にゃんこ発電!猫も走れば電気は作れる?猫の日に読みたい「動物発電」まとめ
2月22日は猫の日。実は“エネルギー”とも無関係じゃない
2月22日は「にゃん・にゃん・にゃん」の語呂合わせから生まれた猫の日。SNSでは猫写真があふれ、企業も猫モチーフの商品やキャンペーンを展開する、ちょっとした“猫の祝日”です。
そんな猫の日、実は猫と電気・エネルギーはまったく無関係ではありません!少々無理やりですが・・・世界には、猫の運動を電力に変えようとした試みも。
本記事では、ちょっと笑える「猫発電」から、現実の電力を支える"まじめな"動物由来エネルギーまでを紹介します。
猫が走って電気を作る?「猫発電」のネタ的試み
猫発電とは、その名の通り猫の運動を電気に変える装置です。 海外のDIYエンジニアや教育プロジェクトの中には、実際に猫用回し車と発電機を組み合わせて作ってみた人もいます。
もちろん発電量はごくわずかで、家の電気をまかなうのは無理。スマホ充電も正直厳しいレベルです
それでもこうした装置が話題になるのは、「電気は勝手に生まれるものじゃない」と体感できるから。 再生可能エネルギーの仕組みを説明する教材として取り上げられることもあります。
つまり猫発電は、大袈裟にいうならば電力源というよりエネルギー意識を可視化する象徴と言えるでしょう。
以下の動画はクロネコヤマトが猫を使った発電を試みていてるネタ的動画。
猫だけじゃない?動物を使ったユニーク発電
ハムスター発電は教育分野で定番
猫よりもよく知られているのが、ハムスターの回し車発電です。学校の理科教材や科学館の展示として広く使われており、運動エネルギーが電気に変換される様子を体験できます。
発電量はわずかですが、電気を作るのがいかに大変かを実感できる点で教育的価値があります。
ハムスターで発電する画像はたくさんオンライン上でみつけることができます。
歩くだけで発電する床も存在
人間や動物の動きによる振動を電気に変える技術も開発されています。英国の発電床メーカーPavegenは、歩行の衝撃から電力を回収する床を商業施設などに設置しています。
発電量自体は小規模ですが、来場者の動きがそのまま電気になるという仕組みは、エネルギーの可視化という点で高く評価されています。
ここからちょっと真面目な話:社会を支える“動物由来エネルギー”
バイオガスは世界で実用化が進んでいるエネルギー
ここまで紹介した猫発電やハムスター発電は、象徴的・教育的な意味合いが強いものです。
しかし実際には、動物はすでに本格的な電力源として社会に組み込まれています。それがバイオガス発電です。
牛のフンが電気になる?バイオガス発電の仕組み
バイオガス発電は、牛や豚などの家畜の排せつ物を発酵させ、メタンガスを取り出して発電に利用する仕組みです。
有機物を密閉タンクで分解するとメタンが発生し、このガスを燃料としてエンジンやタービンを回します。発電だけでなく、発生する熱も農業施設などで利用できます。
畜産地域ではふん尿処理が大きな課題ですが、バイオガス化することで廃棄物処理とエネルギー生産を同時に実現できます。
実は世界中で使われているバイオガス発電
牛のふんを使った発電というと、まだ実験的な技術のように感じるかもしれません。しかしバイオガス発電はすでに世界各国で実用化されており、決して珍しい仕組みではありません。
特に欧州では普及が進んでおり、農村地域では家畜の排せつ物や農業廃棄物を発酵させたガスを使って発電する施設が数多く稼働しています。ドイツでは農家が発電事業者としてバイオガスプラントを運営する例も多く、地域の電力供給の一部を担っています。
北欧でも同様に、バイオガスは電力だけでなく地域暖房やバス燃料として利用されるなど、エネルギーインフラの一部として組み込まれています。単なる「廃棄物処理」ではなく、地域でエネルギーを循環させる仕組みとして定着しているのが特徴です。
日本でも酪農地域を中心に導入が進んでおり、北海道などでは家畜ふん尿を使ったバイオガス発電施設が稼働しています。発電した電力を売電するだけでなく、余熱を牛舎の暖房や施設運営に使うケースもあります。
このようにバイオガス発電は、猫発電のようなユニークな発想とは違い、すでに社会を支える現実的なエネルギー源として世界中で活用されています。
まとめ:猫発電は夢、でも動物エネルギーは現実
猫が走って電気を作る──そんな話は一見ジョークのように聞こえます。しかし、身近な運動エネルギーが電気になるという発想は、再生可能エネルギーの本質そのものです。
猫発電は象徴的な存在ですが、動物由来のエネルギーはすでに社会の中で実際に使われています。
猫の日は、かわいい写真を楽しむだけでなく、「エネルギーはどこから来るのか」を少し考えてみる日なのかもしれません。