単相と三相の違いは？三相200Vの電気料金プランは？

単相と三相の電気の違いは、家庭用か業務用かということ。ここでは、特に三相200Vの特徴と電気料金について分かりやすく解説します。業務用エアコンを選ぶ際の基準や、三相200Vのおすすめ電気料金プランも併せてご紹介。

電気における「単相」と「三相」の違い

電気の「単相」と「三相」の違いを簡単に説明すると以下のとおりです。

• 電気の「単相」と「三相」とは？
• 「単相」・・・一般家庭向けの家電製品に電気を送る際に利用する方法
• 「三相」・・・業務用の大型電気機器に電気を送る際に利用する方法

交流電流の時間経過に伴う流れの変化を表す線のことを「サインカーブ」といいますが、このサインカーブが1本のものを「単相」、3本のものを「三相」と呼んでいます。

電気の「単相」と「三相」の特徴は、以下のとおりです。

「単相」の電気について

一般家庭用の電化製品に適した「単相」の特徴は、以下のとおりです。

• 単相の電圧は100Vと200Vがある
• 【単相】コンセントに流れる電気は「交流」

単相の電圧は100Vと200Vがある

一般家庭で使われている電気は、単相100Vか200Vのいずれかです。一般的なコンセントの差込口が2つ穴になっているのは単相100Vで、3つ穴になっていると単相200Vです。

単相200Vは単相3線式といって、芯線が3本（上下の電圧線と真ん中の中性線）通っており、中性線といずれかの電圧線間の電圧が100V、上下の電圧線間の電圧が200Vになります。つまり、単相200Vに対応している建物は電圧が100Vと200Vのどちらも使えるというわけです。

それに対して、単相100Vは中性線と電圧線が1本ずつしかなく、使える電圧は100Vだけです。200Vの電気機器を使いたい場合は、配線工事が必要になります。

最近は、最初から単相200V対応の建物が増えています。もし、建物が単相200Vに対応していなくても、電柱からは単相200Vの電気が来ていることも多いので、簡単な配線工事で使える可能性が高いでしょう。

なお、100Vも200Vも電気料金単価は変わりません。使用する電気製品の電気使用効率を計算して選ぶことをおすすめします。

電力の計算式は、 電力（ワット） = 電圧（ボルト） × 電流（アンペア）で求められます。

たとえば、500Wの電力を得たい場合の計算式は、次のとおりです。

• 単相200V・・・200V × 2.5A ＝ 500W
• 単相100V・・・100V × 5A ＝ 500W

つまり、同じ電力を得る際に、単相200Vが単相100Vの1/2の電流で済むことがわかります。

【単相】コンセントに流れる電気は「交流」

電気には「交流」と「直流」がありますが、コンセントに流れるのは交流電気です。

交流電気はプラスとマイナスが交互に入れ替わるため、電流の向きを気にする必要がありません。家電のプラグを2つ穴のコンセントに差し込む際に、向きが関係ないのはこのためです。

プラスとマイナスが1秒間に入れ替わる回数のことを周波数といい、ヘルツ（Hz）という単位で表します。

• 日本の周波数は2種類
• 【東日本】＝50ヘルツ
  北海道電力、東北電力、東京電力の管轄エリア
• 【西日本】＝60ヘルツ
  中部電力、北陸電力、関西電力、四国電力、中国電力、九州電力、沖縄電力の管轄エリア

一方、プラスとマイナスが固定されていて、電流の向きが一定の電気のことを直流電気といいます。たとえば乾電池は直流なので、機器に乾電池を差し込む向きは決まっています。

「三相」の電気について

業務用の大型電気機器に適した「三相」の特徴は、以下のとおりです。

• 【三相】単相より少ない電流で大きな電力が得られる
• 店舗や事務所、工場などで利用される電気

【三相】単相より少ない電流で大きな電力が得られる

三相も交流電気で、3本の電線すべてに同時に電気が流れます。そのため、2本の電線を使う単相に比べて、より大きな電力を得ることが可能になります。

三相の電気は電圧が200ボルトなので、「三相200V」と呼ばれます。この三相200Vの電気を提供するプランを、「動力プラン」または「低圧電力プラン」といいます。

三相は大きな電力を使えるので電気料金も高いのでは？と思われるかもしれません。実はその逆で、三相の1kWhあたりの電力量単価は単相よりも割安です。

東京電力の動力プラン「低圧電力」と一般家庭向けの「従量電灯」プランの電力量料金の単価を比較してみましょう。

ただし、基本料金は単相よりも高くなるため、使用する電気機器の効率を考えながら検討するといいでしょう。

【三相】に適した電気機器の種類

三相200Vは、どのような電気機器に向いているのでしょうか？以下に、三相200Vに適した電気機器を挙げてみました。

• 【三相】に適した電気機器
• 業務用大型エアコン
• 業務用大型冷蔵庫
• エレベーター
• 工作機械
• 大型モーター
• ポンプ

上記の機器を見てもわかるように、三相200Vは飲食店などの店舗や事務所、工場などに適した電気といえます。

ここで気になるのは、そこまで大きくない店舗やオフィスの場合、「単相」と「三相」のどちらがお得か？ということでしょう。それは、使用する電気機器に依ります。エアコンを例にとってみます。

「単相エアコン」と「三相エアコン」、どちらを選ぶべき？

店舗でエアコンを使用する場合は、以下の点を考慮に入れて「単相エアコン」か「三相エアコン」かを選択するといいでしょう。

• 使用する部屋の面積
• 業務の内容
• エアコン設備の初期費用
• 電気プランの基本料金と電力量料金の違い

基本的に、使用する部屋の面積が広ければ広いほど、エアコンも高い能力が求められます。しかし、それだけで単純に判断することはできません。

また、業務内容も大きく影響します。たとえば、カウンタータイプの飲食店では調理時に発生する熱が客席にも影響するため、より高い冷房能力が必要になります。

また、OA機器を多く使用するオフィスも、機器の発熱のことを考えると三相エアコンの方が効率がいいかもしれません。一方、一般商店などは単相エアコンでも十分足りる場合があります。

単相エアコンと三相エアコンの特徴は、以下のように異なります。特に注目したいポイントは馬力で、単相エアコンは最大でも3馬力のところ、三相エアコンは最大10馬力にも上ります。

エアコンの馬力はどれくらい必要？

エアコンの必要馬力は、業種と部屋面積から算出できます。ここでは、ダイキンエアコンが公表している目安を紹介します。

※下記はあくまで目安です。実際に業務用エアコンを導入する際は、メーカーに相談することをおすすめします。

 一般商店で使用するエアコンに必要な馬力

一般商店とは、熱発生源が特にない店舗のことをいいます。日用品や洋服、雑貨等を販売するお店がこれにあたります。

 理美容院で使用するエアコンに必要な馬力

理美容院は、業務で使用する機器が熱を持つことが多いため、エアコンの馬力も相対的に高めを選ぶ必要があります。

 飲食店で使用するエアコンに必要な馬力

飲食店の中でも特にカウンタータイプのお店は、調理で発生する熱が部屋にこもることがあります。また、焼肉店やお好み焼き、もんじゃ焼きなど客席で調理するタイプの店舗も、馬力が大きいエアコンを選ぶほうが安心です。

 事務所で使用するエアコンに必要な馬力

デスクワーク中心の事務所でOA機器が多い場合は、機器による発熱が室内にこもりやすくなります。それに応じて適切なエアコンを選ぶといいでしょう。

三相200Vの業務用機器を使用する場合、各電力会社の「動力プラン」または「低圧電力プラン」を契約することになります。ここでは、三相200V対応の電気料金プランを紹介していきます。

大手電力会社の三相200Vプラン料金：「低圧電力」プラン

北海道から沖縄まで、全国の大手電力会社が提供している三相200Vプランの料金は以下のとおりです。

全国の大手電力会社が提供する動力プラン「低圧電力」プランの料金を見ていきましょう。すべて、契約電力50kW未満が対象のプランです。

三相200V対応のおすすめ電気料金プラン【Looopでんき】

Looopでんきは、離島を除く全国で、三相200V対応の動力プラン「スマートタイム ONE（動力）」を提供しています。

Looopでんきの「スマートタイム ONE（動力）」は、基本料金が多くの大手電力会社の半額以上も安い設定です。

• 「スマートタイムONE（動力）」の特徴
• 「基本料金」が大手電力会社より安い
• 30分ごとに変わる「電力量料金」
• 電力量料金単価がわかる便利な「でんき予報」
• 解約金・違約金なし！

おすすめポイント①「基本料金」が大手電力会社より安い

Looopでんきの動力プラン「スマートタイム ONE（動力）」では、大手電力会社の「低圧電力」プランと比べて基本料金が断然安いことが大きな特長です。

大手電力会社の「低圧電力」プランの基本料金と「スマートタイム ONE（動力）」の1kWあたりの基本料金を、以下で比較してみました。

上記のように、Looopでんきの「スマートタイム ONE（動力）」の基本料金は、多くの大手電力会社の「低圧電力」プランの基本料金より半額以上も安いことがわかりますね。

なお、1ヵ月間、全く電気を使用しなかった場合は、どの電力会社においても基本料金は半額となります。

おすすめポイント②30分ごとに変わる「電力量料金」

電力量料金は、電気の使用量に応じて支払う料金です。電気使用1kWhあたりの単価が決まっており、この単価に使用量（kWh）をかけることで、その月の電力量料金の総額が決まります。

Looopでんきの「スマートタイム ONE（動力）」の電力量料金は、その日の日本卸電力取引所（JEPX）の取引価格に連動して、単価の一部が30分ごとに変動する市場連動型です。

電力調達にかかるコストの変動が速やかに電気代に反映されるため、燃料価格が著しく高騰した場合は、市場連動型でないプランよりも割高になりやすい、というデメリットがあります。

しかし、燃料価格が落ち着いている通常時は、大手電力会社の「低圧電力」プランと比べても割安になる傾向が見られます。

一方、多くの電力会社では、この電力調達にかかるコストを「燃料費調整額」として、数か月前の燃料価格に基づいて算定、月ごとに単価を決定しています。

Looopでんきの「スマートタイム ONE（動力）」では、電力量料金に電力調達にかかるコストがすでに反映されているため、「燃料費調整額」がかからず、燃料価格が安定している場合は電気代が割安になるのがメリットと言えるでしょう。

おすすめポイント③電力量料金単価がわかる便利な「でんき予報」

※画像出典：Looop公式サイト「でんき予報」

Looopでんきでは、30分ごとに変動する電力量料金の単価や電気代を確認することができる「でんき予報」を提供しています。公式サイトおよびスマホアプリにて電気が高い時間帯・安い時間帯も視覚的にパッとわかるため、電気代の節約にも役立ちます。

なお、スマホアプリでは、電気代予測もできて、電気を工夫して使うためのヒントがたくさん！便利なアプリを活用することで賢く節電・電気代の節約ができますよ。

おすすめポイント④解約金・違約金なし！

Looopでんきの「スマートタイムONE（動力）」では、解約の際でも解約金・違約金などは発生しません。安心して契約することができます。

なお、申し込みはLooop公式サイトからオンラインで簡単に行えます。

Looopでんきの「スマートタイムONE（動力）」の契約申し込みは、セレクトラのらくらく窓口でも、Looop申し込み専用番号「 03-4578-0406」にて電話で承っています（年末年始除く9時～19時）。お気軽にお電話ください。