プロパンガス料金はどうやって計算されているの?

プロパンガス(LPガス)の主な料金体系についてご紹介します。毎月請求されるプロパンガス料金がどのように計算されているのか見てみましょう。
- プロパンガス(LPガス)は自由料金制なので、会社ごとに料金設定が違う
- ほとんどのプロパンガス会社が二部料金制を採用している
- 従量単価が変化する料金プランもある
プロパンガス(LPガス)料金のしくみ
プロパンガス(LPガス)は、各ガス会社が好きなように料金を設定する自由料金制です。地域ごとに一律の値段がある水道料金のような、いわゆる公共料金とは違います。
「好きなように料金設定できる」というと、なんだかプロパンガス会社がいい加減に料金を決めているように聞こえてしまうかもしれませんが、実際には世の中のあらゆるモノやサービスと同じしくみです。
例えば、同じ産地から仕入れた野菜でも、生産者から直接購入するのと、卸売りの市場で購入するのでは、卸売りの市場で買う方が仲介が入ることによって仕入れ値が高くなり、売値も高くなるでしょう。また、同じ産地から同じ値段で購入したとしても、それを販売する場所が近いのと遠いのとでは、遠い方が輸送コストが高くなるので、売値も高くなることが想像できますよね。
これと同じように、プロパンガスも仕入れや供給にかかるコストがそれぞれの小売業者によって異なります。そして、このコストに加えて利益を考えて、会社ごとにガスの販売価格を決定しているのです。
このようにしてガス会社が決定した料金プランと、私たちのガスの使用量に基づいて、毎月のガス料金が計算されています。
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プロパンガス(LPガス)の主な料金プラン

日本のプロパンガスプロパンガス(LPガス)会社が採用している料金プランには大きく分けて
- 二部料金制
- 最低責任使用料金制
- 三部料金制
の3つがあります。(ただし、料金プランの名称はガス会社によって異なる場合もあります。)
ひとつずつ詳しく見てみましょう。
二部料金制
全国の95%以上のプロパンガス販売店に採用されているのが二部料金制です。「基本料金」と「従量料金」の二つの要素からガス料金を算出しています。
基本料金 | ・ガスを供給するための設備費(ガス容器・ガスメーター等) ・保安や検針にかかる費用 |
---|---|
従量料金 | ・ガス使用量に応じてかかる費用。単価が1㎥あたり〇〇円という風に設定されている |
ガス料金=基本料金+ガスの使用量(㎥)× 従量単価
基本料金は主に、ガス容器やガスメーターなど、ガスを供給するために必要な設備の維持管理費から構成されており、ガスの使用量とは関係なく毎月支払う料金です。一方で、従量料金はご家庭で使用したガスの量に応じてかかる金額です。1㎥あたりの金額が〇〇円、という風に単価が決まっているので、ガスの使用量が増えた分だけ、従量料金も高くなります。
例えば、基本料金が1,900円、従量単価が550円の料金プランで12㎥を使用した場合のガス料金(税抜)は以下のとおりです。
1,900 + 12 × 550 = 8,500円
最低責任使用料金制
つづいて、全国のおよそ2%のプロパンガス(LPガス)会社が採用しているのが最低責任使用料金制です。
ある一定の使用量までは「最低責任使用料金」という固定の使用料金を設けて、それを上回る使用量については、「1㎥につき○○円」という風に従量料金として計算を行うしくみです。そのため、一定の使用量までは、使用量の多い少ないに関わらず、同じガス料金を支払うことになっています。
例えば、最低使用量が5㎥だとすれば、1㎥使った場合も5㎥使った場合も料求されるガス料金は同じです。そして、使用量が5㎥を超えた場合、6㎥以降の使用量に対して「1㎥あたり○○円」という従量料金の計算が適用されます。仮に、12㎥使用したとすれば、超過分である7㎥に対して従量料金の計算が適用されることになります。
最低責任使用料金 | ・ガスを供給するための設備費(ガス容器・ガスメーター等) ・保安や検針にかかる費用 ・一定量までのガス使用量 |
---|---|
従量料金 | ・一定量を超過した分のガス使用量に応じてかかる費用。単価が1㎥あたり〇〇円という風に設定されている |
ガス料金=最低使用料金+一定量を超過した分のガス使用量 × 従量単価
三部料金制
三部料金制とは、二部料金制の基本料金と従量料金に、「設備使用料金」を加えてガス料金を計算するシステムです。
二部料金制と比べて料金の項目は増えますが、だからといって二部料金制よりも金額が高くなるというわけではありません。なぜなら「設備使用料金」は、二部料金制で基本料金に含まれている設備使用料などを別にして表したものだからです。
ちなみに、三部料金制を採用しているLPガス販売店も少数派で、全国の1%程度です。
基本料金 | ・ガスを供給するための設備費(ガス容器・ガスメーター等) ・保安や検針にかかる費用 |
---|---|
設備使用料金 | (販売店の所有する設備のレンタル料が含まれている) ・ガスの配管を販売店から借り受けている場合の利用料 ・保ガス漏れ警告器などの利用料 |
従量料金 | ・一定量を超過した分のガス使用量に応じてかかる費用。単価が1㎥あたり〇〇円という風に設定されている |
ガス料金=基本料金+設備使用料金 + ガスの使用量 × 従量単価
例えば、基本料金が1,500円、設備使用料金が400円、従量単価が550円の料金プランで12㎥を使用した場合のガス料金(税抜)は以下のとおりです。
1,500 + 400 + 12 × 550 = 8,500円
従量料金に関するしくみ
従量料金の計算根拠となる従量単価(1㎥あたり○○円)について、固定額にしているガス会社もあれば、
- スライド制
- 原料費調整制度
のしくみに従って決定しているガス会社もあります。
ここでは、この2つのしくみについて見ていきましょう。
スライド制
スライド制とは、従量単価が使用量に応じて変化するしくみのことです。以下の表のように、ガスの使用量が増えると1㎥あたりの従量単価が段階的に安くなるしくみとなっています。
ガスの使用量 | 従量単価 |
---|---|
0~5㎥ | 575円 |
6~10㎥ | 550円 |
11~15㎥ | 525円 |
15~20㎥ | 500円 |
例えば、料金プランが二部料金制の場合で、基本料金が1,900円、従量料金が上表の例のとおりだと仮定すると、12㎥を使用した場合のガス料金(税抜き)は以下のとおりです。
1,900 + 5×575 + 5×550 + 2×525 = 8,575円
ガスの使用量が多くなるほど従量単価が安くなるので、ガス使用の多い世帯や店舗(飲食店や美容室など)に適しています。
原料費調整制度
日本では、プロパンガス(LPガス)の原料をほぼ中東諸国やアメリカからの輸入に頼っています。そのため、プロパンガスの料金は原料価格や為替の変動の影響を避けることができず、値段をずっと一定に保つのは難しいとされています。
原料費調整制度は、この原料価格の変動を正しくガス料金に反映するために作られたしくみです。このしくみにおいては、従量単価が原料の輸入価格の変動に伴って毎月変化します。例えば、輸入価格が高くなった場合には従量単価も高くなり、逆に、輸入価格が低くなった場合は従量単価も低くなります。
原料費調整制度においては、3か月間の原料価格の平均に基づいて、その2か月後の従量単価が決定されています。例えば、「1~3月の原料価格の平均→5月の従量単価、2~4月の原料価格の平均→6月の従量単価」といった具合です。
原料価格の変動がコンスタントに従量料金に反映されているので、他の料金体系と比べた時により透明度の高い料金設定であると言えるでしょう。
お得な料金設定のプロパンガス(LPガス)会社を見つけるには
多くのプロパンガス(LPガス)会社が二部料金制を採用していることから、基本的には「基本料金」と「従量料金」がいくらに設定されているかを調べて、他の会社のそれと比較することによって、自分が今契約しているプロパンガスの料金プランがお得かどうかを判断することができます。
ちなみに、今契約しているプランの内容は、請求書や料金表を見ることで確認が可能です。もしわからない場合は、契約中のプロパンガス販売店に問い合わせてみましょう。
他の販売店の料金を調べるにあたって、プロパンガスの料金は公開が義務ではないため、ホームページを見ても料金がわからないケースもあります。このような場合は直接販売店に問い合わせて確認する必要があります。
なお、こちらの「料金自動診断」でも、今のプロパンガス料金がどのくらい高いのかを確認することができます。ひと月あたりのガス代と使用量がわかればすぐに診断可能です。
持ち家戸建てにお住まいの方であれば、プロパンガスを自分で好きなように選ぶことができますから、今より安い販売店を見つけたらそちらに乗り換えるのも良いでしょう。「無料切替相談サービス」を使うと、今より安い販売店を探して紹介してくれます。
アパートやマンションなど、集合住宅・賃貸住宅にお住まいの場合、プロパンガスを選ぶのは大家さんや管理会社です。もしプロパンガスを乗り換えたいと思ったら、大家さん・管理会社に相談してみる必要があります。詳しくは「アパートやマンションでプロパンガスの契約変更はできるの?」をご覧ください。

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