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どうしてプロパンガスの料金は都市ガスより高いの?

どうしてプロパンガスの料金は都市ガスより高いの?
どうしてプロパンガスの料金は都市ガスより高いの?

プロパンガスの料金は、都市ガスと比べておよそ1.7倍ほど高くなっています。供給方法の違いや料金設定の違いなどがこの料金差の原因です。今より安いプロパンガス販売店に切り替えて、効果的にプロパンガス料金を削減しましょう。本文で詳しく解説します。

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プロパンガスと都市ガスの違い

なぜプロパンガス(LPガス)料金が都市ガスより高いかを理解するために、まずは両者の違いを確認しましょう。

プロパンガスと都市ガスの違い
  プロパンガス 都市ガス
主成分 プロパン メタン
原料 液化石油ガス(LPG) 液化天然ガス(LNG)
重さ 空気よりも重い 空気よりも軽い
発熱量
(カロリー)
高い:24,000Kcal/㎥ 低い:11,000Kcal/㎥
供給方法 液化されたガスをボンベやタンクに詰めて、人の手によって各家庭に配送されます。 地面の下に埋められたガス導管を通じて各家庭に届けられます。
供給エリア 全国各地、とりわけ都市ガスの導管がないエリア 主に都市部(ガス導管を引ける場所)
料金のしくみ 自由料金制」各LPガス会社が自由に料金を決められます。 総括原価方式」という方式で決められていた「規制料金」の名残があります。
事業者数 約18,000社 約200社

ここで確認した相違点が料金の違いにもつながっています。このあと詳しく解説します。

なぜプロパンガス料金は都市ガスより高い?

プロパンガス料金が都市ガス料金よりも高い主な理由は以下の3つです。一つずつ確認していきましょう。

  1. プロパンガスは供給コストが高い
  2. プロパンガスは昔から自由料金制
  3. 価格競争があまり行われていない

理由①プロパンガスは供給コストが高い

プロパンガス(LPガス)は、都市ガスと比べて供給にかかるコストが高くつきます。

▷都市ガスの供給方法

都市ガスは、電気や水道と同じように、人の手を介さず、地面の下に埋められた導管を通じて各家庭に届けられます。そのため、都市ガスの供給には、自宅近くに導管が通っていることが必須条件となります。この導管は人口が集中している都市部を中心に設置されています。

▷プロパンガスの供給方法

プロパンガスは、ガスボンベやタンクに詰められて、人の手によって各家庭に配送されます。そのため、人里離れた民家であっても、車で配送出来る場所であればどこにでも配送でき、都市ガスが使えない地域でも使用することが可能です。

このようなプロパンガスと都市ガスの供給方法の違いは、ガスの価格に反映されます。プロパンガスの価格には、配送のための人件費やガソリン代、車代などが上乗せされるため、都市ガスよりどうしても値段が高くなってしまうのです。下のグラフを見るとわかるように、人件費や配送費などの小売業者でかかる経費の割合は、プロパンガス料金全体の63.3%を占めています。

(参考:一般財団法人 LPガス振興センター資料)

理由②プロパンガスは昔から自由料金制

プロパンガスは、都市ガスと比べて価格の幅が大きい商品で、これがプロパンガス料金を高くする一因でもあります。それぞれの料金設定について確認します。

▷都市ガスの料金設定

2017年に小売市場が自由化されるまで、都市ガスは国の審査を経た「規制料金」で販売されていました。そして、エリアごとに都市ガスを供給できるのはひとつのガス会社だけでしたから、同じエリアに住んでいれば、みんな同じガス料金でした。

市場の自由化が行われた後は、新しい都市ガス会社が市場に参入して、自由な価格設定でガスを販売できるようになりました。これらのガス会社は、顧客獲得のため、従来の規制料金よりも安価な設定でガスを販売しています。しかし、規制料金と大幅に異なる価格を提供している都市ガス会社は現状ありません
(新しく参入した企業がガスを配送するためには、自由化前からいる大手ガス会社に手数料を払ってガス導管を使わせてもらう必要があり、コストを劇的に下げるのが難しいことなども影響しています。)

つまり、都市ガスでは同じエリアに住んでいれば違うガス会社と契約していてもガス料金が大幅に違う、という状態は起こりません

▷プロパンガスの料金設定

プロパンガスは、昔から「自由料金」の商品です。つまり、国の審査などは不要で、各販売店が好きなように価格を設定して販売することができます。ですので、プロパンガス販売店はそれぞれのコストと利益を考えて自由に価格設定をしてきました。つまり、プロパンガスの料金は販売店ごとにばらばらです。

さらに、都市ガスのかつての規制料金のように、基準となる価格が存在したことがなかったため、店ごとの価格の差が大きい傾向にあります。安価で提供しようと努力している販売店がある一方、必要以上に高い価格をつけている販売店も存在します。ですので、同じエリア内でも販売店が違えば価格差が2倍、というケースもあるのです。

このように、これまで価格に対する規制がなかったことから、プロパンガスでは必要以上の高値で販売することも簡単にできてしまいます。これがプロパンガス料金を高くしている一因と言えるでしょう。

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理由③価格競争があまり行われていない

理由②で「プロパンガスは自由料金だから高くすることも簡単」と説明しましたが、一般的には自由料金ならば各販売店が顧客獲得のために価格競争をするので、値段は安くなるはずです。なぜプロパンガスの料金は高くなりがちなのでしょうか?

▷販売店同士が顧客の奪い合いをしたがらない

プロパンガス業界では、近隣の販売店と顧客を奪い合わない、という暗黙のルールがある地域が多いことが度々指摘されてきました。このような地域では、近隣の販売店同士で談合のような状態となり、価格競争の代わりに料金の高止まりが起きやすくなります。

▷消費者が積極的にプロパンガス料金を比較しない

消費者がプロパンガス料金を比較しないのには、「料金が比較しにくい」「料金比較できることを知らない」という理由があります。

料金が比較しにくい

プロパンガスでは、同一の販売店の供給エリアの中でも、販売店との距離や住居の形態などの条件により、ガス料金が細かく変動することはあまり珍しくありません。そのため、公式サイトにガス料金表を掲載していない販売店、または「標準料金(※)」のみ掲載して詳細は問い合わせ、としている販売店も多くあります。

※ 多くの販売店が、たくさんある料金体系の中でもっとも高いものを標準料金として掲載している状況です。そのため、実際にご自宅でかかるガス料金は、問い合わせないと正確な価格がわからないことがほとんどです。

このように料金が簡単に確認しにくい状態では、消費者も積極的な料金比較は難しいですね。

料金比較できることを知らない

また、消費者の中には「プロパンガス会社を選べる」「プロパンガスは販売店ごとに料金が違う」ということを知らない人も少なくありません。

そのため、複数の販売店を比べて選ぶのではなく、「知り合いに紹介された販売店」「家を建てた際、建築業者にすすめられた販売店」と契約した、というケースも結構あるようです。

以上のことから、プロパンガス業界では価格競争が起きにくく、料金が高止まりしやすくなっています。

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プロパンガス料金は都市ガスよりどのくらい高い?

ここまでで、なぜプロパンガスは都市ガスより料金が高いのか、理由を確認しました。次は、実際にプロパンガス料金は都市ガスと比べてどのくらい高いのかを確認しましょう。

プロパンガスVS都市ガス:料金シミュレーション

プロパンガスも都市ガスも、住んでいる地域と契約しているガス会社によって料金が異なります。ここでは、東京都を例にとって比較を行います。

  • プロパンガス料金:東京都の平均価格
  • 都市ガス料金:東京ガスの「一般料金」(東京都で最も契約者の多いプラン)

▷料金表

東京都プロパンガスの平均料金
  基本料金 従量料金単価
0~5㎥ 1,862円 609.6円
6~10㎥ 1,862円 609.2円
11~20㎥ 1,862円 605.95円

「液化石油ガス価格分布状況 2023年4月末時点」の東京都(除伊豆諸島)の平均価格から計算

東京ガスの一般料金
  基本料金 従量料金単価
0~20㎥ 759.00円 180.53円
20~80㎥ 1,056.00円 165.68円

従量料金単価は2023年4月検針分

▷発熱量の違い

両者を計算する前に、注意しなくてはならないのがプロパンガスと都市ガスの発熱量の違いです。

  • 発熱量
  • プロパンガス=24,000Kcal/㎥
  • 都市ガス=11,000Kcal/㎥

プロパンガスは都市ガスの2.18倍の発熱量があります。つまり、プロパンガス1㎥が作れるエネルギーと同じだけのエネルギーを都市ガスで作るには、都市ガスが2.18㎥必要になるということです。

正確に料金の比較をするためには、エネルギーの量は同じでなくてはなりません。したがって、プロパンガスの使用量を10㎥、都市ガスの使用量を21.8㎥として計算を行います。

▷ガス料金を計算

  • プロパンガス=1,862+609.5×5+609.2×5=7,955円
  • 都市ガス=1,056+165.68×21.8=4,667円
    (小数点以下切り捨て)

💡プロパンガスの方が3,288円(およそ1.7倍)高い

プロパンガスVS都市ガス:料金シミュレーションのまとめ

  • プロパンガスと都市ガスの料金を比較する場合は、発熱量の違いに注意。プロパンガスと都市ガスでそれぞれ同じ作業をするためには、都市ガスはプロパンガスの2.18倍の量が必要
  • プロパンガスと都市ガスが同じだけの作業をするためにかかるガス料金を比べると、プロパンガスの方が約1.7倍高い

プロパンガス料金はどうやったら安くできる?

以下の条件いずれかにあてはまる人は、ご自身でプロパンガス契約を自由に選ぶことができます。ですので、今より安い価格でプロパンガスを提供している販売店に切り替えることで、ガス料金を簡単に節約することが可能です。

プロパンガス会社を選べる人 ・一軒家で持ち家の人
・美容院や飲食店など持ち店舗を経営している人
・賃貸・集合住宅のオーナー(大家さん、管理会社等)

賃貸・集合住宅の入居者はどうなる?

一軒家でも借家にお住まいの場合や、アパート・マンションに入居している場合、残念ながらご自身の意思だけでプロパンガス契約を切り替えることはできません

お住まいのプロパンガス契約を切り替えることができるのは、建物の所有者である大家さんや管理会社となります。プロパンガス料金が高く、契約を切り替えたいと思ったら、まずは大家さん・管理会社に相談する必要があります。

▷賃貸・集合住宅のプロパンガス契約について詳しく見る

 今のプロパンガス料金はどのくらい?

まずは自分のプロパンガス料金がどのくらい高いのか、プロパンガス料金診断で確認しましょう。

お住まいの地域・ひと月のガス料金とガス使用量(㎥)を入力するだけで結果がわかります。個人情報の登録は不要、一切料金もかかりませんので、お気軽にご利用ください。

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料金診断の結果、プロパンガス料金を削減できる可能性があるなら、「無料切替相談サービス」を活用しましょう。プロパンガスのエキスパートが現状のヒアリングを行い、今より安く優良なプロパンガス販売店を探して紹介してくれます。

相談料や利用料はかかりませんので、安心して利用できます。下記のオンラインフォームもしくはフリーダイヤルからお気軽にご相談ください。

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この記事の監修者:鈴木 秀男

一般社団法人 プロパンガス料金消費者協会 代表理事

2010年、一般社団法人プロパンガス料金消費者協会を設立して代表理事に就任。従来、概念すら存在しなかったプロパンガス料金の「適正価格」の設定に奔走。
大手を中心とした多数のプロパンガス会社の賛同を得て、設立10年足らずで業界の共通言語としての浸透に成功した。
また、幅広い分野のマネースキルを学べるメディア、「マネーの達人」においてもプロパンガスに関する知識の記事を多数執筆している。

この記事の監修者:鈴木 秀男
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