エアコンのお掃除機能とは？【見分け方】 エアコンクリーニングの料金
「お掃除機能付きのエアコンを買ったから、もう掃除はしなくていいはず」 「高いエアコンだったから、きっと中まできれいにしてくれている」
もしこのように考えているなら注意してください。実は、お掃除機能付きエアコンを使っていても、エアコン内部はカビだらけというケースが少なくないのです。
“お掃除機能”という名称から掃除不要と思いがちですが、実際にはフィルターのホコリしか取ってくれません。内部の洗浄は別途必要になります。
この記事では、エアコンのお掃除機能の正体を分かりやすく解説。さらに、自宅のエアコンが機能付きかどうかの見分け方、メリット・デメリット、そしてプロにクリーニングを頼んだ場合の料金相場まで詳しくご紹介します。
- この記事で分かること
- エアコンの「お掃除機能」について
- お掃除機能付きかどうか見分ける方法
- お掃除機能付きエアコンのメリット・デメリット
- クリーニング料金の相場とランキング
エアコンのお掃除機能とは｜いらない機能？
お掃除機能とは、主にフィルターを掃除してくれる機能です。
仕組みとしては、内部に搭載されたブラシやお掃除ロボットがフィルター上を移動し、ホコリをダストボックスに集めます。
ダストボックスに溜まったゴミは手動で捨てる必要があります。一部の上位モデルでは、集めたホコリを屋外に自動排出するタイプも存在します。
最近では、熱交換器や送風ファンも掃除する上位モデルも登場しています。ただし、表面のホコリを落とすだけで、汚れやカビを完全に除去することはできません。
お掃除機能では掃除できない箇所とは
お掃除機能は、フィルターや熱交換器の表面（一部の上位機種）の掃除ができる一方、構造的にアクセスできない箇所には対応していません。
一言でいえば、お掃除機能ができるのは「表面の掃除」であり、内部のカビや汚れを完全に落とすことは不可能です。
エアコン内部のカビや黒ずみを洗浄するには、どうしても人の手が必要といえます。
| お掃除機能が掃除できる箇所 | お掃除機能が掃除できない箇所 |
|---|---|
|
|
内部クリーンとお掃除機能の違い
混同されがちですが、お掃除機能と内部クリーン機能は全く異なります。
お掃除機能が主にフィルターのホコリを除去する機能なのに対して、内部クリーンは内部を乾燥させる機能です。乾燥させることで、カビの発生を抑制する効果があります。
内部クリーンはほぼ全てのエアコンに搭載されています。リモコンに「内部クリーン」「おそうじ」というボタンがある場合、それはお掃除機能ではなく内部乾燥です。
なお、すでに生えてしまったカビや汚れを取り除く機能ではないことを理解しておきましょう。
| お掃除機能 | 内部クリーン | |
|---|---|---|
| 役割 | 物理的な掃除 | 乾燥させるだけ |
| 仕組み | ブラシが動いてフィルターのホコリを落とす | 冷房運転の後に送風で内部を乾かす |
| 効果 | フィルターの目詰まりを防ぐ | カビ発生を抑制する |
| 搭載機種 | 上位機種 | ほぼ全ての機種 |
お掃除機能はいらないと言われる理由3つ
「高いお金を出してまでお掃除機能はいらない」という声も。その理由は次の3つあります。
ダストボックスのゴミ捨てが必要
お掃除機能はフィルターをブラッシングして、ホコリをダストボックスに回収します。このダストボックスに溜まったゴミは、一部上位モデルを除いて手動で捨てる必要があります。
油汚れには無力
エアコンがキッチンに近い場所に設置されている場合、油を含んだベタベタしたホコリがエアコン内部に徐々に付着することがあります。これはお掃除機能のブラシでは取りきれず、逆にブラシ自体がベトベトになって目詰まりの原因になります。
クリーニング費用が高くなる
エアコンクリーニングを業者に依頼する際、お掃除機能付きエアコンは構造が複雑なため、料金が通常より5,000円〜10,000円ほど高くなります。
詳細は、デメリットとして後述します。
お掃除機能付きエアコンを見分ける方法
家電量販店などでは「お掃除機能あり」などの表示があるので分かりやすいですが、現在使用しているエアコンがお掃除機能付きなのか分からないという方もおられるでしょう。
ここでは、お掃除機能付きエアコンを見分ける方法をいくつか紹介します。
リモコンのボタンを見る
リモコンに以下のボタンがあれば、お掃除機能付きの可能性が高いです。
- 「手動掃除」
- 「手動おそうじ」
- 「フィルター掃除」
- 「おそうじ」
ただし、お掃除機能が自動で作動する機種だと、特別にリモコンボタンがない場合もあります。また、内部クリーンのボタンと混同しないようにしましょう。
前面パネルを開けてみる
エアコンのカバー（前面パネル）を開けてみて、フィルターの手前にブラシパーツがあったりダストボックスがある場合は、お掃除機能付きです。
逆に、カバーを開けても網目のフィルターしかない場合は、お掃除機能がないスタンダードなエアコンといえます。
型番で調べる
エアコンの底面などに貼ってあるシールを見て型番を確認し、インターネットで検索する方法もあります。メーカーのサイトで、その型番の機種がお掃除機能付きか確実に判断できます。
お掃除機能付きエアコンのメリット・デメリット
お掃除機能付きエアコンにはメリットもデメリットもあります。それぞれ見ていきましょう。
メリット
お掃除機能付きエアコンのメリットを具体的に紹介します。
フィルター掃除の手間が大幅に軽減される
通常、フィルター掃除は2週間に1回の頻度が推奨されています。ペットがいたりホコリが多い部屋での使用なら、1週間に1回はフィルター掃除をしたほうがいいとされています。
毎回フィルターを外して掃除機をかけて、水洗いして干すのは面倒という人も少なくありません。
その点、お掃除機能付きエアコンなら、半年に1回ダストボックスのゴミを捨てる程度で済みます。多忙な方、高齢の方や足腰に不安がある方にとっても、ありがたい機能といえるでしょう。
目詰まりを防いでエアコンの効きが良くなる
お掃除機能が自動で掃除してくれるので、目詰まりすることがありません。空気がスムーズに取り込まれるため、冷暖房の効きが良い状態をキープできます。
また、常にフィルターが清潔に保たれることで、アレルギーや喘息のリスク低減も期待できます。
省エネで電気代の節約につながる
フィルターが常にキレイなエアコンは、フィルターが目詰まりしているエアコンに比べて省エネ効果が上がり、電気代の節約につながります。
デメリット
お掃除機能付きエアコンのデメリット(注意点)について紹介します。
内部のカビや汚れは除去できない
前半で解説したように、お掃除機能が掃除できるのは主にフィルター部分のみです。また、除去できるのはホコリのみで、カビや汚れ、花粉などは除去できません。
「お掃除機能付きだから」と過信して、内部を洗浄せずに何年も放置していると、カビや悪臭が発生する原因になってしまいます。
お掃除機能付きエアコンはクリーニング代が高くなる
エアコンクリーニングを業者に依頼する際に、お掃除機能付きエアコンは料金が割高になります。通常タイプのエアコンに比べて、5,000円～10,000円程度高くなる場合も。
これは、お掃除ロボットの取り外しや取り付けに高度な技術と時間がかかるためです。
クリーニング業者によっては対応不可の場合もある
特殊な構造を持つお掃除機能付きエアコンは、技術力が足りない個人業者や格安業者では対応できない場合があります。
セレクトラが紹介するのは、高い技術力とノウハウを持ち合わせたプロのクリーニング業者ですので、安心して依頼することができますよ。
関連記事： エアコンクリーニングおすすめ掃除業者：徹底比較ランキング！失敗しない選び方
エアコン掃除をクリーニング業者に頼むほうがいい理由
お掃除機能付きエアコンの内部を掃除したいのなら、プロのクリーニング業者に頼むことを強くおすすめします。その3つの理由を考えてみましょう。
エアコンクリーニング体験記事
【口コミ】おそうじ本舗のエアコンクリーニング写真つき体験談 - 実際に利用したリアルな感想
おそうじ革命「エアコンクリーニング」の評判を体験で実際に検証！【写真つきルポ＆口コミ】
【体験談】東京ガスのハウスクリーニング：エアコンクリーニングを実際に試した感想・評価
素人では手が届かない部分まで徹底洗浄
通常、カビやホコリが貯まりやすいのは、エアコンのフィルターの奥にある熱交換器（アルミフィン）や送風ファンです。でもお掃除機能付きエアコンだと、フィルター手前にあるお掃除ユニットが邪魔をして、奥まで手が届きません。
プロのクリーニング業者は、お掃除ユニットを一つひとつネジを外して分解・取り外し、内部を丸裸にします。 その上で、専用洗剤や高圧洗浄機を使って、こびりついたカビ汚れを根こそぎ洗浄します。
さらに、防カビ抗菌コートなどのオプションサービスを利用することで、カビの再発を抑制することも可能です。
このように、素人では真似できない高い洗浄技術があるので、プロの業者に依頼するのが賢明といえます。
自分で掃除すると故障のリスクがある
お掃除機能付きエアコンは、スタンダードなモデルより構造が複雑なため、下手に触ると故障するリスクがあります。
特に、お掃除ユニットのモーターやセンサーに水や洗剤がかかってしまうと、故障して動かなくなる可能性があります。また、自分で分解したとしても元に戻せなかったり、プラスチックの爪を折ったりする可能性も。
このように自分が原因で故障した場合は、クリーニング代よりも高い修理代がかかってしまいます。
一方、プロの業者はお掃除機能付きエアコンの扱いに慣れているうえ、故障しないように養生も徹底して行います。
保証やアフターケアがある
しっかりとしたクリーニング業者は損害賠償保険に加入しており、万が一作業中に破損や故障が起きた場合でも、修理費用を補償してもらえます。
また、仕上がりに満足いかない場合は再施工してもらえるケースもあるので、安心して依頼することができます。
お掃除機能付きエアコンのクリーニング料金
大手のクリーニング業者だと、お掃除機能付きエアコンのクリーニング料金の相場は18,000円～26,000円となっています。
以下は、エアコンクリーニング業者の料金ランキングです。業者選びの参考にしてください。
お掃除機能付きエアコンクリーニング|料金ランキング
【2台注文した場合】壁掛けエアコン（お掃除機能なし）料金ランキング
| 会社 | 基本料金（税込） | 特徴 | 駐車料金 |
|---|---|---|---|
| 1位 おそうじ革命 | 17,960円 |
| 完全無料 |
| 2位 ハートクリーニング | 20,460円 |
| 実費負担 |
| 3位 おそうじ本舗 | 22,000円 |
| 店舗による |
| 4位 東京ガスの ハウスクリーニング | 23,100円 |
| 規定の駐車場代を負担 |
| 5位 ダスキン | 25,300円 |
| 実費負担 |
| 6位 カジタク | 27,500円 |
| 実費負担 |
| 7位 ベアーズ | 28,380円 |
| 一部負担 |
※2025年12月（セレクトラ調べ）のエアコンクリーニング料金/２台
【2台注文した場合】壁掛けエアコン（お掃除機能付き）料金ランキング
| 会社 | 基本料金（税込） | 特徴 | 駐車料金 |
|---|---|---|---|
| 1位 ハートクリーニング | 27,060円 |
| 実費負担 |
| 2位 おそうじ革命 | 35,400円 |
| 完全無料 |
| 3位 東京ガスの ハウスクリーニング | 38,500円 |
| 規定の駐車場代を負担 |
| 3位 おそうじ本舗 | 39,600円 |
| 店舗による |
| 4位 東京ガスの ハウスクリーニング | 38,500円 |
| 規定の駐車場代を負担 |
| 5位 ベアーズ | 43,560円 |
| 一部負担 |
| 6位 ダスキン | 47,300円 |
| 実費負担 |
| 7位 カジタク | 49,060円 |
| 実費負担 |
※2025年12月（セレクトラ調べ）のエアコンクリーニング料金/２台
地元のプロを探すのにプラットフォーム・アプリ
エアコンクリーニング業者を探すには、主に、大手企業の中から選ぶかマッチングサイトを使うかの2つがあります。
大手企業の場合は、ネットで会社名を検索すれば、サイトがすぐ出てきて、そこで詳細を探すことができます。
一方、個人事業者や小規模のお掃除業者も日本全国にたくさん存在しています。ただし、大々的に宣伝をしているところは少なくこちらからみつけるのは難しいですね。
マッチングサイトを利用すれば、地元の個人事業者や小規模のお掃除業者を効率よく、探すことが可能になります。エリアや口コミで絞り込み検索ができます。
業界のプロフェッショナルに出会えるプラットフォーム。地域や口コミはもちろん様々な条件で業者を検索することができる！
よくある質問｜お掃除機能付きエアコンについて
お掃除機能付きエアコンでも掃除は必要ですか？
はい。お掃除機能は主にフィルターのホコリを自動で除去する機能であり、内部の熱交換器や送風ファンのカビや汚れまでは対応できません。定期的なプロのクリーニングが推奨されます。
お掃除機能付きエアコンのクリーニング頻度は？
通常は2年に1回が目安です。ペットがいる家庭や喫煙環境では、年に1回のクリーニングが推奨されます。
もし吹き出し口から黒いカビが見えたり嫌なニオイがしたら、期間に関わらずすぐに依頼しましょう。
お掃除機能付きかどうかはどうやって見分けるの？
リモコンや本体に「フィルター掃除」「自動お掃除」などの表記があるかチェックする、または型番をメーカー公式サイトで確認することで判別できます。
お掃除機能付きエアコンでも、自分で掃除できる部分はありますか？
はい、あります。 本体表面の拭き掃除、ダストボックスのゴミ捨て、そして取り外し可能なフィルターの水洗いは自分で行えます。ネジを外しての分解は避けましょう。
お掃除機能付きエアコンのクリーニング相場はいくら？
相場のクリーニング料金は18,000円～26,000円です。お掃除機能なしエアコンのクリーニング相場が10,000円～15,000円なので割高といえます。
お掃除機能付きエアコンがおすすめな人は？
忙しくてフィルター掃除の時間が取れない、空気の清潔さを重視する、高齢者や掃除が困難な事情があるご家庭に特におすすめです。
まとめ｜お掃除機能付きエアコンのクリーニングはプロに任せよう
エアコンのお掃除機能は、あくまでフィルター掃除をする機能であり、内部のカビや汚れは防げません。ですので、1～2年に一度はプロにクリーニングしてもらいましょう。
たしかに、お掃除機能付きエアコンはクリーニング代が高いので、躊躇してしまうかもしれません。しかし、数千円のために自分で掃除しようとして故障させ、数万円の修理代を払うことになっては本末転倒です。
また、内部にカビが溜まったまま使い続けることは、ご自身やご家族の健康被害にもつながります。
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関連記事： エアコンクリーニングおすすめ掃除業者：徹底比較ランキング！失敗しない選び方・料金相場
