北海道の電気料金は高いって本当?理由と平均額・節約方法を解説
「北海道は電気代が高い」とよく言われますが、実際のところどうなのでしょうか。感覚的に「高い気がする」という話は耳にするものの、具体的に全国と比べてどれくらい差があるのかを把握している人は少ないかもしれません。
結論から言うと、北海道の電気代は「単価が高いこと」と「冬が長いこと」の2つの理由によって、高くなりやすい地域です。
つまり、構造的に電気代が上がりやすい条件がそろっていると言えます。
この記事では、北海道の電気代を全国平均や他エリアのデータと比較しながら実態を整理し、その理由と対策をわかりやすく解説します。
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北海道の電気料金は高い?平均と全国比較
全国の電気代を3か月単位で集計し、季節ごとの傾向が分かるように整理しました。
北海道は、冬の電気代が全国平均と比べて特に高く、夏場はそれほど高くないことが分かります。これは、寒冷な気候による影響が大きいと考えられます。
一方で、夏場の電気代はもっと低くてもよさそうに思えますが、 実際には関西や九州よりも高い水準です。
| 地域 | 冬(1~3月) | 春(4~6月) | 夏(7~9月) | 秋(10~12月) |
|---|---|---|---|---|
| 全国 | 15,585円 | 8,774円 | 9,678円 | 8,840円 |
| 北海道 | 18,472円 | 9,861円 | 8,303円 | 9,907円 |
| 東北 | 16,960円 | 9,646円 | 9,096円 | 9,405円 |
| 関東 | 13,933円 | 9,512円 | 8,268円 | 8,689円 |
| 北陸 | 18,127円 | 10,968円 | 11,485円 | 10,006円 |
| 東海 | 15,950円 | 9,521円 | 8,698円 | 8,198円 |
| 近畿 | 13,815円 | 8,508円 | 7,641円 | 8,157円 |
| 中国 | 16,167円 | 9,823円 | 8,914円 | 8,277円 |
| 四国 | 13,486円 | 9,128円 | 8,294円 | 8,887円 |
| 九州 | 12,566円 | 7,390円 | 7,294円 | 6,964円 |
| 沖縄 | 7,663円 | 6,897円 | 9,503円 | 8,125円 |
※総務省統計局「家計調査 家計収支編」を基にセレクトラが作成
北海道の電気代が高い理由 冬が長く、電気使用量が増える
大きな理由のひとつが、冬の長さと寒さによる電気使用量の増加です。
北海道では暖房の使用期間が長く、地域によっては半年近く暖房を使うこともあります。
上の季節別料金表を見ても、春の時点で電気代が高めであることから、冬の長さの影響が見て取れます。
- 暖房(エアコン・電気ヒーター)
- 給湯(お湯の使用量増加)
これらが重なることで、冬の電気使用量は大きく増加します。
特にオール電化住宅では、冬の電気代が月2万〜3万円に達するケースも珍しくありません。
理由 そもそも電気料金の単価が高い
北海道は、他のエリアと比べて電気料金の単価自体が高く設定されています。
北海道電力の「従量電灯B」のように、基本料金がアンペア制となっている他地域の電力会社と料金を比較してみましょう。
基本料金・従量料金ともに、北海道の料金水準が高いことが分かります。
このテーブルは左右にスライドできます。
| 項目 | 北海道電力 (北海道) |
東京電力EP (東京) |
中部電力ミライズ (中部) |
九州電力 (九州) |
|---|---|---|---|---|
| 基本料金(契約アンペア別) | ||||
| 20A | 836.00円 | 623.50円 | 642.28円 | 632.48円 |
| 30A | 1,254.00円 | 935.25円 | 963.42円 | 948.72円 |
| 40A | 1,672.00円 | 1,247.00円 | 1,284.56円 | 1,264.96円 |
| 50A | 2,090.00円 | 1,558.75円 | 1,605.70円 | 1,581.20円 |
| 60A | 2,508.00円 | 1,870.50円 | 1,926.84円 | 1,897.44円 |
| 電力量料金(1kWhあたりの単価) | ||||
| 第1段階 (〜120kWh) |
35.69円 | 29.80円 | 21.20円 | 18.37円 |
| 第2段階 | 41.98円 (120〜280kWh) |
36.40円 (120〜300kWh) |
25.67円 (120〜300kWh) |
23.97円 (120〜300kWh) |
| 第3段階 | 45.70円 (280kWh〜) |
40.49円 (300kWh〜) |
28.62円 (300kWh〜) |
25.87円 (300kWh〜) |
※2026年5月時点の各社の料金を掲載しています。
※上記の比較表では、10A・15Aの料金は省略しています。
北海道電力の料金設定が高いのはなぜ?
このように、もともとの料金設定が高い理由について、北海道電力も以下のように説明しています。
「実際に、北海道は、面積が広く寒冷地であることから送配電コストが高くつき、他のエリアに比べて電気料金が高く設定されています。また、冬場の暖房需要も高いことから、家庭の電気使用量も多く、必然的に電気代が高くなる傾向にあります。」
北海道は人口密度が低く、広いエリアに電力網を張り巡らせる必要があるため、どうしてもコストがかかりやすい構造になっています。
参考:北海道電力HP > ほくでんグループレポート2023
実際にどれくらい差がある?
実際の請求額で比べると、どのくらい差があるのでしょうか。
一人暮らし、二人暮らし、ファミリー世帯で試算すると、以下のような差が出ることが分かります。
もともとの電気料金の高さが、最終的な請求額にも大きく影響していることが分かります。
このシミュレーションでは、5月時点の燃料費調整額と再エネ賦課金を含めて計算しています。
| 一人暮らし 30A・160kWh |
二人暮らし 40A・280kWh |
4人世帯 50A・420kWh |
|
|---|---|---|---|
| 北海道電力 | 6,743円 | 11,832円 | 18,207円 |
| 九州電力 | 4,988円 | 8,828円 | 13,607円 |
| 東京電力 | 5,467円 | 9,760円 | 15,198円 |
【2026年5月】北海道・札幌の一人暮らし電気代の平均はいくら?では、北海道の人暮らしの電気代のみにフォーカスして、請求額の全国比較しています。
北海道で電気代を安くする方法
北海道は、冬の長さによる使用量の増加に加え、そもそもの電気料金単価が高い地域であることが分かりました。
① 電力会社・料金プランを見直す
電気料金は会社ごとに単価が異なるため、乗り換えるだけで節約できるケースがあります。
もちろん、電気料金の安い地域へ引っ越すのは簡単ではありません。しかし、より料金の安い電力会社へ切り替えることは比較的手軽にできます。
▶ 5月最新!北海道で安い電力会社は?:北海道の電気契約におすすめの電力会社【2026年最新】
② 冷房・暖房効率を改善する
- 断熱カーテンを使う
- すきま風対策をする
暖房効率を上げるだけでも、電気代は大きく変わります。特に最近は、エアコンの効率を高めるためにサーキュレーターを併用する方法が推奨されています。
③ 使用量(kWh)をチェックする
電気代が高い原因が「単価」なのか「使用量」なのかを把握することが重要です。
使用量が多ければ、当然ながら請求額も高くなります。料金が増えると値上げを疑いがちですが、単純に使用量が増えている可能性も十分あります。
まとめ | 5月以降はさらに料金が高くなる可能性も
北海道の電気料金が高い理由は、以下の2点にあることが分かりました。
- そもそも電気料金の単価が高い
- 冬が長く、使用量が増える
構造的に電気代が高くなりやすい地域ではありますが、プランの見直しや暖房効率の改善によって、電気代を抑えることは可能です。
5月は値上がりした再エネ賦課金単価が適用され、6月からは燃料費調整額の上昇も想定されています。請求書を見て驚く前に、具体的な対策を始めてみてはいかがでしょうか。
再エネ賦課金の値上がりがどのくらい影響するのかは、【2026年5月】再エネ賦課金値上げで北海道の電気代はいくら上がった?で詳しく解説しています。