プロパンガスはどのような仕組みで供給されている?

プロパンガスはどのような仕組みで供給されている?

プロパンガスはどのような仕組みで供給されている?

プロパンガスはガスの導管を通じて届けられる都市ガスとは違った仕組みで供給されいます。プロパンガスはどのようにして各家庭に供給されているのでしょうか。プロパンガスの供給の仕組みからご自宅のプロパンガス料金を安くする方法まで、調べてみました。

  • プロパンガスが輸入されてから自宅に届くまでの供給の流れを説明します。
  • プロパンガスは、自由料金制なので、ご自分の好きなガス会社と契約する事が出来ます。

LPガスってどんなガス?(LPガスの基礎知識)

LPガスの原料

LPガスはプロパンやブタンを主な成分とする石油ガスです。ちなみに都市ガスは都市ガスはメタンを主な成分とする天然ガスが原料となっています。

LPガスの製造

LPガスは主に以下の3つの方法によって生産されます。

1)油田から原油を生産する際に発生するガスから分離させてつくる。
2)ガス田から天然ガスを採取する際に分離させてつくる。
3)石油精製・石油化学工場で複製するガスから分離させてつくる。

油田や天然ガス田からの製造の場合、プロパンやブタン(=LPガス)はその他のメタンやエタンなどの他のガスと混ざった状態で存在していますので、ガスすべてを地上に輸送して、その後プロパンとブタンに分離させます。これがLPガスになります。

LPガスの種類

私たちがLPガスと呼んでいるものは、その主成分により3種類に分かれています。

LPガス(プロパンガス)の種類
ガス名 プロパンガス ブタンガス オートガス
成分 プロパン(とプロピレン)が95%以上 ブタンが95%以上 ブタンガス+プロパンガス
用途 家庭用 工業用。都市ガスの原料 自動車(LPG車)用燃料

LPガス容器の種類と管理

LPガスを充填するLPガスの容器は、高圧ガス保安法の製造基準に則って製造されています。一般家庭用から業務用、自動車用、工業用など、供給形態に応じて様々な種類があります。

LPガス容器の種類
容器の種類 容量 需要家
通常容器 2~50kg 一般家庭用
大型容器 450~500kg 工業用
特殊容器 (サイフォン管付き) 大量消費供給用
バルク容器 500~2900kg 工業用

LPガス容器は通常、鋼鉄、アルミ合金製の溶接容器です。LPガス容器は全て、以下のように法律の定める年限内に保安上の再検査を受けることが義務付けられています。

LPガス容器の再検査期間
容器の種類/製造経過年数 20年未満 20年以上 備考
25リットル以下の溶接容器 6年 2年 10kg以下の容器
25リットルを超える溶接容器 5年 2年 20kg以上の容器

再点検期間は容器製造年によっても違う上の表に示した再点検期間は、平成元年(1989年)4月1日以降に製造されたLPガス容器の場合です。これより前に製造されたう容器は1年毎の検査が必要となります。

製造から供給まで

原油国・産ガス国から輸入されたLPガスは、輸入基地にいったん貯蔵されます。輸入基地は全国に36カ所あります。その後は、タンクローリーや鉄道によって、2時基地に運送されます。以降は卸売業者により大口顧客か小売り業者に販売がされます。

小売り業者向けのLPガスは充てん所に貯められますが、そこではさらに小分けする能力を持ちます。

輸入されるLPガスの値段

輸入が80%を占めるLPガスですが、その輸入価格はどのようにきまるのでしょうか?

サウジアラビアが決めている?

LPガス最大の輸出国であるサウジアラビアは1994年にCP(Contact Price)を導入しました。このサウジCPという価格がLPの取引をする際に適用されます。

このCPはサウジアラビアの国営企業であるサウジアラムコが決定し、取引先に連絡することになっています。原油価格動向の他に、サウジを含む産ガス国のスポット入札価格を総合的に考慮して価格を決定しているということですが、入札価格が公表されないことからサウジアラムコ次第という部分の多い価格といえます。ちなみに$/tという単位で取引されます。

運賃

さらにLPガスは船で輸入されます。その船賃代、保険料がサウジCPで購入したLPガス代にプラスされます。

為替レート

また為替レートも重要なポイントです。為替レートの変動によっては10-20%と価格が上下することもあり得ます。

  1. 元売り業者:原油国、産ガス国からLPガスを輸入 = サウジCP + 船代 + 為替レート
  2. 卸売業者:元売り業者からLPガスを購入 = 元売り業者からの価格 + 石油石炭税 + その他経費(運送費など)
  3. 小売業者:卸売業者からLPガスを購入 = 卸売業者からの価格 + 販売経費、配送経費など
  4. 最終需要者:小売業者からLPガスを購入 = 上記のコストが含まれた価格でLPガスを購入

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LPガスの用途

一般家庭にとって、家庭のキッチンやお風呂などで使用するイメージが強いLPガスですが、他にも様々な用途で使用されています。

  • 家庭用・・・調理や給湯など
  • 工業用・・・鉄鋼業など広く製造業で使用されている。
  • 都市ガス・・・都市ガスの増熱用に使用される。都市ガスの主な成分はメタンガスですが、メタンガスは熱量が低く、またばらつきがあります。このような都市ガスの熱量を調整するためにLPガスが使用されます。
  • 自動車・・・LPG車用の燃料
  • 電力用・・・火力発電用の燃料として使われます

LPガスの輸入から配送まで供給の流れ

LPガスの原料は都市ガス同様、そのほとんどを輸入に頼っています。ただし、都市ガスが輸入後、液化天然ガス(LNG)タンクに貯蔵され、そこから高圧導管、中圧導管、低圧導管と各変圧器を経てそれぞれの需要家に供給されるのとは異なり、LPガスは、一旦LPガスタンクに移された後、タンクローリーによって充填所に運ばれ、そこでLPガス容器に詰め替えられた後、各需要家のもとに届けられます。

LP(プロパン)ガスが輸入されてから私達の手元に配送されるまでの供給の流れをさらに詳しく見ていきましょう。

  1. 輸入基地に貯蔵:海外から輸入された液化石油ガス(LPG)を低温で液化された状態でオーシャンタンカー(外航船)によって国内の輸入基地に輸送し、そのまま貯蔵。
  2. 二次基地に輸送:輸入基地から国内の二次基地に輸送する場合は、常温・高圧で液化され、コースタルタンカー(内航船)で輸送。
  3. 充填所へ輸送:二次基地からはタンクローリーなどに積み込まれ、全国各地にあるLPガス充填所まで輸送。
  4. LPガス容器に詰め替え:LPガス充填所に輸送されたLPガスを、LPガス容器へと小分け充填。
  5. 各家庭へ供給:LPガス容器に詰め替えられたLPガスをトラックで各ご家庭のもとに配送します。
LPガスが家庭に届くまで
LPガスが家庭に届くまで

上の図を見るとわかりとおり、LPガスの製造から供給の間には、元売り業者、卸売業者、小売業者の3プレーヤーが存在します。元売り業者(約10社)は、LPガスの輸入を行っている会社で、石油会社や商社が行ってるケースがほとんどです。卸売事業者はおおよそ1100社あるとされています。卸売事業者からLPガスを購入して、各家庭に供給・販売・料金の回収をしているのが小売り会社です。小売り会社は全国におよそ2万ほどあります。

LPガスが配送されてから私達が使うまでの供給システム

LPガスが輸入されてから配送されるまでをご説明しました。その後、LPガスの容器が届いてから私達がLPガスを実際に家で使うまでの供給方法には「個別供給システム」と「導管供給システム」の2通りの方法があります。

個別供給システム

個別供給システムは各世帯ごとにLPガス容器を設置して供給する方法で、プロパンガスの最も一般的な供給形態でです。使用量は消費先に設置されたガスメーターに表示されるようになっています。

導管供給システム

導管供給システムは、特定のLPガス供給設備から道路下に埋設された導管を通じて各世帯へLPガスを供給する方法です。使用量は個別供給システムと同じように、各消費先に設置されたガスメーターで個別にカウントされます。

細かい話になりますが、この導管供給システムは法制上、供給の規模によって「小規模導管供給」と「簡易ガス供給」の2つに区別されています。

導管供給システムの法的区分
種別 供給戸数 適用される法律
小規模導管供給 70戸未満 液石法
簡易ガス供給 70戸以上 ガス事業法

バルク供給システムバルク供給システムとは、一般住宅や集合住宅、業務用住宅などに設置されたバルク貯槽に、バルクローリで直接LPガスを充填する供給方式です。
長い間、製鉄所や工場など、比較的大量にLPガスを消費する事業者向けの供給方式として用いられてきましたが、1997年の法改正によって一般世帯のような小口需要家への供給方法として用いることもできるようになりました。
一度に大量のLPガスを輸送できるため、より安定した供給が可能となる上、配送の合理化や保安の高度化も図れ、さらに美観も向上するといった多くのメリットがあるため、従来の容器交換方式に代わるものとして注目を集めています。

LPガスの供給業者と料金について

LP(プロパン)ガスの供給の流れがわかりました。続いて、消費者にとっても最も距離が近く、直接やり取りをするという意味でより重要なLP(プロパン)ガスの供給業者(LPガス販売店)についてもう少し詳しく解説します。

LPガスの販売店は自由に選ぶことができる。

プロパンガスはどのような仕組みで供給されている?
LPガスを契約する際には、複数の販売店をしっかり比べましょう。

LPガスの供給業者(販売店)は、全国に2万社以上あると言われています。ガスの輸入も手掛けるような大手企業が販売店を全国幅広く展開している場合から、地域限定で他の業務と兼業でLPガスの販売をしている個人経営の場合など、LPガスの販売店の種類は様々です。

このように数も多く、様々な規模の混在するLPガス販売店ではありますが、どのガス販売店を選ぶかは消費者の自由です。もちろん、ご自身のお住まいの地域にサービスを提供している販売店でなければ契約はできませんが、複数社販売店が選べるならばどこでも好きなところを選ぶことが可能です。

以前は、LPガス(プロパンガス)販売店は選べないと勘違いしている方も多かったのですが、現在はインターネット等の普及により正しい知識が普及されつつあります。しかしながら、家の新築や立て直しの際の新規プロパンガス契約の場合、工務店のすすめる販売店に、他社と比べることなく契約してしまい、あとからガス料金が高かったと気付く人ようなケースも多いようです。

アパートやマンションに住んでいる場合もLPガスの販売店が選べるの? 集合住宅や賃貸物件にお住まいの場合は、LPガスの契約者が大家さんもしくは管理会社であるため、貸借人が販売店を選んだり、変更することはできません。ガス料金でお悩みの方は、まず大家さん・管理会社に相談をする必要があります。

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LPガス(プロパンガス)は自由料金制です。

LPガス(プロパンガス)の小売り価格に関しては、各販売店が自由に決めることが可能です。つまり契約する販売店によってLPガス(プロパンガス)料金が異なることを意味します。

これは、LPガス(プロパンガス)が規制料金ではなく「自由料金」であるためです。各LPガス事業者がLPガスの原価に人件費や配送費、利益等を加えて”自由に”料金を設定しています。コストより安い料金設定にしてしまえば、利益はでません、赤字です。また、競争の激しい市場では、あまり利益を乗せすぎると、お客様に選ばれないという問題があります。他の商売を考えてみても、同じように、「コスト」と「利益」のバランスを考えて料金が設定されていることは共通していますね。

しかしながら、プロパンガスの場合は、料金の公開が義務ではないため、見積もり依頼をしないと料金が分からないという場合も多くあります。このため、気軽にお住まいの地域のLPガス(プロパンガス)料金の比較がしづらいという状況をもたらしています。ただし、料金の公開が少ないというだけで、販売店に連絡をすればプロパンガス料金はきちんと教えてくれます。遠慮せずに連絡をとってみましょう。また、持ち家・戸建てにお住まいの方、店舗や賃貸物件のオーナーを対象とした、プロパンガス料金の一括見積もりサービス(完全無料)もありますのでぜひ利用してみてください。

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