カーリースはデメリットだらけ?賢い活用術を徹底解説
カーリースはデメリットだらけ?カーリースはやめておいたほうがいい?この記事では、カーリースの8つのデメリットを忖度なしに解説します。
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- この記事で分かること
- カーリースが向いている人・向いていない人
- カーリースのデメリットとメリット
- カーリースのデメリットを回避する方法
- おすすめカーリース
【結論】カーリースが向いている人・向いてない人
まずは結論を一言でいうと、カーリースは手軽に車に乗りたい人におすすめ。逆に車にこだわりたい人は、カーリースよりも購入するほうがいいでしょう。
デメリットおよびメリットを踏まえたうえで、カーリースが向いている人、向いてない人をまとめました。
カーリースが向いている人 | カーリースが向いてない人 |
---|---|
|
|
あなたがカーリースに向いていそうなら、後述のデメリットを参考にしたうえで、見積もりに進むことをおすすめします。
カーリースに向いていないタイプに該当する場合でも、後述の「デメリットをカバーするポイント」をご覧ください。カーリースが意外と魅力に感じるかもしれませんよ。
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カーリース8つのデメリット
「カーリースはデメリットだらけ」と言われますが、実際のデメリットは何があるのでしょうか?契約から時系列順にデメリットを解説します。
- 支払総額は購入よりも割高になる
- 走行距離の制限がある
- 契約中の解約は原則不可
- ドレスアップやカスタマイズができない
- メンテナンス・車検費用は別途発生する
- 事故時のリスクが大きい
- 契約満了時の支払いが高額になることがある(残価精算)
- 車が自分のものにならない
デメリット①支払総額は購入よりも割高になる
カーリース契約の支払総額は、車を現金一括購入したりローンで購入するのに比べて割高になります。
カーリース契約では、月々のリース料に車両本体価格やオプション料金に加えて、契約期間中の税金や手数料など、すべて含まれます。
いっぽう車を購入する際の支払総額には、購入時に発生する税金や諸費用しか含まれません。購入した後に再び発生する自動車税や自賠責保険等は、別途で自己負担することになります。
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料金比較シミュレーション
購入時と比べてカーリースがどれほど割高になるか、下記にてシミュレーションしてみました。ハイブリッド普通車で比較してみたところ、総額で100万円程の違いが出ています。
この差額の理由として、カーリース料金が契約期間中の税金や諸費用、およびリース手数料を含むことが挙げられます。
それに対して、購入する場合は2回目以降の税金や自賠責保険、車検費用など自己負担です。そのことを考えると、総額の差はもっと縮まることが分かりますね。
カーリース(ORIX)* | ディーラー | |
---|---|---|
頭金 | なし | 現金一括払い |
支払い額 | 9年契約108回払い 月々33,550円 (総額3,623,400円) | 2,428,250円(カーローン金利5%なら総額2,549,662円) |
※上記の支払額はあくまで一例です。見積もり時期・オプション等によって価格は変動します。
*リースプランは9年後に車がもらえる「いまのりナイン」とす
デメリット②走行距離の制限がある
カーリース契約では、月間走行距離があらかじめ決められています。一般的なのは月間1,000~2,000kmです。
そのため車で長距離通勤をする人や、しばしば遠方まで車を運転する人などには、カーリースは向きません。
なお、走行距離制限を超過したかどうかは、契約満了時に判断されます。実際の総走行距離が「経過月数×月間制限距離」の合計をオーバーしていたら、超過km×〇円という形で追加料金が発生します。
つまり、ある月に車を沢山使って月間走行距離が2,000kmを越えたからといって、追加料金を支払わされることはありません。ドライブや旅行を時々楽しむ程度なら、制限を気にする必要はないでしょう。
デメリット③契約中の解約は原則不可
カーリースは一度契約すると、契約期間が満了するまで中途解約は認められません。万が一解約する事態になると、契約残月数をもとに算出された違約金が発生します。
中途解約金はかなり高額になってしまうので、解約する可能性があるならカーリースの申し込みは慎重に検討しましょう。
解約不可の理由はカーリースの仕組みにある
カーリースは、利用者の代わりにリース会社が車を購入して、その費用を利用者が月々支払って使うという仕組みです。
レンタカーとの大きな違いとして、レンタカーは不特定多数のユーザーに貸し出されますが、カーリースは契約者専用の車になります。
自分専用として購入済みの車を解約することができないのは当然といえますね。
デメリット④ドレスアップやカスタマイズができない
カーリース契約した車は、原則としてドレスアップや改造ができません。なぜなら、契約満了して車を返却する際に現状回復しないといけないからです。
最初に借りた状態に戻す必要があるので、車を自分好みにカスタマイズできないわけです。もちろん、アルミホイールへの交換やカーナビ・ETC設置など、いつでも元に戻せるカスタマイズは問題ありません。
なお、契約満了時に車がもらえるカーリース契約の場合は、自由にカスタマイズすることが可能です。
デメリット⑤メンテナンス・車検費用は別途発生する
メンテナンス・整備代や車検費用はカーリース料金に含まれないため、都度支払う必要があります。
ただし、車検時に発生する税金はリース料に含まれているので、車検時の手出し費用は少なくなります。
デメリット⑥事故時のリスクが大きい
万が一、カーリース契約の車が全損事故になったり盗難に遭った場合は、カーリース契約が強制的に解約扱いになります。
また、修理費用が車の時価を越える場合も全損扱いとなり、強制的に解約になってしまいます。
この場合、契約残月数に応じた未払いのリース料、および車の残価を含む多額の解約金を支払わないといけません。
事故時のリスクがかなり大きいため、任意保険(車両保険付き)への加入を検討するといいでしょう。
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デメリット⑦契約満了時の支払いが高額になることがある(残価精算)
カーリースの契約を満了した際の残価精算により、思ったよりも大きな額を支払わないといけない場合があります。
残価精算とは、契約時に想定された返却時の車の査定額と、契約満了時の車の査定額との間に差があれば、その差額を請求するというものです。
この残価精算は、オープンエンド方式のカーリース契約で行われます。オープンエンド方式だと、月々の支払額は比較的安い代わりに、契約終了時に思った以上の金額を請求される可能性があります。
デメリット⑧車が自分のものにならない
カーリース契約した車は自分専用の車とはいえ、所有者はあくまでリース会社です。契約が満了したら返却する必要があります。
単に乗れればいいという人には向いていますが、車の所有欲を満たしたい人にはカーリースは向かないといえるでしょう。
デメリットを補うカーリースの特長
上で解説したカーリースのデメリットを補うポイントを紹介します。
- カーリースは費用コミコミ&毎月一定額
- 走行距離制限がないカーリース商品もある
- 自分に合った契約期間を選べる
- 契約満了時に車がもらえる契約ならカスタマイズ可
- メンテナンス費・車検無料のカーリース商品がある
- 車両保険付き任意保険に入る
- 残価精算がないクローズエンド方式を検討する
- 契約満了時に車がもらえるカーリース商品がある
①カーリースは費用コミコミ&毎月一定額
カーリース契約にて毎月支払う料金は、車両代に加えて契約期間中の税金や諸費用、およびリース手数料がすべてコミコミです。
いっぽう車をカーローンで購入する場合は、購入時の費用とは別に、以後発生する車関連の税金や諸費用は自己負担になります。
例えるならカーリース契約は、クレジットカードのリボルビング払いに似ています。毎月の出費が一定になるので無理なく支払えるほか、車検時など税金の支払い時に痛い出費が発生するのも防げます。
②走行距離制限がないカーリース商品もある
カーリース商品の中には、契約満了時にそのまま車をもらえるタイプもあります。このタイプの契約なら、実質的に走行距離制限はありません。
たとえば、ORIXカーリース「いまのりシリーズ」なら、契約満了後に車をもらうことが可能です。下記をご覧ください。
いまのりイレブン | いまのりナイン | いまのりセブン | いまのりくん | |
---|---|---|---|---|
契約期間 | 11年 | 9年 | 7年 | 5年 |
乗り換え・返却ができる年数 | 9年経過後 | 7年経過後 | 5年経過後 | 2年経過後 |
契約満了後に車がもらえる | 〇 | 〇 | 〇 | ✖ |
走行距離制限 | 月間2,000km ※契約満了時に車をもらう場合は実質制限なし | 月間2,000km |
③自分に合った契約期間を選べる
カーリース各社は、異なる契約期間(支払年数)の商品を用意しています。長い年月リース契約するのに自信がないなら、比較的短い年数のタイプを選ぶのもいいでしょう。
たとえば「定額カルモくん」なら、1年~11年の間で契約期間を選択できます。ずっと同じ車ではなく、しばらくしたら別の車に乗り換えたい人にもピッタリですね。
④契約満了時に車がもらえる契約ならカスタマイズ可
上記②で紹介したような、契約満了後に車をもらえるカーリース契約であれば、車を好きなようにドレスアップ・カスタマイズすることができます。
「新車を買うには貯金が足りない、でも新車に乗って自由にカスタマイズしたい」そんなあなたには、契約終了後に車がもらえるカーリースがイチオシですよ。
⑤メンテナンス費・車検無料のカーリース商品がある
カーリース各社では、メンテナンス費用や車検整備代もコミコミになるプランや、無料クーポン付きのプランがあります。
たとえばORIXカーリースなら、契約期間中のエンジンオイルやオイルエレメントの無料交換、および車検が無料になるクーポンが付きます。
そういったプランに申し込めば、メンテナンス整備や車検時にも出費を抑えることができて安心です。
⑥車両保険付き任意保険に入る
カーリースした車が事故で大破したり盗難に遭ってしまったら、契約車が無くなる滅失事由に該当し、強制的に解約となります。
その場合、カーリースの残りの契約期間のリース料と、車の残価を合計した解約金を一括支払いしないといけません。
解約金が多額になるリスクを回避するため、車両保険付きの任意保険に加入することをおすすめします。
カーリース車両保険特約もある
自動車保険によっては、カーリース車両専用の特約が用意されています。全損事故に遭った場合、発生する解約金を限度に車両保険金が補償される特約です。損保ジャパンや、東京海上日動のリースカー特約がその一例に挙げられます。
⑦残価精算がないクローズエンド方式を検討する
カーリースの契約満了時に行われる残価精算により、多額の料金を支払わないといけない場合も。それを回避するためには、クローズエンド方式を選ぶといいでしょう。
下記のとおり、クローズエンド方式は毎月のリース料が多少割高になりますが、契約終了時に清算金を支払わなくて済みます。
オープンエンド方式 | クローズエンド方式 | |
---|---|---|
月々のリース料 | 比較的安い | 比較的高い |
残価精算 | あり | なし |
⑧契約満了時に車がもらえるカーリース商品がある
カーリースは契約満了時に車を返却しないといけません。最終的に自分のものにならないのが嫌なら、最終的に車をもらえるカーリース商品がおすすめです。
ORIXカーリース「いまのりシリーズ」など、車がもらえるプランを検討するといいでしょう。
カーリース8つのメリット
カーリースのメリットも8つ解説します。デメリットと比較しつつ、メリットのほうが大きいと感じられれば前向きに検討してみましょう。
- 初期費用0円で新車に乗れる
- 予算オーバーの車でも乗れる
- 支払いコミコミで家計管理が楽
- 車検やオイル交換の無料クーポンがある
- サポートが充実している
- 乗り出しや乗り換えが簡単スムーズ
- 契約満了時の選択肢が豊富
- カーリース費用は全額経費になる
メリット①初期費用0円で新車に乗れる
ほとんどのカーリースは頭金ゼロです。貯金が全くない人にとって、初期費用0円で新車に乗れるのは大きなメリットといえるでしょう。
いっぽう新車をローン購入する場合は、最初にまとまった額の頭金が必要になります。さらに、新車登録時の諸費用や税金は別途発生します。
カーリースなら、それら諸々の費用がすべてリース料に含まれています。手持ちのお金がない人でも、すぐに車に乗り始められるのがカーリースの良さですね。
メリット②予算オーバーの車でも乗れる
購入となると予算オーバーで乗れない車でも、カーリースなら無理なく乗り出せます。
カーリースには残価設定があります。残価とは、契約満了時の車の想定査定額のこと。車両本体価格から残価分を引いた残りの額を契約月数で割るので、負担額が減るわけです。
また、毎月のリース料は契約1ヵ月目からずっと一定なのも、予算を立てやすくて助かります。
メリット③支払いコミコミで家計管理が楽
カーリースの月々の支払い額は、基本的に最初の1ヵ月目から契約満了までずっと一定です。(ボーナス払いがあるプランは別)
契約期間中の車検時にかかる自動車税や重量税、自賠責保険などもリース料に含まれます。そのため、車の出費が計算しやすく家計管理も楽ちんです。
さらにカーリース商品によっては、次に紹介するメリットもあるのでさらに助かりますよ。
メリット④車検やオイル交換の無料クーポンがある
ORIXカーリース「いまのりシリーズ」なら、新車を契約した特典として無料クーポンが付いてきます。定期的に発生する車の出費が無料になるのはうれしいですね。
ちなみに、車検無料クーポンが使えるのはオリックス自動車指定の整備工場です。
- ORIXカーリース「いまのりシリーズ」のクーポン
- 半年毎のエンジンオイル無料交換クーポン
- 1年毎のオイルエレメント無料交換クーポン
- 車検無料クーポン
車検無料クーポンで無料になるサービス
- 基本点検整備費用(総合検査料/代行料/印紙代)
- エンジンオイルおよびオイルエレメント交換
- タイヤローテーション
- ブレーキオイル交換
- ロングライフクーラント交換
- バッテリー液およびウォッシャー液補充
メリット⑤サポートが充実している
カーリース各社は充実のサポートを提供しています。メンテナンスに関する相談や業者の仲介など、カーリースを初めて利用する人でも安心です。
そもそもカーリース契約では、リース会社が車の所有者なのでサポートしてくれるのも当然といえば当然。税金の支払い手続きなどをリース会社がしてくれるのも助かりますね。
メリット⑥乗り出しや乗り換えが簡単スムーズ
新車を購入する場合は、ディーラーや店舗に何度も通ったり、色々な手続きをしたりする必要があります。いっぽう、カーリースなら見積もりから契約、納車までなんとオンラインで完結します。
忙しくてまとまった時間が取れない人、店舗に行って手続きするのが面倒という人も、カーリースなら簡単スムーズに新車に乗り始められます。
もちろん、気になることは納得がいくまでメールや電話で相談できますよ。
メリット⑦契約満了時の選択肢が豊富
カーリース契約では、契約満了時に車を返却するのが基本ですが、そのまま車をもらう、または他の車に乗り換えるという選択肢もあります。
時が経つうちに車に愛着が湧いたら車をもらえばいいですし、他に気になる車種が出てきたら乗り換えるのもいいでしょう。
メリット⑧カーリース費用は全額経費になる
自営業(個人事業主)や法人向けのメリットになりますが、カーリースで発生する料金は全額経費にすることができます※。
※100%仕事で使用する場合。仕事とプライベート兼用なら家事按分が必要
リース車の所有者はあくまでリース会社であり、ユーザーではありません。そのため、固定資産税や減価償却の計算をする手間も不要です。
個人事業主もしくは法人なら、節税効果が高いカーリースはとてもおすすめですよ。
カーローンで経費になるのは利息のみ
カーローンで車を購入した場合、経費にできるのは毎月の支払利息のみです。ローン返済金は、確定申告時に「借入金」または「未払金」扱いになります。
まとめ:カーリースのデメリットをよく知って賢く利用しよう
カーリースは一見デメリットだらけに思えますが、じつはデメリットをカバーする特長を備えています。デメリットとそれを補う特長を下記にて一覧にしました。
さらに、カーリースならではのメリットも少なからずあるので、それらをよく理解したうえで賢く利用するといいでしょう。
デメリット | デメリットを補う特長 |
---|---|
支払総額は購入よりも割高になる | カーリースは費用コミコミ&毎月一定額 |
走行距離の制限がある | 走行距離制限がないカーリース商品もある |
契約中の解約は原則不可 | 自分に合った契約期間を選べる |
ドレスアップやカスタマイズができない | 契約満了時に車がもらえる契約ならカスタマイズ可 |
メンテナンス・車検費用は別途発生する | メンテナンス費・車検無料のカーリース商品もある |
事故時のリスクが大きい | 車両保険付き任意保険に入る |
契約満了時の支払いが高額になることがある(残価精算) | 残価精算がないクローズエンド方式を検討する |
車が自分のものにならない | 契約満了時に車がもらえるカーリース商品がある |