2018年、どの「環境に優しい電気料金プラン」を選ぶべき?

2018年、どの「環境に優しい電気料金プラン」を選ぶべき?

2018年、どの「環境に優しい電気料金プラン」を選ぶべき?

「エコ」というキーワードも加える。

「環境にやさしい電気を選びたい。」という人が増えています。自然エネルギーで発電した電気や、電気料金の一部が環境保全運動に充てられるプランなど、エコな電気料金プランはあるのでしょうか?

  • 環境にやさしい電気、エコな電気とはどんな電気?
  • どのように環境に優しい電力会社・電気料金プランを選ぶべきなのかを考えます。

環境にやさしい電気とは?

一般家庭でも電気を自由に選べるようになり、地球の環境問題を意識して「環境にやさしい電気を基準に、電気料金プランを切り替えたい。」という人が増えてきています。

福島の原子力発電所の事故以降、可能な限り環境にやさしい電気を選びたいにしたい、と思っている消費者も少数派ではありません。

しかし、そもそも環境にやさしい電気・エコな電気とは、どんな電気のことなのでしょうか?環境への「優しさ」を一歩踏み込んで考えながら、エコ志向な方向きの電気料金プラン・電力会社を調べてみます。

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原子力発電を使用していない電気が環境にやさしい電気なのか

発電方法には原子力発電水力発電など色々な方法があります。ところで日本の現在の電気はどのように発電されているのでしょうか?

現在日本の発電のほとんどが火力発電に頼っています。

現在、日本の電気は、じつに約90%が火力発電によって作られています。このように火力発電(石炭火力発電石油火力発電)が増えたのには理由があります。それは福島の事故以降、原子力発電の稼働をストップさせたからです。原子力で発電していた分を補うために火力発電の割合が増えた訳です。

電気が環境にやさしい電気

原子力を使っていない電気なら、「環境にやさしい電気」とは必ずしもいえません。

しかしながら、火力発電の主な燃料には、液化天然ガス(LNG)、石炭、そして石油が挙げられますが、これら化石燃料には限りがあり、無限に使い続けることはできません。

火力発電は二酸化炭素が気になるところ。環境に良い電気とは必ずしも言えない。

また、化石燃料を燃やすことによって発生する二酸化炭素は、深刻さを増している地球温暖化問題の大きな原因となっています。

また脱原発をかかげているドイツも同じく、火力発電の割合を増やさざるをえず、二酸化炭素の排出量が増えており、目下の課題となっております。

火力発電は原子力発電のようにいったんトラブルがあったら大惨事になる、核のゴミなどの問題とは無関係ですが、二酸化炭素や窒素酸化物などの有害物質を出すという点においてはパーフェクトな発電方法とはいえません。

このような点を考えた場合、必ずしも原子力発電で発電しいない電気=(イコール)環境にやさしい電気とは言えないことが分かります。

環境にやさしい電気料金プラン電源構成

「環境に優しい電気」を考える上で「電源構成」は欠かせないポイントです。出典:電気事業連合会

発電の種類を限定して電気を選ぶことはできない

原子力発電の代わりに火力発電を使うと、どうしても二酸化炭素の排出が増えるというデメリットもあります。このように、原子力発電以外の方法で作られた発電ならば無条件に環境にやさしい電気といえないことを説明しました。

では、再生可能エネルギーはどうでしょうか。化石燃料に代わるエネルギーとして、風力発電太陽光発電地熱発電バイオマス発電など自然の力を利用した再生可能エネルギー発電ならば環境に負担をかけない、エコな電気だから、そんな電気を契約すれば良い気がします。

確かに、再生可能エネルギーは自然にあるものを利用した発電ですので、環境に負担をかけることがありません。さらに二酸化炭素の排出もありませんので、環境度の高さでは火力発電よりずっとエコ度も高く優秀です。

様々な方法で発電された電気が混ざりあって自宅に届けられます。

原発以外の電力会社を選ぶには?

自然に優しい電気「だけ」を供給してもらうの無理。- 発電所 ⇒ 変電所 ⇒電線と、電気は”混ざって”やってくる。

ただし、「再生可能エネルギーを100%利用した電気だけ」を自宅に送電してもらい使用するということはできないということは理解しておく必要があるでしょう。というのも、電気はあらゆる方法であらゆる場所で発電されていますが、発電所で発電された電気は変電所を通って送電・配電される過程にて全て混ざって電線にのって各家庭に供給されるためです。

物理的に発電の種類で電気を選別して自宅で使用するということはできないのです。そしてそのような電気を選んで契約することもできないのです。

ミネラルウォーターのように、入れ物に入れて電気が供給できれば、「再生可能エネルギーを100%利用した電気だけ」を利用することができるかもしれませんが、電気は貯めることができません。このような電気の特性から、再生可能エネルギーを100%利用した環境にやさしい電気だけを選ぶことはできないというわけです。

発電の種類・発電の割合でなるべく環境にやさしい電気を選ぶ

発電の種類で電気を選んで、その電気「だけ」を選ぶことができないのは、上記で解説の通りです。ただし、電気を購入するにあたりなるべく再エネを選んでいる電気小売り会社がありますので、そのような電力会社を選んでみるのも1つの方法です。

再エネでどれくらい発電しているか、またどのくらい再エネを購入しているかは、電力会社の電源構成を調べるとわかります。ただし、現在の日本では電源構成の開示は義務ではありませんので、すべての電力会社が電源構成を公開している訳ではありません。

しかしながら、環境にやさしい電気(再エネの割合が高い)を特徴に掲げている新電力大手電力会社10社などは積極的に開示しているので、電気料金プランを切り替えを検討している場合はチェックすることをおすすめします。

FIT電気の割合の高い電気
電気小売会社 特徴
トドック電力
  • 北海道のみで契約が可能です。
  • FIT電気100%を目指している。(実際の実績に関しては記載なし。)
Looopでんき
おうちプラン

  • 全国で契約が可能。(沖縄を除く。)
  • FIT電気ː23.4%。水力ː2.6%(2017年の実績)
    ⇒ Looopでんきの公式サイトへ
ソフトバンク
自然でんき 
  • 東北・中部・中国・四国・九州のみで契約可能
  • FIT電気100%を目指している。(実際の実績に関しては記載なし。)
    ⇒ ソフトバンクでんきの公式サイト

他にも、じぶん電力、みんな電力、みやまでんき などがFIT電気の割合の高い電気の販売を目指しています。計画値なのか実績値なのか確認をしましょう。

電気料金の一部が自然環境保護活動になるプランを選ぶ

他電力自由化によってこれまでにないタイプの電気料金プランが多数登場し、電気料金の一部が電力会社から地球の自然環境保護活動へ充てられるというプランも登場しています。

このように間接的にエコな電気を選ぶということもできます。毎月わたしたちが必ず支払わなければならない電気料金で、同時に地球にやさしい活動もできてしまうというのは分かりやすくてよいかもしれません。

電気料金の一部が自然環境保護活動に充てられるプラン

募金型・自然に優しい電気料金プラン
電気小売会社 特徴
丸紅新電力
  • プランG~未来に残したい日本がある~を選ぶと日本の原風景を残す基金に電気代の一部が充てられる。

ソフトバンク
自然でんき 

  • 北陸・沖縄以外全国で契約可能。
  • 森林保全団体を指定して電気代から支援ができる。
    ⇒ ソフトバンクでんきの公式サイト

FIT(フイット)電気とは? - 誰でも払っている再生可能エネルギー発電促進賦課金

FITでんきという言葉を聞いたことがありますか?FIT(フィット)電気とは、固定価格買い取り制度(FIT=Feed-in Tariff 制度)によって交付金を受けた再生可能エネルギー(電気)を指します。

つまり、FITでんきは再生可能エネルギーであることは間違いありません。その中でも、特に、固定価格買い取り制度によって交付金を受けた電気のことをFIT電気と呼びます。

FIT電気は固定価格で買い取られた再エネのこと

FIT(フィット)という単語はFeed-in Tariff(フィードインタリフ)の頭文字をとって作られた単語ですが、意味は「固定価格買い取り制度」のことを指します。

ではこの固定買取制度とはなんでしょうか?この固定価格買取制度というのは、再生可能エネルギー、つまり太陽光発電風力発電バイオマス発電などで発電された電気を一定の価格で買い取ってくれる、つまり買取り価格を政府が保証する制度のことです。

再エネの買取価格が保証されていれば再エネ発電をする人が増える

それではなぜ買取価格を一定にする(保証)する必要があるのでしょうか?

エコな電気を選ぶ

電気の買取り価格が決まっているならば、安心して再エネ発電設備への投資ができる。環境に優しい電気の底上げへ。

たとえば、再生可能エネルギーのように発電コストも高く、発電量も安定していない電気と、発電のコストが低く、発電量のコントロールが可能な火力発電が市場で販売されていた場合、どちらの電気の方が安く、かつ安定して供給してもらえるでしょうか?とうぜん火力発電ですね。環境にいいとは分かっていても、仮に再エネが火力で発電した電気よりも何倍も高かった場合、誰も再エネを購入する人がいなくなっていしまいます。

わざわざ高いお金をかけて投資をし、再生可能エネルギーによる発電所を作っても、買い手がいない、もしくはコストに見合った売値で電気を売ることができなければ、その企業や自治体は赤字になってしまいます。そうなると、だれも再生可能エネルギー発電所をつくろうとは思いません。これでは再生可能エネルギーによる発電は増えるわけがありません。

このような不確定要素を排除し、安心して再生可能エネルギー発電所を作ってもらおうという目的のために国が買い取り価格を一定期間保証します、というのがこの固定買取制度です。

国、つまり国民がこの買取価格の保証のために負担をしています。

買取価格の価格を一定で保証しているということは、固定した買取価格と純粋な市場価格の間のギャップを誰かが埋めているわけですが、もちろん、これは国が行っています。

国が行っているということは、つまり私たち国民が負担をしているわけです。電気を使うすべての人は、「再生可能エネルギー発電促進賦課金」という名目で毎月の電気の使用量(kWh)に応じて、この買取りかかるコストを負担をしているのです。

これは、大手電力会社の電気を契約していても、新電力の電気を契約していても、誰でも支払わなくてはいけないものです。国が定めているものですので、その金額(1kWhあたりの賦課金)も全国共通です。

ですから、日本で電気を契約されている人は例外なく、誰でも、すでに、日本の再エネ率の向上に貢献しているといえます。環境に優しい電気のために税金を払っているのです。

環境にやさしい電気を選ぶには - まとめ

地球温暖化などの環境問題が深刻さを増している中、電力自由化によって、地球にやさしい電気を選びたい、エコな電気料金にしたいと考えている人も多いのは事実です。

しかしながら、環境に良い電気とは何か、また電気がどうやって運ばれているのか、ということも理解している必要があります。

現在の日本における自然エネルギー発電の電力量は、まだ全体の10%ほど。その発電量の底上げのために、それぞれが、「再生可能エネルギー発電促進賦課金」というものを払っていることもご紹介しました。

加えて、そしてもちろん自然エネルギー発電にデメリットや改善しなくていけない課題もたくさんあります。環境にやさしいエネルギーが使えるにこしたことはありませんが、家計や健全な会社経営を脅かすほど電気代が高くなってしまったら困ってしまいます。

それでも、わたしたち一般消費者が地球にやさしい電気選ぶようになり需要が高まれば、今後さらに発電体制が整えられて自然エネルギーによる電力の供給量を効率的に増やすことは可能なはずです。

そしてそのためにもそれぞれが電気について正しい知識を持っていることも必要ですね。そうでないと、なんとなくイメージで「環境に優しそう」な電気料金を契約してしまうかもしれません。電気料金プランの内容ももちろん、会社のポリシーやCSRを考えて電力会社を選ぶことができようになったのはまさに電力自由化のおかげです。

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