暖房器具一覧 - それぞれの特徴とメリット・デメリット

同じ居住空間であっても、寝室やリビングなど部屋によって快適に感じる暖め方は異なります。目的に合わせて暖房器具を選びましょう。暖房器具には主に2つの暖房方法があります。
冬の暖房器具:どんな選択肢がある?
この記事では、代表的な暖房器具としてこちらの6種類を比較しました。
これらの暖房器具は暖める場所や範囲、暖め方もさまざまです。また、それに伴いかかる燃料代も異なります。冬の暖房器具は、目的に合わせて選ぶことが大切になります。
覚えておきたい暖房器具を選ぶ時のポイントとは?
エアコン、扇風機などの夏の冷房器具に比べると、冬の暖房器具は種類がさらに豊富であることに気付きます。種類が豊富であるゆえに、どの暖房器具を選べば良いのか迷ってしまうこともあるでしょう。暖房器具を選ぶ際に覚えておきたい3つのポイントとして、暖房器具の暖め方・部屋の大きさ・使用する燃料に注目しましょう。
ポイント1:暖房器具の暖め方を考える
暖房器具には、主に2つの暖め方があります。部屋の空気を暖めて循環させる「対流式」と暖房器具からの赤外線が届く範囲を暖める「輻射式」の2つです。
近くがすぐに暖まる輻射式の暖房器具は、帰宅後すぐに暖まりたいときなどに活躍するでしょう。しかし、時間が経過すると近くだけが暖まるために暑くなりすぎてしまうこともあります。手足が暖まってきたら、部屋全体を暖める対流式の暖房器具に切り替えると、長い時間快適に過ごすことができます。ここで比較している6つの暖房器具をこの2種類に分類すると、おおまかに以下のように分けられます。
「対流式」 |
|
「輻射式」 |
|
ポイント2:暖める部屋の大きさを考える
対流式と輻射式の暖め方のちがいによって、暖かさを感じる範囲も変わってきます。空気自体を暖める対流式は、部屋全体を暖房したいときに効果的です。大勢でリビングに集まっているときなどには対流式の暖房器具が最適でしょう。一人で読書や作業をしているときには、部屋全体を暖める必要はないかもしれません。そのような時には、近くを暖めるのに有効な輻射式の暖房器具が有効です。
ポイント3:暖房器具の燃料を考える
ここでご紹介している6つの暖房器具は、燃料もさまざまです。一般的には、電気・ガス・灯油が暖房のための燃料として用いられます。この3種類のエネルギー源から得られる暖かさ(熱量:kcal)は、一定であり変化しません。電気・ガス・灯油から得られる熱量と1円あたりに換算した熱量は以下の通りです。
暖房器具に用いられる燃料 | 単位当たりの熱量 | 1円当たりの熱量 |
---|---|---|
電気(kWh) | 860kcal/1kWh | 約31.8kcal |
都市ガス(㎥) | 9818kcal/1㎥ | 約65.45kcal |
灯油(L) | 8771kcal/1L | 約87.71kcal |
電気:1kWhあたり27円、都市ガス:1㎥あたり150円、灯油ポリタンク1本(18L)あたり1800円として計算したのが各エネルギーの1円あたりの熱量です。各燃料はすべてのエネルギーが熱量に換算され、エネルギーロスはないものとして計算しています。
1円あたりで得られる熱量が大きいのは、灯油→都市ガス→電気という順番になりました。この比較に基づいて考えると、電気を使う暖房器具はコストパフォーマンスが悪いということになります。暖房器具を選ぶ際には、燃料のエネルギー効率も考える必要があります。
暖房器具それぞれのメリット・デメリット
ここまでで考えた3つのポイントを念頭に置きながら、6つの暖房器具のメリット・デメリットを考えてみましょう。
エアコン
エアコンは電気を使う暖房器具なので、上記の表にあてはめるとエネルギー効率が悪いと思えるかもしれません。しかし、エアコンは電気以外のエネルギーも用いて暖房しているため、電気を使う暖房器具のなかでもエネルギー効率が高い製品となっています。
エアコンは電気を利用していますが、電気をそのまま熱に変換してるわけではありません。空気中の熱を集めて圧縮し、室内にその熱を送り出すことによって部屋を暖めています。エアコンに採用されているこの技術は、ヒートポンプ技術というものです。
このヒートポンプ技術によってエアコンは、電気のエネルギー消費効率を増大させることができます。例えば、エネルギー消費効率(COP)が5倍のエアコンなら、電気1kWhによって得られる熱量が5倍になります。つまり、1kWhの電気で、860kcal × 5倍 = 4,300kcalの熱量が得られることになります。これを1kWhあたり27円で計算すると、1円あたりで得られる熱量は約160kcalとなり、都市ガスや灯油よりも大きくなります。つまり、エアコンはとても効率の良い暖房器具であると言えるのです。コストパフォーマンスも良いエアコンは、温度管理もしやすいため長時間部屋全体を暖めるのに向いています。
エアコンのデメリットとしては、部屋の空気自体を暖める対流式のため、乾燥しやすい点が挙げられます。エアコンを使って部屋を暖める場合には、加湿器などの併用が効果的です。
ガスファンヒーター
都市ガスは灯油に次いで燃料のエネルギー効率が良いため、都市ガスを使うガスファンヒーターはコストパフォーマンスの高い暖房器具です。ガスファンヒーターの場合には、燃料の補充などのお手入れも必要なく、手間が軽減できる点もメリットと言えるでしょう。
一方で、エアコンと同じく乾燥しやすく、風が出るため温風が直接当たるのが苦手な方もおられるでしょう。また、ガスファンヒーターも対流式ではありますが、エアコンと比べると場所によって暖かさのムラが生じやすいこともデメリットとなります。
石油ストーブ
石油ストーブは、燃料にコストパフォーマンスの高い灯油を用いており安価で利用できる暖房器具と言えるでしょう。実際に火を生じさせるため、お餅を焼いたりお湯を沸かしたりという調理が行えるのもメリットです。
逆にやけどや事故などのリスクがあることも覚えておかなければなりません。特に小さいお子さんやペットのいるご家庭では使用に注意が必要です。また、灯油を使用するため不完全燃焼による一酸化炭素中毒には気をつけましょう。1時間に2~3分は定期的に換気するようにし、石油ストーブをつけたままの外出も避けなければなりません。
電気カーペット
電気カーペットは、電気によって作り出した熱が逃げやすくコストパフォーマンスとしてはあまり効率のよくない暖房器具です。コストパフォーマンスを度外視すれば、速暖性があり温度もキープしやすいため、使いやすい暖房器具と言えるでしょう。また、空気を乾燥させることもなく火事ややけどの心配も少ないため、ペットや小さなお子さんのおられるお家で活躍します。
こたつ
こたつも電気カーペットと同じく電気を利用して暖めますが、こたつ布団で熱を逃がさないため小さいエネルギーで暖かさを持続させることができます。局所的に長時間暖まりたいときにはこたつはコストパフォーマンスの良い暖房器具です。さらに燃料の補充やお手入れがほとんど要らないことも考えると、一人暮らしや夫婦にはメリットの多い暖房器具となります。
オイルヒーター
オイルヒーターは製品内のオイルを電気のエネルギーで暖め、それを循環させることで持続的に暖房するものです。燃料の補充が必要なく、やけどや火事のリスクも少ない暖房器具です。また、温風を発生させることもないため、乾燥が苦手な方にもおすすめです。
購入後のランニングコストは抑えられるものの、製品自体の料金が他の暖房器具に比べると高い点がデメリットでしょう。同じく製品の価格が高いエアコンとは異なり、暖房としてしか利用できない点もデメリットとなります。
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目的に合わせて賢く選ぼう:暖房器具比較一覧
代表的な6種類の暖房器具のメリットとデメリットをご紹介してきました。ここでは、それぞれの暖房器具をコストパフォーマンス・安全性・乾燥しにくさ・速暖性・温度キープ・お手入れの各項目に分けて評価しました。暖めたい部屋の広さや場所に合わせて暖房器具を選びましょう。
エアコン | ガスファンヒーター | 石油ストーブ | 電気カーペット | こたつ | オイルヒーター | |
---|---|---|---|---|---|---|
コスパ | ◎ | 〇 | 〇 | △ | 〇 | △ |
安全性 | ◎ | 〇 | △ | ◎ | △ | ◎ |
乾燥しにくさ | △ | △ | △ | 〇 | 〇 | 〇 |
速暖性 | △ | ◎ | ◎ | 〇 | 〇 | 〇 |
温度キープ | ◎ | 〇 | △ | ◎ | 〇 | ◎ |
お手入れ | 〇 | △ | △ | ◎ | 〇 | 〇 |
こちらの一覧表を見ると、それぞれの暖房器具で得意な分野が異なることが分かります。それぞれの利点を活かして、目的に合わせて利用するなら最も効率よく快適に部屋を暖めることができるでしょう。例えば、帰宅直後には、速暖性の高いガスファンヒーターや石油ストーブを使い、その後部屋が暖まってきたなら、温度キープに優れているエアコンに切り替えるというような方法です。賢く暖房器具を選んで、高くなりがちな冬の電気代を節約しましょう。
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冬の暖房電気代が気になったら
目的に合わせて暖房器具を選ぶ以外にも電気代を節約する方法があります。冬の暖房にかかる電気が気になったら、電力会社を見直してみましょう。毎月かかる電気の基本料金や1kWhあたりの電力量料金は電力会社によって異なります。つまり、同じように電気を使っていても電力会社を切り替えるだけで、冬の暖房電気代を節約することができるのです。
これは、電気代が高くなる冬に特に重要です。夏はエアコンを昼夜問わずフル稼働させているご家庭も多いため、電気代が高くなると思っているかもしれません。しかし、エアコンを使う時間が短いとしても、一般的に冬の方が電気代は高くなる傾向にあります。それは、外気温と室内温度との差が原因です。
夏は外気温が35℃でも推奨されているエアコンの設定温度は27℃前後で、外気温との差は8℃です。一方、冬は設定温度が温度が20℃として、外気温が5℃だったとすると、室内温度と外気温の差は15℃になります。冬は外気温と快適な室内温度との差が夏よりも大きいため、より大きなエネルギーが必要となるのです。
- 冬の暖房には、電気代がかかる
- 夏の場合:外気温(35℃)と設定温度(27℃)の差 → 8℃
- 冬の場合:外気温(5℃)と設定温度(20℃)の差 → 15℃
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