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孤独死保険とは?入居者向けと大家向けを解説・保険の種類・比較
単身世帯の増加により、人生の最後を誰にも看取られないまま亡くなってしまう孤独死、孤立死が社会問題化しています。
日本少額保険協会の調査によると、自宅で一人で亡くなった場合に、 遺体が発見されるまでに要する日数の平均は17日だそうです。
調査では、孤独死は高齢者に限らず全年代で発生していることがわかっていますが、世の中的には、孤独死=高齢者のイメージが強いようで、大家が高齢者の入居を拒むというケースも稀ではありません。
たしかに、賃貸住宅で孤独死があると、遺品の片付け、清掃、居室の原状回復にかかる費用、さらに家賃の損失も加えると、大家や管理会社の経済的負担は大きくなります。
一方、死亡した居住者に家族や連帯保証人がいる場合は、孤独死により大家に生じた損害の補償を負担しなければならず、大家と遺族の間でトラブルに発展するケースも考えられます。
孤独死保険は、孤独死により生じた経済的損失を補償する保険です。
本記事では「孤独死保険とは?」についてわかりやすく解説します。
孤独死保険とは
孤独死保険とは、入居者が賃貸住宅の居室で死亡したことで、大家に経済的損失が生じた場合に補償される保険です。
孤独死保険は、アパートやマンションの大家向けに少額短期保険会社が2010年に初めて導入しました。その後、賃貸住宅の入居者が加入できる保険として、家財保険に付帯した形で販売が開始されました。現在では複数の保険会社が孤独死に対応した商品を発売しています。
孤独死による大家のリスク・損害
所有している賃貸物件で孤独死がおきてしまった場合、大家に次のような損害が生じることが予想されます。
孤独死で大家にかかる損害
- 部屋を清掃して元の状態に戻す費用(原状回復費用)
- 死亡した人の遺品整理(残置物処理費用)
- 家賃損失(空室期間の家賃、風評被害)
場合によっては、該当の部屋だけでなく、周囲の部屋の家賃低下を招くこともあります。
孤独死によって生じる損害額の平均と補償額
孤独死による経済的損失について掘り下げていきましょう。
日本少額短期保険協会は「第9回孤独死現状レポート」で孤独死保険の支払い実績を公表しています。孤独死保険によってカバーされる損害金の種類は主に次の3つです。
原状回復費用
原状回復費用とは、 孤独死がおきた居室を再度賃貸できる状態にするために必要な費用のこと。
孤独死が発生してから発見までの時間が長くなると、 原状回復までに要する時間も長くなりがちです。汚損や臭気がひどい場合には特殊清掃を入れたり、場合によっては修繕・リフォームが必要になったりするため、原状回復までの費用が高額になることがあります。
また、その期間は家賃収入が途絶えてしまうため、これを合わせると更に損害額は高額になる恐れがあります。
下表は、孤独死が発生したときの損害額の平均、支払われた保険料の平均額を示しています。
発見時の状況によりますが、損害額は数百万円になるようなこともあるようです。
| 損害額の平均 | 支払保険額の平均 |
|---|---|
| 474,170円 | 315,349円 |
| 最大損害額: 4,546,840円 最小損害額: 3,300円 | 最大支払保険金: 2,004,101円 最小支払保険金: 3,300円 |
参照:「第9回孤独死現状レポート」(2024年12月日本少額短期保険協会孤独死対策委員会)より筆者作成
遺品整理・残置物処理費用
遺品整理・残置物処理費用とは、 居室に残された家具や家財、遺品を処分する費用のこと。
残置物の量にもよりますが、家具や電化製品には処分費がかかることもあり、処分を専門業者へ依頼すれば費用は高額になることもあるでしょう。
下表は残置物を処分する費用の平均額と、支払われた保険料の平均額を示しています。
| 損害額の平均 | 支払保険額の平均 |
|---|---|
| 295,172円 | 224,365円 |
| 最大損害額: 1,913,210円 最小損害額: 1,080円 | 最大支払保険金: 1,913,210円 最小支払保険金: 920円 |
参照:「第9回孤独死現状レポート」(2024年12月日本少額短期保険協会孤独死対策委員会)より筆者作成
家賃損失
孤独死保険では、孤独死によって生じた空室の家賃を一定期間補償してくれます。
孤独死が原因で居室を賃貸できない状態になると、その期間の家賃収入がなくなります。また、賃貸可能な状態となった後でも、瑕疵(かし)物件や事故物件扱いになってしまうと家賃を下げざるを得なくなることもあるでしょう。風評被害による空室も懸念されます。
下記は孤独死の発生による家賃損失の平均額を示していますが、東京都と大阪府の家賃平均額から計算すると、 家賃の損失額平均はおおよそ半年分ということのようです。
原状回復費用、遺品整理費用、家賃損失をすべて合わせると、大家の損失額の平均額は100万円を超えてしまいます。
| 平均損害額 | 317,085円 |
|---|---|
| 東京都 家賃平均(参考) | 57,616円 |
| 大阪府 家賃平均(参考) | 42,973円 |
参照:「第9回孤独死現状レポート」(2024年12月日本少額短期保険協会孤独死対策委員会)より筆者作成
2種類の孤独死保険【入居者型保険と家主型保険】
孤独死による損害額は小さいものではないことがわかりました。頻繁に起こることではないかもしれませんが、賃貸経営の死活問題にもなり得るため、 リスク回避のための保険加入は有効かもしれません。
孤独死保険には大家が加入する保険だけでなく、入居者側が対策できる保険もあります。次に詳しく解説します。
入居者型保険
入居者型の孤独死保険は、入居者が自ら契約者となる保険です。しかし、孤独死保険として単独で加入する保険ではなく、 家財保険の付帯されていることで補償されます。
入居者型の孤独死保険は、家財保険の補償の一部に含まれている保険です。
入居者型孤独死保険の補償内容
入居者型の孤独死保険でカバーされる補償は主に次の2つです。
原状回復費用
遺体の発見までに時間がかかってしまうと、夏場などは特に居室の汚損や悪臭が激しくなります。業者による特殊清掃や、汚損した箇所の修理やリフォームなどが必要になると費用は高額になる可能性があります。
遺品整理・残置物処理費用
居室内に残された家具・家電、場合によってはゴミなどの量が多いと処分に時間と費用がかかることも予想されます。
入居者型孤独死保険の比較
孤独死保険として単体の保険がないので、保険料を単純比較することはできませんが、家財保険に孤独死の補償が含まれている保険商品の特徴をいくつかまとめています。
【入居者型 孤独死保険 例】
| 保険会社 | 商品名 | 特徴 |
|---|---|---|
| アクサ少額短期保険株式会社 | 住まいるパートナー |
|
| スターツ少額短期保険株式会社 | 住まいぷらす |
|
| 少額短期保険ハウスガード | 新リバップガードα |
|
出所:・アクア少額短期保険株式会社 > 新特約の自動付帯に関するお知らせ ・アクア少額短期保険株式会社 > 住まいるパートナー・スターツ少額短期保険株式会社 > 住まいぷらす・アクア少額短期保険株式会社 > 住まいるパートナー・少額短期保険ハウスガード > 新リバップガードαのご案内
家主型保険
家主型が加入する孤独死保険は、少額短期保険会社の商品は単独型で、損害保険会社の商品は火災保険に特約で付帯されるものが一般的です。
万一孤独死が発生すると、前述のデータのとおり、大家の損失額は数十万から数百万になります。
日本少額短期保険協会の調査によると、独居の人の死亡の第1発見者は家族や知人よりも、 不動産管理会社や家主、警察など他人が発見する割合のほうが高いこともわかっています。
家主型の孤独死保険は、大家や管理会社が契約者となるため、受けた損害の補償を直接保険会社から受けることができます。
家主型保険の補償内容
家主型の孤独死保険でカバーされる補償は主に次の3つです。
- 原状回復費用
- 遺品整理・残置物処理費用
- 家賃損失補償
家主型孤独死保険を比較
単独型の家主型保険の保険料は、一室あたりに換算するとおおむね年間5,000円~10,000円程度のようです。また、家主型保険の補償内容は上記3つのほかにも、商品によって葬儀費用や事故見舞金が補償されることもあります。
現在、多くの少額短期保険会社が家主型の孤独死保険を販売しています。いくつかの商品の補償内容を下表にまとめています。
| 保険会社 | 商品名 | 補償内容など |
|---|---|---|
| エイ・ワン少額短期保険株式会社 | あんしん住まいるオーナー保険 |
|
| アイアル少額短期保険 | 無縁社会のお守り |
|
| スターツ少額短期保険株式会社 | 大家さんの安心プラス | 原状回復費用、家賃損失をカバー、遺品整理費用をカバー |
出所:・エイ・ワン少額短期保険株式会社 > あんしん住まいるオーナー保険 ・アイアル少額短期保険株式会社 > 無縁社会のお守り・スターツ少額短期保険株式会社 > 大家さんの安心ぷらす
孤独死保険の特徴まとめ【入居者型 vs 家主型】
入居者型と家主型の特徴を下表にまとめました。
それぞれの孤独死保険の違いや特徴を確認することができます。
| 入居者型 | 家主型 | |
|---|---|---|
| 保険の種類 | 家財保険(特約または自動付帯) | 単独型 or 火災保険の特約 |
| 保険契約者 | 入居者 | 大家・管理会社 |
| 被保険者(保険対象者) | 入居者 | 大家・管理会社 |
| 補償内容 |
|
|
| 掛金 | 商品により異なる (一棟もしくは一戸室あたり) | 家財保険の掛金に含まれている |
| 保険金受取人 | 入居者(死亡の場合は相続人) または 大家(商品による) | 大家・管理会社 |
「孤独死の防止」に複合的サービスを活用する
残念ながら孤独死がおこってしまった後に活躍するのが孤独死保険ですが、昨今、 未然に高齢者の孤独死を防ぐための取り組みに様々な業界が参入しています。
見守りの方法としては、安否確認型、水道・電気などライフライン型などが主流ですが具体的には次のような方法で行われています。
センサーの設置 ・・・開閉・人感センサーにより検知し、以上があればスマホなどへ連絡
自ら通報するもの ・・・居室内に通報ボタンなどを設置
第三者の訪問によるもの ・・・水道や電気メーターの動作確認、郵便物の受取確認、宅配食の受取りなど
見守りサービスを単独で提供しているのは主に警備会社ですが、見守りサービスを付帯している孤独死保険もあるようですので紹介します。
| 保険会社名 | 商品名 | 補償内容 | 利用料 |
|---|---|---|---|
| アイアル少額短期保険株式会社 | ご家庭見守りサービス 絆-ONEプラス補償 |
| 月額利用料+300円(1戸室あたり) |
コストは多少あがってしまいますが、見守りサービスの利用は、孤独死の発生予防につながるでしょう。孤独死保険と見守りサービスの両輪で準備ができればなお安心です。
孤独死保険のメリットと注意点
孤独死保険のメリットをまとめると以下のようになります。
- 居室の原状復帰までに必要な費用の補償を受けられる
- 空室によって生じた家賃損失の補填がある
- 大家は高齢単身者の入居を受け入れやすくなる
- 入居者遺族の負担を軽減できる
- 入居者と大家のトラブルを回避できる
など。
ただ、入居者型と家主型は補償内容が違うこと、そして補償限度額も異なるため、費用対効果も考えながら複数の商品を比較検討したほうが良いでしょう。
孤独死保険とは?- まとめ
孤独死保険には、入居者型と家主型の2種類があることを解説しました。
入居者型では、知らずに孤独死保険に入っている場合があります。アパートやマンションに入居する際、家財保険へ加入するのであれば、孤独死に対応しているか補償内容を確認してみましょう。もしも対応していない場合で、備えたい場合は、不動産会社に相談してみるのも一つの方法です。
また、入居者型の場合、補償内容を把握していないとせっかく補償があるのに活用することができません。家財保険に補償が付帯されている場合は、 万一に備えて、家族に伝えておくなどしておくと安心です。
今後の単身世帯の増加に伴い入居者の年齢にかかわらず、賃貸住宅での孤独死のリスクは高まると考えられます。大家の立場で孤独死保険の加入を検討するならば、掛金や補償内容を比較して決めることが大切です。
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