太陽光発電やめたほうがいい?【200人にアンケート】電気代の節約には効果的という事実
電気代の削減には、①「電気の使用量(kWh)を減らす」、②「電気代の安い電力会社にする」、この2つが有力な方法であることは、皆さんご存じの通りでしょう。
一方で、自家発電した電気を自家消費し、そもそも「電力会社から購入する電気の量自体を減らす」という方法もあります。
電気代の高騰が続く中、注目を集めているのが「太陽光発電」です。しかし、高い初期費用を払ってまで導入する価値はあるのでしょうか?
セレクトラ編集部では、太陽光発電を実際に導入した200名を対象に独自アンケートを実施しました。「ぶっちゃけ、いくら安くなった?」「元は取れる?」など、検討中の方が最も知りたいリアルな数字を公開します。
【調査概要】本記事のデータについて
※本記事では、事前調査(n=2,000)で太陽光発電の利用状況を把握し、そのうち導入者200名を対象に詳細な本調査を実施しています。
本アンケートは、セレクトラが独自に行ったものです。日本のエネルギー理解の一助として本調査を活用いただければと思います。ただし、内容を引用される際は、引用元が「セレクトラ・ジャパン株式会社:電気・ガス部門による調査」である旨と本リンクを記載ください。
| アンケート概要 | |
|---|---|
| 人数 |
スクリーニング:30~90歳までの男女2,000人 本調査:太陽光発電を利用している男女200人 |
| 期間 |
■スクリーニング調査:2026年4月9日 ■本調査:2026年4月10日~17日 |
| 方法 | インターネット調査 |
| 機関 | アイブリッジ株式会社 |
アンケートの設問内容はこちら
| 設問内容 |
■スクリーニング調査(男女2,000名) Q1: あなたの家庭では太陽光発電を導入していますか? Q2: 太陽光発電を導入したのはいつですか? Q3: 太陽光発電を導入した主な理由は何ですか? Q4: 太陽光発電で発電した電気をどう利用していますか? Q5: 太陽光発電を導入して「よかった点」や「後悔している点」があれば教えてください。 ■本調査(男女200名) Q1: 太陽光発電の導入により、家庭の電気代はどの程度変わりましたか?現在の感覚的に近いものを選んでください。 Q2: ご家庭では蓄電池(家庭用蓄電システム)を設置していますか? Q3: ご自宅はオール電化住宅ですか? Q4: 太陽光発電を導入する際に利用した制度・補助金はありますか? Q5: 太陽光発電を導入して満足していますか? Q6: そのように思った理由を詳しく教えてください。 |
太陽光導入のきっかけ第1位は「電気代を節約したい」
事前調査(n=2,000)のうち、太陽光発電の導入者318名に聞いた結果、導入の主な理由は以下の通りでした(複数回答可)。
- 電気代を節約したい:246人(77%)
- 売電で収入を得たい:130人(41%)
- 環境に配慮したい(CO2削減):102人(32%)
- その他:8人(3%)
電気代の節約を目的に導入した人が最も多いことが分かりました。
【時代で変わる】2010年以前と今、導入の目的はどう違う?
太陽光発電を導入する最大の理由は、導入時期に関わらず一貫して「電気代の節約」であることが分かりました。特に2016年以降の導入者では、8割以上が節約を主な目的に挙げています。
一方で、時代による違いも見られます。売電価格が高かった2011年〜2020年頃の導入者は、節約に加えて半数以上(50%以上)が「売電収入」も目的としていました。
しかし、2021年以降の導入者では、売電目的の割合は3割程度まで減少しています。その代わりに「環境への配慮(36.4%)」を挙げる人が増加しており、価値観の変化も見て取れます。
| 導入時期 | 総数 | 節約したい | 売電収入を得たい | 環境配慮 |
|---|---|---|---|---|
| 2010年以前 (初期導入) |
92人 | 69.6% | 27.2% | 39.1% |
| 2011-2015年 (FIT制度で高額買取) |
96人 | 74.0% | 54.2% | 29.2% |
| 2016-2020年 (中期導入、FIT単価は中程度) |
64人 | 85.9% | 51.6% | 21.9% |
| 2021年以降 (最近導入、売電単価低め) |
66人 | 84.8% | 30.3% | 36.4% |
事前調査(n=1,000)のうち、太陽光発電の導入者・かつて導入していた318名に質問。
【検証】導入して電気代はいくら安くなった?
本調査(n=200)では、導入者に具体的な節約効果を聞いたところ、73.0%の人が「電気代が下がった」と実感していることが分かりました。
注目すべきは、大幅に節約できている層がいる一方で、24.0%が「変わらない」と答えている点です。
この回答の背景には、太陽光導入と同時にオール電化への切り替え、その後電気使用量自体が増えたケースや、パネルの発電量(設置容量)が少ないという理由が考えられます。
| 電気代の変化 | 人数(n=200) | 割合 |
|---|---|---|
| 大幅に下がった(月3,000円以上節約) | 70人 | 35% |
| 少し下がった(月1,000円程度節約) | 76人 | 38% |
| ほとんど変わらない | 48人 | 24% |
| 上がった | 2人 | 1% |
| その他 | 4人 | 2% |
本調査(n=200)に質問。
蓄電池と「節約」の関係性は?
| 蓄電池の有無 | 電気代が下がった (大幅・少し) |
電気代が下がらなかった (変わらない・上がった) |
|---|---|---|
| 蓄電池あり (95人) | 79% (75人) | 21% (20人) |
| 蓄電池なし (102人) | 72% (73人) | 28% (29人) |
本調査(n=200)に質問。
本アンケートでは、蓄電池の有無についても質問を行いました。その結果、節約実感との関係を分析したところ、両者の差は約6〜7ポイント程度にとどまりました。
つまり、蓄電池がなくても、太陽光発電だけで約7割の人が電気代削減を実感していることが分かります。
一般的に、蓄電池があれば昼間に発電した電力を夜間にも利用できるため節約効果が高まるとされています。ただし、日中の電力使用量が多い家庭では、発電した電気をその場で使い切れる(自家消費できる)ため、蓄電池の追加メリットは相対的に小さくなると考えられます。
満足度は74%!節約だけではない導入のメリット
総合的な満足度は、147人(73.5%)が「満足」と回答しました。自由回答からは、家計への貢献だけでなく「精神的な安心感」を挙げる声が多く見られました。
📢利用者の「生の声」
- 「自家消費で電気代の節約ができたから」(61歳男性・埼玉県)
- 「買取り価格が大幅に減ったが、安全で快適な生活ができている」(65歳女性・山梨県)
- 「節電に対する意識が向上した」(48歳男性・愛知県)
一方、後悔している点やアドバイスとして、「メンテナンスの必要性」や「日当たりを事前によく考えるべき」という現実的な意見も寄せられています。
補助金を利用した人の満足度が高い傾向
補助金を利用したかどうかで、満足度には約20ポイントもの大きな差が出ています。
- 補助金を利用した人:満足度 79.4%
- 補助金を利用していない人:満足度 59.6%
本調査(n=200)に質問。
初期費用の負担が軽減されることが、投資回収への安心感に直結し、最終的な満足度を大きく底上げしていると言えます。補助金なしでの導入は、費用対効果のハードルが上がるため、満足度のハードルも高い傾向にあるようです。
意外!売電メリットが大きかった世代ほど満足度は低め
時期別では、最も新しい層の満足度が高い結果となりました。
- 2021年以降(最新):満足度 78.6%
- 2016〜2020年:満足度 71.4%
- 2011〜2015年:満足度 75.0%
- 2010年以前(最古):満足度 69.2%
スクリーニング調査(n=1,000)および本調査(n=200)の情報を元に算出。
最新層の満足度が高い理由としては、売電価格は下がっているものの、近年の電気代高騰により「自家消費による節約効果」を強く実感できているためと考えられます。
一方、古い層では設置から10年以上が経過しており、危機の故障・交換といったメンテナンス費用の発生や、FIT(固定価格買取制度)の終了(いわゆる卒FIT)による売電収入の減少が、満足度低下の要因になっている可能性があります。
まとめ:これからの太陽光発電は「賢く使って守る」
今回の調査から、太陽光発電は「売電で稼ぐための設備」から「電気代高騰から家計を守る手段」へと役割が変化していることが明らかになりました。
実際に、多くの人が節約を目的に導入し、その多くが一定の満足を得ています。
ただし、すべての人にメリットがあるわけではありません。設置環境(日当たり)や補助金の有無、相見積もりを取るなど事前にシミュレーションすることが、後悔しないための重要なポイントです。
また、太陽光パネルの導入は一朝一夕にできるものではありません。今すぐ電気料金を下げたい場合は、電気料金プランの切り替えという選択肢があります。作業は簡単、即効性もあります。