改悪?値上げ?UQモバイルの新料金プランを徹底解説:「コミコミプランバリュー」「トクトクプラン2」の注意点やメリットを比較

2025年5月7日にUQモバイルから新料金プラン「コミコミプランバリュー」「トクトクプラン2」が発表され、6月3日から新プランが適用になりました。
「UQモバイルは値上げされるの?」「UQモバイルの新プランは改悪?」という疑問に答えるべく、この記事では新プランの内容、旧プランとの比較そして新プランのメリットと注意点を徹底解説していきます。
同時に発表となったauは既存プランの値上げがあったものの、UQモバイルでは既存プランの料金値上げは発表されませんでした。
UQモバイルの新料金プラン:「コミコミプランバリュー」「トクトクプラン2」

UQモバイルの新プランは「コミコミプランバリュー」という35GB+10分間かけ放題付で月額3,828円のプランと、「トクトクプラン2」という30GBで月額4,048円の2つのプランです。
どちらも2025年6月3日よりサービス提供が開始となっています。
旧プランの「コミコミプラン+」「トクトクプラン2」「ミニミニプラン」は6月2日をもって受付を終了しています。今回の新料金プランにより、UQモバイルでは小容量帯のプラン提供がなくなったことになります。
また、新料金プランのユーザーは「au Starlink Direct」を月額550円で利用することができます。
「au Starlink Direct」とは、auスマートフォンが直接通信対応のStarlink衛星とつながり、KDDI回線がないところでも空が見える状況であれば圏外エリアでも通信できるサービスです
2つのプランの特徴をまとめていきます。
- コミコミプランバリュー
- 35GB+10分間かけ放題付で月額3,828円
- 自宅セット割・家族セット割対象外
- 電話きほんパック(V)のサービス(お留守番サービスEX、三者通話サービス、迷惑電話撃退サービス、割込通話)も無料
- 「データくりこし」の対象。当月の月間データ残容量を翌月にくりこし、翌月末まで利用可能
- ローソンでお得な「Pontaパス」(通常月額548円)が無料でセット
- 「au Starlink Direct」が月額550円で利用可能
- トクトクプラン2
- 30GBで月額4,048円(各種割引適用前)
- 5GBまでの利用は自動割引(-1,100円)
- 自宅セット割(-1,100円)・家族セット割(-550円)・au PAYカードお支払い割(-220円)の対象
- 「データくりこし」の対象。当月の月間データ残容量を翌月にくりこし、翌月末まで利用可能
- 「au Starlink Direct」が月額550円で利用可能
UQモバイルは既存料金プランは値上げなし
5月7日の新料金プランの発表は、auとUQモバイル同時に行われました。
auでは新料金プラン発表と同時に、既存料金プランの値上げも発表されたことが大きな話題となりました。
一方で、発表の時点ではUQモバイルの既存料金プラン(旧3プラン)の値上げについては言及されていません。

徹底比較:UQモバイルの新料金は改悪値上げなのか?
UQモバイル新料金プラン徹底比較①: コミコミプランバリュー VS コミコミプラン+

新料金プランの「コミコミプランバリュー」と「コミコミプラン+」(新規受付終了)の比較結果は以下の通りです。
新料金プランが1GBあたり約109円なのに対し、現行のプランは1GBあたり約99円となり、今回のプラン改定により1GBあたり約10円の値上げとなっています。
但し、新料金プランについては通常月額548円の「Pontaパス」が無料でついてきます。ローソンユーザーの方などにとっては、上手にクーポンやau Payを利用できれば、今回の新料金プランがお得になるでしょう。
コミコミプランバリュー |
コミコミプラン+ ※新規受付終了済み |
---|---|
基本料金/月 (容量) |
|
月額3,828円 (35GB) |
月額3,278円 (33GB) |
通話料金 | |
22円/30秒(1回の通話が10分を超えた場合) | 22円/30秒(1回の通話が10分を超えた場合) |
かけ放題 | |
・10分かけ放題:無料 ・24時間かけ放題(通話放題):月額1,100円 |
・10分かけ放題:無料 ・24時間かけ放題(通話放題):月額1,100円 |
データくりこし | |
余ったデータを翌月にくりこし | 余ったデータを翌月にくりこし |
Pontaパス | |
無料 | 月額548円 |
au Starlink Direct | |
月額550円 | 月額1,650円 |
UQモバイル新料金プラン徹底比較②:トクトクプラン2 VS トクトクプラン

次に、新料金プラン「トクトクプラン2」と「トクトクプラン」(新規受付終了)との比較です。
こちらのプランは、データ使用量によって料金が変動する段階性の料金プランとなっています。
旧プラン(トクトクプラン)が15GBなのに対し、新料金プラン(トクトクプラン2)では大きく30GBまでデータ容量が増えています。
割引適用なしの基本料金で比較すると、旧「トクトクプラン」は1GBあたり約211円なのに対し、新料金プラン「トクトクプラン2」は1GBあたり約135円で、1GBあたり約76円安くなります。
また、自宅セット割とau Payカードお支払い割適用時の5GB未満の使用料だった場合、「トクトクプラン2」は1GBあたり約326円となります。「トクトクプラン」は1GB 未満で990円の月額使用料でした。
今回の新料金プランでなくなる「ミニミニプラン」は5GBで自宅セット割とau Payカードお支払い割適用時が1,078円でした。小容量帯ユーザーを、「トクトクプラン2」に移行したいというUQモバイルの戦略が、今回の価格設定から伺えます。
トクトクプラン2 |
トクトクプラン (新規受付終了済) |
---|---|
基本料金/月 (容量) |
|
月額4,048円 (30GB) |
月額3,465円 (15GB) |
自宅セット割適用+au PAY カードお支払い割適用時 | |
〜5GB:月額1,628円 30GB:月額2,728円 |
〜1GB:月額990円 30GB:月額2,178円 |
家族セット割適用+au PAY カードお支払い割適用時 | |
〜5GB:月額2,178円 30GB:月3,278円 |
〜1GB:月額1,540円 30GB:月額2,278円 |
通話料金 | |
22円/30秒 | 22円/30秒 |
かけ放題 | |
・10分かけ放題(通話放題ライト):月額880円 ・24時間かけ放題(通話放題):月額1,980円 |
・10分かけ放題(通話放題ライト):月額880円 ・24時間かけ放題(通話放題):月額1,980円 |
データくりこし | |
余ったデータを翌月にくりこし | 余ったデータを翌月にくりこし |
au Starlink Direct | |
月額550円 | 月額1,650円 |
関連記事: UQモバイルの評判・口コミは?UQモバイル新プランの解説から他社との比較まで
UQモバイルの新料金プランのメリット4選
メリット①au Starlink Directが利用できる
今回、KDDIがUQモバイルの新料金プランユーザーに向けて、auユーザーのみ利用可能だった「au Starlink Direct」のサービス提供を発表しました。
「コミコミプランバリュー」と「トクトクプラン2」ユーザーは「au Starlink Direct」を、月額550円で利用できます。
「au Starlink
Direct」は、auスマートフォンが直接通信対応のStarlink衛星とつながり、空が見える状況であれば圏外エリアでも通信できるサービスです。テキストメッセージ送受信(SMS/RCS/iMessage)や、テキストメッセージアプリ経由での現在地の位置情報共有、Android
スマートフォンでGeminiによる調べもののほか、緊急地震速報/津波警報/Jアラートの受信も可能です。
関連記事:UQモバイル・povoでも使える!「au Starlink Direct」徹底解説 | 対応端末やできること・注意点まとめ
メリット②通信障害や災害用のデュアルSIMがいらない
空が見える状況であれば、KDDI回線がない場所でも通信ができる「au Starlink Direct」があれば、通信障害用に他回線のSIMなどを持る必要がありません。
災害時などは、どの携帯会社も安定した通信を提供するのが困難なので、却って衛星通信の「au Starlink Direct」が活躍しそうですね。
メリット③Pontaポイントが貯めやすくなる
新料金プランの「コミコミプランバリュー」は「Pontaパス」が無料でセットで付きます。
ローソンで毎週使用できる無料・割引クーポン「ウィークリーLAWSON」や、ローソンでau PAYを利用して支払うと、Pontaポイント還元率が上乗せされる「Pontaパス ブースト」など、ローソンでの買い物がお得になる特典です。
また、6月3日より「サブスクポイント」といって、対象サービス利用でPontaポイントがたまる「サブスクぷらすポイント」の還元率が15%から20%にアップします。
メリット④小容量帯から中容量帯までワンプランでOKになった
「トクトクプラン」はもともと1GB未満もしくは15GBの段階性プランでした。
中容量帯は通常20GB以上を指すこともあり、4GBの旧「ミニミニプラン」と15GBの段階性プラン旧「トクトクプラン」はどちらも小容量帯のみをカバーしていました。
「トクトクプラン2」では、「普段は自宅WiFiなどを利用して5GB未満でOKだけど、たまに旅行などでデータ通信を多く使う・・・」というようなケースにも対応できるようになりました。
UQモバイルの新料金プランの注意点3選
注意点①au Starlink Directは対象スマホ機種が限られる
圏外の場所でも通信が利用できる「au Starlink Direct」ですが、利用できる対象スマホ機種は最新のものに限られます。
iPhone | iPhone 16 Pro/iPhone 16/iPhone 16e/iPhone 15 Pro Max/iPhone 15 Plus/iPhone 14 Pro Max/iPhone 14 Plus/iPhone 16 Pro Max/iPhone 16 Plus/iPhone 15 Pro/iPhone 15/iPhone 14 Pro/iPhone 14 |
---|---|
Google Pixel 9a(近日対応予定)/Google Pixel 9 Pro Fold/Google Pixel 9/Google Pixel 9 Pro/Google Pixel 9 Pro XL | |
KYOCERA | TORQUE G06 |
Samsung | Samsung Galaxy A25/Samsung Galaxy S25/Galaxy Z Flip6/Galaxy A55 5G/Galaxy S24/Galaxy Z Flip5/Galaxy A54 5G/Galaxy S23/Galaxy Z Fold4/Galaxy S22 Ultra/Samsung Galaxy S25 Ultra/Galaxy S24FE/Galaxy Z Fold6/Galaxy S24 Ultra/Galaxy S23FE/Galaxy Z Fold5/Galaxy S23 Ultra/Galaxy Z Flip4/Galaxy A53 5G/Galaxy S22 |
SHARP | AQUOS sense9/AQUOS sense8 |
Sony Corporation | Xperia 10 VI/Xperia 5 V/Xperia 1 V/Xperia 1 VI/Xperia 10 V |
Xiaomi | Xiaomi 14T/Xiaomi 13T/Redmi Note 13Pro 5G/Redmi 12 5G |
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注意点②au Starlink Directでできることは限定的
「au Starlink Direct」でできることは、テキストメッセージや位置情報共有、災害情報の受信、AIエージェントの利用などに限られます。
写真やビデオのデータ送信や、インターネット検索などにはまだ対応していません。
注意点③新プランは2025年6月3日から開始。既存プランは受付終了
5月7日に発表された今回の新プラン、2025年6月3日から受付が開始しています。
これにより既存の「ミニミニプラン」、「トクトクプラン」、「コミコミプラン+」は6月2日をもって受付終了となりました。
結論:UQモバイルの新料金プラン値上げしつつも改悪とは言い切れない
結論、UQモバイルの新料金プランは一見値上げのように見えるものの、新たななサービスが無料で付いてきたり、1GBあたりの料金が安くなっていたり、細かく見ていくとお得ということが分かりました。
特に、もしものためにデュアルSIMで2社携帯会社を契約している人などは、「au Starlink Direct」を契約することで、2回線目のSIMの料金より安価にスマホを持つことができるかもしれません。
また、ポイントをまとめることも重要です。
今回の発表で、UQモバイルではPontaポイントがよりお得に貯められるようになっていることもあり、この機会にポイントの使用を見直すこともおすすめです。
物価の値上げが続いていますが、うまくスマホサービスを利用して、賢く通信費を節約しましょう。