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5アンペアはどれくらい?使える家電と電気代を解説

佐藤 仁美 佐藤 仁美 更新日:
5アンペア(5A)は、100Vで500W分の電気しか同時に使えない容量です。冷蔵庫と照明だけで上限に達してしまいます。本記事では、5Aの容量でどこまで電気が使えるのか、また、そもそも契約可能なのかも含めて解説します。

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この記事のポイント
  • 5アンペアは100Vで500W分の容量
  • 電子レンジ・エアコン・ドライヤー・掃除機は単体でも5Aを超える
  • 大手電力会社の最小契約は10Aで、5Aという区分は選べない
  • アンペアを下げても安くなるのは基本料金だけ

5アンペアでできること早見表

使える電力 500 W(100 V × 5 A)
同時に使える例 冷蔵庫+照明(3 A+2 A)、テレビ+冷蔵庫(1 A+3 A)
使えない家電 洗濯機・電気ストーブ・掃除機・エアコン・ドライヤー・電子レンジ
5 Aで契約できる? できません。従量電灯Bの契約アンペアは10 A〜60 Aです
最小10 Aの基本料金 月311.75円(東京電力 従量電灯B)
電気代を安くする方法 基本料金と電力量料金がともに安い電力会社へ乗り換える

5アンペアの電気契約

契約アンペアとは?

契約アンペアとは、各家庭で同時に消費できる電気の最大値です。一度にどれだけの電化製品を使えるか、と言い換えられます。

契約アンペアを超えて電気を使うとブレーカーが落ちます。重要なのは「同時」に使う電気の量で、一般的な家庭に必要な容量は30A〜50Aとされています。5Aはその10分の1以下の水準です。

関西・中国・四国・沖縄エリアの従量電灯Aは最低料金制で、そもそも契約アンペアという区分がありません。アンペアで基本料金が決まるのは、北海道・東北・東京・中部・北陸・九州の各エリアです。

5アンペアの契約料金

アンペア容量は電気料金の「基本料金」に直結し、容量が大きいほど基本料金も上がります。東京電力の従量電灯Bで実際の料金表を確認してみましょう。

料金表:東京電力エナジーパートナー 従量電灯B(東京電力エリア)
基本料金
10A 311.75円
15A 467.63円
20A 623.50円
30A 935.25円
40A 1247.00円
50A 1558.75円
60A 1870.50円
従量料金(1kWhあたり)
最初の120kWhまで 29.80円
120kWhをこえ300kWhまで 36.40円
300kWhをこえる 40.49円

表のとおり、選べる最小の容量は10Aです。5Aまで下げることはできないため、「5A生活」を実現するには10A契約のまま使う家電を絞る形になります。なおアンペア容量の変更は、10A〜60Aの範囲であれば無料です。

5アンペアで使える電化製品

よく使う家電に必要なアンペア数をまとめました。電子レンジ・ドライヤー・エアコン・洗濯機はいずれも5Aを超えるため、単体でも使用できません。

よく使う家電に必要なアンペア

電化製品 消費電力 必要なアンペア
ノートパソコン 100 W 1 A
テレビ 100 W 1 A
照明(白熱電球) 200 W 2 A
冷蔵庫 300 W 3 A
炊飯器 400 W 4 A
洗濯機 500 W 5 A(ブレーカーが落ちる)
電気ストーブ 900 W 9 A
掃除機 1,000 W 10 A
エアコン(冷房・8〜12畳) 500〜1,400 W 5〜14 A(起動時はさらに増加)
ドライヤー 1,200 W 12 A
電子レンジ 1,300 W 13 A

5A以下の家電でも、複数同時に使えば合計が5Aを超えます。冷蔵庫は常に通電しているため、実際に自由に使えるのは2〜3A分だけです。

5アンペアの生活は可能?

5アンペアで同時に使える組み合わせ

5アンペアでの電気料金契約
5アンペアだとクーラーは使えません。猛暑の時期にクーラーなしの生活は厳しいですね。
  1. 照明+冷蔵庫(2+3A)。電子レンジも炊飯器も使えないため、調理はガスコンロ前提になります
  2. テレビ+冷蔵庫(1+3A)。照明はつけられないので、部屋は暗いままです
  3. ノートパソコン+照明(1+2A)。在宅ワークはできますが、冷蔵庫を止める必要があります
  4. 炊飯器のみ(4A)。炊飯中は照明を含めて他の家電が一切使えません
5アンペアでの電気料金契約
5アンペアだと暖房に電気は使えません。ガスか石油ストーブか厚着が頼りです。

5Aでの生活は、冷暖房・調理家電・ドライヤーをすべてあきらめることを意味します。夏も冬も空調なしで過ごす前提になるため、一人暮らしでも現実的ではありません。いつも通りの生活には最低でも30〜40Aが必要です。

契約アンペアを切り替える方法

アンペアを下げる場合は、契約中の電力会社のマイページか電話で申し込みます。手続きには検針票に記載の「お客様番号」が必要です。

契約アンペアを一度変更すると、1年間は再変更できません。下げすぎるとブレーカーが落ちる生活が1年続くため、余裕を持った容量を選んでください。

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アンペアを下げても電気代はあまり下がらない

東京電力の従量電灯Bで30Aから最小の10Aに下げると、基本料金は月623.50円、年間で約7,482円安くなります。生活を大きく制限するわりに、下がるのはこの固定分だけです。

電気代の大半を占める電力量料金・燃料費調整額・再エネ賦課金は、契約アンペアではなく使用量で決まります。2026年度の再エネ賦課金は4.18円/kWhと過去最高で、アンペアを下げてもこの負担は変わりません。

さらに、電気代を押し下げている政府の支援は2026年8月使用分がピークで、9月には縮小します。

電気・ガス料金支援の値引き単価(電気・低圧)

2026年7月使用分 3.5円/kWh
2026年8月使用分 4.5円/kWh(支援のピーク)
2026年9月使用分 3.5円/kWh
2026年10月以降 未定

※経済産業省「今夏の電気・ガス料金支援」。申請は不要で、契約中の電力会社が自動的に値引きします。

支援が切れる秋以降は実質的な単価が上がります。アンペアを削るより、単価そのものが安い電力会社に乗り換えるほうが効果は大きく、節約の努力も不要です。

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例として、東京電力とCDエナジーダイレクトのアンペア料金を比べてみましょう。

料金比較:東京電力 従量電灯B vs CDエナジーダイレクト ベーシックでんき(東京電力エリア)
東京電力
従量電灯B
CDエナジーダイレクト
ベーシックでんき
基本料金
10A 311.75円 276.90円
34.85円安い
15A 467.63円 415.35円
52.28円安い
20A 623.50円 553.80円
69.7円安い
30A 935.25円 830.70円
104.55円安い
40A 1247.00円 1107.60円
139.4円安い
50A 1558.75円 1384.50円
174.25円安い
60A 1870.50円 1661.40円
209.1円安い
従量料金(1kWhあたり)
最初の120kWhまで 29.80円 29.90円
0.1円高い
120kWhをこえ300kWhまで 36.40円 35.59円
0.81円安い
300kWhをこえる 40.49円 36.50円
3.99円安い

すべてのアンペア容量でCDエナジーダイレクトのほうが割安です。電力量料金(1 kWhあたりの単価)も同様で、使い方を変えずに乗り換えるだけで電気代が下がります。

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5アンペアに関するよくある質問

100Vの家庭用コンセントなら500Wまでです。

アンペア(A)は「消費電力(W)÷ 電圧(V)」で求めます。5A × 100V=500Wとなり、これを超えるとブレーカーが落ちます。

大手電力会社の従量電灯Bでは契約できません。契約アンペアは10A〜60Aの範囲で、5Aという区分がないためです。

また、関西・中国・四国・沖縄エリアは最低料金制のため、そもそも契約アンペアという考え方がありません。

使えません。

8〜12畳クラスのエアコンは冷房時で500〜1,400W(5〜14A)、電源を入れた瞬間はさらに大きな電流が流れます。5Aでは起動した時点でブレーカーが落ちます。

東京電力の従量電灯Bで30Aから10Aに下げた場合、基本料金は月623.50円(年間約7,482円)安くなります。

安くなるのは基本料金だけで、使った分にかかる電力量料金・燃料費調整額・再エネ賦課金は変わりません。

原則として1年間は再変更できません。

下げすぎるとブレーカーが頻繁に落ちる生活が1年続くため、余裕を持った容量を選んでください。

20A〜30Aが目安です。

エアコンと電子レンジを同時に使う可能性があるなら30A、在宅時間が短く家電が少ないなら20Aでも足ります。

グザビエ・ピノン

監修:グザビエ・ピノン

世界17か国で電気・ガス料金比較サイトを展開するセレクトラの共同創設者。パリ政治学院にてファイナンスおよび企業戦略の修士号を取得。米国コロンビア大学にて国際エネルギー政策学の修士号を取得。東京大学で1年間の留学経験を持つ。電力市場に関する書籍を出版しており、仏メディアへの出演も多数。

目次
佐藤 仁美

佐藤 仁美 電気・ガス担当

電気・都市ガス・節約関連の記事を担当。複雑すぎる電気・ガス料金の仕組みをプロ目線でわかりやすく解説。光熱費節約に役立つ、有益かつ正しい情報を読者に提供すべく、日々執筆に励んでいます。家庭では「節約の鬼」として仏人夫に恐れられる毎日。

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