どうしてプロパンガスの料金は都市ガスより高いの?

どうしてプロパンガスの料金は都市ガスより高いの?

どうしてプロパンガスの料金は都市ガスより高いの?

なぜプロパンガスの料金は都市ガスより高く設定されているのでしょうか?プロパンガスと都市ガスの違いやガス料金の仕組みから、その理由に迫っていきます。合わせて、ガス代を安くするコツもお伝えします。

  • プロパンガスは都市ガスよりも料金が高いかどうか、実際にガス料金を計算してみました。
  • プロパンガス料金も都市ガス料金も、安くする方法を詳しく調べました。

プロパンガスと都市ガスの違い 

プロパンガス都市ガスの間には、ガスの原料や成分を始め、家に届くまでの流れから料金のしくみまで様々な違いがあります。この中でも特に供給方法違いはプロパンガスと都市ガスの料金の差に繋がっています。プロパンガスと都市ガスは何がどのように違うのか、主な相違点を表にまとめました。

プロパンガスと都市ガスの違い
  プロパンガス 都市ガス
主成分
  1. プロパン
  1. メタン
原料
  1. 液化石油ガス
  1. 液化天然ガス(LNG)
重さ
  1. 空気よりも重い
  1. 空気よりも軽い
発熱量
(カロリー)
  1. 24,000Kcal/㎥
  1. 11,000Kcal/㎥
供給方法
  1. 液化されたLPガスをボンベやタンクに詰めて、人の手によって各家庭に配送されます。
  1. 地面の下に埋められたガス導管を通じて各家庭に届けられます。
供給エリア
  1. 主に都市ガスの導管がないエリア
  1. 主に都市部(ガス導管を引ける場所)
料金のしくみ
  1. 「自由料金制」各LPガス会社が自由に料金を決められます。
  1. 総括原価方式」という方式で設定する事が決められていた「規制料金」が残っています。
事業者数
  1. 約20,000社
  1. 約200社

プロパンガス料金は都市ガスより本当に高いの?

プロパンガス料金は都市ガスより本当に高いのでしょうか?その謎を解き明かすために、実際にプロパンガス料金と都市ガス料金を計算したものを比較してみましょう。プロパンガス料金も都市ガス料金も計算方法は基本的に以下のようになります。

ガス料金の計算方法「基本料金」+「1m3あたりの料金単価(従量料金) x ガスの使用量(m3)」 = ガス料金

実際に計算して比較するにあたり、プロパンガスは東京都の平均料金を使い、都市ガスは東京ガスの最も一般的なプランである「一般契約料金(東京都)」を使います。ガス消費量は一般的な21m3と設定します。

東京都のプロパンガスの平均料金(税込・円)
基本料金 従量料金
5m3 10m3 20m3
1,692円 4,261円 6,814円 11,830円

(出典:一般財団法人 日本エネルギー経済研究所 石油情報センター 2018年9月)

東京ガスの一般契約料金プラン(東京地区)
1カ月の
ガスの使用量
基本料金 使用量料金
m3あたりの料金単価
(基本)
原料調整額を含めたm3あたりの料金単価
0m3-20m3 745.20円 142.66円 142.33円
20m3-80m3 1036.80円 128.08円 129.65円
80m3-200m3 1209.60円 125.92円 127.49円

(出典:東京ガス 2018年10月)

  • プロパンガスは1692円(基本料金)+12421.5円(21m3分の従量料金)で合計が14113円
  • 都市ガスは、1036.80円(基本料金)+2722.65円(21m3分の使用量料金)で合計が3759円

このように実際にプロパンガスと都市ガスそれぞれの料金表を見てガス料金を計算すると、プロパンガス代の方が高くなっているのがはっきりとわかります

プロパンガス料金が都市ガスより高い理由

どうしてこのようにプロパンガス料金は都市ガスよりも高いのでしょうか?以下に、プロパンガス料金が都市ガス料金よりも高い理由をまとめてみました。

 プロパンガスは配送管理のコストが高い

どうしてプロパンガスの料金は都市ガスより高いの?

プロパンガスは、タンクやボンベで各家庭に配送されます。

プロパンガスは、なんといってもこの配送管理にまつわるコストが高くつきます。都市ガスとプロパンガスの供給方法についてもう少し詳しく説明します。

都市ガスは、電気や水道と同じように人の手を介さず、地面の下に埋められた導管を通じて各家庭に届けられます。

これに対して、プロパンガスはガスボンベやタンクに詰められて、人の手によって各家庭に配送されます。人里離れた民家であっても、車で配送出来る場所であればどこにでも配送できます。そのため、都市ガスが使えない地域でLPガスは主に使われています。

このようなプロパンガスと都市ガスの配送方法の違いは、ガスの価格に反映されます。プロパンガスの価格には、配送のための人件費やガソリン代、車代などがどうしても上乗せされてしまうため、LPガスは都市ガスよりも高くなります。下の表のように、プロパンガス代の中に占める人件費や配送管理のコストなどの小売業者にまつわる費用の割合は、63.3%にものぼります。

 

(一般財団法人 LPガス振興センターの資料より)

 プロパンガスは料金が公開されていない

どうしてプロパンガスの料金は都市ガスより高いの?

プロパンガス料金は不透明なゆえ高くなるとも言われています。

プロパンガスは料金が公開されていない事も、プロパンガス料金が高くなりがちな理由のひとつです。

プロパンガスは自由料金制のため料金に関する規制が少なく、LPガス(プロパンガス)の料金を公開する事も義務ではありません。電気や都市ガスの場合、ホームページで料金を確認できますが、プロパンガス会社のホームページでプロパンガス代を確認出来るケースは非常に少ないのが現状です。

そのため、それぞれの販売店のプロパンガスの料金は、消費者自身がプロパンガス販売店の店頭に行くか、電話するなどして料金表を取り寄せなければなりません。少し面倒ですが、プロパンガス業界の長らくの慣習とされてきました。

しかしながら、より消費者に安心してプロパンガスを使ってもらえるよう、プロパンガス料金の透明化を目指して積極的にホームページでガス料金を公開しているプロパンガス会社も最近少しずつですが増えてきています。今後も料金を公開するプロパンガス会社が増える事で、料金の透明化や競争による値下げも期待されるでしょう。

持ち家で戸建てにお住まいの方LPガス料金が高いなら簡単フォーム記入でLPガス一括無料見積もり。電話でもOK:050-3196-9297(無料相談)までお気軽にお電話ください。(注意事項)

 プロパンガス会社を選べる事を知らない人が多い

どうしてプロパンガスの料金は都市ガスより高いの

プロパンガスを選ぶ人が増えれば、競争原理が働いて値段が下がる可能性があります。

プロパンガス料金が都市ガスよりも高いもうひとつの原因として、プロパンガスを選べる事を知らない人が多い事も挙げられます。

プロパンガスが選べる事を知らないのは、主に以下のような理由からです。

  • 都市ガスが地域で決まった会社としか契約できなかったので、プロパンガスも選べないと思っていた。
  • 家の建築会社や工事業者などにプロパンガス販売店を指定され、そのままその会社と契約した。

特に2番目の、家を建てる際に建築会社や工事業者などに勧められるがままに契約するパターンは非常に多く見受けられます。そしてその場合、周りの相場よりも高いプロパンガス会社と契約している可能性も高いでしょう。このように、消費者の側が選べる事を知らないため競争があまり起こらず、プロパンガス料金が高止まりしている側面もあります。自分のLPガス代が高いかも?と思ったら、診断シュミレーションを使うのも良いでしょう。

プロパンガス料金はどうしたら安く出来るの?

プロパンガスは配送費、人件費のコストがかかってしまうため、都市ガスよりもどうしても料金が高くなってしまいます。プロパンガスの料金が都市ガスの料金よりも高いのは仕方ありませんので、プロパンガスを利用する中もいかに料金を安く抑えられるかを考えていきましょう。

プロパンガス会社は選べる。より安い会社に変更できる。

プロパンガスは「自由料金制」で自分の好きな販売店を選べます。私達が何か洋服などを買う時に、より安く売っているお店で買ったりアフターサービスの良いお店で買ったりと自由に好きなお店を選べるように、プロパンガスの販売店も自由に選べます。つまり、より料金が安いプロパンガス会社を選んで変更する事が出来ます。

プロパンガス販売店は全国では2万社以上もあります。都市ガスの200社強に比べていかに数が多く選択肢が豊富である事がわかるかと思います。プロパンガスの販売店によって料金もサービスもまちまちなのでしっかり選んでいきましょう。

LPガス料金を安くするために - 見積もりを一括請求できます。

簡単なフォームに記入をするだけで無料でLPガスの見積もりがいっぺんにできます。電話受付:050-3196-9297までお気軽にお電話ください。(注意事項)

どうしてプロパンガスの料金は都市ガスより高いの

どんな人がプロパンガス料金を選んで安く出来るの?

しかしながら、誰もがプロパンガス料金を選んで料金を下げられるわけではありません。プロパンガス会社を選べる人について、表にしました。

どんな人がプロパンガス会社を選んで料金を安く出来るの?
  プロパンガス
プロパンガス会社を選べる人
  • 一軒家で持ち家の人
  • 美容院やレストランなど持ち店舗を経営している

プロパンガス会社を選べない人

  • 賃貸に住んでいる人
  • マンション・アパートなど集合住宅に住んでいる人

プロパンガスを使うメリット

料金は都市ガスより高くても、プロパンガスを使うメリットはあります。プロパンガスを使うメリットを3つ、まとめました。

 災害時の復旧が速い

地震などの災害があって電気やガスが使えなくなった時、最も復旧の早いエネルギーはプロパンガスです。電気も都市ガスもガス管や送電線にダメージがあれば復旧にかなり時間がかかります。プロパンガスは自宅にガスボンベがある「分散型エネルギー」なので、不具合があっても点検すればすぐに使えるようになります。

どうしてプロパンガスの料金は都市ガスより高いの?

LPガス(プロパンガス)にもメリットはたくさんあります。

 導入の初期費用は安く早い

都市ガスのように導管を引く必要がないので、プロパンガスの導入時の初期費用はかなり安めです。また大掛かりな工事をする必要がないので、早くプロパンガスを使えるようになります。

 オール電化に比べても安い事が多い

プロパンガスはオール電化に比べても光熱費が安くなる事が多くあります。また、オール電化は初期費用が高く、オール電化の機器を購入したり取付け工事にかかる支払いは、およそ60万円程度になります。

プロパンガスの見積もりの取り方と申込み方法

プロパンガスの会社を選びガス料金を安くするためには、見積もりをしっかりとる事が重要です。 プロパンガスの見積もりを取る事は、それほど難しい事ではありません。以下の3ステップで見積もりを手に入れる事が出来ます。

 お住まいのエリアでプロパンガスを販売している会社を探す。

 電話やメールなどでLPガス販売店に連絡をする。

 見積り(料金表、もしくは早見表)をもらう。

プロパンガスの料金表(早見表) プロパンガスの料金表(早見表ともいいます。)は、プロパンガスの契約時に消費者に見せて渡す事が液化石油ガス法第14条で決められています。しかしながら、実際には「契約時に料金表はもらってない」というケースは多々あります。プロパンガスの販売店に問い合わせれば交付してもらえますので、もしお手元になければ問い合わせて入手してみましょう。

そして、入手した見積もりとご自分のプロパンガス料金をしっかり比較するためにも、プロパンガス料金の明細に書かれている金額の内訳を把握しておきましょう。

どうしてプロパンガスの料金は都市ガスより高いの

毎月のプロパンガス料金の請求書には、金額の内訳を書く事が義務付けられています。(出典:エルピーガス振興センター)

また、手に入れた見積もりとご自分の料金の比較だけでなく、プロパンガス料金を地域の適正価格と比べてみたい、というケースもあるかもしれません。残念ながら、自由料金であるプロパンガスは公的な適正価格というものは設定されていません。都道府県別の平均価格は公表されていますので、参考にしてください。以下からご自分のお住まいの地域をクリックして比べてみましょう。

プロパンガスの会社を変更する

あとは、見積もりをもらった中でご自分がベストだと思うプロパンガス販売店に申し込めば、都市ガスよりも高いプロパンガス料金を安くする作業は完了です。もし現在もプロパンガスを契約しているのであればプロパンガスの解約手続きも必要です。

見積もりを取るのが面倒であれば、プロパンガス(LPガス)の一括見積もりサービスなどもあります。見積もりから申込みまでがワンストップで出来ます。これなら時間の節約にもなりますね。

私達消費者がプロパンガス料金を比べて選ぶ事でプロパンガス会社同士が競争を促し、さらに価格が下がる事も期待できるでしょう。

更新日