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プロパンガスはどのような仕組みで供給されている?

プロパンガスはどのような仕組みで供給されている?
プロパンガスはどのような仕組みで供給されている?

プロパンガス(LPガス)はどのようにして各家庭に供給されているのでしょうか。プロパンガスの供給の仕組みから料金の決められ方まで、調べてみました。

  • プロパンガス(LPガス)が輸入されてから自宅に届くまでの供給の流れを説明します。
  • プロパンガスは、自由料金制なので、ご自分の好きなガス会社と契約する事が出来ます。

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プロパンガス(LPガス)の基礎知識

プロパンガス(LPガス)の原料

プロパンガスは、プロパンやブタンを主な成分とする液化石油ガスです。プロパンが多く含まれていることから、「プロパンガス」の名称で親しまれています。

また、プロパンガスは「LPガス」という名称でも呼ばれています。これは、液化石油ガスの英語名「Liquefied Petroleum Gas」の略称からきています。

つまり、プロパンガスもLPガスも同じものを指しているわけです。

プロパンガス(LPガス)の製造

プロパンガス(LPガス)は主に以下の3つの方法によって生産されます。

1)油田から原油を生産する際に発生するガスから分離させてつくる。
2)ガス田から天然ガスを採取する際に分離させてつくる。
3)石油精製・石油化学工場で複製するガスから分離させてつくる。

LPガス容器の種類と管理

プロパンガス(LPガス)を充填するプロパンガス容器は、高圧ガス保安法の製造基準に則って製造されています。一般家庭用から業務用、自動車用、工業用など、供給形態に応じて様々な種類があります。

プロパンガス(LPガス)容器の種類
容器の種類 容量 需要家
通常容器 2~50kg 一般家庭用
大型容器 450~500kg 工業用
特殊容器 (サイフォン管付き) 大量消費供給用
バルク容器 500~2900kg 工業用

プロパンガス容器は通常、鋼鉄、アルミ合金製の溶接容器です。LPガス容器は全て、以下のように法律の定める年限内に保安上の再検査を受けることが義務付けられています。

プロパンガス(LPガス)容器の再検査期間
容器の種類/製造経過年数 20年未満 20年以上 備考
25リットル以下の溶接容器 6年 2年 10kg以下の容器
25リットルを超える溶接容器 5年 2年 20kg以上の容器

再点検期間は容器製造年によっても違う上の表に示した再点検期間は、平成元年(1989年)4月1日以降に製造されたプロパンガス容器の場合です。これより前に製造されたう容器は1年毎の検査が必要となります。

プロパンガス(LPガス)の用途

一般家庭にとって、家庭のキッチンやお風呂などで使用するイメージが強いプロパンガス(LPガス)ですが、他にも様々な用途で使用されています。

  • 家庭用:調理や給湯など
  • 工業用:鉄鋼業など広く製造業で使用されている
  • 都市ガス:都市ガスの増熱用に使用される。都市ガスの主な成分はメタンガスですが、メタンガスは熱量が低く、またばらつきがあります。このような都市ガスの熱量を調整するためにLPガスが使用されます
  • 自動車:LPG車用の燃料
  • 電力用:火力発電用の燃料として使われます

プロパンガス(LPガス)の供給:輸入から配送まで

プロパンガス(LPガス)の原料は都市ガス同様、そのほとんどを輸入に頼っています。ただし、都市ガスが輸入後、液化天然ガス(LNG)タンクに貯蔵され、そこから高圧導管、中圧導管、低圧導管と各変圧器を経てそれぞれの需要家に供給されるのとは異なり、プロパンガスは、一旦LPガスタンクに移された後、タンクローリーによって充填所に運ばれ、そこでLPガス容器に詰め替えられた後、各需要家のもとに届けられます。

プロパンガス(LPガス)が輸入されてから私達の手元に配送されるまでの供給の流れをさらに詳しく見ていきましょう。

  1. 輸入基地に貯蔵:海外から輸入された液化石油ガス(LPG)を低温で液化された状態でオーシャンタンカー(外航船)によって国内の輸入基地に輸送し、そのまま貯蔵。
  2. 二次基地に輸送:輸入基地から国内の二次基地に輸送する場合は、常温・高圧で液化され、コースタルタンカー(内航船)で輸送。
  3. 充填所へ輸送:二次基地からはタンクローリーなどに積み込まれ、全国各地にあるLPガス充填所まで輸送。
  4. LPガス容器に詰め替え:LPガス充填所に輸送されたLPガスを、LPガス容器へと小分け充填。
  5. 各家庭へ供給:LPガス容器に詰め替えられたLPガスをトラックで各ご家庭のもとに配送します。
LPガスが家庭に届くまで
LPガスが家庭に届くまで

上の図を見るとわかりとおり、プロパンガス(LPガス)の製造から供給の間には、元売り業者、卸売業者、小売業者の3プレーヤーが存在します。

元売り業者(約10社)は、プロパンガスの輸入を行っている会社で、石油会社や商社が行ってるケースがほとんどです。

卸売事業者は、元売り業者からガスを購入して、小売業者へと販売します。日本におよそ1100社あるとされています。

卸売事業者からプロパンガスを購入して、一般家庭に供給・販売・料金の回収をしているのが小売り会社です。小売り会社は全国におよそ2万ほどあります。

プロパンガス(LPガス)の輸入にかかるコスト

プロパンガス(LPガス)は、80%を海外からの輸入に頼っています。輸入にかかるコストについて見てみましょう。

販売価格を決めるのはサウジアラビア?

プロパンガス最大の輸出国であるサウジアラビアは、1994年にCP(Contract Price=契約価格)を導入しました。このサウジCPは、サウジアラビアが各国とプロパンガスの取引をする際に適用する販売価格です。

サウジCPは、サウジアラビアの国営企業であるサウジアラムコが決定し、取引先に連絡することになっています。原油価格動向の他に、サウジを含む産ガス国のスポット入札価格を総合的に考慮して価格を決定しているということですが、入札価格が公表されないことからサウジアラムコ次第という部分の多い価格といえます。ちなみに$/tという単位で取引されます。

そして、プロパンガス最大の輸出国が決めるサウジCPは、他のプロパンガス輸出国の販売価格の基準にもなっています。

輸出国から日本までの運送費

サウジCPに基づいた販売価格で購入されたプロパンガス(LPガス)は、次に船で日本へと輸入されます。ここで、船賃代や保険料がかかります。

為替レート

また、為替レートもプロパンガス(LPガス)の輸入にかかるコストを左右しています。為替レートの変動によっては10~20%と価格が上下することもあり得ます。

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プロパンガス(LPガス)の需要家への供給システム

プロパンガス(LPガス)の輸入から配送までの流れを確認しました。プロパンガス容器が各家庭まで届いた後は、「個別供給システム」と「導管供給システム」のどちらかの方法を使ってガスが供給されています。

個別供給システム

個別供給システムは、各世帯ごとにプロパンガス(LPガス)容器を設置して供給する方法で、プロパンガスの最も一般的な供給形態です。使用量は消費先に設置されたガスメーターに表示されるようになっています。

導管供給システム

導管供給システムは、特定のプロパンガス供給設備から道路下に埋設された導管を通じて各世帯へプロパンガスを供給する方法です。都市ガスと同じ供給方法ですね。集合住宅などでよく見られる供給システムです。使用量は個別供給システムと同じく、各消費先に設置されたガスメーターで個別にカウントされます。

ちなみに、この導管供給システムは法制上、供給の規模によって「小規模導管供給」と「簡易ガス供給」の2つに区別されています。

導管供給システムの法的区分
種別 供給戸数 適用される法律
小規模導管供給 70戸未満 液石法
簡易ガス供給 70戸以上 ガス事業法

バルク供給システムバルク供給システムとは、一般住宅や集合住宅、業務用住宅などに設置されたバルク貯槽に、バルクローリで直接LPガスを充填する供給方式です。
長い間、製鉄所や工場など、比較的大量にLPガスを消費する事業者向けの供給方式として用いられてきましたが、1997年の法改正によって一般世帯のような小口需要家への供給方法として用いることもできるようになりました。
一度に大量のLPガスを輸送できるため、より安定した供給が可能となる上、配送の合理化や保安の高度化も図れ、さらに美観も向上するといった多くのメリットがあるため、従来の容器交換方式に代わるものとして注目を集めています。

プロパンガス(LPガス)の小売価格について

さいごに、消費者にとって直接関わりのある、プロパンガス(LPガス)の小売価格について見ていきましょう。

プロパンガス(LPガス)は自由料金制

私たちが購入しているプロパンガス(LPガス)の料金設定には、法律などの規制がありません。プロパンガスの小売販売店が自由に決めることのできる、自由料金制です。販売店は、それぞれの店でかかるガスの仕入れ値や配送費、人件費などのコストと利益を考慮した上で、独自に値段を決定しています。

そのため、店が違えばプロパンガス料金も異なります。

例えば、ガスの輸入も行うような大手企業が手掛ける販売店であれば、卸売り業者を通す必要がないためその分の経費が安く抑えられるかもしれません。また、酒屋と兼業しているプロパンガス販売店であれば、酒とプロパンガスの配達を一緒にできるので、配送費が安く抑えられるでしょう。このように、それぞれの店でかかるコストの大きさがばらばらなのです。

プロパンガス(LPガス)の販売店は自由に選べる

全国におよそ2万店と、数が多く、様々な規模の混在するプロパンガス(LPガス)販売店ではありますが、どのガス販売店を選ぶかは消費者の自由です。もちろん、ご自身のお住まいの地域に供給している販売店でなければ契約はできませんが、戸建ての持ち家にお住まいの方や、店舗のオーナーなど、ご自身が直接の契約者になれる方ならば、好きな販売店を選ぶことが可能です。

料金が店によって異なるのであれば、なるべくお得な料金の販売店と契約したいですよね。

ですから、プロパンガスの切り替えや新規契約をご希望の場合は、お住まいの地域にある販売店を探して、料金を調べたうえで決めることが重要です。

また、なるべく低い値段でガスを供給している販売店を探して紹介してくれる「プロパンガスの契約・切り替え無料相談」というサービスもありますので、プロパンガス販売店をお探しの方はぜひご活用ください。

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プロパンガスの新規契約・切り替えならご相談ください。エキスパートが低価格で優良なプロパンガス販売店をご紹介します。
切り替えの方は現在のガス料金をこちらで診断の上、ご相談ください。

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アパートやマンションに住んでいる場合もプロパンガス販売店は選べるの? 集合住宅や賃貸物件にお住まいの場合は、プロパンガスの契約者が大家さんもしくは管理会社であるため、貸借人が販売店を選んだり、変更することはできません。ガス料金でお悩みの方は、まず大家さん・管理会社に相談をする必要があります。
参考「アパートやマンションでプロパンガスの契約変更はできるの?

更新日