【新電力はやばい?】大手と提携の安心な新電力を紹介|倒産リスクと対策を電気料金選びのプロが解説

「新電力に契約するとやばいのでは?」「倒産リスクが心配…」といった不安の声が聞かれます。確かに、経営が厳しくなる新電力もありますが、大手電力会社や大手ガス会社と提携している新電力なら安心して利用しやすいです。
本記事では、新電力のリスクと対策をわかりやすく解説。その上で、CDエナジーダイレクトや大阪ガスの電気など、経営基盤が安定している会社を厳選してご紹介します。また、電気料金比較シミュレーターで実際の料金も確認できます。
正しい知識を身につけて、安心かつお得に利用できる新電力を選びましょう。
新電力が「やばい」と言われる理由
「新電力にすると倒産しそう」「停電が増えるのでは?」など、不安の声を耳にしたことがあるかもしれません。
主に以下のような理由から「やばい」と言われることが多いです。
- △ 倒産・撤退リスク:大手と比べて資本力が小さい新電力会社もあり、市場価格の高騰に耐えられず撤退するケースがある
- △ 料金体系の複雑さ:基本料金や電力量料金などの他に、「市場価格調整額」など独自の料金を課す会社もあり、思いがけず電気料金が割高になるケースがある
- △ 会社ごとのサービス格差:カスタマーサポートや請求システムなどに差があり、事前に確認していないとトラブルになることがある
しかし、「新電力はやばいのでは?」と言われる一方で、適切な電力会社やプランを選べば光熱費が節約できるという大きなメリットもあります。
そこで本記事では、新電力のリスクを正しく理解し、安全に活用するためのポイントを詳しく解説していきます。
実際に停電リスクはある?新電力が倒産した場合の「最終保障供給義務」とは
結論から言うと、 新電力だからといって「突然停電して使えなくなる」ことは基本的にありません。
-
電気の品質は変わらない
電気を送る設備やネットワークは地域の大手電力会社が管理しているため、契約先が変わっても電気の品質は変わりません。
-
新電力が倒産しても電力供給は継続
新電力会社が倒産した場合でも、地域の大手電力会社には「最終保障供給義務」があり、別の電力会社への切り替えが完了するまでの間、電気を供給し続けることが法律で定められています。
つまり、万が一契約先の新電力会社が撤退・倒産したとしても、電気の供給が途切れることはありません。
ただし、最終保障供給は一時的な措置であるため、新しい契約先を早めに探す必要があります。万が一、契約先の新電力が倒産するという連絡を受けたら、速やかに他の電力会社への切り替え手続きを行いましょう。

とはいえ、「それでも契約先の新電力が倒産してしまって困るリスクは避けたい…」という方もいらっしゃることでしょう。そんな方には、後述するように、倒産リスクの低い大手が経営する(あるいは大手と提携している)新電力を選ぶことをおすすめします。
新電力のメリット:コストダウン&選択肢が増える
「新電力はやばいかも」という不安に隠れてしまいがちですが、新電力には以下のようなメリットもあります。
-
光熱費が節約できる可能性
大手電力会社よりも基本料金や従量料金が安く設定されているプランが多々あり、新電力に乗り換えるだけで年間数千円~数万円の削減も期待できます。
特に電気使用量が多い世帯では乗り換えによる削減額が大きくなる可能性があります。
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サービスや特典が充実
ガスや通信(スマホ・ネット回線)とのセット割やポイント付与、環境に配慮した再生可能エネルギープランなど、特徴的なサービスを提供する新電力も多数存在します。
自分のライフスタイルや価値観に合わせて、より自由に電力会社を選べるのも、消費者として大きなメリットだといえるでしょう。
万が一のリスクに備える!安心して使うための3つのポイント
それでは、新電力を安心して選び、使うために大事なポイントとは何でしょうか?
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会社の信頼性・実績をチェック
親会社やグループ企業の有無、事業実績、利用者の評価などを確認しましょう。
大手企業が運営している、または大手と提携している新電力は、倒産するリスクが非常に低いといえます。
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解約条件・違約金の有無をチェック
何か不安が生じた時、すぐに別の新電力や大手電力会社に乗り換えたい方は、解約手数料がゼロのプランを選びましょう。 いざという時のために乗り換えのハードルを下げておくと安心です。
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料金の内訳を確認し、「料金表にない料金」もすべて込みで料金シミュレーションする
実は電気料金には、料金表に書かれている「 基本料金(または最低料金)」「 電力量料金」の他にも、「 燃料費調整額」「 再エネ賦課金」といった料金が含まれています。また、電力会社によってはさらに追加料金を課す場合もあります。
こうした「料金表には書かれていない料金」もすべて込みで料金シミュレーションを行うことで、より正確性の高い形で料金を把握し、厳密に比較することができます。

【安心&お得!】おすすめ電力会社ランキング
ここでは当サイトが厳選した安心かつ料金メリットが期待できる、おすすめ電力会社を紹介します。
おすすめ電力会社の選定基準
以下のような観点から、おすすめ電力会社を選定しました。
- 大手会社による経営で安心
- 料金メリットが期待できる
- 解約金が基本的に無料
会社 | エリア | お得額* 3人世帯の場合 |
解約・違約金 | ポイントサービス | 会社の特徴 |
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![]() オクトパスエナジー |
全国 | 電気料金が 6,432円 /年 お得 ※東京電力エリアの場合 |
〇 無料 |
× なし |
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![]() CDエナジーダイレクト |
関東 | 電気とガスをセットで 8,160円 /年 お得 |
△ 一部あり |
〇 あり |
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![]() 大阪ガスの電気 |
関西 | 電気とガスをセットで 9,948円 /年 お得 |
△ 一部あり |
× なし |
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![]() 中部電力ミライズ |
中部 | 電気とガスをセットで 10,524円 /年 お得 |
△ 一部あり (for APプランのみ) |
〇 あり |
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![]() エネワンでんき |
北海道 | 電気料金が 3,780円 /年 お得 |
〇 無料 (ただし1年以上利用する必要あり) |
× なし |
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* 各地域の大手電力会社の料金と比較。電気ガスセットの場合は各地域の大手電力会社+大手ガス会社を別々に契約した場合と比較。詳細は以下を参照。
電気ガスセット比較について:大手電力会社の従量電灯・大手ガス会社の一般料金では燃料費調整額・原料費調整額に上限があるのに対して、上記の新電力・新ガス会社では上限がない。仮に燃料価格が著しく高騰した場合、新電力・新ガス会社のプランの燃・原料費調整額が高くなり、上記の料金メリットが出ない可能性あり。
【お得額試算条件】
■オクトパスエナジー
東京電力・従量電灯Bとオクトパスエナジー・グリーンオクトパスを料金比較。 3人世帯=契約アンペア40A、月使用量330kWhと想定。基本料金・電力量料金・燃料費調整額・再エネ賦課金の合計。2025年3月分の単価に基づく
■CDエナジーダイレクト
・東京電力「従量電灯B」+東京ガス「一般料金」と、CDエナジーダイレクト「ベーシックでんき」+「ベーシックガス」を比較
・CDエナジーダイレクトはセット割を適用した単価
・契約アンペア40A、月の電気使用量330kWh、ガス使用量40㎥を想定
・2025年3月時点の単価を参照。電気は基本料金・電力量料金の合計で燃料費調整額と再エネ賦課金を含まない。ガスも同様に原料費調整額は含まない
・燃・原料費調整単価は、CDエナジーダイレクトでは上限がない一方、東京電力「従量電灯B」と東京ガス「一般料金」では上限がある。そのため燃料価格の著しい高騰により燃・原料費調整単価が上限を超える場合、CDエナジーダイレクトの電気・ガス料金が割高になる可能性あり
■大阪ガスの電気
・関西電力「従量電灯A」と大阪ガス「一般料金」を別々に契約している場合と、大阪ガスで電気ガスセットを契約している場合を比較
・大阪ガスの電気ガスセットについて、電気は「ファミリー応援プラン」、ガスは「まとめトク料金」を契約していると仮定
・契約アンペア40A、月の電気使用量330kWh、ガス使用量40㎥を想定
・電気は基本料金・電力量料金の合計。燃料費調整額と再エネ賦課金は含まない
・ガスは基本料金・従量料金の合計。原料費調整額は含まない
・ただし、関西電力の従量電灯Aと大阪ガスの一般料金では燃・原料費調整額に上限があるのに対して、それ以外のプランでは上限がありません。仮に燃料価格が著しく高騰した場合、それ以外のプランの燃・原料費調整額が高くなり、上記の料金メリットが出ない可能性があります
■中部電力ミライズ
・中部電力ミライズ「従量電灯B」+東邦ガス「一般料金」と、中部電力ミライズ「おとくプラン」+「カテエネガスプラン」を比較
・中部電力ミライズの電気ガスセットは「セット割」を適用した単価
・契約アンペア40A、月の電気使用量330kWh、ガス使用量40㎥を想定
・2025年3月時点の単価を参照。電気は基本料金・電力量料金の合計で燃料費調整額と再エネ賦課金を含まない。ガスも同様に原料費調整額は含まない
■エネワンでんき
北海道電力・従量電灯Bとエネワンでんき・エネワンLプランを比較。 3人世帯=契約アンペア40A、月使用量330kWhと想定。基本料金・電力量料金・燃料費調整額・再エネ賦課金の合計。2025年3月分の単価に基づく
お得額の試算条件をさらに詳しく見る(クリックして表示) 閉じる
かんたん診断!電気料金比較シミュレーター
お得な電力会社はお住まいの地域や電気使用量に応じて変わります。以下で郵便番号と電気使用量を入力するだけで、あなたにお得なプランが1分で診断できます!
電気料金比較シミュレーション
💡世帯人数別:電気使用量の目安(1月分)
・1人暮らし:250kWh /・2人暮らし:440kWh /・3人暮らし:515kWh /・4人暮らし:655kWh
電気料金シミュレーターご利用上のご注意
- 本サービスで表示される料金プランの情報は、各電力会社が公表しているデータを基に作成されています。当該情報について、十分な注意を払った上で定期的に更新を行っておりますが、ご利用時点での料金単価やサービスその他を保証するものではありません。
- 政府による補助金が適用される際、その割引をシミュレーションに反映しています。一部の電力会社では適用外となる場合がございますのでご注意ください。
- シミュレーションには、元々の定額割引が含まれていますが、特典ポイントや一部キャンペーンなどは計算に反映されていません。詳細はシミュレーター内の「特徴」説明や、各電力会社の公式サイトをご確認ください。
- 燃料費調整単価、またそれに相当する電源調達調整単価などは、各電力会社の公表データに基づき毎月更新し、1年分の電気料金に反映しています。現在2025年3月分の単価を基準として計算しています。
- 再生可能エネルギー発電促進賦課金は、現在2024年度分の3.49円/kWhを基準に計算しています。
- 自家発電設備や蓄電池の利用による料金の変動は、シミュレーション結果に反映されていません。
- 継続して利用する場合の料金を試算しています。途中解約料や特定の条件で発生する料金は含まれていません。
- 全国どの地域でもご利用いただけます。ただし、離島や集合住宅単位で一括契約されている場合は、料金プランの切り替えができない場合があります。
- 電気とガスを併用している一般のご家庭向けに設計されています。
- ご入力いただいた条件から、当社独自の前提条件に基づいて電力使用量を試算しています。本シミュレーションは参考目安であり、実際の支払額や節約額を保証するものではありません。
- 当社では各料金プランやサービスの詳細についてのご質問にはお答えできません。直接各電力会社にお問い合わせください。
ご利用上のご注意 閉じる
よくある質問(Q&A)
よくある質問を以下にまとめました。
Q1. 新電力が倒産したらどうなるの?電気は止まってしまう?
A. 倒産しても、法律で定められた「最終保障供給義務」により、地域の大手電力会社が電気を供給し続けます。 ただし、新しい契約先を早めに探して切り替えることをおすすめします。
Q2. 新電力って大手よりどれくらい安い?
A. 電気使用量やプランによりますが、年間数千円~数万円の節約例があります。 シミュレーターを使ってみて、実際の割引額を確認してみると具体的なメリットが見えてきます。
Q3. 新電力に契約して料金が割高になるのが怖いです…どうすれば?
A. 電気料金の仕組みは複雑で、料金表に書かれている「基本料金(または最低料金)」「電力量料金」の他にも、「燃料費調整額」「再エネ賦課金」といった料金が含まれています。
会社によっては「市場価格調整額」などといったさらなる追加料金を課している場合もあります。
思いがけず割高な新電力に契約してしまうのを避けるには、こうした「料金表には書かれていない料金」もすべて込みで料金シミュレーションを行うことが大切です。
当サイトの電気料金シミュレーターなら、
- 郵便番号と電気使用量を入力するだけで、あなたにお得なプランが1分で診断可能
- 「料金表にはない料金」もすべて含めた料金シミュレーション可能
ぜひお気軽にご活用下さい。
Q4. 新電力から大手に戻す場合、手続きは面倒?
A. 基本的には新電力から大手電力への切り替えも、ウェブや電話で簡単に完結します。 検針票を用意しておけば、短時間で手続き可能です。
まとめ:正しい知識で賢く新電力を利用しよう
新電力が「やばい」と言われる理由は、倒産リスクや料金変動リスクがあるからです。
しかし、以下のポイントを押さえておけば、安心して新電力を活用できます:
- 倒産しても電気は止まりません:法律で定められた「最終保障供給義務」により、地域の大手電力会社が電気を供給し続けます
- 電気の品質は変わりません:送電設備は大手電力会社が管理しているため、契約先が変わっても品質は同じです
- 光熱費の節約も期待できます:適切な会社を選べば、年間数千円~数万円の削減も可能です
ただし、安心してお得に新電力を使うためには、以下の3点を必ずチェックしましょう:
- 会社の信頼性・実績:大手企業による経営や提携があれば安心です
- 解約条件・違約金の有無:いざという時のために、解約手数料がゼロのプランがおすすめです
- 料金の内訳:「料金表にない料金」もすべて込みで料金シミュレーションすることが大切です
「新電力=危ない」というイメージだけにとらわれず、正しい知識を持って比較・検討を行うことで、安心かつお得な電力生活を実現できます。
ぜひ本記事で紹介した情報を参考に、あなたに合った電力会社選びを進めてください。