dカード PLATINUMに必要な年収は? - 損益分岐点とメリット・デメリットもチェック

更新日
dカード PLATINUMに必要な年収は?

「dカード PLATINUMへ」の入会、「dカード GOLDからのdカード PLATINUMへのグレードアップ」を検討中の方がよく持つ疑問、"年収どれくらなら入会できる?"に答えます。

dカード PLATINUMはどんなクレジットカード?

dカード PLATINUMカードはNTTドコモの発行するクレジットカードです。年会費は29,700円(税込)で、他社のプラチナカードの年会費と比べても相場です。

決済サービスとしては、VisaないしはMastercardを選ぶことできます。どちらの決済サービス選んでも、国内外での利用に支障はありません。

ただし、コストコを頻繁に使う人は、Mastercardを選ぶ必要があります。コストコは店舗でもオンラインでもMasterカードブランドでしか支払いができないためです。

dカード PLATINUMの詳細
dカード PLATINUM VISA
年会費(税込)29,700円

家族カード
:1枚目は年会費無料,2枚目以降1,100円
ETCカード
:初年度無料無料,利用があれば2年目以降も無料

dカード PLATINUMだけの特典
ポイント還元率1%
(税込100円で1ポイント)
ケータイ料金 割引

ケータイ料金代を割引

  • ドコモ MAX」「ドコモ ポイ活 MAX」「ドコモ ポイ活 20」「ドコモ mini」・・・毎月550円(税込)割引
  • それ以外・・・毎月187円(税込)割引
クレカ積立マネックス証券
最大3.1%ポイント進呈
電子マネー
  • iD
  • おサイフケータイ、Apple Pay、Visa, Mastercardのタッチ決済
追加カード
  • dカード 家族カード
  • dカード ETCカード
付帯保険
  • 海外旅行傷害保険:最大1億円(※海外旅行費用をdカード PLATINUMで支払った場合の額)
  • 国内旅行傷害保険:最大5,000万円(※費用をdカード PLATINUMで支払った場合)
  • ケータイ補償:最大20万円分
  • お買物あんしん保険 :年間500万円まで
決済サービス
  • ViSA
  • マスターカード

dカード PLATINUMはのメリット・デメリット

dカード PLATINUMならではのメリットとデメリット(注意点)についてまとめると以下のようになります。

dカード PLATINUMはのメリット・デメリット
メリット デメリット
  • 家族カード1枚無料
  • 買い物額に応じて最大4万円の特典
  • ドコモ利用料金が最大20%還元
  • マネックス証券でのdカード積立は最大3.1%と高い還元率。
  • その他のサービスも充実(年間10回まで空港ラウンジの無料利用できるプライオリティパスが発行) できる
  • 年会費29,700円(税込)かかる
  • 審査の難易度はdカード GOLDより上がる
  • 「プライオリティ・パス」および「レストラン優待」は家族カード対象外(dカード PLATINUMの本会員しか使えない)

dカード PLATINUMの審査に通るには?- 年収はどのくらい必要?

dカード PLATINUMの会員になるには、申し込みの後、ドコモによる審査に通過する必要があります。

一方で、 dカード PLATINUMの審査に通るための年収は、明らかにされていません

クレジットカードの審査内容・審査基準は、dカード PLATINUMに限らず極秘事項となっています。ですから、「この年収なら大丈夫」という回答はないのです。

ただし、ショッピング枠が300万円(最大500万円)、月に20万以上ないしは年間200万以上の利用で大きくメリットが出るというdカード PLATINUMのカード設計を考えると、必要な年収は最低でも400万円程度と考えられます。

年収が500万円から600万円以上ならば確実性が高まると言えるでしょう。

しかしながら、年収が十分あるからといって必ず、dカード PLATINUM会員になれるかと言えばそうでもありません。

年収だけじゃない、それ以外にも審査でみられるポイント

クレジットカードの審査というものは、複合的に行われます。年収だけでなく様々な要件が確認されます。

確かに、十分な年収があることは大切なポイントの1つですが、それだけが絶対条件ではないのです。

申し込み条件はクリアしているか?

当然ながら、dカード PLATINUMの「入会条件」をクリアしていなければ審査にすすむこともできません。

以下の条件に合致しているか念のため確認しましょう。

入会条件

  • 満20歳以上(学生を除く)で、安定した継続収入があること
  • 個人名義であること
  • ご本人名義の口座をお支払い口座として設定いただくこと
  • その他当社が定める条件を満たすこと

ドコモ公式サイトより引用

一般的にクレジットカードの審査で確認される項目

各社、クレジットカードの審査の詳細は明らかにしていません。ただし、「このような点は必ずチェックされる」というのは業界内である程度共通しています。

それが以下です。これらの点を総合的にみて、審査を行います。

 収入

"安定した"収入があることは審査では重要視されます。

単純に年収が高いほど必ず有利というわけではなく、毎月安定した収入であることも重視されます。

年収に変動がある人や、給与が固定されていない人などは数年分の年収で審査をすることもあります。

 勤務先・勤続年数・雇用形態

ここでも 安定性が重要視される傾向があります。

例えば、一般的に公務員のように勤務先が倒産することがないと審査では有利になります。これと同様に会社規模の大きさ=安定性として上場企業に勤務している人のほうが、中小企業や個人商店などに勤務する人よりも有利にはなる傾向があります。

場合によっては、申込者が本当にその会社に勤務をしているか確認するため、クレジットカード会社が勤務先に電話をかけることもあります(在籍確認)。

 個人信用情報

過去のクレジット利用やローン返済などの個人信用情報も非常に大切な情報になります。

個人信用情報の照会を行い、そこで長期延滞(滞納)などをしていると、審査に不利になることがあります。

「ローンの利用履歴」が審査に不利に動くことはありません。お金を借りたり、分割で何か購入していても延滞せずきちんと返済しているならば むしろ良いクレジットカードヒストリーとして評価されます。

 ドコモユーザーとしての取引情報

ドコモユーザーとしてどんなサービスをどれくらい利用していたかなども審査の1つの情報として利用される可能性も高いでしょう。

例えば、dカード GOLDを所有しており、年間200万円以上をクレジットカードで支払いをしているならば、有利な材料になり得ます。

というのも、ドコモの、dスマホローンでは、ドコモの回線契約年数やドコモが提供するサービスのご利用情報を与信評価も行うと明記されているためです。

dカード PLATINUMだけの特典・メリット6つ

ここでは、dカード PLATINUMの所有者だけが得れる特典について紹介します。

 対象のドコモ利用料金の1,000円(税抜)ごとに最大20%ポイント還元

dカード PLATINUMには、指定のドコモのサービスに対して、最大20%のポイント還元のサービスがあります。

そのポイント還元率は、 初年度は20%2年目以降は毎月のショッピング額によって10、15、20%のいずれかに決定されます。

具体的には、10万未満なら10%、10~20万だと20%、20万以上なら20%です。

例えば、ショッピング額が10万円未満ですと、以下の表で確認できる通り、10%となり、dカード GOLDの還元率と同じになります。

dカード PLATINUM会員になったからには、 毎月20万以上クレジットカードを利用しないと特典が最大限生かせない、とも言えます。

dカード PLATINUMのドコモサービスに対する還元率

ポイント還元率

最大20%のポイント還元の対象となるドコモのサービス

最大20%ポイント還元の対象となるドコモのサービスは以下の通りです。

  • ドコモのケータイ(ドコモ mini/irumo/ahamoを除く)
  • 「ドコモ光(ahamo光を除く)
  • ドコモでんき Green(※契約エリアにより還元率が異なる)

※参照元:ドコモ公式サイト > よくある質問 > 【ドコモでんき】ドコモでんきの利用によるdポイント還元率を知りたい

すべてのドコモのサービスが対象ではないので要注意です。 例えば、ケータイ代はahamoだと対象外です。

電気料金もドコモでんきではなく、ドコモでんき Greenでないとポイント還元の対象にはなりません。

 前年のお買い物額累計に応じて、最大4万円相当の特典を進呈

dカード PLATINUMならば、さらにお買い物累計額に応じてクーポンがもらえます。

特典としてもらえるクーポンはdショップでの買い物、ふるさと納税、ケータイの購入などさまざまな用途で利用ができます。

クーポンが利用できる対象ショップの一例

dカード GOLDの場合は、いくら買い物額が増えて200万円以上になっても、10,000円相当額以上のクーポンはもらえません

この点が、dカード GOLDとdカード PLATINUMの特徴的な違いの1つです。

クーポンはいつもらえる?

年間ご利用額特典は毎年5月下旬~6月上旬頃にダイレクトメールにて届けれられます。

対象となる利用は、前々年12月16日~前年12月15日のショッピングご利用金額(税込)です。

 端末購入後3年間は最大20万円の端末補償

万が一の紛失・盗難・修理不能(水濡れ・全損)を、購入後3年間最大20万円まで補償してくれます。

dカード GOLDは最大120,000円まで(2026年1月上旬から)であるのに対し、dカード PLATINUMなら20万円と補償額が高くなっています。

対象者は、dカード契約中の本会員だけでなく、家族会員も含まれます。

例えば、iPhoneの最新機種、 iPhone17は、その本体価格が、129,800円です。家族みんながiPhoneに代表されるように、高めの端末を利用しているなら、dカード PLATINUMの補償で安心感が増します。

 世界の空港ラウンジが利用できるプライオリティ・パスが利用無料

dカード PLATINUM会員なら世界145の国や地域、600を超える都市にある約1,600ヵ所の空港ラウンジが年回10回まで無料で利用できます。

ラウンジでは、軽食・ドリンク、無料Wi-Fi、新聞や雑誌の閲覧などが可能です。ラウンジによっては、シャワーやマッサージの提供もあります。

サービス提供元の「プライオリティ・パス」のホームページで「ラウンジ検索」を行えば、どこのラウンジにどのようなサービスがあるか確認することができます。

dカード PLATINUM 本会員のみ無料

無料になるのは本会員のみで、同伴は有料(35USDドル)になります。

 レストラン優待でコース料理が無料(by招待日和)

「招待日和」に登録のある国内有名レストラン約200店舗で1名分のコース料理が無料になります。

「招待日和」に会員登録し予約を行います。料理はその店舗でおすすめするコースが提供されます。 大人2名で予約をし、そのうちコース代金1名分が無料になるという仕組みです。

dカード PLATINUM 本会員のみ対象の特典で、家族カードは対象外となります。

 マネックス証券でのdカード積立で最大3.1%のポイント還元

「ドコモのNISA by マネックス証券」で、毎月の積立額(上限は10万円)に対して、ポイント還元があります。

投資信託の積立をクレジットカードで決済にしているならば、 つまり「クレカ積み立て」をしているならば、dカードのポイント還元は魅力的です。

クレカ積立のポイント還元は他のクレジットカードでも行っていますが、3.1%というのは、かなり高い還元率と言えます。毎月30,000円積み立てているなら、930円ポイント還元される計算です。

ただし、この還元率は1年目は3.1%ですが、2年目以降は買い物の総額により還元%は以下の通り変わります。

マネックス証券のdカード積立 還元率
dカード GOLD dカード PLATINUM
1.1%還元 最大3.1%還元

dカード PLATINUMの積立還元率

 入会初年度:3.1%

 入会2年目以降は毎月のショッピング利用額による
- 10万円未満:1.1%
- 10万円以上20万円未満:2.1%
- 20万円以上:3.1%

上記はNISAの場合の還元率です。

dカード PLATINUMの損益分岐点 - 年会費の元が取れる条件

dカード PLATINUMの年会費は、29,700円(税込)とプラチナカードとしては相場ですが、dカード GOLDの年会費の3番以上で、安くはありません。

dカード PLATINUMの会員になって、会費分の元が取れるのか、逆に損はしないのか確認します。

「年間ご利用額特典」が200万なら会費の元がとれる

「損益分岐点」「元を取れるか」 を確認するのに、 一番分かりやすいのはdカード PLATINUMで得れる「年間ご利用額特典」です。

年間に買い物で200万以上を利用するならばdカード PLATINUMの年会費の元が取ることができます。

買い物累計額に応じたもらえる「クーポンの額」と「dポイントの合計」の合計と年会費の差額が40,000円となり、年会費29,700円を上回るためです。

dカード PLATINUM 年会費の元が取れるのは?
買物累計額 年会費利用特典
(クーポン相当額)
dポイント還元
(1%)
元は取れる?
100万円 10,000円 10,000ポイント還元 実質20,000円還元
▲年会費を下回る
150万円 10,000円 15,000ポイント還元 実質25,000円還元
▲年会費を下回る
200万円 20,000円 20,000ポイント還元 実質4,0000円還元
◎年会費を上回る
300万円 30,000円 30,000ポイント還元 実質60,000円還元
◎年会費を上回る
400万円 40,000円 40,000ポイント還元 実質80,000円還元
◎年会費を上回る

dカードの「年間ご利用額特典」とは?

dカード PLATINUMはdカード GOLDと異なり、100万を超えたら、それ以上の利用ごとに1万円(相当)のクーポンをもらうことができます。

dカード PLATINUMを使った、買物額累計が200万円以上ならば、20,000円 (税込)相当のクーポンがもらえます。

加えて、獲得できるdポイントを還元率1%で単純計算した場合20,000ポイントとなります。このdポイント分も加味しても200万以上の買い物で十分元が取れると考えられます。

dカード お買い物額累計に応じた特典

dポイント還元とは?特約店でポイントアップ

dポイントとは、d払いでの支払いに付与されるポイントです。dポイントの還元率は1%で、税込100円の支払いで1ポイントつきます。

また、dポイント特約店ではポイント還元率が1.5~4倍になります。このため、実際に、獲得できるdポイントは上の表の数字を上回る可能性があります。

光熱費は、ドコモでんき・ガス以外にもENEOSでんきで200円(税込)ごとに1.5%となっています。

これ以外にも、他にたくさんのサービス・会社が特約店として利用することができます。

家賃がクレジットカードで払えるかは確認すべき

買い物特典とdポイント還元の合計額を最大化するには、クレジットカードで支払いができるもの、すべてdカード PLATINUMで行うようにする必要があります。

ただし、クレジットカードで払えないケースもあるので、それはよく確認する必要があります。

損益分岐点のポイントとなる年間200万円は、月にすると、約16.5万円になります。家賃を含めれば、この額には到達しやすいでしょう。

ただし、家賃をクレジットカードで払えるかどうかは、管理会社により異なります。払えない場合は、家賃を除いて、年間200万の支払いがあるかチェックしてみましょう。

また、住宅ローンやその他ローンの支払いにもクレジットカードは使えませんので理解をしておきたい点です。これらを抜いた上で200万円以上の買い物をするかがポイントになります。

(お買物額累計の対象外になるもの:Edyチャージ、nanacoチャージ、キャッシング返済金、リボ払い手数料、分割払い手数料、年会費、遅延損害金)

dカード GOLDとの比較 - 損益分岐点

dカード GOLDを今利用している人は、dカード PLATINUMにグレードアップした方がお得かどうかが気になるはずです。

分かりやすいように、「利用額特典」、と「対象のドコモ利用料金の還元率」で損益分岐点を調べます。

利用額特典で比較するなら300万の利用が損益分岐点

ここでは、「利用額特典」のみで比較をしました。

以下の表で確認できる通り、300万円以上クレジットカードを使用すればdカード GOLDよりdカード PLATINUMの方がお得であることが分かります。

以下の表では、「年間利用特典でもらえるクーポンの額」と「還元されるdポイント」の総額から年会費を引き算し、損益分岐点を出しています。

【dポイント GOLD】利用額特典(クーポン)と会費の差額
買物累計額 dカード GOLD利用特典

dポイント還元
(円相当額)
dカード GOLD年会費 年会費との差額
100万円 20,000円 11,000円 9,000円
150万円 25,000円 11,000円 14,000円
200万円 30,000円 11,000円 19,000円
300万円 40,000円 11,000円 29,000円
400万円 50,000円 11,000円 39,000円
【dカード PlATINUM】利用額特典(クーポン)と会費の差額
買物累計額 dカード PlATINUM利用特典

dポイント還元
(円相当額)
dカード PLATINUM年会費 年会費との差額
100万円 20,000円 29,700円 -9,700円
150万円 25,000円 29,700円 -4,700円
200万円 40,000円 29,700円 10,300円
250万円 45,000円 29,700円 15,300円
300万円 60,000円 29,700円 30,300円
↑ dカード GOLDよりも差額が増える
400万円 80,000円 29,700円 50,300円

ドコモサービス利用に対するポイント還元率で比較

ドコモのサービス利用(ドコモ料金)に対するポイント還元率は、dカード PLATINUMとdカード GOLDで異なります。

dカード GOLDは常に10%、dカード PLATINUMは、初年度は20%還元され、2年目以降はキャッシュカードでの買い物の額に応じて変動します。

ドコモのサービス利用に対するポイント還元率
dカード PLATINUM dカード GOLD

初年度:20%

2年目以降:毎月のショッピング利用額(税込)による 
- 10万円未満:10%
- 10万~20万円未満:15%
- 20万円以上:20%

10%

この差異から損益分岐点を確認します。

結論からいうと、年間187,000円が還元率が20%だった場合のdカード GOLD対する損益分岐点となり、年間374,000円が還元率が15%の場合の損益分岐点になります。

この額より低い場合は、dカード PLATINUMよりもdカード GOLDの方がお得となります。

【損益分岐点】実質獲得ポイントから年会費を引いて確認
年間利用額
(税抜)
dカード GOLD
ポイント還元率
dカード PLATINUM
ポイント還元率
13% 13% 13% 20%
374,000円
(月額31,000円)
37,400円
差額26,400
37,400円
差額9,500
56,100円
差額26,400円
(損益分岐点)
74,800円
差額45,100円
(↑ dカード GOLDよりお得)
187,000円
(月額15,000円)
18,700円
差額7,700円
18,700円
差額-11,000円
28,050円
差額-1,650円
37,400円
差額7,700
(損益分岐点)

ドコモサービスに税抜でどれくらい毎月払っているかがポイント

例えば、自宅の光回線は、ドコモ光だが、ケータイの契約がahamoだったとしたら、ポイント還元の対象になるのはドコモ光だけです。

ドコモ光のマンションプランであれば、税抜4,400円で、年間のドコモ料金は52,800円となり、dカード GOLDであったとしても年会費のもとは取れないことなります。

dカード PLATINUM 問い合わせ・電話番号

dカード PLATINUMでは、専用のコールセンターが設けられています。疑問点があれば、この相談窓口を利用してみましょう。

dカード入会・アップグレード申し込み専用窓口

0120-930-636

営業時間:10:00~20:00(年中無休・年末年始を除く)