電気代が高い!家庭でできる効率的な節電・節約方法は?

記録的な暑さが続く中、私たちは節電する必要性にも迫られています。ロシア–ウクライナ情勢による電力供給の逼迫を受けて、政府は2022年7月1日から9月30日までの節電要請と節電ポイントの付与を発表しました。
このような厳しい状況で、できるだけラクに効率的に節電し、快適な夏を過ごすためにはどうしたらよいのでしょうか?すぐ効果が出やすい節電方法をお伝えします。
効率的な節電のために…「電気使用量が多い家電」から対策を!
ラクに節電するためには、電気使用量の小さい家電からこまごまとやるよりも、まず使用量の大きい家電を重点的に対策する方が何倍も効果的です。
そこでまず家庭にある家電のうち、使用量がとりわけ大きなものが何かチェックしましょう。
家庭部門機器別電気使用量の内訳
出典:資源エネルギー庁(https://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saving/general/more/pdf/h22_bunsekityosa.pdf)
このように、家庭内で特に電気使用量が多い家電は
- エアコン
- 冷蔵庫
- 照明
- テレビ
となっています。
どうすればそれぞれの家電をラクに効果的に節電できるのでしょうか?以下で詳しく説明します。
それぞれの家電の節電方法
エアコン

電気使用量がとても多いエアコン。夏の電気使用量が特に多い日には、エアコンの使用割合は全体の3分の1以上に及ぶといいます。だからこそ、まず真っ先に節電対策をしたい家電です。
とはいえ、記録的な猛暑が続く今、エアコンをしっかり使うことは健康を守るためにも必要です。安全に節電をするにはどうしたらいいのでしょうか?
そのためにはエアコンの使用環境を整えることがとても大事です。具体的には以下のようなことを試してみましょう。
- そもそも部屋に熱を入れない、ためない
- 空気循環をよくする
- フィルターを掃除する
それぞれ以下で詳しく説明します。また、最後に「エアコンの電源はこまめに消すべきなのか問題」についても解説します。
そもそも部屋に熱を入れない、ためない
エアコンが最も電力を使うのは「電源を入れてから設定温度まで室温を下げるとき」です。
つまり、部屋の中から熱をあらかじめ取り除くようにすると手っ取り早く節電できます。
そのために、
- エアコンを使う前は部屋の換気をして、部屋にこもった熱を抜いておく
- 遮光性の高いカーテンやブラインドを使って、日中の日差しが部屋に入らないようにする
ことで、「部屋に熱を入れない/ためない」ようにしましょう。
ちなみに、カーテンの色は太陽の光を吸収しにくい白色がおすすめです。黒など暗い色だとかえって太陽光を吸収して部屋が暑くなってしまうことがあります。
空気循環をよくする
扇風機やサーキュレーターを使うことで、冷気の循環をよくすることも効果的です。
エアコンの冷たい空気を遠くまで届けることができ、効率よく部屋を涼しくすることができます。
※扇風機やサーキュレーターはエアコンの下に、風を向けたい方向に置くようにしましょう。
フィルターを掃除しよう
そして忘れてはいけないのがフィルターの掃除です。フィルター部分にほこりがたまっていれば、エアコンは温度を下げるためにさらに電力を使わないといけなくなってしまいます。
フィルターは2週間に一度程度定期的に掃除するようにしましょう。
エアコンの電源はこまめに消すべきなのか?問題 先ほど述べた通り、冷房中で最も電力を使うタイミングは「起動後、設定温度にまで室温を下げるとき」です。したがって、短時間の外出にも関わらずいちいちスイッチオフ→起動を繰り返していると、何度も部屋を多くの電力を使って冷やし直すことになり、余計に電力消費が増えてしまいます。
30分程度の短い外出ならエアコンはつけっぱなし、それ以上に長い外出ならスイッチオフする、という風にするのが効果的でしょう。
冷蔵庫

全体のうち15%近くもの電力使用量を占める冷蔵庫も、まずピンポイントに対策するのが節電の近道です!具体的にどのような対策があるのでしょうか?
庫内の熱を上手に逃がす
冷蔵庫は消費電力が大きいため、冷蔵庫自体に熱がこもりやすくなっています。こうして熱くなった冷蔵庫を冷やすためにさらに電気を使ってしまうことも…
そこで、冷蔵庫を周囲からすき間を開けて設置することが有効です。
周囲の壁などから側面、背面の間隔を5-10cm程度空けて、スムーズに放熱できるようにしましょう。
※同じ理由から、冷蔵庫の上に物を置くことも避けたほうが無難です。やむを得ず何かを置かないといけない場合は、ラック等を使ってすき間を確保するようにしましょう。
無駄な開閉はNG
ドアの開け閉めをするたびに、冷蔵庫内の温度が上がり、それを冷やすためにさらなる電気が必要となります。必要以上にドアを開閉したり、ドアを開けっぱなしにすることはできるだけ避けましょう。
冷気を上手に循環させる
冷蔵庫内での冷気の循環を良くし、スムーズに食品を冷やせるようにすることも大事です。
- ものを詰め込みすぎないようにする(全体容量の70%程度)
- 冷蔵庫のファンの前にものを置かない
ようにしましょう。
そもそも暑いところに設置しない
「日本電気工業会」の実験によると、周囲の温度が30度から35度になっただけで消費電力が約47%増加した例があります。
直射日光やガスコンロなどの熱源の近くといったような、気温が高くなりやすい場所に冷蔵庫を設置するのは避けるようにしましょう。
照明

照明も実は冷蔵庫と同じくらい電力使用量が大きい設備です。照明に関しても、普段から節電習慣を身につけておくのがおすすめです。
こまめに消す
必要ない時は照明を消す習慣をつけましょう。
定期的なお掃除を
ランプやセードが汚れていると極端に暗くなってしまいます。キッチンなど汚れやすい場所を中心に、こまめにお掃除するようにしましょう。
明るさ調整ができるものにする
光の明るさを変えることができる「調光機能」付きの照明もあります。こうした照明を使い、必要最低限の明るさに設定して過ごすようにすると良いでしょう。
テレビ

テレビをずっと付けっぱなしにしている…という方もいるかもしれませんが、テレビも電気使用量の大きい家電の一つ。普段から以下のような節電対策をするくせをつけると良いでしょう。
こまめに消す
テレビを見ない時は電源を切るようにしましょう。
画面を暗めに設定する
節電のためにも目のためにも、必要以上の明るさで画面を見るのは避けましょう。
画面を掃除する
画面が汚れていると、画面が暗く見えて余計に明るさを上げてしまうことにつながります。こまめにお掃除をして電気の無駄遣いを防ぎましょう。
地味に多い…待機時消費電力の節電方法
「待機電力」とは、電子機器を使用していない間に消費される微小な電力のことです。
実は、待機電力は全体の使用量のうち約5.1%もの割合を占めており、あなどれません。
- 必要ないときはスイッチを切る
- しばらく使わない機器はコンセントからプラグを抜く
ようにすると効果的です。
いちいちコンセントをプラグから抜くのが面倒な場合は… 節電タップを使うとスイッチひとつで電気供給のオン・オフを管理できます。
まとめ 【保存版】効率的な節電方法チェックリスト
今まで説明した節電のポイントをまとめておきます。夏の間、このチェックリストを見返しながら効率的に節電をしてみてください。
エアコン |
---|
□エアコン使用前に換気する □カーテンやブラインドで日中の日差しが入るのを防ぐ □扇風機やサーキュレーターを併用する □フィルターの掃除(2週間に1回程度) □30分以下の外出なら…エアコンは付けっぱなしが◎ |
冷蔵庫 |
□周囲からすきまを開けて設置する(5-10cm程度) □無駄なドアの開閉はしない □ものを詰め込みすぎないようにする(全体の70%程度) □直射日光や熱源の近くなど、熱い場所に設置するのを避ける |
照明 |
□こまめに消す □定期的に掃除する □明るさ調整ができるものにする |
テレビ |
□見ない時はこまめに消す □画面を暗めに設定する □画面を掃除する |
待機電力 |
□必要ないときはスイッチを切る □しばらく使わない機器はコンセントからプラグを抜く、 または節電タップでスイッチを切る |
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