金には、「基本料金(最低料金)」が割安なところ、「電力量料金」を特に安く設定しているところなど、料金設定もさまざまで選択肢が豊富です。大抵、どこも大手電力よりも電気料金が安く設定されていますが、「いくら安くなるか」は各契約者の電気の使用量によって異なります。
ご自身で納得のいく電力会社に切り替えるには、これまで確認した電気代の計算方法を使用し、実際に電気代がどのくらい安くなるか計算してみるとよいでしょう。セレクトラのらくらく窓口( 03-4520-9550)では、お客様の状況に合ったお得な電気料金プラン探しをお手伝いしています。電気代を今よりも安くしたいと思ったら、ぜひご相談ください。
また、以下の記事ではおすすめ電力会社とその料金比較をエリア別にまとめていますので、ぜひ参考にご覧ください。