タダ電は怪しい？口コミ評判＆デメリット検証💡損益分岐点＆料金の仕組みと注意点も解説！

✎2025年12月20日更新

毎月5,000円までの電気代が無料（タダ）になる「タダ電」。

電気代が無料なんて「タダ電は怪しい」「何か裏があるのでは？」という口コミも見られますが、結論から言うと、タダ電は怪しい会社ではありません。

タダ電はなぜ無料なのか？それは、タダ電ではアプリ内の広告収入＋超過分の電気料金で収益化する仕組みを確立しているからです。

しかし、タダ電は「誰もが毎月の電気代を無料にできる」プランではない点に要注意です。

この口コミのとおり、タダ電では、使用量に応じてかかる「電力量料金」単価が他社と比べて2倍高いというデメリットがあるため、無料枠に収まりにくい一人暮らし以外の世帯や使用量が多い家庭には電気代が割高になる特徴があります。

一方で、一人暮らしや電気使用量の少ない方は、電気代をタダ（無料）または年間を通して他社よりも安く利用できる可能性が高いです。

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タダ電のデメリット＝超過分の料金単価が高い！お得なのは「一人暮らし」

タダ電の口コミ・評判や「タダ電プラン」のメリット・デメリットから、タダ電がお得になる方・お得にならない方の特徴をまとめました。

 

「タダ電」とは？：5,000円まで電気代無料の画期的なプラン💡

 

タダ電はなぜ無料なのか？【電気料金の仕組み】

タダ電は、毎月5,000円相当（71kWh）までは電気料金無料（タダ）で電気を使用できます。

しかし、1ヶ月の電気使用量が71kWh（電気代合計5,000円相当）を超えると、その超過分から、電気代が請求される仕組みです。

では、この超過分の電気料金はどのような料金構成で、どのように計算されているのでしょうか？

タダ電の電気料金の仕組み

タダ電の電気料金は、以下の4つの電気料金から構成されています。

1. 基本料金：5,000円相当（71kWh）までは0円
2. 電力量料金：使用した電力量（kWh）に応じて課金される
3. 燃料費調整額：燃料コストに応じて毎月単価が変動（※市場価格に紐づき、高騰時は追加調整が加算される場合あり）
4. 再生可能エネルギー発電促進賦課金：再エネ普及促進のための税金・すべての電力会社で同額

タダ電では、毎月5,000円相当（71kWh）までは「基本料金」が無料（0円）で、使用量に応じた②～④の電気料金のみ合算して計算されています。

無料枠内に収まる限りは、電気代はタダ（無料）で請求は発生しません。

一方、5,000円相当（71kWh）の無料枠を超えた場合は、「基本料金」280円が発生。それに加えて、71kWh以上の電気使用量に対してかかる②～④の電気料金合計が電気代として請求される仕組みです。

このような「タダ電」独自の電気料金の仕組みにより、一人暮らしなど電気使用量が少ない方にはお得になっても、使用量が多い方には逆に高くなる可能性があります。

この特徴を踏まえて、タダ電の口コミ・評判を検証しながら、気になるメリット・デメリットについても詳しく解説します。

タダ電の口コミ・評判を検証！【メリット・デメリット】

タダ電の実際の契約者の口コミ・評判を基に、タダ電のメリット・デメリットについて解説します。

タダ電の良い口コミ・メリット

タダ電の良い口コミ・評判からメリットを割り出しました。

• タダ電の良い口コミ・評判
• 本当に電気代がタダになる💡
• 切り替えがラクで簡単♪
• 契約手数料・解約金も無料◎
• 使用量＆電気代の管理が簡単！
• 紹介制度で＋100円無料額が増える

 X（旧Twitter）を中心に集めた「タダ電」の最新の口コミ・評判情報を掲載しています。

 本当に電気代がタダになる💡

毎月電気代が5,000円タダになる電力会社「タダ電」に入ってみたんですが、10月から2ヶ月間タダになりました🤣
一人暮らしやセカンドハウスに最適です！

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タダ電の良い口コミ・評判で最も多かったのは、「本当に電気代がタダになった！」「電気が毎月無料で使えて神！」というもの。

タダ電では、毎月5,000円相当（71kWh）までは完全無料で電気を使えるため、電気使用量が無料枠に収まる方は、契約しない手はありません。口コミのように、光熱費をぐっと抑えることができます。

 切り替えがラクで簡単♪

タダ電では、契約申し込み・切り替え方法が簡単＆ラクなのも大きなメリット。

切り替え工事や費用も不要で、契約手続きは、タダ電の公式サイト内の「かんたん申込み」ボタンから必要情報を記入するだけです。

面倒な書類送付などもなく、最短2分であっという間に申し込みが完了します。（▶「タダ電」の詳しい契約手続き方法を確認）

なお、現在の電力会社への解約手続きはタダ電が代行してくれるため不要です。

 契約手数料・解約金も無料◎

上記口コミのとおり、タダ電では解約時の解約金・違約金が無料です。

また、契約期間の定めなどもなく、契約時も契約事務手数料などは一切かかりません。

そのため、実際に試してみて、万一「うちには合わなかった」という場合でも、気兼ねなく解約できるため安心です。

しかし、タダ電は「1地点で1契約しかできない」ため、上記口コミのような季節ごとの乗り換えはできませんのでご注意ください。

 使用量＆電気代の管理が簡単！

タダ電では、会員サイト（マイページ）やアプリで1日・1週間・1ヶ月・年間ごとの電気使用量と電気代がリアルタイムで確認できて非常に便利です。

上記口コミのように、電気使用量と電気代を簡単に管理できるので、無料枠内に収めるための節約もしやすくなります。

 紹介制度で＋100円無料額が増える！

タダ電では、タダ電の無料枠（5,000円）を増やすことができるお得な「紹介プログラム」があります。

このように、紹介すればするほど、無料（タダ）枠が5,000円から5,100円、5,200円、5,300円と増えていくため、紹介可能な友人・知人が周囲に多い方は、よりお得にタダ電を利用できます。

また、現在は、タダ電の公式サイトからの申し込みで、【500円分の無料枠】が追加されるお得なキャンペーンも実施中です！

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タダ電の悪い口コミ・デメリット

続いて、契約前に知っておきたい「タダ電のデメリット」についても、実際の契約者からの口コミ・評判、タダ電の電気料金の仕組みなどを基に詳しく解説します。

• タダ電の悪い口コミ・評判
• 超過分の電気料金単価が高い
• 改悪で条件が悪化した
• 「燃料費調整額」が不透明

 X（旧Twitter）を中心に集めた「タダ電」の最新の口コミ・評判情報を掲載しています。

 超過分の電気料金単価が高い

タダ電の悪い口コミでは、電気代が無料で使えるorお得になると思って契約したのに「かえって電気代が高くなった」契約者が複数いることが確認できました。

これは、タダ電の電気料金の仕組みをきちんと理解しないまま契約したことが原因です。

冒頭でも述べたとおり、タダ電はすべての方が電気代無料で使えるプランではありません。

タダ電で電気代を無料orお得に使うためには、以下の3点をよく理解したうえで契約する必要があります。

1. 超過分の「電力量料金」単価が他社より高い
2. 無料枠（5,000円＝71kWh）を超えると「基本料金」が発生
3. 電気使用量が多い家庭では電気代が高くなるリスク大(▶損益分岐点を見る）

タダ電は電気使用量が71kWh（電気代合計5,000円相当）までは無料ですが、その無料枠を超えた使用分から、5,000円までは0円で請求されなかった以下の4つの電気料金の合計が請求されます。

 タダ電は無料枠（5,000円）を超えるとなぜ高い？

5,000円の無料枠を超えるとタダ電の電気料金が急に高くなるのは、使用量に対してかかる「電力量料金」単価が、他社と比較して高いためです。

そのため、電気使用量が多ければ多いほど、電気代がかえって割高になってしまいます。

 タダ電の電力量料金はどのくらい高い？【東京電力と比較💡】

では、タダ電の電力量料金はどのくらい高いのでしょうか。日本で最も契約者の多い東京電力「従量電灯」プランの電気料金と比較してみます。

なお、最も一般的な電力会社の電力量料金単価は、電気使用量に応じて3段階に分かれていますが、タダ電はシンプルな「一律料金」です。

上記の料金比較結果から、タダ電の電力量料金は「東京電力」の約2倍も高いことがわかります。

そのため、タダ電は電気使用量が多い方には不向きであり、電気使用量が少ない一人暮らしの方にのみおすすめできるプランと言えます。

 改悪で条件が悪化した

上記の口コミのとおり、タダ電はサービスを開始した2023年5月から現在 （2025年12月）までに、計3回の改悪を行っています。

1. 2023年9月1日～
   ・無料（タダ）枠：10,000円→6,500円
2. 2024年1月15日～
   ・無料（タダ）枠：6,500円→5,000円
   ・電力量料金65kWh/円→70kWh/円
   ・「基本料金」導入
   ・「燃料費調整額」の算出方法の変更
3. 2025年6月26日～
   ・蓄電池付き住宅・空き家等は契約対象外に

1回目の改悪は、サービス発表後に申し込みが殺到したため、新規申し込みを一時停止し、再開に併せて料金体系を変更したという経緯があります。

しかし、2回目の改悪では、タダ枠（無料）の電気代がサービス開始時の半額（5,000円）にまでに下がり、当初65kWh/円だった電力量料金も70kWh/円に上がるなど、無料で使える契約者の条件がぐっと厳しくなりました。

また、「提供条件の改定」が行われた3回目の改悪では、2番目の口コミにもあるとおり、それまでサービス対象だった蓄電池付き住宅や、空き家など居住状態が確認できない住宅は契約申し込み対象外となりました。

このように、タダ電では改悪の多さが悪い口コミの多くを占めています。

しかし、今後更なる改悪をすれば、電気代をタダで使える契約者はますます限定的となり、プラン自体が成り立たなくなってしまうため、これ以上の改悪は非現実的に思えます。

それでも改悪が心配な方は、以下のような口コミも参考に、最初から好条件で契約できる電力会社を選ぶ方が無難です。

口コミのオクトパスエナジーでは、タダ電とは対極に、2024年～2025年の間に2回の「料金値下げ」を行い、現在、電気料金の安さは全国でもトップクラスです。

また、新規申し込みで初月から7ヶ月間、毎月1,000円電気代が割引となるお得なキャンペーンや、「友達紹介割」など、契約後もお得が続くため、安定した安さを求める方にはオクトパスエナジーがおすすめです。

 「燃料費調整額」が不透明

一般的な電力会社では、電気代のベースとなる「基本料金」＋「電力量料金」に加えて、月々の燃料コストに応じて毎月変動する「燃料費調整額」を電気使用量にかけて加算（または減算）しています。

「燃料費調整額」単価は、燃料コストに応じて毎月変わることから、どの電力会社でも電気料金表には料金単価を明記していません。

代わりに、電力会社では毎月、最新の「燃料費調整単価」を公式サイトに掲載し、翌月分の燃料費調整額がどのくらいになるかを消費者に公開しています。

ところが、タダ電では、この「燃料費調整単価」が非公開となっています。電気代に直結する「燃料費調整単価」を直接確認できないのは、消費者にとっては大きなデメリットです。

タダ電の「燃料費調整額」の算出方法については、公式サイト下部の「電気需給約款」で確認できますが、自分で計算する必要があり複雑です。

また、毎月の「燃料費調整単価」がわからないと他社との正確な料金比較は不可能であり、料金面で不透明な印象を与えてしまいます。

加えて、約款を確認すると、タダ電の「燃料費調整額」は日本卸電力取引所（JPEX）のスポット市場価格にも紐づいており、1ヶ月間の平均価格がタダ電が定める基準値（15円/kWh）を超えた場合のみ、「燃料費調整額」に「電力市場単価」が加算される仕組みになっています。

これはつまり、燃料価格高騰時には、タダ電の無料枠を超えた時の電気代合計が急激に高くなるリスクがある、ということ。

昨今は燃料価格が落ち着いており、このような状況になることは考えにくいですが、世界情勢などによっては急騰することもあり得るため、契約前にタダ電の料金体系・仕組みについてよく理解しておくことが重要です。

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タダ電の「損益分岐点」はいくら？【料金比較で検証】

「タダ電」の口コミ・評判やメリット・デメリットを確認して、改めて《タダ電は契約者を選ぶプラン》であることがご理解いただけたと思います。

では、具体的に1ヶ月あたりの電気使用量がいくらまでだったら「タダ電」はお得になり、何kWhから割高になるのでしょうか？

タダ電の損益分岐点を、東京電力「従量電灯」プランとの料金比較（20A・30A）から割り出しました。

上記の結果から、「基本料金」＋「電力量料金」の電気料金比較では、タダ電の損益分岐点は以下のようになります。

• 【130kWhまで】タダ電が安い
• 【135～140kWh】20Aなら東京電力が安い
• 【145kWh～】タダ電が高い

しかし、上記に毎月変動する「燃料費調整額」を加算すると、タダ電の方が上記の結果よりも不利になる可能性が高い点に注意が必要です。

算出方法が東京電力よりも高いタダ電の「燃料費調整額」も加味すると、東京電力との比較においては、タダ電の損益分岐点の目安＝月の電気使用量平均125kWh以下とするのが無難でしょう。

ただし、それよりも多く電気を使用する方は、料金比較でも明らかなとおり、タダ電を契約することで逆に電気代が高くなります。

その場合は、電気使用量にかかわらず一人暮らし～家族世帯まで電気代が安いオクトパスエナジーや、電気使用量が多ければ多いほどお得なLooopでんきがおすすめです。

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タダ電の【契約・解約】申し込み方法

タダ電の契約手続き・解約手続きについて、それぞれケース別に解説します。

 「タダ電」の契約手続き方法

タダ電の契約手続きは非常にシンプル＆スピーディです。

タダ電の公式サイトにある「かんたん申込み」ボタンを押して、申し込みフォームに必要事項を記入・送信するだけ！最短2分で手続きが完了します。

• 【タダ電の契約】に必要な情報
• 契約者の氏名・生年月日
• 契約者の連絡先（住所・メールアドレス）
• 電気の使用場所の住所
• 世帯人数
• 支払い用のクレジットカード情報
• 電気の「供給地点特定番号」
• 契約中の電力会社の「お客様番号」（※契約切り替えのみ）

なお、電気の「供給地点特定番号」や「お客様番号」は、契約中の電力会社から届く検針票やマイページなどで確認できます。事前に用意しておきましょう。

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 タダ電の解約手続き方法

 他社への乗り換えによる解約申し込み

他社に乗り換えるために現住所でタダ電を解約する場合は、新しく契約する電力会社が解約手続きを代行してくれます。

そのため、契約者自身が解約手続きをする必要はありません。

なお、 050-3668-6851（セレクトラのらくらく窓口・営業時間：毎日 9時～19時）では、お住まいのエリアで利用できるお得な電気料金プランのご紹介・契約サポートを行っています。

 引っ越しに伴う解約申し込み

引っ越しに伴ってタダ電を解約する場合は、問い合わせ窓口のメールアドレス（[email protected]）または公式サイトの問い合わせフォームにて解約の申し込みを行います。

引っ越し日が決まり次第、早めに解約希望日を伝え、手続きを済ませておくと安心です。

タダ電：問い合わせ連絡先・電話番号

タダ電では「問い合わせ連絡先」として公式サイトでは問い合わせ用の電話番号を明記しておらず、メールでの問い合わせを推奨しています。

タダ電の運営会社：株式会社エスエナジー【会社概要】

タダ電は、「タダ電」以外にも、電気を使うほどビットコインが貯まる「ビットでんき」や、歩けば歩くほど電気代がお得になる「でんきWALK」など、ユニークな電気料金プランを提供している、株式会社エスエナジーによって運営されています。

 

監修：グザビエ・ピノン

世界17か国で電気・ガス料金比較サイトを展開するセレクトラの共同創設者。パリ政治学院にてファイナンスおよび企業戦略の修士号を取得。米国コロンビア大学にて国際エネルギー政策学の修士号を取得。東京大学で１年間の留学経験を持つ。電力市場に関する書籍を出版しており、仏メディアへの出演も多数。