業務用エアコンの電気代はどれくらい?節約方法は?

業務用エアコンの電気代はどれくらい?節約方法は?
業務用エアコンの電気代はどれくらい?節約方法は?

店舗や事務所で活躍する業務用エアコンの電気代がどのくらいかかるのか、どのように電気代を計算するのかについてまとめました。店舗、事務所の電気代削減に役立つ、業務用エアコンにかかる電気代の節約方法もご紹介します。

業務用エアコンの電気代は?

業務用エアコンの電気代はいくらぐらいか、どのように電気代を計算するのかについて確認しましょう。また、業務用エアコンを選ぶ際に役立つ、業務用エアコンの種類や、スペースの広さに対する空調能力の目安もあわせてご紹介します。

1か月あたりの業務用エアコンの電気代

業務用エアコンの電気代を決定する主な要因は、空調能力の大きさ、エアコンを使用する時間と契約している電気料金プランです。業務用エアコンの空調能力は「馬力」であらわされ、大きいほどパワーが強く、エアコンが消費する電力も大きくなります。また、1kWhあたりの電気料金は契約している電力会社、電気料金プランによって異なります。

ここでは、以下の前提に基づいて業務用エアコンの電気代を計算します。

  • 空調能力(冷房時):5馬力
  • 冷房消費電力:3.49kW
  • 暖房消費電力:3.36kW
  • 使用時間:1日あたり8時間、1か月あたり160時間
  • 1kWhあたりの電気料金:17.37円(夏季)、15.80円(その他季)*
    *東京電力の動力プラン料金

なお、空調能力5馬力のエアコンは、オフィスであれば61~133㎡、理美容院であれば48~61㎡、一般商店であれば78~88㎡、飲食店であれば38~74㎡の面積に適するとされています。

この条件に基づくと、業務用エアコンの1日あたりの電気代、1か月あたりの電気代は暖房と冷房それぞれで以下の通りです。

業務用エアコンの電気代
  1日あたり 1か月あたり
冷房 486円 9,699円
暖房 425円 8,494円

*小数点以下四捨五入

業務用エアコンの電気代、計算方法

業務用エアコンだけでなく、電化製品の電気代は以下の計算式で導き出すことができます。

消費電力(kW)× 使用時間(h)× 1kWhあたりの電力量料金(円)

例えば、上記の業務用エアコンを冷房として使用した場合、1日当たりの電気代の計算式は以下のとおりです。

 3.49kW × 8h × 17.37円 = 486(485.5288)円

「今使っている業務用エアコンの電気代を知りたい」という場合は、ご利用状況をこの公式にあてはめて計算してみましょう。

ただし、エアコンの消費電力は常に一定ではありません。室温を設定温度にするまでの間に大きくなり、室温が設定温度に達すると小さくなります。例えば、外気温と設定温度の差が小さければ消費電力も小さくなって電気代が安く、逆に差が大きければ消費電力も大きくなって電気代が高くなるでしょう。そのため、上記の公式で算出した電気代は目安であり、実際にかかる電気代とは多少の誤差があるということを理解しておきましょう。

業務用エアコンの種類

電気には単相と三相の2種類があります。三相の方がたくさんのパワーが必要な電化製品を動かすことができます。この電気の種類に応じて、業務用エアコンにも単相エアコンと三相エアコンの二つがあります。単相エアコンよりも三相エアコンの方がパワーが大きく、より広い面積に対応できるようになっています。

比較:単相エアコン・三相エアコン
単相エアコン 比較項目 三相エアコン
少ない 製品の種類 多い
15~30万円程度 初期費用 15~50万円程度
1.5~3馬力 空調能力 1.5~10馬力
壁掛け型・天井吊型・天井埋込型・床置型 形状 壁掛け型・天井吊型・天井埋込型・床置型

なお、電気の種類が違うため、単相エアコンと三相エアコンでは、対象となる電気料金プランも異なります。単相エアコンであれば一般家庭と同様の従量電灯などの電気料金プラン、三相エアコンであれば動力プランが対象です。ちなみに、冒頭に掲載した電気代について、5馬力の三相エアコンを使用していると仮定しているため、動力プランの電気料金を用いて計算しています。

電力を多く使用することが前提の動力プランでは、一般家庭用の電気料金プランより1kWhあたりの電気料金が安くなっています。電力会社によって料金は異なりますが、例えば、東京電力の一般家庭用の電気料金プランである従量電灯Bでは1kWhあたりの電気料金が30.57円*、動力プランでは17.37円**となっています。ただし、動力プランでは基本料金が一般家庭用のそれよりも高く設定されています。小規模なオフィスや店舗であれば、一般家庭用の電気料金プランで単相エアコンを使用する方が電気代がお得になる場合もあるでしょう。使う電気の量に応じて電気の種類と電気料金プランの種類を選ぶようにしましょう。
(*300kWh以降の料金、**夏季料金)

とは言っても、業務用エアコンだけでなく、業務用の大型冷蔵庫やエレベーターには三相の電気を用いる必要があるため、オフィスや店舗などでは動力プランを契約する場合が多いと言えるでしょう。

空調能力の目安

どのくらいのパワーがある業務用エアコンを選ぶべきかは、その場所がどのような目的で使われているか、どのくらいの広さかによります。

例えば、調理によって熱が発生しやすい飲食店の方が、洋品店のような一般商店よりも空間が暑くなりやすいため、同じ広さでも冷房のパワーが大きい業務用エアコンを選ぶ必要があるでしょう。また、同じような商品を販売する日用雑貨店でも、面積の広い店の方が当然パワーの大きい業務用エアコンが必要になりますね。

以下は、ダイキンHVACソリューション東京が発表している、事務所もしくは店舗別の広さに対する冷房能力の大きさの目安です。

空調能力(冷房時) 一般事務所 理美容院 一般商店 飲食店
1.5馬力 17~38㎡ 14~17㎡ 22~25㎡ 11~21㎡
1.8馬力 20~43㎡ 16~20㎡ 25~28㎡ 12~24㎡
2馬力 22~48㎡ 17~22㎡ 28~31㎡ 14~26㎡
2.3馬力 24~53㎡ 19~24㎡ 31~35㎡ 15~29㎡
2.5馬力 27~60㎡ 22~27㎡ 35~39㎡ 17~33㎡
3馬力 35~76㎡ 28~35㎡ 44~50㎡ 22~42㎡
4馬力 49~107㎡ 39~49㎡ 62~70㎡ 30~59㎡
5馬力 61~133㎡ 48~61㎡ 78~88㎡ 38~74㎡
6馬力 70~152㎡ 55~70㎡ 89~100㎡ 43~84㎡

出典:ダイキンHVACソリューション東京株式会社「空調能力の選び方 3つのポイント」

なお、1.5~3馬力までは単相エアコンもしくは三相エアコンのどちらかを選べますが、4馬力以上で展開されているのは三相エアコンのみとなります。

業務用エアコンの電気代を節約するには?

資源エネルギー庁の調査によるれば、一般的なオフィスビルの夏の電力消費の37%をエアコンが占め、照明やOA機器など他の電化製品と比べてもっとも多くの電気を消費しています。電気代はもちろん、エネルギーを無駄に消費しないためにも、業務用エアコンは賢く節約して使用したいですね。

業務用エアコンの電気代の節約方法も、基本的には一般家庭で使われているエアコンと変わりません。ひとつずつ見ていきましょう。

フィルターの掃除

エアコンのフィルターに埃をためたままにしておくと、エアコンの運転効率が悪くなって必要以上の電気を消費することになってしまいます。フィルターは自分で比較的簡単に掃除ができますので、定期的に行うようにしましょう。

フィルターがあまり汚れていなければ掃除機で埃を吸い取るだけでもOKです。汚れがひどい場合は、掃除機をかけた後にブラシを使って水洗いをします。油汚れがついている場合は洗剤を使うと良いでしょう。

なお、エアコン内部の掃除は自分で行うのが難しいため、業者の方に依頼するべきと言えます。耐用年数を長くすることにもつながりますので、一年に1回程度はメンテナンスを行ってもらうことをおすすめします。

設定温度

環境省によれば、夏の冷房時の温度設定を1度高くすると約13%、冬の暖房時の温度設定を1度低くすると約10%の消費電力が削減できると言われています。また、室温の目安は夏で28度、冬で20度が推奨されています。

暑いから、寒いからと言ってやみくもにエアコンの温度を上げ下げするのでなく、扇風機を併用したり、断熱シートを窓に貼ったりと、エアコンに頼りすぎないための工夫をしてみましょう。

省エネ型のエアコンに買い替え

古いエアコンは最新の機器に比べて省エネ性が低く、消費電力も大きくなります。同じものをずっと何年も使っているという場合は、思い切ってエアコンを買い換えるというのもひとつの方法です。

新しいエアコンを購入する際には、省エネ性能を表すAPF値に注目してみましょう。APFは通年エネルギー消費効率のことを指し、1kWhあたりの冷房・暖房能力の大きさを示しています。この値が大きいほど省エネ性が高く、少ない電力で効率よく空調管理ができるということを意味します。

電気料金プランの切り替え

冒頭で述べたとおり、電気料金は契約している電力会社によって異なります。2016年の電力自由化以降、これまで各地域で独占的に電気を供給してきた大手電力会社よりもお得な電気料金プランを提供する新電力がたくさん出てきました。

電気料金プランを切り替えたことがないという場合、新電力の提供する電気料金プランに切り替えることで、手軽に電気代を節約することができます。

以下に、新電力の動力プランの中からおすすめの2つ、「Looopでんきの動力プラン」と「よかエネの低圧電力」をご紹介します。

参考:大手電力会社 低圧電力プラン料金(税込)
電力会社 基本料金
(1kWあたり)
電力量料金(1kWhあたり)
夏季 その他季
北海道電力 1287.00円 17.67円
東北電力 1242.00円 15.66円 14.23円
東京電力 1065.90円 17.37円 15.80円
中部電力 1144.00円 17.01円 15.46円
北陸電力 1166.00円 12.15円 11.09円
関西電力 1078.00円 14.43円 12.95円
中国電力 1111.00円 15.01円 13.72円
四国電力 1096.20円 15.51円 14.09円
九州電力 1012.00円 17.12円 15.43円
沖縄電力 1331.00円 16.01円 14.62円

※夏季:7/1~9/30、その他季:10/1~翌6/30

Looopでんき「動力プラン」

Looopでんきは離島を除く全国で動力プランを提供しています。

Looopでんきの動力プランは、基本料金が大手電力会社より安く、電力量料金が高めに設定されています。業務用エアコンなどの動力を使用する機器の電気使用量がそこまで多くない場合、もしくは時期によって使わないという場合、Looopでんきの動力プランに切り替えることで電気代がお得になります。

Looopでんき - 低圧電力プラン料金(税込)
エリア 基本料金
(1kWあたり)
電力量料金(1kWhあたり)
夏季 その他季
北海道電力 710.00円 23.4円
東北電力 710円 24.40円 22.40円
東京電力 910円 19.8円 17.8円
中部電力 710.00円 22.40円 20.3円
北陸電力 710円 17.3円 15.2円
関西電力 710.00円 17.30円 15.20円
中国電力 710.00円 19.30円 17.3円
四国電力 710円 19.30円 17.30円
九州電力 710円 19.30円 17.30円
沖縄電力 910円 22.0円 20.0円

※夏季:7/1~9/30、その他季:10/1~翌6/30

Looopでんきが気になる?

Looopでんきの公式サイトで、電気代がどのくらい安くなるかシミュレーションしてみませんか?申し込みも24時間受付中です。

Looopでんき

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よかエネ「低圧電力」

よかエネは、沖縄と離島を除く全国で低圧電力プランを提供しています。

よかエネの低圧電力プランは、基本料金・電気料金が大手電力会社よりも2%安く設定されています。そのため、電気使用量にかかわらず、大手電力会社からの切り替えで電気料金を節約することが可能です。

よかエネ - 低圧電力料金(税込)
エリア 基本料金
(1kWあたり)
電力量料金(1kWhあたり)
夏季 その他季
北海道電力 1261.26円 17.33円
東北電力 1239.70円 15.63円 14.21円
東京電力 1099.56円 17.02円 15.48円
中部電力 1121.12円 16.70円 15.18円
北陸電力 1142.68円 11.92円 10.88円
関西電力 1056.44円 14.33円 12.87円
中国電力 1088.78円 14.74円 13.48円
四国電力 1094.17円 15.48円 14.07円
九州電力 991.76円 16.78円 15.12円
沖縄電力 1304.38円 15.69円 14.33円

※夏季:7/1~9/30、その他季:10/1~翌6/30

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