「オール電化の電気代がやばい」は本当?300人のリアル電気代を徹底調査&電気+ガスと料金を比較
よく「オール電化の電気代はやばい/高すぎる」という声が聞かれます。実際のところ、本当にオール電化の電気代は高いのか、リアルユーザー300人に月々の電気代調査を実施してオール電化住宅の電気代の実態を徹底調査しました。
また、調査で判明したオール電化電気代をもとに、実際オール電化住宅は電気+ガス別々に契約する場合と比べて割高なのかどうかを検証しました。
オール電化の電気代はやばい?300人に聞いたリアルな電気代
オール電化住宅に興味がある人で、まず気になるのは「オール電化だと電気代が高いのでは?」という不安でしょう。また、現在オール電化住宅にお住まいの方で、「我が家のオール電化の電気代は他の人より高い?」とご心配の方もおられることと思います。
そこで、実際にオール電化に住んでいる方300名の電気代を徹底調査!実際に高いのか・どのくらいの電気代が月々かかっているのかを聞きました。
【世帯人数別】オール電化住宅のリアル電気代
【世帯人数別】オール電化住宅の電気代の特徴
- 1人世帯:最も多いのは5000円~8000円(34.1%)
- 2人世帯:最も多いのは1万1000円~1万4000円(33.3%)
- 3人世帯:最も多いのは1万1000円~1万4000円(25.3%)
- 4人以上世帯:最も多いのは2万円~2万5000円(24.5%)
世帯人数が増えるにつれて、電気代の分布が高くなっていく傾向が見られます。
世帯人数ごとの詳しい電気代分布は以下で確認していただけます。
一人暮らし世帯の電気代分布

電気代区分 | 回答者数 | 割合 |
---|---|---|
~5000円 | 8人 | 18.2% |
5000円~8000円 | 15人 | 34.1% |
8000円~1万1000円 | 11人 | 25.0% |
1万1000円~1万4000円 | 6人 | 13.6% |
1万4000円~1万7000円 | 1人 | 2.3% |
1万7000円~ | 1人 | 2.3% |
2万円~2万5000円 | 2人 | 4.5% |
2万5000円~ | 0人 | 0.0% |
合計 | 44人 | 100.0% |
二人暮らし世帯の電気代分布

電気代区分 | 回答者数 | 割合 |
---|---|---|
~5000円 | 2人 | 2.7% |
5000円~8000円 | 7人 | 9.3% |
8000円~1万1000円 | 17人 | 22.7% |
1万1000円~1万4000円 | 25人 | 33.3% |
1万4000円~1万7000円 | 9人 | 12.0% |
1万7000円~2万円 | 8人 | 10.7% |
2万円~2万5000円 | 5人 | 6.7% |
2万5000円~ | 2人 | 2.7% |
合計 | 75人 | 100.0% |
三人暮らし世帯の電気代分布

電気代区分 | 回答者数 | 割合 |
---|---|---|
~5000円 | 5人 | 5.7% |
5000円~8000円 | 5人 | 5.7% |
8000円~1万1000円 | 14人 | 16.1% |
1万1000円~1万4000円 | 22人 | 25.3% |
1万4000円~1万7000円 | 17人 | 19.5% |
1万7000円~2万円 | 17人 | 19.5% |
2万円~2万5000円 | 5人 | 5.7% |
2万5000円~ | 2人 | 2.3% |
合計 | 87人 | 100.0% |
4人以上世帯の電気代分布

電気代区分 | 回答者数 | 割合 |
---|---|---|
~5000円 | 0人 | 0.0% |
5000円~8000円 | 6人 | 6.4% |
8000円~1万1000円 | 6人 | 6.4% |
1万1000円~1万4000円 | 11人 | 11.7% |
1万4000円~1万7000円 | 14人 | 14.9% |
1万7000円~2万円 | 15人 | 16.0% |
2万円~2万5000円 | 23人 | 24.5% |
2万5000円~ | 19人 | 20.2% |
合計 | 94人 | 100.0% |
【間取り・住宅タイプ別】よくあるシチュエーション別・電気代分布
また、オール電化住宅の電気代は、世帯人数だけではなく、間取りや住宅タイプにも左右されます。
以下では、よくあるシチュエーション別の電気代分布をご紹介します。
世帯人数×住宅タイプ×間取りで見るオール電化電気代分布
👤一人暮らし×集合住宅×ワンルーム/1K

電気代区分 | 回答者数 | 割合 |
---|---|---|
~5000円 | 2人 | 20.0% |
5000円~8000円 | 4人 | 40.0% |
8000円~1万1000円 | 4人 | 40.0% |
1万1000円~1万4000円 | 0人 | 0.0% |
1万4000円~ | 0人 | 0.0% |
合計 | 10人 | 100.0% |
電気代の特徴
- 電気代が低コストになりやすい
- 8000円以下の世帯が60%を占める
👤一人暮らし×1DK/2DK(集合住宅・戸建て)

電気代区分 | 回答者数 | 割合 |
---|---|---|
~5000円 | 2人 | 16.7% |
5000円~8000円 | 5人 | 41.7% |
8000円~1万1000円 | 3人 | 25.0% |
1万1000円~1万4000円 | 1人 | 8.3% |
1万4000円~1万7000円 | 0人 | 0.0% |
1万7000円~ | 1人 | 8.3% |
合計 | 12人 | 100.0% |
電気代の特徴
- 集合住宅・ワンルーム/1Kよりやや高額
- しかし基本的に低コスト傾向
- 8000円以下の世帯が半数強を占める
👥二人暮らし×集合住宅×2LDK/3DK

電気代区分 | 回答者数 | 割合 |
---|---|---|
5000円~8000円 | 1人 | 10.0% |
8000円~1万1000円 | 3人 | 30.0% |
1万1000円~1万4000円 | 4人 | 40.0% |
1万4000円~1万7000円 | 2人 | 20.0% |
1万7000円~ | 0人 | 0.0% |
合計 | 10人 | 100.0% |
電気代の特徴
- 1人暮らしと比べて大幅に高くなる
- 1万1000円~1万4000円が40%で最多
👥二人暮らし×戸建て×4LDK/5DK以上

電気代区分 | 回答者数 | 割合 |
---|---|---|
5000円~8000円 | 2人 | 7.1% |
8000円~1万1000円 | 5人 | 17.9% |
1万1000円~1万4000円 | 10人 | 35.7% |
1万4000円~1万7000円 | 3人 | 10.7% |
1万7000円~2万円 | 5人 | 17.9% |
2万円~2万5000円 | 1人 | 3.6% |
2万5000円~ | 2人 | 7.1% |
合計 | 28人 | 100.0% |
電気代の特徴
- 集合住宅より高額になりやすい(戸建ては断熱性能が集合住宅より劣ることがある)
- 1万1000円~1万4000円が35.7%で最多
👪三人暮らし×集合住宅×2LDK/3DK

電気代区分 | 回答者数 | 割合 |
---|---|---|
~5000円 | 3人 | 23.1% |
5000円~8000円 | 0人 | 0.0% |
8000円~1万1000円 | 4人 | 30.8% |
1万1000円~1万4000円 | 2人 | 15.4% |
1万4000円~1万7000円 | 3人 | 23.1% |
1万7000円~ | 1人 | 7.7% |
2万円~2万5000円 | 0人 | 0.0% |
合計 | 13人 | 100.0% |
電気代の特徴
- 2人暮らし・戸建てよりやや低額な傾向
- 8000円~1万1000円が30.8%で最多
👪三人暮らし×戸建て×2LDK/3DK

電気代区分 | 回答者数 | 割合 |
---|---|---|
5000円~8000円 | 0人 | 0.0% |
8000円~1万1000円 | 2人 | 10.0% |
1万1000円~1万4000円 | 2人 | 10.0% |
1万4000円~1万7000円 | 7人 | 35.0% |
1万7000円~2万円 | 3人 | 15.0% |
2万円~2万5000円 | 5人 | 25.0% |
2万5000円~ | 1人 | 5.0% |
合計 | 20人 | 100.0% |
電気代の特徴
- 3人暮らし・同じ間取りの集合住宅よりも大幅に高い傾向(戸建ては断熱性が集合住宅より劣ることがある)
- 1万4000円~1万7000円が35%で最多
👪4人以上世帯×戸建て×4LDK/5DK以上

電気代区分 | 回答者数 | 割合 |
---|---|---|
5000円~8000円 | 1人 | 2.4% |
8000円~1万1000円 | 2人 | 4.8% |
1万1000円~1万4000円 | 4人 | 9.5% |
1万4000円~1万7000円 | 5人 | 11.9% |
1万7000円~2万円 | 6人 | 14.3% |
2万円~2万5000円 | 10人 | 23.8% |
2万5000円~ | 14人 | 33.3% |
合計 | 42人 | 100.0% |
電気代の特徴
- 最も高額なパターン
- 2万5000円以上が33.3%で最多
- 戸建ては断熱性が集合住宅より低いことがあること、多くの部屋で冷暖房を使用しやすいことが原因だと考えられる
「オール電化の電気代はやばい」という噂の真実は?
今まで300人のユーザーから聞いたオール電化住宅の電気代の傾向を詳しく見てきました。それでは、世間でよく聞く「オール電化の電気代は高い」という噂は本当なのでしょうか?
以下では、オール電化住宅が本当に割高なのかどうか、実際のユーザー300人の意見や料金シミュレーションをもとに検証していきます。
利用者の8割が「電気代が高い」と感じている
オール電化住宅に住んでいる300人の方にオール電化住宅の電気代が割高だと思うか聞くと、約8割もの人が「電気代が高い/やや高い」と感じていることが分かりました。

オール電化の電気代は実際に高いのか?料金比較で検証
先ほど紹介した【世帯人数別】オール電化の電気代アンケートをもとにすると、オール電化の電気代は、電気+ガスを契約した場合と比べて、あまり変わらない/場合によっては割安になる傾向が確認できます。
電気+ガス (東京電力+東京ガスの場合) |
オール電化 | |
---|---|---|
一人暮らし |
8,905円/月 | 5000円~8000円/月 |
二人暮らし |
15,616円/月 | 1万1000円~1万4000円/月 |
3人世帯 |
18,863円/月 | 1万1000円~1万4000円/月 |
4人以上世帯 |
24,124円/月 | 2万円~2万5000円/月 |
※オール電化電気代目安は今回のアンケート結果をもとに算出。電気+ガス契約の電気代は東京電力と東京ガスの各プランの単価から算出。
【オール電化電気代の算出方法】
・オール電化利用者300名に月々の平均的な電気代をアンケートし、世帯人数ごとの電気代ボリュームゾーンを算出、目安として示している。
【電気+ガス契約の電気代の算出方法】
・東京電力「従量電灯B」+東京ガス「一般料金」と、東京ガス「基本プラン(電気)」+「一般料金(ガス)」のセットを比較
・契約アンペアと電気使用量は、一人暮らしで30A・160kWh、二人暮らしで40A・280kWh、3人世帯で40A・330kWh、4人以上世帯で50A・420kWhと仮定
・ガス使用量は一人暮らしで15㎥、二人暮らしで30㎥、3人世帯で40㎥、4人以上世帯で50m³と仮定
・2025年7月時点の単価を参照。電気は基本料金・電力量料金の合計で燃料費調整額と再エネ賦課金を含まない。ガスも同様に原料費調整額は含まない
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電気代単体で考えるとかなり割高に思えるかもしれません。しかし、電気+ガスを契約した場合に比べると、オール電化にしても同額程度、あるいはむしろ割安になる傾向があることが分かりました。
オール電化の電気代はそれほど割高なわけではない。それでも電気代高騰のリスクを最大限抑えるには?
とはいえ、オール電化では当然電気の使用量が多くなるのも事実。ここでは、「オール電化住宅で、電気代高騰のリスクを最大限に抑えたい」という方に向けて、知っておくと安心な重要ポイントを解説します。
オール電化電気代は「戸建て>集合住宅」の傾向あり
アンケート結果を分析すると、同じ世帯人数でも住宅タイプによって電気代に大きな差が生じることが分かりました。特に3人暮らし以上のようなある程度人数の多い世帯で、戸建てと集合住宅の電気代の違いが顕著に表れています。
例えば、3人暮らし・集合住宅×2LDK/3DKの世帯では、月々の平均的な電気代は8000円~1万1000円が最多(30.8%)となっています。一方、同じ3人暮らし・2LDK/3DKでも、戸建ての場合では1万4000円~1万7000円が最多(35.0%)となっており、戸建ての方が約60000円程高い電気代区分がボリュームゾーンとなっています。
この差の主な理由として、
- 戸建ては集合住宅と比べて断熱性が劣る場合があること
- 外気に接する面積が大きいこと
- 戸建ては一般的に集合住宅より面積が大きいため、冷暖房に必要な電気量も増加する傾向があること
が挙げられます。
戸建ての場合は断熱性を意識すると◎
戸建てに住む場合は、断熱性を意識することが電気代の節約に直結します。アンケート結果から、戸建ては集合住宅と比べて電気代が高くなる傾向がある(特に3人以上の世帯で顕著)ことが分かっており、その主な原因の一つが断熱性の違いと考えられます。
戸建ての断熱性を向上させるためには、以下の対策が効果的です:
- 窓の断熱対策:複層ガラスや断熱サッシの採用
- 壁・天井・床の断熱:高断熱材の使用
- 気密性の向上:隙間の少ない施工
- 日射遮蔽:庇やブラインドの活用
これらの断熱対策を実施することで、冷暖房の効率が向上し、電気代の削減が期待できます。戸建てを購入・建築する際は、断熱性能を重視した選択が長期的な電気代の節約につながります。
【一番手軽】お得なオール電化向けプランに乗り換えて電気代節約
実は、最近ではオール電化住宅向けのプランを提供する電力会社も多くあります。自分に合ったお得なプランに乗り換えることで、電気の使用量が多くなりがちなオール電化住宅でも簡単に電気代の節約効果がきたいできます。
オール電化住宅の電気代を安くするには、
- 自分のライフスタイルに合った深夜料金(夜間の料金単価が安い時間帯)のプランを選ぶ
- 料金単価(1kWhあたりの料金)が安いプランを選ぶ
といった観点でプラン選びをすることが大切です。
とはいえ、数あるプランの中から本当に良いものを見つけるのは大変です。 各地域でおすすめのオール電化向け電力会社・プランを電気料金選びのプロが厳選して紹介しています。お得なプラン選びに是非お役立て下さい。
オール電化の電気代はやばいのか?結論まとめ
「オール電化の電気代が高すぎる・やばい」という声が多く聞かれますが、300人ユーザーアンケートや料金比較を通じて見てきたように、「オール電化の電気代はそれほど割高なわけではない/むしろ電気+ガスより割安になる場合もある」ことが分かりました。
とはいえ、毎月の電気代が高騰するリスクをできるだけ少なくするに越したことはありません。
- オール電化電気代は「戸建て>集合住宅」の傾向あり
- 戸建ての場合は断熱性を上げることが電気代削減に直結する
- お得なオール電化向けプランに乗り換えて電気代を節約する
これらのポイントを押さえることで、オール電化住宅で効果的な電気代の節約が期待できます。
「オール電化住宅の電気料金および料金満足度に関する調査」調査概要
対象 | オール電化住宅に住む方300名 |
---|---|
期間 | ■スクリーニング調査:2025年05月21日 ■本調査:2025年05月23日 |
人数 | ■スクリーニング調査:4,000名 ■本調査:300名 |
方法 | インターネット調査 |
機関 | アイブリッジ株式会社 |
設問内容 | ■スクリーニング調査 ■本調査 |
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