【2026年3月】電気代が急に高い?なんかおかしい?値上げではない3つの理由
「今月の電気代、なんでこんなに高いの?」
結論から言うと、2026年3月現在、電気料金そのものは値上げされていません。
なのに、請求書を見て、思わず二度見してしまった人も多いのではないでしょうか。
物価高が続く中、最近は中東情勢の影響で原油やLNGの価格もニュースになっています。
そのため、「電気料金がまた値上げされたのでは?」と不安になった人もいるかもしれません。
実は、電気料金が高く感じる理由は主に次の3つです。
- 電気の使用量が増えている
- 政府の補助金が縮小している
- 市場連動型プランを利用している
今回は、電気代の仕組みに詳しい専門家と、家計を気にするAさんの会話を通じて、「値上げされていないのになぜ高いのか?」その真相を探っていきましょう。
A(電気料金が高くて驚いている人):ちょっと聞いて!今月の電気代の請求書を見て、目玉が飛び出そうになっちゃった。これって、またどこかで電気料金が値上げされたってこと!?
B(詳しい友人):本当?でも実は、2026年3月時点では、大手電力会社の料金そのものは値上げされていないんだよ。
A:え、本当に?ニュースで火力発電の原料の価格※が上がってるって言ってたから、てっきりそのせいかと……。
※火力発電には、石油、天然ガス(LNG)、石炭が利用されています。
B:確かに燃料費は上がっているけど、それが電気代に反映される「燃料費調整額」にはタイムラグがあるんだ。だから、電気代が高いのには他の理由があると思うよ。
実は「値上げ」には数ヶ月のズレがある?
B:燃料費調整額は、3ヶ月間の貿易価格を計算して、その2ヶ月後に反映される仕組みなんだ。だから、最近の燃料高騰の影響が出るのは最短でも2026年6月頃からだと思うな。
A:なるほど。じゃあ、今この瞬間に請求が高いのは、単価が上がったからじゃないってこと?
B:その通り。再エネ賦課金の単価も5月に更新されるまでは変わっていないしね。じゃあ、なぜ高くなったのか、 主な理由を3つ整理してみよう。
【解説】 「燃料費調整額」ってなんだっけ?
A:その前に、「燃料費調整額」について説明してくれる?ちゃんと理解しているか自信がなくて・・・
B:燃料費調整額とは、発電に使われる燃料の価格変動を電気代に反映させるために設定されている料金のこと。電気の使用「1kWhにつきいくら」という風に設定されているよ。
ちなみに、都市ガスにも似たようなものがあり、それは「原料費調整額」と言われているんだ。
「再エネ賦課金」とは別のもの。「再エネ賦課金」は設定されたら、1年間は変わらない。次は5月に更新されるよ。確かに、「再エネ賦課金」も上がる可能性はあるので、注目はしておきたいところ。
電気代が高くなった理由は主に3つ
理由1:いつの間にか「電気の使用量」が増えている
B:一番多いのは、単純に使用量(kWh)が増えたケースだね。
- 乾燥機付き洗濯機を使い始めた
- 空気清浄機や加湿器をずっとつけている
- 在宅ワークが増えたり、エアコンの設定温度を上げたりした
もしくは、その前の月の電気の使用量が少なかっただけかもしれないね。その差で今月は高く感じたのかもしれない。外出が多かったり、旅行に行っていたら、家で電気を使う量が減るからね。
A:うっ、心当たりがあるかも……。まずは検針票で、前月や去年の同じ時期と「kWh」を比べてみます。
理由2:政府の「補助金」が減ってしまった
B:これが意外と盲点!2026年1月からの「電気・ガス料金支援」だけど、3月使用分から割引額がギュッと縮小されているんだ。
| エネルギー種別 | 1・2月使用分の割引額 | 3月使用分の割引額 |
|---|---|---|
| 電気 | -4.5円/kWh | 補助金の額がDOWN -1.5円/kWh |
| 都市ガス | -18円/㎥ | 都市ガスの補助金もDOWN -6円/㎥ |
A:補助金が減った分、実質的な支払いが増えたってことか。
B:正解。ただ、3月分は4月の請求に乗ることが多いから、今(3月)届いた請求が高いなら別の理由の可能性が高いよ。
補助金の額が減ったことを、「値上げ」と言っている記事を見かけるかもしれないけど、正確には補助金の額が下がっただけだよ。
加えて、この補助金はいったん3月でおしまい。4月からはなくなってしまうのも覚えておこう。
理由3:「市場連動型」のプランを使っている
B:楽天でんきやLooopでんきみたいに、市場価格で料金が変わるプランを使ってない?
- 楽天でんき:基本料金0円だけど、独自の「市場価格調整額」が変動するんだ。最近は大手電力の「燃料費調整額」より高くなる傾向があるよ。
- Looopでんき:30分ごとに単価が変わるから、高い時間帯に電気を集中して使うと一気に請求が跳ね上がるんだ。うまくオフピークを生かせると電気料金はぐっと安くなるよ。
あとは、タダ電みたいに、一定までは電気料金が無料だけど、5,000円以降の電気が急に高くなるというプランもあるよ。
A:自分の契約プランがどういう仕組みか、ちゃんと見ておかないといけないね。
まとめ:まだ電気代は値上がりしていないけど4月以降に備えておこう!
A:とりあえず、今は「一斉値上げ」のせいじゃないって分かってスッキリしたよ。
B:でも油断は禁物。6月頃からは本格的に上がる可能性があるから、今のうちに、効果的な節電を意識することや、より安い電気料金プランへの切り替えを検討するといった対策をしておくと安心だよ。
できれば、新たな政府の補助があるとありがたいけれど、現時点ではまだ分からないね。備えあれば患いなしで準備をしておこう。
