知らないと損!1月・2月の電気代を安くしている「政府の支援」はいつまで続くのか
2月の検針票を開いて、少しだけホッと胸をなでおろした方も多いのではないでしょうか。例年なら暖房代で跳ね上がるはずの電気代が、今年は予想よりも低く抑えられています。実はこれ、私たちの節電努力だけではなく、再開された政府の「援護射撃」が大きな理由なのです。
「あれ、意外と安い?」2月の検針票に隠された秘密
2026年が幕を開け、寒さが一段と厳しくなった1月。エアコンや電気ヒーターがフル稼働していたはずなのに、2月に届いた請求額を見て「昨年より安いかも?」と感じたなら、その直感は正しいと言えます。なぜなら、1月使用分から政府の「電気・ガス価格激変緩和対策」が、期間限定で復活しているからです。
昨年末までは補助金が途切れていたため、家計への負担が懸念されていました。しかし、この冬の物価高騰を受け、政府は再び支援を行いました。1月の使用分は、家計に直接響く「電気・ガス料金の単価」が大幅に引き下げられています。具体的にどれくらいの恩恵を受けているのか、数字で見ていきましょう。
| 項目 | 補助単価(値引き額) |
|---|---|
| 電気(低圧) | 4.5円 / kWh |
| 都市ガス | 18.0円 / ㎥ |
例えば、4人家族で1ヶ月に400kWhの電気を使用した場合、1,800円が自動的に値引きされています。これに都市ガスの補助も加われば、月に2,500円前後の「節約」ができているような状態です。特に手続きは必要なく、各電力・ガス会社が請求時にあらかじめ差し引いているため、私たちが意識しないうちに請求額は少なくなっています。
なぜ「今だけ」安くなっているのか?
今回の支援策は、あくまで「冬のピーク時」を乗り切るための緊急避難的な措置です。2025年11月に決定された経済対策に基づき、最もエネルギー消費が激しくなる1月から3月までの3ヶ月間にターゲットが絞られています。政府としては、冷え込みが厳しい時期に国民が暖房をためらわずに使えるよう、集中的に予算を投入した形です。
しかし、ここで注意が必要なのは、この「安さ」がエネルギー価格そのものの下落ではないという点です。電気の料金単価は変わっていません。あくまで補助金ありきで、1月の電気・都市ガス代が下がったのです。現在の安さは、いわば期間限定のギフトのようなものだと捉えるべきでしょう。
どこを見れば値引きを確認できる?
検針票をよく見てみてください。「燃料費調整額」の欄の近くに、「政府による値引き」といった趣旨の記載があるはずです。ここを確認することで、実際にはいくら支払うべきだったのか、そしてどれだけ助けられているのかを可視化できます。
補助額が下がります!訪れる「3月の壁」と補助の終了
2月の検針票を見て安心しているのも束の間、実はこのサポートには明確な「期限」が設定されています。1月と2月の使用分までは現在の高い補助率が維持されますが、3月からはその内容がガラリと変わります。春の訪れとともに、補助金の額が大幅に縮小されるスケジュールになっているのです。
- 2月使用分(3月請求): 1月と同額(電気 4.5円/kWh、ガス 18円/㎥)
- 3月使用分(4月請求): 補助が大幅縮小(電気 1.5円/kWh、ガス 6円/㎥)
- 4月使用分以降: 現時点では補助終了(値引きなし)
3月の使用分からは、電気の値引き額が3分の1にまで減ります。4月になれば補助そのものがなくなる予定ですから、暖房を使わなくなる時期とはいえ、単価ベースで見れば「実質的な値上げ」がやってくることになります。今「安い」と感じているのは、この冬の最大級の恩恵を受けている最中だからなのです。
4月以降のリバウンドに注意
補助金が完全に終了する4月以降は、昨年の秋頃と同等の価格水準に戻ることが予想されます。もし夏に向けて冷房効率の悪い家電を使い続けていると、補助金がない状態での請求額に驚くことになるかもしれません。今のうちに「補助金に頼らない省エネ対策」を見直しておくのが賢明です。
私たちの暮らしに静かな安心を届けてくれている2026年冬のエネルギー支援。しかし、この支援が終わった後に、私たちはどのようにエネルギーと向き合っていくべきでしょうか。単に「安くて良かった」で終わらせず、今のうちに自宅の断熱性能を見直したり、より効率的な家電への買い替えを検討したり、あるいは電力会社自体の契約を見直すなど、自衛の手段を考えておく時期が来ているのかもしれません。
補助金という差さえが解ける春に向けて、あなたはどのような準備を始めますか?
消費者が補助終了後に備えるべきこと
国の電気・ガス代に対する支援策は2023年から夏・冬を中心に繰り返し実施されてきましたが、今後も支援策が続く保証はなく、エネルギー価格高騰という根本的な「病」が治ったわけではありません。今回の値下がりもあくまで一時的なものです。
3月からの値上がりに備え、消費者である我々もできる限りの対策を行っていきましょう。
- 省エネのための投資:エアコンの掃除や古い家電の買い替え、断熱材の設置など
- 電気・ガス料金プランの見直し:現在の電気・ガスの使用量や生活スタイルに合ったプランを見つけて契約を切り替え
特に、電気・ガス料金プランの見直しは、契約を他社に変えるだけで月数千円~数万円の節約につながります。さらに1月~3月は引越し需要を狙ったお得なキャンペーンも多数実施されているため、このタイミングに見直しを行うのがおすすめと言えます。