プロパンガスと都市ガスの料金比較：どちらがどれだけ高い？料金計算で徹底比較🔥
プロパンガス（LPガス）と都市ガスの料金はどのくらい違うのでしょうか？
プロパンガスと都市ガスの料金を比較した結果、プロパンガス料金は都市ガスと比べて約2倍も高いことがわかりました。
早わかり！記事のポイント
✅プロパンガスの料金は都市ガスの約2倍高い
- 高い理由① プロパンガスは供給コストが高い
- 高い理由② プロパンガス料金は比較が困難＋価格競争も不十分
- 高い理由③ 消費者の情報・知識不足
- 実は、プロパンガスは自由に選べる◎
- プロパンガスは販売店ごとの価格差大で、料金が2倍以上高いケースも！
- プロパンガスの無料一括見積もりで料金比較＆最安の販売店を選ぶのがおすすめ→ 🔥ガス代年間平均削減額は47,356円！（*2024年7月時点のサービス利用実績）
本記事では、プロパンガスと都市ガスの料金＆特徴を徹底比較！プロパンガス料金を安くする方法についても解説しています。
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プロパンガスと都市ガスはどう違う？【料金＆特徴まとめ】
家庭で使っているガスには、①プロパンガス（LPガス）と②都市ガスの2種類あります。
プロパンガスと都市ガスの料金を比較をする前に、まずは「プロパンガス」と「都市ガス」の違いと料金＆特徴について確認しておきましょう。
| プロパンガス | 都市ガス | |
|---|---|---|
| 原料 | 液化石油ガス（LPG） | 液化天然ガス（LNG） |
| 主成分 | プロパン・ブタン | メタン |
| 重さ | 空気より重い | 空気より軽い |
| 発熱量 | 大きい：24,000Kcal／㎥ | 小さい：10,750Kcal／㎥ |
| 料金の仕組み | 自由料金制 LPガス会社が自由に料金を決定 |
総括原価方式 国の認可が必要な「規制料金プラン」がメイン |
| 供給方法 | ガスボンベ等を契約者宅へ配送して供給 | 地下のガス導管を通じて供給 |
| 供給エリア | 全国 | 人口密度の高い都市部のみ |
| 初期費用（工事が必要な場合のみ） | 約10万～20万円 | 約7万～15万円 |
プロパンガスVS都市ガス：供給方法の違い
上表からもわかるように、プロパンガス（LPガス）と都市ガスの最大の違いは「ガスの供給方法」にあります。
都市ガスは、地下に敷設されたガス導管を通じて契約者宅に直接ガスを供給できますが、プロパンガスを供給するには、液化したガスをガスボンベに充填し、各家庭まで配送する必要があります。
しかし、都市ガスの供給エリアが人口密度の高い都市部に限られている一方で、プロパンガスは全国どんな場所でもガスを利用できるのが大きなメリットです。
都市ガスの供給エリアが限定的なのは、都市ガス供給に必要なガス導管の設置費用が原因です。
設置費用が非常に高額ゆえ、費用回収が見込める人口密度の高い都市部にしか供給できないという現状があります。
| プロパンガス | 都市ガス | |
|---|---|---|
| メリット | 配送可能な場所であればどこでも利用可能 | 配送コストが発生しない分、料金が安い |
| デメリット | 配送コストがガス料金に上乗せされ高い | 人口密度の高い都市部以外では利用不可 |
なお、プロパンガスと都市ガスは、ガスの成分や熱量も異なるため、同じガス機器を使うことができません。
引っ越しなどでガスの種類が変わる場合は、部品を交換して仕様変更するか、買い換える必要がある点に注意しましょう。
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プロパンガスVS都市ガス：料金システムの違い
次に、料金システムの違いについて解説します。プロパンガスと都市ガスの料金の大きな違いは、「規制料金だったかどうか」という点です。
- 料金システムの違い【まとめ】
- 都市ガスは、2017年までは「規制料金」のみ
- プロパンガスは、ずっと「自由料金」
- 都市ガスは、会社ごとの価格差が小さく選択肢も少なめ
- プロパンガスは、会社ごとの価格差が大きく都市ガスより選択肢が多い
プロパンガスも都市ガスも、ガス代を安くしたいなら「料金比較」が重要。特にプロパンガスは「ガス会社選び」でガス料金が大きく変わります！
以下で、それぞれのガス料金システムについて詳しく解説します。
🔥都市ガスの料金システム
都市ガスは、2017年4月の都市ガスの自由化までは国の認可が必要な「規制料金制」でした。
それまで、都市ガス会社は必ず「総括原価方式」に従って料金を設定する必要があり、消費者は居住地域によって契約すべき都市ガス会社が決められていたため、消費者にガス会社の選択権はありませんでした。
都市ガス自由化以降は、都市ガス会社が自由に値段を設定・販売できるようになり、以前よりも安い料金で都市ガスを提供する会社が増えました。
しかし、「規制料金」の影響は色濃く、従来の「規制料金」の価格から大きく外れた料金設定を行う都市ガス会社はないのが現状です。
都市ガス市場に新しく参入した企業が都市ガスを供給するには、自由化前からある大手ガス会社のガス導管を有料で使用しなければならず（託送料金）、コストを劇的に下げるのが難しい、という事情も関係しています。
そのため、プロパンガスに比べると、都市ガス会社におけるガス料金の価格差は小さめと言えるでしょう。
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🔥プロパンガス（LPガス）の料金システム
都市ガスが長年「規制料金制」だったのに対して、プロパンガス（LPガス）は、昔からずっと「自由料金制」です。
つまり、プロパンガスは昔も今も「消費者が自由にガス会社を選べるガス」ということ。
「規制料金」のように、国の認可も、決まった方式で料金を設定する必要もなく、各プロパンガス会社が仕入れ価格や人件費などのコストと会社の利益を考えて「自由に」料金を設定しています。
そのため、プロパンガスは同じエリアでも販売店が違えば料金が大きく異なるのが特徴です。
同じ地域のプロパンガスでもA社の料金はB社の2倍以上も高い、というケースもあり得えます。
そのため、お得にプロパンガスを利用するためには、契約前に必ず複数のプロパンガス会社の料金やサービスを比較・検討することが大切です。
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【料金比較】プロパンガスVS都市ガス、どちらが高い？
プロパンガス（LPガス）と都市ガスの料金システムについて確認しましたが、次は、プロパンガスと都市ガスの料金はどちらが高いのか、実際に計算して料金比較を行います。
ガス料金の内訳や計算方法などについて詳しく解説しますが、料金比較結果をすぐに確認したい方は以下をクリックしてご覧ください。
ポイント① ガス料金の内訳
まず、ガス代計算のベースとなる、プロパンガス（LPガス）と都市ガスの料金構成＆それぞれの計算方法について見ていきましょう。
プロパンガス（LPガス）料金の内訳
プロパンガス（LPガス）の料金は、以下の3つの料金から成り立っています。
| ①基本料金 |
| ・ガスの使用量にかかわらず毎月固定でかかる料金 ・プロパンガス容器やガスメーター等の供給設備費、保安維持費、検針費が含まれる |
| ②従量料金 |
| ・ガスの使用量に応じてかかる料金 ・1㎥あたりの従量単価が設定されており、従量単価に1ヶ月分のガスの使用量をかけて総額が決まる ・使用量が増えるにつれて、単価が徐々に下がる「スライド制」が適用されている場合もある |
| ③設備料金 |
| ・消費設備（コンロや給湯器のガス機器など）をレンタルしている場合のみ発生する費用 ・使用量にかかわらず毎月固定でかかるが、レンタルがない場合は0円 |
| プロパンガス料金の計算方法 |
| ガス料金 = 基本料金 + 従量単価 × 1ヶ月あたりのガス使用量（+ あれば設備料金） |
都市ガス料金の内訳
都市ガス料金は、大きく分けて以下の2つの料金から成り立っています。
| ①基本料金 |
| ・ガスの使用量にかかわらず毎月固定でかかる料金 ・供給配管など各種設備の償却費用、保安維持費、検針費が含まれる |
| ②従量料金 |
| ・ガスの使用量に応じてかかる料金 ・1㎥あたりの従量単価が設定されており、従量単価に1ヶ月分のガスの使用量をかけて総額が決まる ・使用量に応じて単価が変動 ・燃料コストに応じて毎月変動する「原料費調整額」が含まれる |
| 都市ガス料金の計算方法 |
| ガス料金 = 基本料金 + 従量単価 × 1ヶ月あたりのガス使用量 |
ポイント② 比較に使う料金表
プロパンガス（LPガス）と都市ガスは、いずれも居住エリアとガス事業者によってガス料金が大きく異なるため、ここでは東京都を例にとり、プロパンガスは石油情報センターが調査・公表している「平均価格」を基に料金比較を行います。
- 比較対象のガスプラン
- プロパンガス料金：東京都の平均価格
- 都市ガス料金：東京ガス「一般料金」（※東京都で最も契約者の多いプラン）
| 基本料金 | 従量料金 | |
|---|---|---|
| 0～5㎥ | 1,918円 | 652.6円 |
| 6～10㎥ | 1,918円 | 647.3円 |
| 11～20㎥ | 1,918円 | 640.8円 |
※出典：石油情報センター「液化石油ガス価格分布状況 2025年10月末時点」の東京都（除伊豆諸島）の平均価格から計算
| 基本料金 | 従量料金 | |
|---|---|---|
| 0～20㎥ | 759.00円 | 145.31円 |
| 21～80㎥ | 1056.00円 | 130.46円 |
| 原料費調整額 | 23.78円 | |
※2025年12月時点の都市ガス料金
ポイント③ プロパンガスの熱量は都市ガスの2倍以上
プロパンガスと都市ガスを比較する際、同じ使用量（㎥）に対して、単純にガス代を計算できない点に注意が必要です。
なぜなら、プロパンガスと都市ガスでは「熱量」が違うため、比較の際はこの「熱量」の違いを考慮する必要があります。
プロパンガスの熱量は【1㎥あたり24,000kcal】で、都市ガスは【1㎥あたり10,750kcal】です。
プロパンガスの熱量は都市ガスの約2.2倍なので、両者が同じ働きをするには、都市ガスはプロパンガスの2.2倍の量が必要、ということになります。
そのため、プロパンガスと都市ガスの料金を正確に比較するには、都市ガスの使用量を2.2倍にしてから計算する必要があります。
⚖️プロパンガスVS都市ガス【計算＆料金比較】
それでは、上記の平均価格を基に、プロパンガスのおおよその平均使用量＝約10㎥として、プロパンガス・都市ガスのガス料金を計算・比較します。
※ここでは、プロパンガスのガス設備レンタルなし＝設備料金0円として、「基本料金」＋「従量料金」の合計をガス代として算出
両者のガス料金の計算・比較をする際は、発熱量の違いを考慮してプロパンガスの使用量10㎥に対して、都市ガスの使用量を22㎥として計算します。
- ガス料金の計算方法
- ガス料金 ＝ 基本料金 ＋ 従量料金 × ガス使用量
✔プロパンガス料金の計算（10㎥）
1,918＋652.6×5㎥＋647.3×5㎥ ＝ 8,417円（※小数点以下切り捨て）
✔都市ガス料金の計算（22㎥）
1056.00＋（130.46＋23.78）×22㎥ ＝ 4,449円（※小数点以下切り捨て）
- 【料金比較結果】差額は3,968円＝プロパンガス料金は都市ガスよりも約1.89倍高い🔥
上記の計算結果から、プロパンガスの料金は都市ガスの約2倍も高いことがわかりました。
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なぜプロパンガスは都市ガスよりも高い？【主な理由】
プロパンガス（LPガス）と都市ガスの料金を比較した結果、プロパンガス料金は都市ガス料金よりも高いとわかりました。
それでは、なぜプロパンガスの料金は都市ガスに比べて2倍も高くなってしまうのでしょうか？主な理由を3点、以下にまとめました。
プロパンガスは供給コストが高い
プロパンガス（LPガス）料金が高い大きな理由として、まず「供給コスト」の問題が挙げられます。
都市ガスは、初期費用として都市ガスの導管を地中に引く「ガス管引き込み工事」に高額な費用がかかる一方、ガス管敷設後は契約者宅まで自動でガスを供給できるため、ランニングコストが少ないというメリットがあります。
プロパンガスの場合は、仮に新築戸建てなどでガス管工事が発生する場合でも、初期費用は都市ガスよりも安い一方、ガスの供給にはガスボンベの配達が必要です。
配達にはガソリン代や人件費など配送コストがかかるため、必然的にガス料金が高くなってしまいます。
事実、プロパンガス小売価格の大部分を占めるのが、この配送コストなのです。
特に、利用者が少ない過疎地域や、山奥などで販売店から距離があるなど配送に時間がかかればかかるほど供給コストは高くなります。
プロパンガスは料金比較が困難＋価格競争も不十分
プロパンガス（LPガス）ではガス料金の公開が義務ではないため、ガス会社の公式サイトを見ても料金表が未掲載で料金単価が確認できないことがよくあります。
つまり、消費者は自分で簡単にプロパンガス会社の料金を比較・検討できない環境に置かれており、どの販売店が安い・高いのかをすぐに判断できません。
また、地域のプロパンガス事業者同士が談合するケースもあり、プロパンガスの価格競争が不十分で価格が高止まりしやすいことも、都市ガスに比べて料金が高い理由の一つです。
消費者の情報・知識不足
プロパンガスが高い理由には、供給コストの問題やプロパンガス業界を取り巻く環境以外に、消費者側にも一因があります。
「プロパンガスは自由に選べる*」という事実を知らない消費者も多く、例えば、「家を建てた際、業者に紹介された販売店とそのまま契約した」というケースなどがその例です。
このような私たち消費者の行動も、プロパンガスが都市ガスと比べて料金が高い理由に貢献しています。
アパートやマンション等の集合住宅・賃貸物件にお住まいの場合、プロパンガスは大家さんや管理会社が既に契約している指定ガス会社と契約することになります。
プロパンガス会社を切り替えたい場合は、まず大家さん・管理会社に相談してみましょう。
プロパンガスの契約にあたっては、「事前にプロパンガス会社の料金やサービスを比較してから契約」というプロセスを消費者が積極的に行うことが重要です。
消費者がプロパンガス料金に敏感になることで、プロパンガス事業者の間にも価格競争の意識が生まれ、料金見直しへの動きが活発化するでしょう。
【2025年11月28日速報】 プロパンガス（LPガス）料金の動向
- プロパンガスを月に10㎥消費した場合のガス料金の全国平均は9,205円。10月末と比べて変化はありません。（参考：石油情報センター）
- プロパンガスの平均料金は実際に利用できる料金よりも高い傾向があります。平均と同じ・少し安い程度なら、ガス代を今より削減できるでしょう。
- ガス料金が高いと思ったら、「プロパンガスの無料一括見積りサービス」で今より安いガス会社を探してみましょう。
プロパンガスを安くする方法🔥
プロパンガス料金を節約するために最も効果的なのが、プロパンガス会社・販売店の契約切り替えです。
料金システムの違いで解説したとおり、プロパンガスは販売店ごとの価格差が大きく、きちんと料金比較をすれば、今よりぐっと安い料金のガス販売店と契約できる可能性が高いためです。
一戸建て（持ち家）の方や、アパート・マンション・店舗等の所有者（オーナー）は、契約先のプロパンガス会社を自由に選ぶことができます。
「プロパンガスが高い」とお悩みの場合は、契約切り替えでプロパンガス料金の大幅削除が見込めるため、お住まいの地域のプロパンガス会社・販売店の料金比較を行いましょう。
自力で複数のプロパンガス事業者にコンタクトを取り、各販売店のサービスや料金を比較するのは難しいですが、無料のプロパンガス一括見積もりサービスの利用で、お住まいの地域の複数のプロパンガス業者の相見積もりが一度で簡単に手に入ります。
「一括見積もりサービス」とは？
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【まとめ】プロパンガスと都市ガスの料金比較
- プロパンガスは、都市ガスよりもガス料金が2倍高い
- プロパンガスの料金が高い理由は大きく3つ
①供給コストが高いこと
②料金比較が難しく販売店同士の価格競争も不十分
③消費者の情報・知識不足 - プロパンガス料金は地域差だけでなく事業者による価格差も激しい
- 地域で最安値のプロパンガス会社と契約したいなら「プロパンガスの無料一括見積もり」の利用がおすすめ◎
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