独立・引っ越し - 高齢用の見守りサービス

「故郷で一人で暮らす親が心配だ」「コロナの影響で実家にも帰省もしづらいな」こんな悩みを抱えている方も多いですよね。離れて暮らす両親や親族が元気で過ごしているか確認したいという需要は年々高まっています。最新機器から電力会社のオプションプランまで、暮らしを見守るサービスについてまとめました。

「見守りサービス」はどうして必要なの?

高齢の両親と離れて暮らしていると、何ががあった時にすぐに気づいたり、駆けつけるということができません。周りに様子を見てくれる友人や親族がいれば、そういった方に頼むこともできますが、それでもいつでも簡単に様子を見に行ってくれる人は稀ですよね。

両親が自宅で急に体調が悪くなった、万が一のことがあった時に、すぐに気がついたり誰かが派遣できるサーボスがあれば、事態の悪化を未然に防ぐことができます。また離れて暮らしている家族も安心することができますよね。

「見守りサービス」はそんな期待に応えるため、最新の機器や人材を駆使して、様々な会社がサービスを提供しています。

このページで紹介する見守りサービス一覧
警備のプロの見守りサービス
  • セコム:高齢者見守りサービス
  • アルソック:HOME ALSOK みまもりサポート
電力会社の見守りサービス
  • 東京電力EP:遠くても安心プラン
  • 関西電力:はぴeまもるくん
その他の見守りサービス Goo for things でんきゅう

暮らしを見守るプロのサービス

暮らしを見守るというと、やはりプロの警備会社ですよね。ホームセキュリティで有名なセコム、アルソックはそれぞれ高齢者を見守るサービスを提案しています。どちらも人感センサーで、人の動きを確認し、一定時間動きがなかったりすると通報がいく仕組みになっています。

また、急に体調が悪くなった場合など、高齢者自ら通報するシステムも備えています。

セコムもアルソックも、ペンダント形でいつでも持ち運べる緊急通報システムをオプションで追加することができます。セコムでは救急通報(マイドクター)、アルソックではペンダント形非常押しボタンと呼ばれています。例えば、トイレで急に動けなくなった時や、階段で転んでしまった時など、どんな時もペンダントさえ身につけていれば救急信号を発信することができます。

この他に、緊急を知らせるボタンがついたインターホンのような機器を設置することができます。もし万が一のことがあれば、そのボタンを押すだけでセコムおよびアルソックのガードマンが駆けつける仕組みになっています。

またセコム、アルソックもそれぞれ健康に関する相談を24時間することができます。セコムもアルソックも機器をレンタル、もしくは買い取って利用することができます。機器をレンタルする初期費用が高くなりますが、月額費用は安くなります。またアルソックの場合は、初期費用が全くかからない、ゼロスタートプランがあります。工事費用などがかかりませんが、月額費用は通常のレンタルプランよりも高くなります。

セコム:高齢者見守りサービス:料金表
レンタルの場合 初期費用 48,400円(税込)
保証金 20,000円(非課税・契約満了時返却)
月額費用 5,170円(税込)
買取の場合 初期費用 194,920円(税込)
月額費用 3,300円(税込)
備考:機器レンタルパックにオプションサービスの「救急通報(マイドクター)」、「安否見守り」を追加したプラン例
 公式サイトで確認する
アルソック:HOME ALSOK みまもりサポート:料金表
ゼロスタートプラン 初期費用 0円
月額費用 4,257円(税込)
レンタルプラン 初期費用 16,500円(税込)
月額費用 3,982円(税込)
お買い上げプラン 初期費用 109,340円(税込)
月額費用 2,370円(税込)
備考:機器レンタルパックにオプションサービスの「ペンダント型非常押しボタン」、「みまもり情報提供サービス」を追加したプラン例
 公式サイトで確認する

セコムもアルソックも、サービス内容および金額にそれほど差がないことがわかります。いずれもまたオプションで、どのサービスを追加するか選択することができます。

電力会社の見守りサービス

電力会社の見守りサービスは、警備会社よりも手軽に高齢者の生活を見守ることができます。ここでは東京電力EP関西電力の見守りサービスについて紹介します。

東京電力EPの見守りサービス

東京電力EPの見守りサービス
東京電力EPの見守りサービスは家電の使用状況から、高齢者の生活状況を確認することができます。

東京電力EPの「遠くても安心プラン」の場合は、家電の使用状況を見える化することで高齢者の生活状態を確認することができます。

どういう仕組みか説明します。各家庭にはかならず、分電盤という機器があります。いわゆるブレーカーですね。家電を一度にたくさん利用して、想定している以上の電流が流れたりすると、ブレーカーが落ちて家庭内で停電になった経験が皆さんも一度はあるでしょう。この分電盤に特殊なセンサーをつけることで、どの家電をいつ使ったのか確認することができるようになります。

見守る家電は8種類 エアコン、炊飯器、電子レンジ、ヒーター・ドライヤー・ケトルなどの高熱家電、掃除機、洗濯機、テレビ、IHクッキングヒーター

離れて暮らす家族は、家電を利用するとスマートフォンに通知がいくので、高齢者の生活状況を気軽に確認することができます。ただし、サービスを利用するためには高齢者の自宅にFTTH・ADSLなどのインターネット回線ならびに無線LAN環境が必要になります。

この東京電力EPの「遠くても安心プラン」は、東京電力管内だけではなく、沖縄と離島を除く全国で利用することができます。また機器をレンタルする場合と、買い取る場合で初期費用と月額費用が異なります。買い取りコースAとBの違いは、買い取りコースBの方が初期費用が高いものの月額費用が安いので長く利用を続けるとトータルでお得になります。

東京電力EP:遠くても安心プラン:料金表
レンタルコース 初期費用 3,300円(税込)
月額費用 3,270円(税込)
レンタルコースの場合、最低利用期間が2年間で、期間内に解約すると解除手数料10,450円と設置作業料の残額(825円×最低契約期間満了月までの残月数)等がかかります。
買い取りコースA 初期費用 35,750円(税込)
月額費用 2,170円(税込)
買い取りコースB 初期費用 65,780円(税込)
月額費用 1,070円(税込)
買い取りコースの場合は、解約費用0円。
 公式サイトで確認する

電気の使用状況から生活の状況を見ることができることは便利ですが、体調が急に悪くなった、緊急時の時に高齢者自ら通報するようなシステムはありません。そういった機器が必要な場合は、セコムやアルソックのサービスを利用しましょう

関西電力の見守りサービス

関西電力の見守りサービス「はぴeまもるくん」は、3つから選ぶことができます。

  1. 電気使用量データを用いたサービス
  2. シャープ家電情報を用いた見守りサービス
  3. IoTネットミルお元気安心システム

このうち、最初の  は無料で利用することができます。(ただし2のシャープ家電情報を用いた見守りサービスは2020年12月末までの利用が無料で、その後は月額100円程度になる予定)。

電気使用量データを用いたサービス

電気使用量データを用いたサービスは、普段の電気使用量のデータから生活リズムを推測します。そして、電気の使用具合が普段とはことなるパターンを示した時、メールやLINEで家族に知らせるサービスです。これまでのサービスのように専用機器を設置したりする必要がありません。その反面、どの家電が利用されているかなど細かい状況は把握できません。また関西エリアで関西電力を利用し、はぴeみる電サービスに登録していることが条件となります。

シャープ家電情報を用いた見守りサービス

シャープ家電情報を用いた見守りサービスの場合は、シャープのスマート家電(冷蔵庫と空気清浄機)に連携するサービスです。

スマート家電とはインターネットを通じて遠隔で操作できる家電製品です。家の中でも、家の外からでも家電に触れることなくスマホやタブレット端末から操作することができます。こうしたスマート家電を利用することで、家電の利用状況を家族に知らせることができます。

。例えば、冷蔵庫なら最後に開け閉めした記録や、空気清浄機ならセンサーに反応した記録を離れて暮らす家族が確認することができます。関西電力で電気やガスを利用してなくても、「はぴeみる電」に会員登録していて、シャープのスマート家電があればこのサービスを利用することができます。

IoTネットミルお元気安心システム

このサービスは志幸技研工業株式会社が提供しており、関西電力の電気を利用していてはぴeみる電の会員になっていると、優遇価格で利用できるサービスになります。仕組みは東京電力EPの「遠くても安心プラン」と同様に、分電盤に装置を取り付けることで、より細かく電気の使用状況を把握することができるシステムです。電力中央研究所の高度な解析技術を利用して、通常の生活における電気の使用状態と異なると判断した時に、離れて暮らす家族に通知がいく仕組みになっています。またオプションで、高齢者が緊急事態を知らせる通報ボタンも追加することができます

電力会社の見守りサービス:まとめ

東京電力EPと関西電力の見守りサービスを紹介しました。どちらも電力会社という特徴を生かして、電気の使用状況や家電の使用状況から高齢者の生活を見守るのが特徴です。ただし、それだけでは救急通報などは行えませんし、緊急時に誰かが駆けつけるということはできません。

そういったオプション機能が必要な場合は、IoTネットミルお元気安心システムやアコム、アルソックなどの警備会社のサービスを利用しましょう。

その他の見守りサービス

ホームセキリュティ会社や電力会社以外にも高齢者の見守りサービスはあります。スマート家電を利用した見守りサービスと似ていますが、専用の電球を取り換えるだけで高齢者の暮らしを見守ることができるサービスがあります。

電球を取り換えるだけで家族を見守るサービス

「Goo for things でんきゅう」は、離れて暮らす両親、一人暮らしの高齢者のご家庭の電球を取り替えるだけで、点灯・消灯情報を家族に知らせることができるシステムです。設置はとても簡単です。日常的によく利用する、トイレ・リビング・お風呂・玄関などの電球を専用の電球「Goo for things でんきゅう」に取り替えるだけです。離れて暮らす家族は、スマートフォンで電球の点灯・消灯のメッセージを受け取ることができます。

初期費用として電球の代金(1つ9,800円)がかかる他に、月額費用(580円)がかかります。他のサービスと比べて、センサーなどを設置しないので、高齢者のプライバシーに配慮した利用ができるのが特徴です。逆に電力会社の見守りサービスと同様、緊急通報ボタンは無いので、急に体調が悪くなった時など緊急度が高い状況に気づかない可能性があります。

高齢者見守りサービスのまとめと注意点

高齢者の見守りサービス
見守りサービスを導入する前に、見守られる側の高齢者とよく相談しましょう。

このように、高齢者の見守りサービスには、家電および電気の使用状況から生活の変化を見守るサービスから、特別なセンサーや緊急通報ボタンを設置することで、いざという時に高齢者の元へ駆けつけられるサービスまで、多様化していることがわかりました。

離れて暮らす高齢者を思い、見守りサービスの導入を検討することがこれから増えてくるでしょう。でも、導入する前には必ず高齢者とよく話し合うことが大事です。どのサービスも見守るという側面と、見守られる側の高齢者からは「監視」されていると感じる方も決して少ないでしょう。そういった高齢者の気持ちを無視して、「見守り」サービスを無理やり導入しても、お互い良い気持ちにはならないですよね?

まずはどうしてこういったサービスが必要なのか、しっかりと理由を考えましょう。例えば持病があるなど健康に不安を抱えている、近所で高齢者宅を狙った強盗が増えているなど、、、見守る理由がはっきりすれば高齢者も納得して「見守られる側」になれますよね

また見守りサービスを利用する前に、高齢者宅近くに頼れる人がいないのか、まずは確認してみることも大事でしょう。近所の方や、地域の行政機関の訪問サービスを利用することができるかもしれません。どんな見守りサービスも、完璧ということはありません。このページでご紹介したハイテク機器を活用しつつ、周りの人の助けも上手く受け入れていくことも検討しましょう。

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