プロパンガスファンヒーターVS石油ファンヒーター:どっちが高い?暖房費比較!
プロパンガスファンヒーターと石油ファンヒーターの暖房費を比較し、またそれぞれのメリット・デメリットもまとめてご紹介します。
| プロパンガス | 石油 | |
| 1時間のガス代* | 約60円 | 約30円 |
| メリット | 給油の必要なし | どこでも使える |
| デメリット | ガス栓がないと使えない | 定期的な給油が必要 |
*比較条件はプロパンガスファンヒーターの暖房費、石油ファンヒーターの暖房費を参照
🔥まとめ:どっちが高い?プロパンガスファンヒーターVS石油ファンヒーター
- ガス代は石油ファンヒーターの方が安く、プロパンガスファンヒーターの方が高い傾向
- ただし、プロパンガスは価格帯が広いため、ガス会社の切り替えでガス代を大幅に下げられる可能性大
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ガス代比較:プロパンガスVS石油
「プロパンガスファンヒーターと石油ファンヒーター、どちらがガス代が高いの?」という疑問の答えを探るべく、それぞれの料金を計算・比較してみました。
その結果、プロパンガスファンヒーターよりも石油ファンヒーターの方がおよそ2倍高い結果となりました。
| プロパンガスファンヒーター | 石油ファンヒーター | |
| 1時間のガス代 | 約60円 | 約30円 |
| 1日のガス代 (1日5時間使用した場合) |
約300円 | 約150円 |
| 1か月の暖房費 (1日5時間×30日使用した場合) |
約9,000円 | 約4,500円 |
ただし、上記はあくまでも目安であり、使用しているファンヒーターのモデルや部屋の広さ・断熱性、利用しているガス・灯油の値段によって異なるということにご留意ください。
それぞれの計算の根拠は次のとおりです。
プロパンガスファンヒーターの暖房費
プロパンガスファンヒーターは、ノーリツの11畳~15畳対応モデルに基づいて計算しています。
| モデル | 部屋タイプ | 暖房能力 |
|---|---|---|
| ノーリツ ガスファンヒーター スタンダードタイプ GFH‐4007S | 木造11畳~コンクリ15畳程度 | 4.07kW〜0.76kW |
参照:https://www.noritz.co.jp/product/living/gas_fanheater/standard.html
このプロパンガスファンヒーターを1時間使用した場合のプロパンガス消費量は0.086㎥です。
計算根拠:
- 暖房能力は4.07~0.76kW。常に同じ力で動いているわけではないため中間値の2.4kWを採用
- 1kW=860kcal/hなので、2.4kW=2064kcal/h
- プロパンガスの1㎥あたりの熱量=24,000kcalなので、1時間あたりのプロパンガス消費量は2,064kcal÷24,000=0.086㎥
プロパンガス料金は、石油情報センターによるプロパンガスの平均料金を参考にしています。1㎥あたりのプロパンガス料金は、全国平均が707.5円*です。
*石油情報センター「液化石油ガス価格分布状況 2025年10月末時点」に基づいて0~20㎥までの従量料金単価の平均を算出
使用量とガス料金単価をかけて、1時間あたりのガス代は以下のとおりです。
プロパンガスファンヒーターを1時間使用した場合のガス代
- 0.086㎥ × 707.5円 = 60.8円
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石油ファンヒーターの暖房費
石油ファンヒーターは、ダイニチの12畳~17畳対応モデルに基づいて計算しています。
| モデル | 部屋タイプ | 燃料消費量(L/h) |
|---|---|---|
| ダイニチ 家庭用石油ファンヒーター FW-4725LS | 木造12畳~コンクリ17畳 | 0.457L~0.088L |
参照:https://www.dainichi-net.co.jp/products/fanheater/lineup/ls2025/
この石油ファンヒーターを1時間使用した場合の石油消費量は0.27Lです。
計算根拠:
- 燃料消費量は1時間あたり0.457~0.088L。常に同じ力で動いているわけではないため中間値の0.27Lを採用
プロパンガス料金は、石油情報センターによる灯油の店頭現金小売価格を参考にしています。1Lあたりの灯油の平均価格は122.2円*です。
*石油情報センター「灯油の店頭現金小売価格調査 2025年12月8日時点」
使用量とガス料金単価をかけて、1時間あたりのガス代は以下のとおりです。
石油ファンヒーターを1時間使用した場合のガス代
- 0.27L × 122.2円 = 32.9円
プロパンガスファンヒーターのガス代は実際もっと安くできる?
プロパンガスファンヒーター、石油ファンヒーターのガス代を計算してみて、プロパンガスの方が2倍近くガス代が高いという結果になりました。かなり高くて驚いた方もいることでしょう。
しかし、プロパンガスは販売店ごとに価格の差が大きい商品です。契約する販売店によってガス料金も大きく変わります。
例えば、上記で見た全国の平均料金は1㎥あたりおよそ700円でしたが、東京都では実際1㎥あたり308円*から契約することが可能です。大幅に安くなりますね。
※プロパンガス料金消費者協会 東京都のプロパンガス適正価格 2025年11月時点の情報
したがって、単価の安いプロパンガス販売店と契約していれば、灯油ファンヒーターと同じくらいのガス代でプロパンガスファンヒーターを利用できる可能性もあります。
お得なプロパンガス販売店探しには、プロパンガス料金消費者協会による完全無料のサービス「プロパンガス無料切替相談サービス」の活用がおすすめです。
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プロパンガスVS石油:料金以外のメリット・デメリットは?
プロパンガスファンヒーターと石油ファンヒーターの料金以外のメリット・デメリットについてまとめます。
| プロパンガス | 石油 | |
| メリット | 給油の必要なし | どこでも使える |
| デメリット | ガス栓がないと使えない | 定期的な給油が必要。灯油独特の匂いがある |
利用場所は?
石油ファンヒーターはコンセントさえあれば好きなところに移動させて使えるのに対して、ガスファンヒーターはガス栓のある場所でしか使えない、という制限があります。
ガス栓がないけどこれから使いたい、という場合は工事が必要になるため、その費用も考える必要がでてきます。石油ファンヒーターのほうが気軽に利用を開始できるでしょう。
給油は必要?
石油ファンヒーターは、灯油が切れるとその都度補給しなければなりません。寒い中辛い作業ですよね。その一方で給油が必要ないのはガスファンヒーターの大きな強みだと言えます。
灯油を買いに行ったり、給油をしたり、という大変な作業がないガスファンヒーターは、年配の方のみの世帯にも適しています。
まとめ:プロパンガスファンヒーターと石油ファンヒーター、どっちがいい?
ここまでの比較の結果を見ると、価格が安く、そしてガス栓なしで持ち運びもしやすいため、石油ファンヒーターの方が気軽に利用しやすいと言えます。
ただし、安い販売店と契約できるのであれば、プロパンガスでもそこまでファンヒーターのガス代は高くなりません。また、定位置で構わないのであれば、ガスの残量を気にせずに利用できるため快適です。
どちらがご自身の生活スタイルに合っているかを考えたうえで選ぶのがおすすめです。
なお、「プロパンガスファンヒーターが気になるけど、ガス料金がネック…」という方は、今より安くならないかどうか、一度プロパンガス料金消費者協会の「プロパンガスの契約・切り替え無料相談サービス」に相談してみることをおすすめします。
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