さらば、ADSL。2025年1月末でNTT東がADSL提供を終了

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さらば、ADSL。2025年1月末でNTT東がADSL提供を終了

ADSLサービスが遂に終了

商用のADSLが日本の市場にはじめて登場した1999年から約25年たった今、ADSLの提供サービスが終了しました。登場した当時は一世を風靡したADSLですが、遂にその役目を終えました。ネット通信業界はポストADSLの時代に突入します。

NTT西日本では2026年1月31日(土)、NTT東日本では2025年1月31日(金)でサービスを終了すると発表されています。

NTT東日本で終了するADSLサービス一覧(「フレッツ・ADSL」の全品目)

モアⅢ
モアⅡ
モア
8Mタイプ
1.5Mタイプ
エントリー

こうして終了するプランのラインナップを見ると、「8Mタイプ」など、懐かしいプラン名が。これは、最大通信速度8MbpsのADSLプランです。

当時は一世を風靡したADSLも、今考えると「こんなにネットが遅かったのか......」としみじみしてしまいます。

なんせ、最近になってよく見かけるネットプランといえば、「10ギガ光」「5G」といった高速プランばかり。ちなみに10ギガ光とは、最大通信速度10Gbpsのプランです。8Mbpsと10Gbpsを比較するとその差は単純計算で1,250倍。(※あくまで理論上ですが。)この20数年間で、いかに通信速度が向上したかを実感します。

光回線がないエリアはどうなる?

NTT東西は、既存のADSL契約者に対して光回線への乗り換えを推奨しています。しかしながら、中にはお住まいの地域に光がまだ来ていないという方もいるようです。

その場合、契約できる光回線が無いため、当面はモバイル通信(ホームルーターや、モバイルWi-Fiなど)を契約する必要があります。モバイル通信の場合も、ADSLと同等かそれより速い通信が期待できます。

ADSLサービス終了の背景にあるもの

NTT東日本は、ADSLサービス提供終了の理由として、「設備の維持限界が見込まれる」としています。ADSLは、現在主流になっている光ファイバーによる通信に比べると通信速度が劣ります。光通信の登場により、だんだんとADSLの契約数が減っていきました。

また、ADSLは家庭にある電話線をネット通信に使用していました。そのため、固定電話があることが大前提。そのうち、電話線を引くアナログの固定電話から、だんだんとデジタル通話に移行した経緯があります。それに伴いADSLから光通信への乗り換えが増え、ADSLの契約も減っていったと考えられます。

2008年時点では、家庭での光通信契約がADSLを含むDSLカテゴリの契約数を突破しました。

ADSL終了後はどうすればいい?

自宅の契約がADSLだという方は、導入工事をして光回線を契約しましょう。または、工事がどうしてもできない場合は、電源につなぐだけでネットにつながるホームルーターを契約するという手もあります。

どちらもADSLより高速な通信が期待できるはずです。

ADSL終了を脅す勧誘電話にご注意

「ADSLが終了するので、ネットが突然使えなくなりますよ。」と脅して電話でネット回線を販売する勧誘方法があるようです。早めに乗り換えた方が良いのは本当ですが、あまりにも強引に契約させようとする場合は電話を切ってOK。くれぐれも悪質な電話勧誘にご注意を。