【2025年携帯電話料金値上げ】ドコモに続きKDDIも6月から値上げへ | ソフトバンクは検討・楽天は値上げなし

携帯料金の値上げラッシュ!ドコモ・KDDIが続々と新料金プランを発表
4月末ドコモから新料金プランの発表がありました。その後まもなく5月に、KDDIのau・UQモバイルからも新料金プランが発表されています。
「携帯会社の値上げはこのまま続くの?」「既存プランも値上がりしちゃうの?」
という疑問に答えるために、この記事ではドコモ・KDDIの携帯料金改定の概要、気になるソフトバンクグループ・楽天モバイル携帯料金値上げ動向も併せて解説していきます。
ドコモの値上げ解説:irumoとeximoが廃止。ドコモとして4プランを発表し再出発(2025年4月24日発表)
2025年4月末、ドコモから衝撃の新プラン発表がありました。
2023年7月に開始された「irumo」と「eximo」「eximoポイ活」を終了し、「ドコモ mini」、「ドコモ MAX」「ドコモポイ活 MAX」「ドコモポイ活 mini」の4プランを2025年6月5日から提供を開始します。
irumoやeximoという名で大胆なリブランディングを図りましたが、ドコモとしての再出発となります。
なお、ahamoは引き続きサービスが提供されます。
下図の基本料金を新プランと旧プランで比較した表から分かるように、新料金プランは概ね値上げということが分かります。

今回の新料金プラン、値上げ感をカバーすべく多くの特典が付いているのも特徴です。例えば、4プランに共通しているのは、ドコモからAmazonプライムに登録して最大3か月~6か月無料という特典です。
また、「ドコモ MAX」「ドコモ ポイ活MAX」はAmazonプライム最大6か月無料の他、DAZN for docomoが追加料金なしで見られたり、国際ローミングが30GB無料など豪華な特典が用意されています。
関連記事:ドコモの新料金プランを徹底解説!実質の月額料金値上げって本当?いつから?
関連記事:7月にドコモ home 5Gが値上げへ|乗り換えで節約できるプランは?
KDDIの値上げ解説:auは新料金プラン発表しつつ既存プランも値上げ(2025年5月7日発表)
2025年5月7日、ドコモに続き、KDDIからauとUQモバイルに関する新サービスの発表がありました。

まずは、auです。auは2025年6月3日提供開始の新料金プラン「au バリューリンクプラン」(6月3日提供開始)が発表されました。データ容量無制限の料金プランで、衛星通信「Starlink」と直接通信できる「au Starlink Direct」や、海外でのデータ通信「au海外放題」がセットになっています。
料金は月額8,008円となっています。家族割プラスで1,210円の割引、auスマートバリューで1,100円の割引、au PAYカードお支払い割で220円の割引が適用可能で、最安で月額5478円となります。
auの新料金プランも、ドコモ同様、値上げ感をカバーすべく豪華な特典が特徴です。まず、通信の混雑時などに一般ユーザーよりも通信リソースが多く割り当てられる「au 5G Fast Lane」(2025年7月1日より開始)が利用でき、より快適な通信が期待できます。その他にも、「au 海外放題」「サブスクぷらすポイント」「Pontaパス」など、合計5点の特典が付いてきます。
また、既存プラン「使い放題MAX+」「auマネ活プラン+」は継続して提供となりますが、8月1日に₊100円~300円の既存プランの料金改定が予定されていることも同時に発表されました。
KDDIの値上げ解説②:UQモバイルはau Starlink Directを目玉に新料金プラン「コミコミプランバリュー」「トクトクプラン2」を発表(2025年5月7日発表)
次にUQモバイルです。UQモバイルでは、「コミコミプランバリュー」「トクトクプラン2」の新プランが2025年6月3日に開始することが発表されました。既存プランの値上げはありませんが、6月2日をもって既存の「ミニミニプラン」、「トクトクプラン」「コミコミプラン+」は受付終了となります。

UQ mobileの新料金プラン「コミコミプランバリュー」(6月3日提供開始)は、月額3,828円で月間データ容量35GBの料金プラン。1回あたり10分以内の国内通話がかけ放題となります。また、Pontaパスも含まれます。
「トクトクプラン2」(6月3日提供開始)は、月額4048円で月間データ容量30GBの料金プラン。月のデータ利用量が5GB以下の場合は料金を1,100円割り引くほか、au PAYカード支払い割や自宅セット割、家族割引などが利用できます。
どちらも月額550円で「au Starlink Direct」が利用できるのが特徴です。
「au Starlink Direct」とは、auスマートフォンが直接通信対応のStarlink衛星とつながり、KDDI回線がないところでも空が見える状況であれば圏外エリアでも通信できるサービスです。
関連記事:改悪?値上げ?UQモバイルの新料金プランを徹底解説:「コミコミプランバリュー」「トクトクプラン2」の注意点やメリットを比較
ソフトバンクは携帯料金改定を検討中「値上げ必要なタイミング」(2025年5月8日)
こうなると気になるのがソフトバンクの値上げです。
ソフトバンクの宮川潤一社長は、5月8日の決算発表会で通信料金の動きについて次のように言及し、値上げへの積極的な姿勢を示しています。
「ドコモとKDDIのいわば『お兄ちゃん』のような存在が先に値上げに踏み切ってくれた。値下げはコスト削減などで企業努力を続けてきたが、限界だと感じている」
「当業界の健全な成長のためにも、価格の見直しは必要なタイミングなのだろう」
ドコモ、KDDIが6月の値上げということを考慮すると、ソフトバンク・ワイモバイルも遅くとも7月頃には新プランが開始するのではと筆者は見ています。
新料金プランに付与される特典については、PayPay経済圏関連、LINEミュージックなどのLINE系のアプリ、また最近各社が取り組んでいるスマホの衛星通信系サービスなどが期待できます。
楽天モバイルは「現段階で値上げなし」(2025年5月14日)
「日本のスマホ代は高すぎる!」というCMで注目を集めてきた楽天モバイルは値上げへの積極的な姿勢は見せていません。
2025年5月14日の2025年度第1四半期決算説明会にて、楽天モバイル 代表取締役会長の三木谷浩史氏は「現段階で大きな値上げをする考えはない」とコメントしています。
当初赤字続きだった楽天モバイルでは、2022年の7月に月間使用量が1GB未満の場合は0円というプランを廃止しました。そして遂に、2025年5月14日発表の第1四半期決算報告にて、楽天モバイルが初めて経営黒字を達成するなど、現在は着実に通期黒字化に向かっています。
携帯料金の値上げはいつ?タイミングまとめ
では、それぞれの携帯料金値上げおよび新料金プラン受付のタイミングを整理していきます。
- 2025年ドコモ携帯料金値上げタイミング
- 2025年6月4日:既存プラン「irumo」「eximo」受付終了
- 2025年6月5日:新プラン「ドコモ mini」、「ドコモ MAX」「ドコモポイ活 MAX」「ドコモポイ活 mini」提供開始
- 2025年KDDI携帯料金値上げタイミング
- 2025年6月2日:UQモバイル既存プラン「ミニミニプラン」、「トクトクプラン」、「コミコミプラン+」受付終了
- 2025年6月3日:au新プラン「バリューリンクプラン」、UQモバイル新プラン「トクトクプラン2」、「コミコミプランバリュー」提供開始
- 2025年8月中:au既存プラン「使い放題MAX+」「auマネ活プラン+」値上げ開始
- 2025年ソフトバンク携帯料金値上げタイミング(予想)
- 2025年7月中にソフトバンク、ワイモバイルで新プラン開始
- 2025年8月〜9月中にソフトバンクで既存プラン値上げ
結論:トレンドは特典付き値上げ、シンプルにスマホ代重視なら楽天モバイルがおすすめ
ここ数年値下げ合戦が続いていた携帯料金も、遂に2025年大手キャリアにて値上げが発表されました。
物価高などインフレの方向に世の中が進んでいる昨今、携帯料金の値上げも当然のトレンドかもしれません。
その一方で、企業努力により、しっかり豪華な特典などの付加価値を提供してきているのもポイントです。
例えば、ドコモの「ドコモ MAX」などは、スポーツ観戦好きにはピッタリのプランとなっています。
無制限のデータで電車や外出先でもDaznでスポーツが見放題です。
また、「au バリューリンクプラン」は、都心など人が多いところで日中忙しく働くビジネスパーソンなどにも、「au 5G Fast Lane」で快適なスマホライフを送れるのは、大きなメリットではないでしょうか。
但し、「シンプルにスマホを安く使いたい」という場合は、段階性プランで無制限でも3,278円+通話アプリで24時間かけ放題を無料で利用できる楽天モバイルがおすすめです。
携帯料金の値上げを機に、各社の特典やサービス内容に大きく個性が出てきています。自分のライフスタイルに合ったプランを選ぶことで、より快適なスマホライフを送ることができるでしょう。